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>仲間内での引用は除外されてるの?
除外されていません.
以下,身近な化/物/材料関連を想定して.
>日本には論文誌がたくさんある
あまりありません.いえ,日本の論文誌ってインパクトファクター低めなんですよ.良い結果が出ると皆海外の有名雑誌に出しちゃうんで.そんなわけで,むしろ存亡の危機の雑誌が多いという.
>掲載枠がたくさんあって掲載されやすい
これもまあページ数はどれも似たり寄ったりです.また,前述の問題から,何とかインパクトファクターを上げようとしてますんであんまりバカスカ掲載するわけにもいきません.
>同じ部屋にいる人間が互いに引用している
これはあり得ます.自分で過去の自分の論文を引く(セルフサイテーション)とかも.特に実引用数の低い論文に関しては効くかもしれません.#高い方は,それこそ年に100だの200だの引かれることもあるんで効かない.
ただ,これに関しては正当な引用なのかどうかを区別するのはなかなか難しい点もあります.referenceは,その仕事の現在の位置づけや意義,前例との比較などのために引用されます.となると,当然近い仕事や関連する分野ほどreferに適していることになり,ある意味,自分の以前の関連する仕事などは非常に関連性が高かったりします.そんなわけで,ただ自分の過去の論文の引用数を増やしたくて引いているのか,意味があって引いているのかはある程度読み込んでその分野の状況の知識もあるような場合でないと区別できない場合があります.#めっちゃ露骨なのもありますけどね.
一律に同じ著者の入っている論文の除外,ってのも難しいところがあるんですよね.例えばある研究者Aが凄い特性を出す物質を作って,それを世界中の様々な研究室に配っていろいろな特性/測定法での評価をした場合,それらの結果から出てくる論文には多分Aが共著で入ります.で,当然ながら大元のAの論文もreferenceに入ってくるでしょう.同じ著者が入っている論文は駄目,とするとこれは全てカウントされなくなります.一方,Aがケチで物質は誰にも渡さず,しょうがないんで世界中で頑張って同じものを作って前述の例と同じように論文を出すと,今度は共著にはAの名前は入りませんが引用ではカウントされる,という.じゃあどちらが世界の科学の発展に寄与した/インパクトを与えたの?というと,両例ともほぼ同じか,むしろ世界中の研究を迅速に進めることとなった前者なんですよね.そのあたりの評価が難しくなってくる面やら,集計の大変さやらもあるんで,なかなかいい落としどころを見つけるのは難しい,かも?
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
仲間内での引用は除外されてるの? (スコア:0)
Re:仲間内での引用は除外されてるの? (スコア:1)
>仲間内での引用は除外されてるの?
除外されていません.
以下,身近な化/物/材料関連を想定して.
>日本には論文誌がたくさんある
あまりありません.いえ,日本の論文誌ってインパクトファクター低めなんですよ.
良い結果が出ると皆海外の有名雑誌に出しちゃうんで.
そんなわけで,むしろ存亡の危機の雑誌が多いという.
>掲載枠がたくさんあって掲載されやすい
これもまあページ数はどれも似たり寄ったりです.
また,前述の問題から,何とかインパクトファクターを上げようとしてますんであんまりバカスカ掲載するわけにもいきません.
>同じ部屋にいる人間が互いに引用している
これはあり得ます.自分で過去の自分の論文を引く(セルフサイテーション)とかも.特に実引用数の低い論文に関しては効くかもしれません.
#高い方は,それこそ年に100だの200だの引かれることもあるんで効かない.
ただ,これに関しては正当な引用なのかどうかを区別するのはなかなか難しい点もあります.referenceは,その仕事の現在の位置づけや意義,前例との比較などのために引用されます.となると,当然近い仕事や関連する分野ほどreferに適していることになり,ある意味,自分の以前の関連する仕事などは非常に関連性が高かったりします.そんなわけで,ただ自分の過去の論文の引用数を増やしたくて引いているのか,意味があって引いているのかはある程度読み込んでその分野の状況の知識もあるような場合でないと区別できない場合があります.
#めっちゃ露骨なのもありますけどね.
一律に同じ著者の入っている論文の除外,ってのも難しいところがあるんですよね.
例えばある研究者Aが凄い特性を出す物質を作って,それを世界中の様々な研究室に配っていろいろな特性/測定法での評価をした場合,それらの結果から出てくる論文には多分Aが共著で入ります.で,当然ながら大元のAの論文もreferenceに入ってくるでしょう.同じ著者が入っている論文は駄目,とするとこれは全てカウントされなくなります.一方,Aがケチで物質は誰にも渡さず,しょうがないんで世界中で頑張って同じものを作って前述の例と同じように論文を出すと,今度は共著にはAの名前は入りませんが引用ではカウントされる,という.
じゃあどちらが世界の科学の発展に寄与した/インパクトを与えたの?というと,両例ともほぼ同じか,むしろ世界中の研究を迅速に進めることとなった前者なんですよね.そのあたりの評価が難しくなってくる面やら,集計の大変さやらもあるんで,なかなかいい落としどころを見つけるのは難しい,かも?