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帳簿上ではなく物質的な物を考えれば、「一度手に入れた物を奪われる」ってのはそれだけで身の危険がある。なら、1/2で危険にさらされない状況を選ぶ。対して、「新たに手に入れる」ことを考えているときは周囲に危険がないことが前提だろうから、利益対効果を計算したほうが良い。
って考えれば合理的な判断と取れますね。とすると「500か1500」と「常に1000」といった選択肢にすれば大分違うように思います。
> 「500か1500」と「常に1000」といった選択肢にすれば大分違うように思います。「1000か2000」と「常に1500」で、言い方を変えただけで行動が変わるという実験なわけですが。
この問題の本質は、日常生活において、人間は同じ選択を何度もしなければならない、という点につきる。だから、こそ、第一歩は方針として重要なわけだ。
試しに、初期金額が同じで、同じギャンブルを2回行わなければならない場合、
実験1A:3000ドル(25%) 2000ドル(50%) 1000ドル(25%)実験1B:2000ドル(100%)
実験2A:2000ドル(25%) 1000ドル(50%) 0ドル(25%)実験2B:1000ドル(100%)
もちろん何回やっても、選択肢間の期待値は変わらないが、実験間の期待値は大きく変わってくる。そして、ここで、「無い袖は振れない」の原理が登場する。つまり、選択が4回連続なら2Aは途中で破産する可能性があるが、金が残る可能性もある。一方、2Bは4回連続だと確実にオケラになり、金が残る可能性はない。ここから言えるのは、金が増える時は堅実に増える方を好み、金が減る時は、逆に堅実に減る選択肢を選ばない。
これは言い換えると、破産スレスレの貧乏な奴ほどギャンブルに手を出す、ということ。利子生活者は決して宝くじを買わない。
これがサルでも確認できるのなら、つまるところ、サルには「借金」する、という概念がない、ということだ。
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond
逆の可能性 (スコア:2, 興味深い)
Re: (スコア:2, すばらしい洞察)
帳簿上ではなく物質的な物を考えれば、「一度手に入れた物を奪われる」ってのはそれだけで身の危険がある。なら、1/2で危険にさらされない状況を選ぶ。
対して、「新たに手に入れる」ことを考えているときは周囲に危険がないことが前提だろうから、利益対効果を計算したほうが良い。
って考えれば合理的な判断と取れますね。
とすると「500か1500」と「常に1000」といった選択肢にすれば大分違うように思います。
Re: (スコア:0)
> 「500か1500」と「常に1000」といった選択肢にすれば大分違うように思います。
「1000か2000」と「常に1500」で、言い方を変えただけで行動が変わるという実験なわけですが。
Re:逆の可能性 (スコア:0)
この問題の本質は、日常生活において、人間は同じ選択を何度もしなければならない、という点につきる。だから、こそ、第一歩は方針として重要なわけだ。
試しに、初期金額が同じで、同じギャンブルを2回行わなければならない場合、
実験1A:3000ドル(25%) 2000ドル(50%) 1000ドル(25%)
実験1B:2000ドル(100%)
実験2A:2000ドル(25%) 1000ドル(50%) 0ドル(25%)
実験2B:1000ドル(100%)
もちろん何回やっても、選択肢間の期待値は変わらないが、実験間の期待値は大きく変わってくる。そして、ここで、「無い袖は振れない」の原理が登場する。つまり、選択が4回連続なら2Aは途中で破産する可能性があるが、金が残る可能性もある。一方、2Bは4回連続だと確実にオケラになり、金が残る可能性はない。ここから言えるのは、金が増える時は堅実に増える方を好み、金が減る時は、逆に堅実に減る選択肢を選ばない。
これは言い換えると、破産スレスレの貧乏な奴ほどギャンブルに手を出す、ということ。利子生活者は決して宝くじを買わない。
これがサルでも確認できるのなら、つまるところ、サルには「借金」する、という概念がない、ということだ。
Re: (スコア:0)
・実験1は話に無関係です。
・実験2の金額は「損失額」です。
・元手は4000ドルです。
ってことでいいんですよね？