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この世の多くの発がん性物質は、何らかの形で遺伝子を変異させてしまうことで発がん効果を示すと認識しているのですが。その認識が正しいとすれば。
偶然にも、遺伝子を変異させた結果、そのたった数種類のうちのどれかになる確率ってどれくらいあるんでしょう?遺伝子を傷つけたときに、ガン以外の何か目立った異常な特性を示す確率は、ガンになる確率よりもずっと高い気がするのですが、あまりそういう話も聞いたことがありません。
元記事は、遺伝子を機能する様に変異させた結果ががん細胞なんじゃなくて、抑止する機能を失ったのががん細胞だって主張でしょ?変異させるのは、がん細胞が機能する部分ではなく、がん化を抑止する部分で、しかも、動作する方向では無く機能を失う方向なので、変異させる場所の候補は無数に有る訳です。正常に機能するには、原則として一種類の正解的な順序でDNAが並んでいる必要が有りますが、機能喪失なら、その中の一箇所の破壊だけで十分なんです。
あと、遺伝子が傷ついた時に、がん以外の目立った異常を示す現象は沢山在りますよ。例えば、抗がん剤の多くは発がん性が在り、健常な細胞の遺伝子を変異させます。でも大部分は、単純な細胞死を起すので、がん化せずに、副作用としての各種機能低下に留まるんです。
寧ろ、ピンポイントでの遺伝子変異でがん化機能を取得する方が異様なんです。異常増殖する性質を獲得しても、単なる塊だと栄養が受けられないんで、一定以上の大きさには成長出来ないのが通常の状態です。(良性腫瘍がこのタイプ)がんは、内部に血管を作る等、無限増殖する為の特異な機能を獲得しているので、その高機能獲得の理由を先祖返りとするのが元記事ですね。
つまり、本質的にがん化する物を多数の抑止機構でがん化を防いでいると云う解釈で、抑止機能の破壊ががん化なら、破壊手段は機能獲得手段よりも豊富なので、多数の発がん物質の作用が、がんという同一の結果になる理由の説明としては、説得力が在る気がします。
でも、これが画期的な抗がん剤の誕生に結びつくかは、個人的には大いに疑問ですね。寧ろ、がん化する原因である原始生命体の機能が、実は健常細胞の機能に必須だったとかの落ちが付くんじゃないかと。
> ガン以外の何か目立った異常な特性を示す確率は、ガンになる確率よりもずっと高い気がするのですが、増殖しないような性質はすぐ死滅してしまうからでしょ。
「遺伝子が変異したらガンになる」だけではないですね今まで発現してなかった遺伝子が機能してしまうとか、今まで機能していた遺伝子が機能しなくなったとか、いろいろあります。
「リン酸化」について調べてはいかがかと。
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たった数種類? (スコア:1)
この世の多くの発がん性物質は、何らかの形で遺伝子を変異させてしまうことで発がん効果を示すと認識しているのですが。
その認識が正しいとすれば。
偶然にも、遺伝子を変異させた結果、そのたった数種類のうちのどれかになる確率ってどれくらいあるんでしょう?
遺伝子を傷つけたときに、ガン以外の何か目立った異常な特性を示す確率は、ガンになる確率よりもずっと高い気がするのですが、あまりそういう話も聞いたことがありません。
1を聞いて0を知れ!
Re:たった数種類? (スコア:4, 参考になる)
元記事は、遺伝子を機能する様に変異させた結果ががん細胞なんじゃなくて、抑止する機能を失ったのががん細胞だって主張でしょ?
変異させるのは、がん細胞が機能する部分ではなく、がん化を抑止する部分で、しかも、動作する方向では無く機能を失う方向なので、変異させる場所の候補は無数に有る訳です。
正常に機能するには、原則として一種類の正解的な順序でDNAが並んでいる必要が有りますが、機能喪失なら、その中の一箇所の破壊だけで十分なんです。
あと、遺伝子が傷ついた時に、がん以外の目立った異常を示す現象は沢山在りますよ。
例えば、抗がん剤の多くは発がん性が在り、健常な細胞の遺伝子を変異させます。
でも大部分は、単純な細胞死を起すので、がん化せずに、副作用としての各種機能低下に留まるんです。
寧ろ、ピンポイントでの遺伝子変異でがん化機能を取得する方が異様なんです。
異常増殖する性質を獲得しても、単なる塊だと栄養が受けられないんで、一定以上の大きさには成長出来ないのが通常の状態です。(良性腫瘍がこのタイプ)
がんは、内部に血管を作る等、無限増殖する為の特異な機能を獲得しているので、その高機能獲得の理由を先祖返りとするのが元記事ですね。
つまり、本質的にがん化する物を多数の抑止機構でがん化を防いでいると云う解釈で、抑止機能の破壊ががん化なら、破壊手段は機能獲得手段よりも豊富なので、多数の発がん物質の作用が、がんという同一の結果になる理由の説明としては、説得力が在る気がします。
でも、これが画期的な抗がん剤の誕生に結びつくかは、個人的には大いに疑問ですね。
寧ろ、がん化する原因である原始生命体の機能が、実は健常細胞の機能に必須だったとかの落ちが付くんじゃないかと。
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Re: (スコア:0)
> ガン以外の何か目立った異常な特性を示す確率は、ガンになる確率よりもずっと高い気がするのですが、
増殖しないような性質はすぐ死滅してしまうからでしょ。
Re: (スコア:0)
「遺伝子が変異したらガンになる」だけではないですね
今まで発現してなかった遺伝子が機能してしまうとか、今まで機能していた
遺伝子が機能しなくなったとか、いろいろあります。
「リン酸化」について調べてはいかがかと。