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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚
タイトルがちょっと (スコア:1, すばらしい洞察)
Re: (スコア:5, 参考になる)
・液体窒素温度(77 K)
どこにでもある.低温系の人にとっては熱い温度に分類される.
・液体He温度(4.2 K)
物性で良く使う.低温物性やる人は液体Heそのものを見たことある人も多い.
(最近はガラスデュワーとか減ったから見たことない人も結構いますが)
物性系以外でも,超伝導マグネット使うところとかだと必ず使う.
・液体Heパンピング(1 Kちょっと)
要は液体Heの入った容器を減圧する.沸点が下がって温度も下がる.
ラムダ点以下まで下がると超流動になって,それまでぼこぼこと沸騰して
いた液体Heの液面
Re:タイトルがちょっと (スコア:0)
大規模な装置でも1.9Kに冷却することは技術的になんら難しくないのか、
実は冷却しているのは衝突を起こすための限られた部分だけで、加速レーン内を全て冷却している訳ではないのか、
とか
Re:タイトルがちょっと (スコア:3, 興味深い)
まずこいつですが,基本的に冷やすのは加速粒子を曲げるための超伝導マグネットの部分です.
で,そいつが全体的にぐるっと曲がってますんで,全体が冷えてます.粒子のいる部分はその
マグネットの内側の管の中ですんで,自動的にそこも冷えてます.
#あと検出器にも超伝導マグネット使ってたりする部分もありますが省略.
#マグネット周りの設計は結構大変だったと以前お聞きしたような.
>大規模な装置でも1.9Kに冷却することは技術的になんら難しくないのか
今回のは大規模と言っても長いだけですんで,単純化して言ってしまえば個々の小さい
要冷却部を繋いだだけです.
液化機等もリングに沿っていくつか並べられていまして,単純にある長さの冷却装置を繋いで
いったものとなっており,特に何か劇的にすごい革新/改良がなければ出来なかったという
わけではありません.まあ枯れた既存の技術だけで対処できるってのは良いことです.
#発熱量(発熱密度)が多いものを冷却しないといけない,となるとまた大変ですが,そういう
#わけでもないので.
もちろん大型機械ですのでそういった意味での難しさはありますが,それ以上のものではありません.
極端な話,いくらでも予算があるなら,「全長が10倍の加速器を冷却できるようにしてみろ」と
言われても特に苦もなく(もちろん一般的な,大きなものを作る上での苦労はありますが)実現可能です.