>Massey used a technique called gravitational lensing, whereby the pull from dark matter caught in >between a star and the observing telescope alters the path of the light, and allows the presence of >dark matter to be inferred. タレこみ文中のリンクから、こんな文が見つかりましたので 「重力レンズ効果でもって光の進行方向が歪められる事を考えると、 こんな風に暗黒物質がある事になりますよー」 的な発表なのかな。
発表の趣旨 (スコア:1)
>between a star and the observing telescope alters the path of the light, and allows the presence of
>dark matter to be inferred.
タレこみ文中のリンクから、こんな文が見つかりましたので
「重力レンズ効果でもって光の進行方向が歪められる事を考えると、
こんな風に暗黒物質がある事になりますよー」
的な発表なのかな。
また読売の記事 [yomiuri.co.jp]や、
Re:発表の趣旨 (スコア:1, 興味深い)
背景銀河像の歪みから逆算すると質量分布はこうなっている」
という地図ですよね。光の回折像で結晶構造を推測するようなもの?
(宇宙のほうは周期構造じゃないけど)
光ってる物質の分を抜けば、残りはダークマター
もちろん、何か別の原因(電磁気的な相互作用など)で
経路が曲げられる可能性もあるだろうけど、
異なる波長の光でチェックすればそれなりに排除できるような気がする。
重力レンズ効果は波長に依存しないはずだから
背景光の情報量によってどれくらいの解像度で分布を見積もれるか
違うんでしょうけど、どれくらい?3次元分布なんですよね
あと、正体の分かっていないダークエネルギーのソースは
一様に分布していると思っていいのでしょうか
(重力レンズ効果に寄与するようなムラはあるのかないのか)
少し誤解されている・・・ (スコア:1)
まず、「光ってる物質の分を抜けば、残りはダークマター」の部分ですが、中性子星のような
光っていない星はダークマターには含まれません。観測に可視光線だけでなく電波とかX線を使う
ようになってそれまでよりも沢山の星が宇宙に存在することが明らかになってきたわけですが、
ダークマターはそういう意味でまだ探索方法が見つからない種類の「もの」に当たります。ブラック
ホールみたいなもので直接見ることが(まだ)できませんが、重力レンズ効果などから状況証拠的・
間接証明的に、これが存在しないと説明がつかないということで取りざたされているものです。
また、最後の方の「ダークエネルギー」の部分も「ダークなエネルギー」というオカルトっぽい
ものは存在しないと思いますし、その「ソース」の部分もアインシュタインの「エネルギー(のソ
ース)=質量(の光速2乗倍)=物質(ここでは、ダークマター)」の話になって、ご質問の分布
状況(一様か否かなど)の話は元々の話そのものが答えとなっていると思います。
ちなみに、光は空間中の最短経路(最短測地線)に沿って進む性質があるということから、その経
路を曲げることができるのは空間そのものを曲げる「力」、つまり重力しかありません。いわゆる統
一場理論が完成して重力、電磁気力の関係が真に明らかになったり、銀河系規模の反射鏡みたいなも
のが(宇宙全体に巧妙に配置されて)あれば、「光を曲げているその他の要因」に関する話もありう
るかもしれませんが(この辺り、専門家の方だったら絶対あり得ないと仰るかもしれませんが、素人
の説明ということでお許しを)、少なくとも電磁気的な相互作用で光が曲がるということは考えら
れないと思います。
Re:少し誤解されている・・・ (スコア:2, 参考になる)
>「エネルギー(のソース)=質量(の光速2乗倍)=物質(ここでは、ダークマター)」の話になって、ご質問の分布
> 状況(一様か否かなど)の話は元々の話そのものが答えとなっていると思います。
まったく違います。
(静止)質量に光速度の2乗を掛けたものは、確かにエネルギーをあらわしますが、エネルギーが質量を表わすわけではありません。
たとえば、光は質量0ですが、エネルギーを持ちます。
重力源としての質量という意味であれば、間違いとは言えませんが、かなり危険な使い方だと思います。
> 質量(の光速2乗倍)=物質(ここでは、ダークマター)
は話の流れから完全に間違いです。
>ちなみに、光は空間中の最短経路(最短測地線)に沿って進む性質があるということから
これも間違いですね。測地線を通るのは確かですが、最短測地線を選らぶとは限りません。
周期的に光る天体が重力レンズで複数の像もっているの状態を観測した場合、
各像の周期がずれることからも証明できます。
>統一場理論が完成して重力・電磁気力の関係が真に明らかになったり
これも完全にとは言えませんが、誤解しているかと思われます。
今回のような(統一場理論で考えるには)弱い重力の話では、統一場理論は問題となりません。
もちろん、統一場理論が完成していない以上絶対にとは言えませんが。
>銀河系規模の反射鏡
反射率は悪いですが、こういうものはいっぱいあります。
鏡じゃないですが、月だって立派に太陽の光を反射して光って見えますよね。
日常生活における鏡を想像されてしまうときびしいですが、それでも塵も積ればでそこそこ反射はしてくれます。
屈折については私は分らないのですが、たぶんすると思います。
また、反射前と後でスペクトルが変るので重力レンズによるものか、反射によるものかは特定できるはずです。
>少なくとも電磁気的な相互作用で光が曲がるということは考えられないと思います。
鏡は電磁気的な相互作用で光を反射させています。
(もし上記を意図して鏡の例をだされているということでしたら、先に謝らせていただきます。
文章の流れから、どういう意図で書かれているのか判断できなかったので補足させていただきました。)
親コメントには特に指摘するほどの誤解はないように思われます。
Re:少し誤解されている・・・ (スコア:1, 参考になる)
これ,もともとの定義から行けば含まれますよね.
何せ光学的には見えないけど重力を及ぼす何か,ですので,いわゆるMACHO
(ブラックホールや褐色矮星等,通常物質だが光らないもの)もダークマター
(の一部)とするのが普通だと思いますが.
#まあ宇宙論で問題にされているのはダークマターの大部分がMACHO以外らしいが
#それは何だ,という点なのは確かです.
>「ダークなエネルギー」というオカルトっぽいものは存在しないと思いますし、
ダークエネルギーというのは最近取りざたされている空間斥力です.
定数の場合はいわゆる宇宙項になり,時間依存をする場合はクィンテッセンスなどと
呼ばれたりします.宇宙がどうやら加速膨張しているらしいことなどの近年の観測
事実を説明するために導入されているもので,そんなに胡散臭いものではありません.
まあ名前はかなり怪しいですが.
ただ空間曲率から考えると,ダークエネルギーの持つ全エネルギーは,天体の運動
から観測される通常の重力源(観測される物質+ダークマター)の3-4倍程度必要
(つまり宇宙のエネルギーの75-80%程度はいまいち正体の良くわからないダーク
エネルギーが担っていないといけない)とか,言うことになり,ますます正体は謎です.
>電磁気的な相互作用で光が曲がるということは考えられないと思います。
つレンズ
まあ,天体規模ではあまり関係ないとは思いますが,電磁気的な相互作用のような
ものでも曲がりはします.(そのものが曲がっているというよりは重ね合わせの結果
曲がっているんであれですが)
Re:少し誤解されている・・・ (スコア:1, 参考になる)
光ってるってのは電磁波出してるってことだと思ってください。
わざわざ光=可視光と限定して使う気にはなれません。
生物扱ってるわけではない以上、無意味ですよね。
ダークマターの定義についてはバリオン・非バリオンで
分けることもあるんでしょうけどバリオン物質の量って
ビッグバン時の元素合成からの理論的予測等のわりと間接的なものですよね?
普段は素直に、もともとの意味で使えばいいんじゃないかなあと思うんですが