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どこぞの製造業の会社の偉い人が、「ハードはこれだけの品質のものを作れるのに、ソフトウェアはどうしてバグをなくせないんだ」とおっしゃっているそうですが、LHCの件はぜひ知っていただきたいところ。規模がでかくて特注品なら、ハードだろうがソフトだろうが不具合はあるものです。
…って、言い訳したいよう。(;;)
>ハードはこれだけの品質のものを作れるのに、ソフトウェアはどうしてバグをなくせないんだ
ソフトウエアはデジタルなので生産するときにはそのまんままるのまんまコピーされます。また、コピーすることにはほとんどコストがかかりませんから、特に近年はメディアの大容量化、回線の大容量化でここにソフトウエアそのものを変更することをともなうコスト改善が絡むことは非常に少ないはずです。ですから、ここに人の手や目が入る余地はありませんし、量産してもできてくるものは毎回同じものができるはずです。従って、同じソフトなら、生産すればするほど(コストはともかく)品質は上がることはありません。
ハードウエアは、実体のものをいじることになるので、生産するときにもコストがかかります。むしろこのときのほうがコストが高いと言えますから、同じ図面から生産しても、生産設備・ラインを構築する人、自動化ラインの組立をする人、ラインが終わった後でも、日々の改善や検査する人等々が大勢かかわります。たくさんの人の目にさらされるわけです。さらに言えば、毎回作られるものが厳密に言うと異なるわけで、(一般的には)同じ図面から生産したものでも、生産すればするほど品質の向上しますし、かかわる人が多ければ多いだけ、品質は上がります。(むしろ生産量が品質に比例しないような会社は改善の余地があると思います)つまり、普通の生産過程で人の目にどれだけさらされるか、と言う量が全然違うわけですよ。同じ事をソフトウエアでやるには、特別にそういう工程を設けてやる必要があるわけですが、それでも毎回毎回人の目にさらされている量産ハードウエア品とは比べようがありません。だから、最終的な品質という面で見ると、ハードウエアのほうが高くなるのは当然です。また当然ながら蓄積された歴史が圧倒的に違う、できたものを手で触れられる、目で見られる、というのもありますね。
それに引き替え、今回の件は一品もので、しかも今まで同類のものがそんなにたくさん作られたことがないものを作るわけですから、バグというか欠陥が露呈する訳です。場合によっては、ハードウエアよりソフトウエアのほうが制作中のテストは(比較的)楽なわけだし、初回一発だけのものだったらソフトのほうが品質がいいといえないかな?(無理があるか?)
で、ソフトウエアやさんは様々な評価法を導入して品質を上げようとしてるし、ハードウエアやさんはソフトのデバッグ環境のようなシミュレーションをしていたり。特にハードウエアやさんは自動化ラインや多目的に利用可能なプログラマブルな生産設備を通してどんどん柔軟化していますから(もっと言うと、現場に必要な熟練度を下げる方向に行ってる)いずれ、ソフトウエアと近づいていくんじゃないでしょうか。
#うわ、すげーオフトピ、なのでAC
>ソフトウエアはデジタルなので生産するときにはそのまんままるのまんまコピーされます
そのコピーのマスターが、工業製品でいうところの「試作品」だってことがそもそもの問題。工業製品のように、全く同じ仕様で何度も再実装を繰り返せば品質も向上させられますよ。普通はそんなことに金や時間をかけたりしないだけです。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
「同様のバグがないか水平展開して調査したところ、他に2件…」 (スコア:1, オフトピック)
どこぞの製造業の会社の偉い人が、「ハードはこれだけの品質のものを作れるのに、ソフトウェアはどうしてバグをなくせないんだ」とおっしゃっているそうですが、LHCの件はぜひ知っていただきたいところ。規模がでかくて特注品なら、ハードだろうがソフトだろうが不具合はあるものです。
…って、言い訳したいよう。(;;)
Re:「同様のバグがないか水平展開して調査したところ、他に2件…」 (スコア:0)
>ハードはこれだけの品質のものを作れるのに、ソフトウェアはどうしてバグをなくせないんだ
ソフトウエアはデジタルなので生産するときにはそのまんままるのまんまコピーされます。また、コピーすることにはほとんどコストがかかりませんから、特に近年はメディアの大容量化、回線の大容量化でここにソフトウエアそのものを変更することをともなうコスト改善が絡むことは非常に少ないはずです。ですから、ここに人の手や目が入る余地はありませんし、量産してもできてくるものは毎回同じものができるはずです。従って、同じソフトなら、生産すればするほど(コストはともかく)品質は上がることはありません。
ハードウエアは、実体のものをいじることになるので、生産するときにもコストがかかります。むしろこのときのほうがコストが高いと言えますから、同じ図面から生産しても、生産設備・ラインを構築する人、自動化ラインの組立をする人、ラインが終わった後でも、日々の改善や検査する人等々が大勢かかわります。たくさんの人の目にさらされるわけです。さらに言えば、毎回作られるものが厳密に言うと異なるわけで、(一般的には)同じ図面から生産したものでも、生産すればするほど品質の向上しますし、かかわる人が多ければ多いだけ、品質は上がります。(むしろ生産量が品質に比例しないような会社は改善の余地があると思います)
つまり、普通の生産過程で人の目にどれだけさらされるか、と言う量が全然違うわけですよ。同じ事をソフトウエアでやるには、特別にそういう工程を設けてやる必要があるわけですが、それでも毎回毎回人の目にさらされている量産ハードウエア品とは比べようがありません。
だから、最終的な品質という面で見ると、ハードウエアのほうが高くなるのは当然です。また当然ながら蓄積された歴史が圧倒的に違う、できたものを手で触れられる、目で見られる、というのもありますね。
それに引き替え、今回の件は一品もので、しかも今まで同類のものがそんなにたくさん作られたことがないものを作るわけですから、バグというか欠陥が露呈する訳です。
場合によっては、ハードウエアよりソフトウエアのほうが制作中のテストは(比較的)楽なわけだし、初回一発だけのものだったらソフトのほうが品質がいいといえないかな?(無理があるか?)
で、ソフトウエアやさんは様々な評価法を導入して品質を上げようとしてるし、ハードウエアやさんはソフトのデバッグ環境のようなシミュレーションをしていたり。特にハードウエアやさんは自動化ラインや多目的に利用可能なプログラマブルな生産設備を通してどんどん柔軟化していますから(もっと言うと、現場に必要な熟練度を下げる方向に行ってる)いずれ、ソフトウエアと近づいていくんじゃないでしょうか。
#うわ、すげーオフトピ、なのでAC
Re: (スコア:0)
>ソフトウエアはデジタルなので生産するときにはそのまんままるのまんまコピーされます
そのコピーのマスターが、工業製品でいうところの「試作品」だってことがそもそもの問題。
工業製品のように、全く同じ仕様で何度も再実装を繰り返せば品質も向上させられますよ。
普通はそんなことに金や時間をかけたりしないだけです。