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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
破壊的 (スコア:2, 興味深い)
問題は、どれくらい「近所」だったら破壊的効果が及ぶか、ということでしょうが、
たとえば同じ銀河系内だったら十分破壊的とかなんでしょうか。
...というふうなことを考えて、ちょっと計算してみました。
もし、このバーストが銀河中心にあったとしたら、どれくらい明るいか、計算できるはず。
星の明るさは距離の二乗に反比例だから、(75億光年÷3万光年)^2=625億倍の明るさで、
もとが5等級とすると、5等級 - log(625億倍) / log(2.512) = -22等級。
というわけで、もしこのバーストが銀河中心で起こったら、地球からは -22等級に見える。
太陽が -27等級、月が -13等級だから、かなり太陽に近い明るさというわけです。
こんなのが数十光年とか数百光年とか数千光年の距離で起こったら大変なことになりますね。
Re:破壊的 (スコア:2, 参考になる)
>太陽が -27等級、月が -13等級だから、かなり太陽に近い明るさというわけです。
>こんなのがもしこのバーストが銀河中心で起こったら、地球からは -22等級に見える。
>太陽が -27等級、月が -13等級だから、かなり太陽に近い明るさというわけです。
>こんなのが数十光年とか数百光年とか数千光年の距離で起こったら大変なことに
>なりますね。
可視光線レヴェルなら、太陽なみの輝きですむけど、この超「極超新星」のエネルギー・ピークはガンマ線帯域。銀河中心距離でも、大気上層は煮えくり返り二次放射線で地上の生命も存続をあやぶまれる可能性も。
もっとも、この光がビームだとすると、運悪く正面にあたっている星々以外にもおよぶ深刻な被害の範囲は、たかだか「数十光年とか数百光年とか数千光年」(!)程度ですむかもしれませんけど。
この事象を報じるNASAのニュースでは、ガンマ線バーストの直前にクラークが亡くなったことに触れ、さよならの挨拶にふさわしい暗合としていますけど、それって、『幼年期の終わり』のオーヴァーマインドの覚醒なみに致命的な挨拶と思う。
あっ、むしろ、クラーク自身の1955年の短編「星」の現実化か?
NASA - Naked-eye Gamma Ray Burst 03.21.2008
http://science.nasa.gov/headlines/y2008/21mar_nakedeye.htm?list192734 [nasa.gov] [nasa.gov]
アーサー・C・クラーク「星」The Star (1955)川村哲郎訳、『天の向こう側』 The Other Side of the Sky(1968)、ハヤカワ文庫SF。
YuiTad
Re:破壊的 (スコア:1)
赤方偏移が96.4%だから、地球から見て可視光のアフターグロー(残光)も発生源近くではきわめて波長の短くなってX線領域に。
となればエネルギー・ピークも、地球から見てガンマ線領域と思ったのだが、ガンマ線バースト本体のことを忘れていた。
こちらのエネルギー強度の見積もりがなければ、もしも近くで同じことが起きた場合の予想もたてられませんね。
実際に銀河中心で同じ爆発がおきたならば、上で述べたよりもずっと深刻な事態になるかもしれません。
イーガンの小説にはそこいらについても、あくまで1995年の知識で触れられてたはずだが、今掘り返せないや(~~;;)。
YuiTad
Re:破壊的 (スコア:1, 興味深い)
半数死滅程度なら、早期に体勢を立て直すことでその後にやってくる星間物質を含んだ衝撃波への対応も可能だと思われます。9割とかの死滅率になると立て直しに要する時間と衝撃波到達までのリミットによりますね。むしろ、大規模でも遠距離での超新星爆発のほうが猶予があることになる。
まぁ、いろいろあってもしぶとく生き残ってる人類のことなので「地球は元気です。私もなんとか元気です。」ってな感じの名言が残る程度には大丈夫なんじゃないでしょうか(w。