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はやぶさにせよあかつきにせよ、科学プロジェクトとしては所定の成果が得られたとしても、探査機としては失敗していて、それを運用でカバーしたということだと思うのですが、正しいでしょうか? そうするとミクロな部分では失敗の原因は明らかになっているはずですが、
こう失敗が続くということは、設計もしくは製造のシステムに欠陥があるのか、根本的な方針に実現上の無理があるのか、単純にコストとトレードしたのか、そういうマクロな視点での失敗の本質は明らかになっているのでしょうか?
これは失敗プロジェクトであって敗戦処理が偶然うまくいっただけ、という意識が当事者たちにどれだけあるのか興味があるな。
はやぶさは工学実験機だからアレでいいんだよ。深宇宙探査での勘所と設計・運用のコツを学べたうえに、サンプル回収もできちゃったんだから、成功しすぎだろ。アレのおかげで、光圧を積極的に利用して制御する技術とかお家芸になってるじゃないか。イカロスとかいう変なイカもまだ生きてるらしいし…。
でもまぁ、のぞみ、はやぶさ、あかつきと、エンジンの配管周りで失敗を繰り返してるのはいただけないね。はやぶさ2では失敗の知見に基づき反省し、故障がおきにくい設計になってるそうだ。
さて、工学的に見れば、あかつきのエンジン周りは失敗だけど、それ以外の所が健全だ。これは、頑強な探査機の設計・製造に「成功した」とは言えないだろうか?「探査機の機体」としては、周回軌道投入という最低限の仕事をしたわけで、赤点再試補習でギリギリかもしれないが、なんとか及第点と言えるだろう。もちろん、欧州の機体との同時観測という目論みが潰えたので、運送屋として失敗している部分も多いのだが。
一方、「探査機」としては、おそらく成功と言える。「探査機」とは機体本体だけではなく観測装置、科学探査や研究成果も含む全ての結果を含むわけで、有用なデータを得られる目処が立っている以上、成功に違いない。ただしどのレベルでの成功になるかは今後の成果次第。データは取れたけどもろくな知見が得られず、記念写真だけ撮りました、というような科学探査機なら、故障が無くても事実上の失敗だからね。
というわけで、失敗も成功も、見る立場・角度により極めて多元的で、一概に言えない。白と黒や、パーセンテージで測れるようなもんじゃないのよ。ゲームのステータスじゃないんだからさ。
#個人的にはエンジン壊れた時点で捨てて代替機をすぐ作って上げた方が、科学上は有益だったと思うけどね。#でも日本人の物語性を求める感性には、今回の方法の方が合ってるんだろうなぁ…。理学研究には無益だけど。
物語性を求める感性があかつき2を作る原動力になるわけですから、理学研究的にも無益じゃないと思います。
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
ここまで失敗して (スコア:0)
はやぶさにせよあかつきにせよ、科学プロジェクトとしては所定の成果が得られたとしても、探査機としては失敗していて、それを運用でカバーしたということだと思うのですが、正しいでしょうか? そうするとミクロな部分では失敗の原因は明らかになっているはずですが、
こう失敗が続くということは、設計もしくは製造のシステムに欠陥があるのか、根本的な方針に実現上の無理があるのか、単純にコストとトレードしたのか、そういうマクロな視点での失敗の本質は明らかになっているのでしょうか?
これは失敗プロジェクトであって敗戦処理が偶然うまくいっただけ、という意識が当事者たちにどれだけあるのか興味があるな。
Re:ここまで失敗して (スコア:0)
はやぶさは工学実験機だからアレでいいんだよ。
深宇宙探査での勘所と設計・運用のコツを学べたうえに、サンプル回収もできちゃったんだから、成功しすぎだろ。
アレのおかげで、光圧を積極的に利用して制御する技術とかお家芸になってるじゃないか。
イカロスとかいう変なイカもまだ生きてるらしいし…。
でもまぁ、のぞみ、はやぶさ、あかつきと、エンジンの配管周りで失敗を繰り返してるのはいただけないね。
はやぶさ2では失敗の知見に基づき反省し、故障がおきにくい設計になってるそうだ。
さて、工学的に見れば、あかつきのエンジン周りは失敗だけど、それ以外の所が健全だ。
これは、頑強な探査機の設計・製造に「成功した」とは言えないだろうか?
「探査機の機体」としては、周回軌道投入という最低限の仕事をしたわけで、赤点再試補習でギリギリかもしれないが、なんとか及第点と言えるだろう。
もちろん、欧州の機体との同時観測という目論みが潰えたので、運送屋として失敗している部分も多いのだが。
一方、「探査機」としては、おそらく成功と言える。
「探査機」とは機体本体だけではなく観測装置、科学探査や研究成果も含む全ての結果を含むわけで、有用なデータを得られる目処が立っている以上、成功に違いない。
ただしどのレベルでの成功になるかは今後の成果次第。
データは取れたけどもろくな知見が得られず、記念写真だけ撮りました、というような科学探査機なら、故障が無くても事実上の失敗だからね。
というわけで、失敗も成功も、見る立場・角度により極めて多元的で、一概に言えない。
白と黒や、パーセンテージで測れるようなもんじゃないのよ。ゲームのステータスじゃないんだからさ。
#個人的にはエンジン壊れた時点で捨てて代替機をすぐ作って上げた方が、科学上は有益だったと思うけどね。
#でも日本人の物語性を求める感性には、今回の方法の方が合ってるんだろうなぁ…。理学研究には無益だけど。
Re: (スコア:0)
物語性を求める感性があかつき2を作る原動力になるわけですから、理学研究的にも無益じゃないと思います。