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・必要以上の冗長性を確保することによって総コストと故障の可能性そのものとを増大せしめること・再現性に乏しく再教育にも規模の拡大にも難儀しがちな所謂「職人技」を用いざるを得なくなること・工学的進歩なり工学的特長なりを差し置いた部分ばかりで工業製品が評価されてしまうこと等は評価の対象というよりは工学の敗北で、「こんなこともあろうかと」的なヤマトの真田さん的人物は実際に居た日にはダメ工学者だったりする。
冗長性に関して言うならば、「はやぶさ」に関しては「のぞみ」のような実態に即しない漫然とした多重化ではなく限られたコストと重量を勘案した上で、どういう故障が起こりやすいかと言うデータ実態に基づいて設計されてるように思うのですが。「のぞみ」の場合には、理論で引き出した冗長性と工学的な実装の未熟さがことごこく仇になってミッション放棄に至った訳ですが [www.jaxa.jp]、「はやぶさ」はこの部分を克服しているからこそ、度重なるアクシデントを乗り越えて成功してる訳で。
職人技云々でいうならば、精密工学にしてもノウハウの蓄積にしても、最終的には職人技に依存しなければならないのでは?量産品のように初期不良率が0.1%オーダか一桁高い形で許容されている物であればノウハウの蓄積は限定的で済みますが、量産プロセスで不良率を下げようと思ったら、データの蓄積と解析能力が求められ、結局は解析内容を実行するのに職人技のあるなしが求められ、一桁単位での不良率の高低を左右する。この場合に言う職人技とは個人プレーの有無ではなく、高度に熟練する人が多数出ることになりますが。
工学的進歩なり工学的特徴なり云々の件については、明らかに極限ミッションと言う「はやぶさ」の特異性・工業的困難性を実際にやりとげた事を無視してませんか?超遠距離惑星探査機自体はアメリカに一日の長があるとは思いますが、あれだけの遠距離にある小惑星にイオンエンジンで接近して試料を採取して地球にまで持ち帰るという、ある種の極めて高度なロボットは作り得なかったでしょう(多分、プランとしてあっても前例がないあの時点では承認を得るためにコストと重量が何倍にもならないと予算が下りなかったはずだし、長寿命であるマイクロ波型のイオンエンジンの技術自体アメリカは遅れていて実物がなかった)。あの当時のアメリカ工業界のコスト偏重で実力が急激に落ちていた実態以てしても同レベルの物をアメリカが独自開発するのは無理だったでしょうね。
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー
選ばれたのは真田さん? (スコア:0)
Re: (スコア:0)
・必要以上の冗長性を確保することによって総コストと故障の可能性そのものとを増大せしめること
・再現性に乏しく再教育にも規模の拡大にも難儀しがちな所謂「職人技」を用いざるを得なくなること
・工学的進歩なり工学的特長なりを差し置いた部分ばかりで工業製品が評価されてしまうこと
等は評価の対象というよりは工学の敗北で、「こんなこともあろうかと」的なヤマトの真田さん的人物は実際に居た日にはダメ工学者だったりする。
真田さんが出るためには慎重な仕込みが要る(Re:選ばれたのは真田さん? (スコア:3, 参考になる)
冗長性に関して言うならば、「はやぶさ」に関しては「のぞみ」のような実態に即しない漫然とした多重化ではなく限られたコストと重量を勘案した上で、どういう故障が起こりやすいかと言うデータ実態に基づいて設計されてるように思うのですが。
「のぞみ」の場合には、理論で引き出した冗長性と工学的な実装の未熟さがことごこく仇になってミッション放棄に至った訳ですが [www.jaxa.jp]、「はやぶさ」はこの部分を克服しているからこそ、度重なるアクシデントを乗り越えて成功してる訳で。
職人技云々でいうならば、精密工学にしてもノウハウの蓄積にしても、最終的には職人技に依存しなければならないのでは?
量産品のように初期不良率が0.1%オーダか一桁高い形で許容されている物であればノウハウの蓄積は限定的で済みますが、量産プロセスで不良率を下げようと思ったら、データの蓄積と解析能力が求められ、結局は解析内容を実行するのに職人技のあるなしが求められ、一桁単位での不良率の高低を左右する。
この場合に言う職人技とは個人プレーの有無ではなく、高度に熟練する人が多数出ることになりますが。
工学的進歩なり工学的特徴なり云々の件については、明らかに極限ミッションと言う「はやぶさ」の特異性・工業的困難性を実際にやりとげた事を無視してませんか?超遠距離惑星探査機自体はアメリカに一日の長があるとは思いますが、あれだけの遠距離にある小惑星にイオンエンジンで接近して試料を採取して地球にまで持ち帰るという、ある種の極めて高度なロボットは作り得なかったでしょう(多分、プランとしてあっても前例がないあの時点では承認を得るためにコストと重量が何倍にもならないと予算が下りなかったはずだし、長寿命であるマイクロ波型のイオンエンジンの技術自体アメリカは遅れていて実物がなかった)。
あの当時のアメリカ工業界のコスト偏重で実力が急激に落ちていた実態以てしても同レベルの物をアメリカが独自開発するのは無理だったでしょうね。