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人口だろ? (スコア:0)
たかだか27kmの加速器で作れるとは思えないのだが
人工ッスよ (スコア:5, 参考になる)
>たかだか27kmの加速器で作れるとは思えないのだが
自然界ではブラックホールは太陽の20倍以上の質量のある星が崩壊を起こさないとできませんが、
そもそもブラックホールというのは密度にしか依存しません。
ある物体からの脱出速度が光速度以上になった物体を「ブラックホール」と呼ぶだけです。
絶対的質量が要るわけじゃないんです。
太陽でしたら半径3km以下になるまで圧縮してやればブラックホールになります。
地球だったら半径9mm以下に圧縮すればブラックホールになりますし、
トリニティ実験に次ぐ未知への挑戦では?(Re:人工ッスよ (スコア:1)
今回の実験でのマイクロブラックホールは、陽子と陽子が衝突した時に発生するエネルギーがもたらす次元の歪みを利用して作られる [wikipedia.org]物のようですから、天文として観測されているブラックホールとは本質的に違う気がするんですけど…
どちらかというと、マイクロブラックホールによって、事象の地平が「無」から突然出現した時に、果たして素直にホーキング崩壊して自然消滅するだけで済んでくれるか。と言う問題なのでは…
そもそも、事象の地平が実際にもたらす問題自体が殆ど理論(とそれに基づいたホーキング崩壊などの現象の確認)でしかないわけで、事が起きたときに常識的なタイムラインで何が起こるか判断するのは、その事が起こるか起こらないか以前に、全く未知といって支障がない状況を身近で観測する時の心構えとして危険なんじゃないかと思いますけど。
実際、1908年のツングースカ大爆発 [goo.ne.jp]の原因として「小さな」ブラックホールの衝突が疑われて、一旦はトンでも扱いになったとはいえ、地球の裏側に抜ける前にホーキング崩壊を起こして消滅したのではないかと言う「見直し」論が出てきたりもしてる訳で、
未知の(と言うか十分に解析され尽くされていない)事象に常識をあてはめて是非を決定するのは慎重にした方がいいかと思うんですけど…
Re:トリニティ実験に次ぐ未知への挑戦では?(Re:人工ッスよ (スコア:1)
ブラックホールが太陽の寿命より短い時間しか存在し得ないのだとしたら、それが地球に壊滅的な被害をもたらすことはないとしています。
(なにしろ極小ですので)
一方、仮にブラックホールが太陽の寿命より長期間存在するのだとすると、観測結果と矛盾します。LHCで作ろうとしているマイクロブラックホールは宇宙線でも作られ得るため、自然界に存在すると思われるわけですから。
(タレコミ文で説明されている箇所ですね。ただちょっと文章が分かりづらいような……)
そもそも、LHCで作り出せるブラックホールって、数テラ電子ボルトのレベル、つまり1兆分の1ピコグラムとかいう世界ですよ。
仮にツングースカの爆発が本当にブラックホールの仕業だったとしても、あちらは数百兆トンとかいうスケールですから、「桁違い」なんて言葉すら生ぬるいです。
「天文として観測されているブラックホールとは本質的に違う」とご自身で仰っている通り、比較対象として適切とは言えないのでは?
Re:トリニティ実験に次ぐ未知への挑戦では?(Re:人工ッスよ (スコア:1)
そんなことはありませんが.
質量(エネルギー)から計算されるシュバルツシルト半径が物体の半径よりも大きければ
ブラックホールになる,ということで,巨視的なものと同じ.
膜理論が正しければ微小距離での重力のr依存性が2乗よりも大きくなるから,今まで
言われていたよりも小さなエネルギーでマイクロブラックホールが生成できるのではないか,
というだけ.
>全く未知といって支障がない状況
今回の発表にも書いてある通り,このレベルの物理現象は自然界では日常茶飯事です.
未知のエネルギーレベルではありません.
(つぶさに観測できる現象として,は初めてとなりますが)
>地球の裏側に抜ける前にホーキング崩壊を起こして消滅したのではないかと言う
>「見直し」論が出てきたりもしてる訳で、
トンデモな人以外で今現在これを主張している人は知らないのですが,どなたかいらっ
しゃいましたっけ?(いや,最近はトンデモな人でも言わんか)
そんな見直し論は(少なくともここ最近の学術誌では)読んだ覚えが無いのですが.
>十分に解析され尽くされていない
少なくとも,マイクロブラックホールが十分な寿命(それこそ無限でもかまいませんが)
を持っていたとしても,その影響範囲が非常に小さいわけで(小さいのでほとんど何も
吸収できず,成長は(したと仮定しても)とても遅い).
さらには,消滅に際しても出てくるエネルギーなんてたかが知れているわけで,特に
問題になるとは思いませんが.
Re:一部訂正 (スコア:1)
正しくは
「膜理論が正しく,かつそのパラメータがかなり極端な特別な状況の場合」
ですね.膜理論のすべてがこのエネルギースケールでのブラックホール生成を
予言しているわけではなく,非常に希望的観測で制限いっぱいいっぱいに近い
値だったとしたら運良く実現するかもね,という程度ですので.
ツングース力 (スコア:1)
#大変興味深いお話の途中失礼致しました。
Re:トリニティ実験に次ぐ未知への挑戦では?(Re:人工ッスよ (スコア:1)
そのシナリオをまともに検討して欲しいなら、そんなに短時間で消滅してしまうブラックホールが地球に来るまでの長い時間になぜ消えなかったのか、を合理的に説明できなきゃダメでしょう。
・ブラックホールが何かにぶつかったら、その質量は増えることはあっても減ることはない。
・ブラックホールの質量が小さいほどホーキング輻射による質量の減少速度は速い。
ということから、「爆発によって蒸発速度が速まった」という理屈は使えませんよ。
うじゃうじゃ