アカウント名:
パスワード:
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond
解読 (スコア:0)
Re:解読 (スコア:3, 参考になる)
考古学に例えると石版を発掘してそこに書かれた文字をすべて紙に書き写したという状態で、
中に何が書かれているかを「解読」した段階までは指しません。
Re:解読 (スコア:3, 参考になる)
物質として実際に存在する塩基配列はCDのピット(小孔)に相当し、ATCGの4進法で記述されています。
その上に情報として書き込まれている遺伝子はCDの中身である音楽にあたります。
CD(塩基配列)は直接手にしたり目で確認できたりしますが、音楽(遺伝子)はできません。
ヒトの塩基配列はおよそ30億で、これは430bitの記憶容量をもちますが、
ゲノムの解読とはこの文字列をすべて読み込んだことを意味します。
近年は解析装置が非常によくできているため素人でも手軽に作業ができ、
自分も大学2年のときに教官の言われるがままに実験をすすめ、自分が扱った大腸菌の塩基配列の解析結果を渡されました。
一方の遺伝子は「発現すると形質になんらかの影響を与える情報」で、
ヒトには1万から30万の遺伝子があるといわれています(研究者によって数字は違う)。
ひとつの遺伝子には数百から数千の塩基配列が必要で、その始めと終わりにはHTMLのようなわかりやすいマークアップがされています。
現在は研究基盤としての塩基配列のデータベースが整備された、といったあたりで
最先端の研究では「どの情報がなんの遺伝子なのかを突き止めること」に全力を降り注いでいます。
宝の地図が世界中に公表された状態なので、みな半狂乱で「ガンの治療法」や「不老不死の可能性」という宝を探していますが
いかんせん地図が広大過ぎるので従来の方法ではうまくいっていません。
ただ、(グリッド|分散)コンピューティングのような力業が手軽に利用可能になったので、
そう遠くない将来にいろいろとみつかるのかもしれません。
ヒトゲノム計画もコンピュータの予想外の進歩で、予定より2年も早く完成した経緯があります。
Re: (スコア:0)
あれ?430bit
4値(2bit)の情報が、30億(3x109)あるわけですよね?
2 x 3 x 109 bit 位に落ち着きませんか?
# 60GB ? これなら何とかなりそうですね。
Re:解読 (スコア:1, 興味深い)
# B ですと Byte、b ですと bit ですので。
60Gb って 715MB... CD-ROM 一枚分...
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
30万といってた人は、昔でもいないでしょう。
ぼくの記憶では、ヒトゲノム計画がはじまったころの予測だと、せいぜい10万位でした。
いま、2万数千くらいか、もっと少ないくらいでしょう。
中村(show)
Re: (スコア:0)