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ヒッグス場は元々4つの自由度を持つ場で、4種類の等価な励起が可能(4つのモードを持つ)。これが自発的対称性の破れにより、「質量のない3つのモード」と、「質量を持つ1つのモード」という励起状態を持つ場に変化する。自由度の数は変わらないからモードの数自体は同じだけど、内容が変わる。ここで言う質量を持たないモード、持つモードってのは、まあ最低励起エネルギーがゼロか有限か、ってのと同じようなものだと思ってもらえればいい。
で、前者の3つの質量を持たないモードは、ゲージボソンやらフェルミオンやらの素粒子の場(これらも質量を持たない)と結びついて、両者が結合した新しい粒子であるかのように振る舞う。で、我々がこれらの複合した場(粒子)を観測すると、あたかも質量を持った一つの実体であるかのように見える。
一方、今観測されたかどうかが話題になっているヒッグス粒子ってのは、残った1つの励起に対応する。つまり、ヒッグス場のうち、素粒子に質量を持たせている成分ではないモードを励起することに対応する。
なんと説明したらいいかな。例えばx方向に長く伸びて、y方向に短い細長い長方形のゴム板があったとする。このゴム板がヒッグス場。で、ゴム板上でx方向に広がった音波(定在波)、つまりz=sin(x)的な変位が、励起エネルギーがゼロで、粒子に質量を与えているモード。それに対し、実験で検出しようとしているのはy方向に対応する音波、つまりz=sin(y)というモード。両者は全く異なるモードで、それぞれの寿命は全く異なるけど、その大元となっている本体であるゴム板(=ヒッグス場)は一つ、とかそう言う描像。
観測にかかった(かもしれない)ヒッグス粒子は、空間に広がっているヒッグス場の一種の励起状態です。すぐに崩壊して基底状態に落ち、その際に余ったエネルギーが様々な粒子として放出され検出にかかります。
一方、質量の起源になっているのはそもそものヒッグス場です。
もうちょっと噛み砕くと
ヒッグス場を水面にたとえるなら、素粒子はそこに浮かぶブイのようなもの。ブイは常に水の抵抗を受け続けている(質量が存在する)状態です。
今回見つかった(かも知れない)ヒッグス粒子はたまたま水面から跳ねた滴みたいなものです。
素粒子同士の衝突という観測行為によって、このヒッグス場の水面が強く叩かれて飛び出した滴(ヒッグス粒子)が、水面にまた落ちたときの波紋で見つかったかどうかを検出しています。
わたしも全然分かっていませんが、粒子に加速度を与えようとした瞬間に発生するということではないでしょうか? つまり、ある粒子の運動量が変化する際に空間との相互作用というかたちで実在化するとか。
# 本当に分かっていないので、有識者の方の解説希望
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」
良くわからないんですけど (スコア:0)
Re:良くわからないんですけど (スコア:2, 興味深い)
ヒッグス場は元々4つの自由度を持つ場で、4種類の等価な励起が可能(4つのモードを持つ)。
これが自発的対称性の破れにより、「質量のない3つのモード」と、「質量を持つ1つのモード」という励起状態を持つ場に変化する。自由度の数は変わらないからモードの数自体は同じだけど、内容が変わる。
ここで言う質量を持たないモード、持つモードってのは、まあ最低励起エネルギーがゼロか有限か、ってのと同じようなものだと思ってもらえればいい。
で、前者の3つの質量を持たないモードは、ゲージボソンやらフェルミオンやらの素粒子の場(これらも質量を持たない)と結びついて、両者が結合した新しい粒子であるかのように振る舞う。で、我々がこれらの複合した場(粒子)を観測すると、あたかも質量を持った一つの実体であるかのように見える。
一方、今観測されたかどうかが話題になっているヒッグス粒子ってのは、残った1つの励起に対応する。つまり、ヒッグス場のうち、素粒子に質量を持たせている成分ではないモードを励起することに対応する。
なんと説明したらいいかな。
例えばx方向に長く伸びて、y方向に短い細長い長方形のゴム板があったとする。このゴム板がヒッグス場。
で、ゴム板上でx方向に広がった音波(定在波)、つまりz=sin(x)的な変位が、励起エネルギーがゼロで、粒子に質量を与えているモード。
それに対し、実験で検出しようとしているのはy方向に対応する音波、つまりz=sin(y)というモード。
両者は全く異なるモードで、それぞれの寿命は全く異なるけど、その大元となっている本体であるゴム板(=ヒッグス場)は一つ、とかそう言う描像。
Re:良くわからないんですけど (スコア:1)
観測にかかった(かもしれない)ヒッグス粒子は、空間に広がっているヒッグス場の一種の励起状態です。すぐに崩壊して基底状態に落ち、その際に余ったエネルギーが様々な粒子として放出され検出にかかります。
一方、質量の起源になっているのはそもそものヒッグス場です。
Re:良くわからないんですけど (スコア:1)
もうちょっと噛み砕くと
ヒッグス場を水面にたとえるなら、素粒子はそこに浮かぶブイのようなもの。
ブイは常に水の抵抗を受け続けている(質量が存在する)状態です。
今回見つかった(かも知れない)ヒッグス粒子はたまたま水面から跳ねた滴みたいなものです。
素粒子同士の衝突という観測行為によって、
このヒッグス場の水面が強く叩かれて飛び出した滴(ヒッグス粒子)が、
水面にまた落ちたときの波紋で見つかったかどうかを検出しています。
Re:良くわからないんですけど (スコア:1)
わたしも全然分かっていませんが、粒子に加速度を与えようとした瞬間に発生するということではないでしょうか? つまり、ある粒子の運動量が変化する際に空間との相互作用というかたちで実在化するとか。
# 本当に分かっていないので、有識者の方の解説希望
Re:良くわからないんですけど (スコア:1)
もう1つの成分を観測したということ。
ヒッグス粒子のバリオン数、レプトン数はともに0なので、
より安定な粒子=反粒子対に崩壊する。