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準天頂衛星は計画当初、民間企業も参加していましたが計画立ち上げ数年後には全ての企業が去ってしまいました。地上のインフラが完備されている日本ではGPSの補完をする機能で成り立つビジネスモデルがどう考えても構築できないからです。
既に利用無料のGPSがあり、衛星網の充実や受信機などの性能向上で精度もそれなりに確保されているのに、新たな受信機開発などで普及するかどうか怪しいものに投資する気は湧かないでしょう。
当初、国の戦略としてはGPSによる測地インフラの独占を防ぐ目的で計画を立ち上げたのだと思いますが、予算が無くGPSのような濃密な衛星網を構築できないのと宗
複数種類の信号を受信できる装置は欧州だけでなく日本でも普通に買えます。 もっともちゃんとした精度が出せるほど衛星数がそろっているのはいまのところ有効なのはGPSだけですが。
GPSによる独占というよりは測位精度を米国に握られることを嫌うグループが打ち上げをおこなっているというのが正しいのでしょう。軍用目的の意向が強いという意味では米国のGPSだって同じです。そもそもあれは軍の持ち物ですからね。日本の場合は世界中でつかえる必要がないので日本において既存システムの補完ができればよいのです。だからこそ静止軌道上にあるMSASに加えて建物の影や高緯度でも使えるようにQZSSという体制にしようとしているのでしょう。
もっとも今後QZSSが有効に使われるようなアプリケーションがでてきて、予定どおりの3機体制になるかどうかは疑問が多いところですが。
三基だけでは24時間日本列島をカバーする準天頂衛星網が出来ただけで、社会に当てにされるインフラとなるには、冗長性が欲しいところ。GPSは予備機も打ち上げており衛星網に穴が開きにくくしていますが準天頂衛星では予備機の整備までは考えられていないようです。
予備機を付けると合計6基となりますが、本気で揃えたらそれなりに大きな出費になります。しかし当面それに見合う需要があるのかわからないので計画には予備機整備の事までは載せなかったんでしょう。計画立ち上げ数年で民間企業が手を引いた理由の一端にはビジネスモデルが見いだせなかったのと同時にシステム構築に国の本気度が感じられないのがあったのかも。または国が民間の冷たい空気を感じて中途半端な計画にしたのかもしれませんが、今となってはどっちもどっちという感じです。
それにしてもユーザーになってくれるはずの民間企業にスルーされる中途半端な準天頂衛星計画を推進する必要ってあるんでしょうかねぇ?こいつの予算で惑星探査ミッションを立てた方がなんぼかマシでは。少なくともこいつ一基分で、はやぶさが二回以上やれそうだ。
> 三基だけでは24時間日本列島をカバーする準天頂衛星網が出来ただけで、
書き方の問題かもしれないけど、気になったので。3基だけだと、ある時点では1基しか上空にないから、衛星「網」にはならないですね。最低12機あれば、常に高い仰角で4機見通せるのでGPS代替になりそうですけど、カバーする地域と衛星基数を考えると、割に合わないですねぇ。
> 予備機を付けると合計6基となりますが、本気で揃えたらそれなりに> 大きな出費になります。しかし当面それに見合う需要があるのか> わからないので計画には予備機整備の事までは載せなかったんでしょう。
予備機の予定数はわからないけど、当初の予定では国が700億円以上、民間が2000億円以上出費のビッグプロジェクトだったようです。計画変更後は、衛星1基・ロケット・地上施設込みで455億円まで減りました。(2006年夏の資料なので、データがちょっと古め)それでも、文科省・国交相・経産省・総務省の4省間で負担割合でかなりもめているようです。結局文科省が6割以上の負担の見込み。責任の所在が不明確だから、需要がなくなった後もだらだらと続いてしまったんでしょうね。
準天頂衛星ってGPSの補完、補強のための衛星で準天頂衛星群だけ測位することは考えられていないのでは?
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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
将来不透明 (スコア:0)
たとえそれが出来たとしても商用サービスが可能かどうかもまったく先が見えない......
衛星作ってロケットで打ち上げる能力はあるのに日本の宇宙開発に明るい話が無いのはなぜ?
商業利用 (スコア:2, 興味深い)
準天頂衛星は計画当初、民間企業も参加していましたが
計画立ち上げ数年後には全ての企業が去ってしまいました。
地上のインフラが完備されている日本ではGPSの補完をする機能で
成り立つビジネスモデルがどう考えても構築できないからです。
既に利用無料のGPSがあり、衛星網の充実や受信機などの性能向上で
精度もそれなりに確保されているのに、新たな受信機開発などで
普及するかどうか怪しいものに投資する気は湧かないでしょう。
当初、国の戦略としてはGPSによる測地インフラの独占を防ぐ目的
で計画を立ち上げたのだと思いますが、予算が無くGPSのような濃密な
衛星網を構築できないのと宗
Re: (スコア:0)
複数種類の信号を受信できる装置は欧州だけでなく日本でも普通に買えます。
もっともちゃんとした精度が出せるほど衛星数がそろっているのはいまのところ有効なのはGPSだけですが。
GPSによる独占というよりは測位精度を米国に握られることを嫌うグループが打ち上げをおこなっているというのが正しいのでしょう。
軍用目的の意向が強いという意味では米国のGPSだって同じです。そもそもあれは軍の持ち物ですからね。
日本の場合は世界中でつかえる必要がないので日本において既存システムの補完ができればよいのです。だからこそ静止軌道上にあるMSASに加えて建物の影や高緯度でも使えるようにQZSSという体制にしようとしているのでしょう。
もっとも今後QZSSが有効に使われるようなアプリケーションがでてきて、予定どおりの3機体制になるかどうかは疑問が多いところですが。
こいつの予算で惑星探査ミッションでもやった方が (スコア:0)
三基だけでは24時間日本列島をカバーする準天頂衛星網が出来ただけで、
社会に当てにされるインフラとなるには、冗長性が欲しいところ。
GPSは予備機も打ち上げており衛星網に穴が開きにくくしていますが
準天頂衛星では予備機の整備までは考えられていないようです。
予備機を付けると合計6基となりますが、本気で揃えたらそれなりに
大きな出費になります。しかし当面それに見合う需要があるのか
わからないので計画には予備機整備の事までは載せなかったんでしょう。
計画立ち上げ数年で民間企業が手を引いた理由の一端にはビジネスモデル
が見いだせなかったのと同時にシステム構築に国の本気度が感じられない
のがあったのかも。または国が民間の冷たい空気を感じて中途半端な計画
にしたのかもしれませんが、今となってはどっちもどっちという感じです。
それにしてもユーザーになってくれるはずの民間企業にスルーされる
中途半端な準天頂衛星計画を推進する必要って
あるんでしょうかねぇ?
こいつの予算で惑星探査ミッションを立てた方がなんぼかマシでは。
少なくともこいつ一基分で、はやぶさが二回以上やれそうだ。
Re:こいつの予算で惑星探査ミッションでもやった方が (スコア:1, 参考になる)
> 三基だけでは24時間日本列島をカバーする準天頂衛星網が出来ただけで、
書き方の問題かもしれないけど、気になったので。
3基だけだと、ある時点では1基しか上空にないから、衛星「網」にはならないですね。
最低12機あれば、常に高い仰角で4機見通せるのでGPS代替になりそうですけど、
カバーする地域と衛星基数を考えると、割に合わないですねぇ。
> 予備機を付けると合計6基となりますが、本気で揃えたらそれなりに
> 大きな出費になります。しかし当面それに見合う需要があるのか
> わからないので計画には予備機整備の事までは載せなかったんでしょう。
予備機の予定数はわからないけど、当初の予定では国が700億円以上、民間が2000億円以上出費の
ビッグプロジェクトだったようです。
計画変更後は、衛星1基・ロケット・地上施設込みで455億円まで減りました。
(2006年夏の資料なので、データがちょっと古め)
それでも、文科省・国交相・経産省・総務省の4省間で負担割合でかなりもめているようです。
結局文科省が6割以上の負担の見込み。
責任の所在が不明確だから、需要がなくなった後もだらだらと続いてしまったんでしょうね。
Re: (スコア:0)
準天頂衛星ってGPSの補完、補強のための衛星で準天頂衛星群だけ測位することは考えられていないのでは?