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そもそもGXロケットは自民党政権時代に「自民党無駄撲滅プロジェクトチーム」が開発凍結という方針を出してたのに、国防族を巻き込んだIHIの政治工作で「国防用衛星打ち上げに最適」という㌧でもな理由付けをされて無理矢理に延命されていたもの。
450億円の開発費で早急に開発終了できる、とした計画が700億円掛けてもまだ完成どころかその目処すらつかず、最終的には1500億円~2100億円の予算がかかる、とした文字通りのデスマーチなダメプロジェクトです。仮にそれで開発が完了しても、できるのはH-2Aと同じ価格(量産に成功した場合)で、H-2Aの半分以下の能力しかなく、アメリカのヴァンデンバーグ空軍基地からしか打ち上げができないという高くてショボくて使いにくいロケットです。
とっとと切らなかったことがそもそも、自民党政権のダメっぷりの証明ですらありました。
昨年の政権交代には毀誉さまざまな評価がありますが、このGXにダメ出しをしたという点については無条件に高く評価していいものと思われ。
>こんなもんより、M-Vのコストダウンを見たかった。
IHIエアロスペースはGXの中止により、新型固体ロケットイプシロンに注力することができるようになりましたよ。
このたび開発予算がおりたイプシロンの一段目はH-2Aにも使われているSRB-Aですし、二段目はM-Vロケットの三段目M-34bの改良型を使います。三段目はやはりM-Vのキックステージ(実質四段目)KM-V2の改良型を採用。このように技術的にはじゅうぶん枯れている技術を組み合わせた「手堅い」ロケットになっています。(ちなみに一機30億円という格安の価格設定を目指しています)
これらがGXロケットではまともに実験すらされていなかったLNGエンジンを用いたことに対する反省だとしたら、IHIエアロスペースは失敗に学ぶ柔軟性のあるよい組織だということですね。
>(ちなみに一機30億円という格安の価格設定を目指しています)安くもないよ。
能力は現在計画されているファルコン1eと同等(SSOで400kgちょっと/LEOで1tちょっと(と言うのは苦しいか))向こうは910万ドル。値段1/3。
このように技術的にはじゅうぶん枯れている技術を組み合わせた「手堅い」ロケットになっています。
うーん、大昔に新型固体ロケットの話題が上がった時は、J-Iの再来、継ぎ接ぎではコストだけでなく性能も大幅低下、SRB-Aを第1段にするには誘導装置など多々手を入れる必要がある、だのボロクソ言われていた気がしたのに、時が経てば見方も変わるものですね。
そもそも、本体価格30億目標となると新規の開発アイテムは殆ど使えないでしょう。新規アイテムの検証作業や試作にコストがかかりすぎてしまう。
IHIエアロスペース社や石播の内部事情に詳しくないですが、元々固体ロケットは日産の航空宇宙部門がやってきた事業を、日産がルノーに売却されるときに部門ごと石播に譲渡・売却したという経緯がある訳で。元々軍事転用が可能な技術を(しかも自衛隊向けのロケット弾の開発生産も担っていた部門を)フランス資本の傘下に入れないために(そして、採算性も良くなかったので)石播に押し付けて合併、IHIエアロスペース社が発足したという経緯でして、この辺りでLNG推進系の商品化を推進していたグループと固体ロケットをやってきたグループの間に温度差と言うか社内政治的な力の差が少なからずあったのではないかと思いますよ。
その上で、LNG推進系のグループが強引で時期尚早な商品化を進めるためにゴリ押しして、結局固体ロケットグループの最大の十八番だったM-Vロケットを廃盤にしてまでGXに統一しようとしていた訳で…GX社自体は独立した会社でも、石播が多額の資金を投入していた訳で、政府の買取も完全に期待できなくなった以上、その資金を回収するためには直ぐに・確実に商品化して動作不良を起こさない確実な商品を打ち出さないと収益上も信用上も石播的に大問題になってしまう。 で、マトモな予算が付かなかったので細々と開発が継続されてきた(そして開発予算が殆どないからあり物の改良版の組み合わせにするしかやりようがなかった)イプシロンロケットの本格開発に乗り出したのでしょう。
俺もそう思うが、3行で書ける内容だな。自慰行為ではなく読み手を想定して書いているのなら、思考を垂れ流すのではなくもっとポイントを絞って書くべきだろう。
> 2000億円っていったらH2Aの開発費の半分程度か。
H-IIAの開発費は1200億円強ですね。その後の改良費用を含めても1500億円弱程度。
元のH-II開発費(2700億)を含めたら4000億以上じゃん、と言い出したら、GXはアトラスVの第1段の開発費も含めないとフェアじゃないし。
M-Vのコストダウン案を見たかったのは同意かな。ただ、イプシロンになってH-IIA/Bとのアビオニクス(電子制御系)の共通化が図られるのはメリットか。イプシロンもJAXAの予算不足でなかなか開発費が付かなかったけど、ようやく予算も付いたみたいだし。
もともと自公政権下でもエンジン開発の継続にしか予算がつかない状態、つまり現況と変わらない状態にありましたし、費用の1割縮減という「とりあえずコストダウン頑張ってね」以上のナニモノでもない衛星の研究開発とあわせても、宇宙分野における仕分け会議のやったことはほぼ何もないですよ。下手に手突っ込んでなお酷い状態になるよりはよかったと思うけど。それにこんな質問 [mission21.gr.jp]してるのは民主党の代議士だし、そもそも政治的要素の絡まない衛星打ち上げ機なんて世界のどこにあるんですか?
えーと、GXに関しては「自公政権下でとどめを刺されていた」と誤解されがちですがhttp://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/gxrocket.pdf [kantei.go.jp] (←下野5日前のGXロケットの扱い)「概算要求までに判断する」という「結論先送り」になってたんですよ。んー、どういうことか分かりにくいですかね。シンプルに表現しますと「選挙後に改めて続行するか決める」もしくはもっとシンプルに言えば「河村官房長官続投なら続行」ということです。だからこそギャラクシーエクスプレス社は「今」つぶれたわけですね。
衛星研究予算については事業仕分けで「概算要求より1割減」となっていますが、実は文科省は「衛星研究予算の概算要求を去年度予算(実績)より2割増」で要求していますので、去年度予算よりは増額していたりします。だから、はやぶさ関係者などは「事業仕分けのせいで大変ですね」みたいに言われると「え?霞が関は予算くれたよ。JAXA内で削られただけで」と不思議そうに言ったりするわけです。
仕分け会議がやったのは基本的に「これは無いわ」というものに「無いわ」と言うだけの仕事でしたが、自公政権下ではみんな「無いわ」と思っていても歪められ続けてきたわけですから、仕分け全般の良しあしはともかく本件に関しては少なからぬ意義があったと思いますよ。
>衛星研究予算については事業仕分けで「概算要求より1割減」となっていますが、実は文科省は「衛星研究予算の概算要求を去年度予算 (実績)より2割増」で要求していますので、去年度予算よりは増額していたりします。
すいません、この件についてのソースってありますか?探したのですがどうにも見つからないのです。
>スジが悪い技術は早めに摘み取るべきだが、それがJAXAはできなかった。
だってスジが違うもん。民間企業をJAXAがどうこうできないし。
そもそも巨額の税金投じて一企業の子会社を作ったのがおかしい。そして乱脈経営に誰も口出しできなくしちゃったのがおかしい。ついでに何のお咎めもなく解散してるのがおかしい。
巨額の税金を投じたはずのH-II/H-IIAが一企業の商品になってるのですが。その上その一企業の営業強化のために更なる国費投入を要求してるし。おまけに政府が実用化までちゃんと手当てするというからIHIだって数百億投資してるのに、補填もないままハイそれまでよじゃそれもちょっと。
親方日の丸で会社を作り、金だけもらって何も完成しなかった会社と国税で発注された仕事を請けた会社、そして実用になる商品を完成させた会社を同列に語るのかい?
H-IIシリーズのLE-7Aエンジンはその石川島播磨が作ってたと思いますが。
何もしないってだけで分けても意味ないよね。利用するロケットは用立てるってのが完全に反故になっているんだから。
まあ、そこの目途さえ定かじゃないのに会社作ってどうこうってのもあるが。それならそれで購入機で打ち上げ業務だけでもやれば良いだろうに。
ああ、元々が米空軍基地の維持費の負担が目的の事業なんだったっけか。
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192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり
最大限評価できる仕分け (スコア:2, すばらしい洞察)
仕分けには嫌な思いをさせられてきたけど、これだけは評価する。
Re:最大限評価できる仕分け (スコア:4, 興味深い)
そもそもGXロケットは自民党政権時代に「自民党無駄撲滅プロジェクトチーム」が開発凍結という方針を出してたのに、国防族を巻き込んだIHIの政治工作で「国防用衛星打ち上げに最適」という㌧でもな理由付けをされて無理矢理に延命されていたもの。
450億円の開発費で早急に開発終了できる、とした計画が700億円掛けてもまだ完成どころかその目処すらつかず、最終的には1500億円~2100億円の予算がかかる、とした文字通りのデスマーチなダメプロジェクトです。
仮にそれで開発が完了しても、できるのはH-2Aと同じ価格(量産に成功した場合)で、H-2Aの半分以下の能力しかなく、アメリカのヴァンデンバーグ空軍基地からしか打ち上げができないという高くてショボくて使いにくいロケットです。
とっとと切らなかったことがそもそも、自民党政権のダメっぷりの証明ですらありました。
昨年の政権交代には毀誉さまざまな評価がありますが、このGXにダメ出しをしたという点については無条件に高く評価していいものと思われ。
Re:最大限評価できる仕分け (スコア:2)
2000億円っていったらH2Aの開発費の半分程度か。
それで国内では打ち上げできないなんで、どこまでアメリカさんに
貢ぐんだよ、といった感じ。
こんなもんより、M-Vのコストダウンを見たかった。確かに
固体燃料ロケット固有の激しい振動など、根本的な問題もあっただろうけど、
それでもそれを乗り越える技術と姿を見たかった。
Re:最大限評価できる仕分け (スコア:4, 参考になる)
>こんなもんより、M-Vのコストダウンを見たかった。
IHIエアロスペースはGXの中止により、新型固体ロケットイプシロンに注力することができるようになりましたよ。
このたび開発予算がおりたイプシロンの一段目はH-2Aにも使われているSRB-Aですし、二段目はM-Vロケットの三段目M-34bの改良型を使います。三段目はやはりM-Vのキックステージ(実質四段目)KM-V2の改良型を採用。
このように技術的にはじゅうぶん枯れている技術を組み合わせた「手堅い」ロケットになっています。(ちなみに一機30億円という格安の価格設定を目指しています)
これらがGXロケットではまともに実験すらされていなかったLNGエンジンを用いたことに対する反省だとしたら、IHIエアロスペースは失敗に学ぶ柔軟性のあるよい組織だということですね。
Re:最大限評価できる仕分け (スコア:1, 参考になる)
>(ちなみに一機30億円という格安の価格設定を目指しています)
安くもないよ。
能力は現在計画されているファルコン1eと同等(SSOで400kgちょっと/LEOで1tちょっと(と言うのは苦しいか))
向こうは910万ドル。値段1/3。
いつの間にか「手堅い」に (スコア:1)
うーん、大昔に新型固体ロケットの話題が上がった時は、J-Iの再来、継ぎ接ぎではコストだけでなく性能も大幅低下、SRB-Aを第1段にするには誘導装置など多々手を入れる必要がある、だのボロクソ言われていた気がしたのに、時が経てば見方も変わるものですね。
Re: (スコア:0, 荒らし)
生臭くなりますが(Re:最大限評価できる仕分け (スコア:1)
そもそも、本体価格30億目標となると新規の開発アイテムは殆ど使えないでしょう。新規アイテムの検証作業や試作にコストがかかりすぎてしまう。
IHIエアロスペース社や石播の内部事情に詳しくないですが、元々固体ロケットは日産の航空宇宙部門がやってきた事業を、日産がルノーに売却されるときに部門ごと石播に譲渡・売却したという経緯がある訳で。
元々軍事転用が可能な技術を(しかも自衛隊向けのロケット弾の開発生産も担っていた部門を)フランス資本の傘下に入れないために(そして、採算性も良くなかったので)石播に押し付けて合併、IHIエアロスペース社が発足したという経緯でして、この辺りでLNG推進系の商品化を推進していたグループと固体ロケットをやってきたグループの間に温度差と言うか社内政治的な力の差が少なからずあったのではないかと思いますよ。
その上で、LNG推進系のグループが強引で時期尚早な商品化を進めるためにゴリ押しして、結局固体ロケットグループの最大の十八番だったM-Vロケットを廃盤にしてまでGXに統一しようとしていた訳で
…GX社自体は独立した会社でも、石播が多額の資金を投入していた訳で、政府の買取も完全に期待できなくなった以上、その資金を回収するためには直ぐに・確実に商品化して動作不良を起こさない確実な商品を打ち出さないと収益上も信用上も石播的に大問題になってしまう。
で、マトモな予算が付かなかったので細々と開発が継続されてきた(そして開発予算が殆どないからあり物の改良版の組み合わせにするしかやりようがなかった)イプシロンロケットの本格開発に乗り出したのでしょう。
Re: (スコア:0)
俺もそう思うが、3行で書ける内容だな。
自慰行為ではなく読み手を想定して書いているのなら、
思考を垂れ流すのではなくもっとポイントを絞って書くべきだろう。
Re:最大限評価できる仕分け (スコア:1, 参考になる)
> 2000億円っていったらH2Aの開発費の半分程度か。
H-IIAの開発費は1200億円強ですね。
その後の改良費用を含めても1500億円弱程度。
元のH-II開発費(2700億)を含めたら4000億以上じゃん、と言い出したら、
GXはアトラスVの第1段の開発費も含めないとフェアじゃないし。
M-Vのコストダウン案を見たかったのは同意かな。
ただ、イプシロンになってH-IIA/Bとのアビオニクス(電子制御系)の共通化が
図られるのはメリットか。
イプシロンもJAXAの予算不足でなかなか開発費が付かなかったけど、
ようやく予算も付いたみたいだし。
Re: (スコア:0, フレームのもと)
もともと自公政権下でもエンジン開発の継続にしか予算がつかない状態、つまり現況と変わらない状態にありましたし、
費用の1割縮減という「とりあえずコストダウン頑張ってね」以上のナニモノでもない衛星の研究開発とあわせても、
宇宙分野における仕分け会議のやったことはほぼ何もないですよ。下手に手突っ込んでなお酷い状態になるよりはよかったと思うけど。
それにこんな質問 [mission21.gr.jp]してるのは民主党の代議士だし、そもそも政治的要素の絡まない衛星打ち上げ機なんて世界のどこにあるんですか?
Re:最大限評価できる仕分け (スコア:4, 参考になる)
えーと、GXに関しては「自公政権下でとどめを刺されていた」と誤解されがちですが
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/gxrocket.pdf [kantei.go.jp] (←下野5日前のGXロケットの扱い)
「概算要求までに判断する」という「結論先送り」になってたんですよ。
んー、どういうことか分かりにくいですかね。
シンプルに表現しますと「選挙後に改めて続行するか決める」もしくはもっとシンプルに言えば「河村官房長官続投なら続行」ということです。
だからこそギャラクシーエクスプレス社は「今」つぶれたわけですね。
衛星研究予算については事業仕分けで「概算要求より1割減」となっていますが、実は文科省は「衛星研究予算の概算要求を去年度予算(実績)より2割増」で要求していますので、去年度予算よりは増額していたりします。
だから、はやぶさ関係者などは「事業仕分けのせいで大変ですね」みたいに言われると「え?霞が関は予算くれたよ。JAXA内で削られただけで」と不思議そうに言ったりするわけです。
仕分け会議がやったのは基本的に「これは無いわ」というものに「無いわ」と言うだけの仕事でしたが、自公政権下ではみんな「無いわ」と思っていても歪められ続けてきたわけですから、仕分け全般の良しあしはともかく本件に関しては少なからぬ意義があったと思いますよ。
Re: (スコア:0)
>衛星研究予算については事業仕分けで「概算要求より1割減」となっていますが、実は文科省は「衛星研究予算の概算要求を去年度予算 (実績)より2割増」で要求していますので、去年度予算よりは増額していたりします。
すいません、この件についてのソースってありますか?
探したのですがどうにも見つからないのです。
Re:最大限評価できる仕分け (スコア:1, すばらしい洞察)
>スジが悪い技術は早めに摘み取るべきだが、それがJAXAはできなかった。
だってスジが違うもん。民間企業をJAXAがどうこうできないし。
そもそも巨額の税金投じて一企業の子会社を作ったのがおかしい。
そして乱脈経営に誰も口出しできなくしちゃったのがおかしい。
ついでに何のお咎めもなく解散してるのがおかしい。
Re: (スコア:0)
巨額の税金を投じたはずのH-II/H-IIAが一企業の商品になってるのですが。その上その一企業の営業強化のために更なる国費投入を要求してるし。
おまけに政府が実用化までちゃんと手当てするというからIHIだって数百億投資してるのに、補填もないままハイそれまでよじゃそれもちょっと。
Re: (スコア:0)
親方日の丸で会社を作り、金だけもらって何も完成しなかった会社と
国税で発注された仕事を請けた会社、そして実用になる商品を完成させた会社を同列に語るのかい?
Re:最大限評価できる仕分け (スコア:1)
H-IIシリーズのLE-7Aエンジンはその石川島播磨が作ってたと思いますが。
Re: (スコア:0)
http://www.ihi.co.jp/ihi/products/space/le-7a.html [ihi.co.jp]
Re: (スコア:0)
何もしないってだけで分けても意味ないよね。
利用するロケットは用立てるってのが完全に反故になっているんだから。
まあ、そこの目途さえ定かじゃないのに会社作ってどうこうってのもあるが。
それならそれで購入機で打ち上げ業務だけでもやれば良いだろうに。
ああ、元々が米空軍基地の維持費の負担が目的の事業なんだったっけか。