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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
とは言っても… (スコア:5, 参考になる)
宿主側の応答に関わる遺伝子の変化に対処しようというのは、要するに「対症療法」なのであって、それは、これまでにもあったような解熱鎮痛剤の投与とかと、あまり変わらないのです。「風邪を治す薬」、つまり根治療法的な「風邪の特効薬」として期待されてきたのは、風邪の原因となるウイルスの増殖を抑制したり、積極的に排除するような薬だったりする。
この点、今回の研究成果は、ライノウイルスの増殖自体をどうこうしよう
Re: (スコア:2, 興味深い)
Re:とは言っても… (スコア:4, 参考になる)
逆転写酵素阻害剤も、宿主のゲノムDNAからレトロウイルスのゲノムを取り去ったり、既に感染している細胞を殺したりするような作用を持っているわけではないのです。新たにレトロウイルスが別の細胞のゲノム内に侵入して、体内で増殖するのを抑制する薬です。
この点で言えば、抗ヘルペスウイルス薬であるアシクロビルなんかも同様です。あれもウイルスの増殖に依存して効く薬なので、そもそも増殖していない状態のウイルスを排除できるというわけではない。現在までに実用化されている薬剤は、基本的にどれも増殖抑制を以て「抗ウイルス作用」と位置づけている、ということなんです。いわゆる「抗生物質」というか、抗細菌性化学療法薬で言うところの、静菌的作用をするものはあっても、殺菌的作用をするものがない、というと判りやすいかなぁ。
まぁここらへんは専門家によっても捉え方がわかれるところでして、大学の講義くらいのレベルでは、ここまで厳密な言い方をしないことも多いと思いますけどね。