アカウント名:
パスワード:
どういうデータ系列だとそう判断されるんだろ…素数を送ってきてるとかかしら?映画のコンタクトみたいな話だったら夢があるけど
>素数を送ってきてるとかかしら?
まあそこまであからさまだとまず間違いないですよね.判断というか,ほぼ確定というレベルですし.
通常想定されていたり行われているSETIでは,まず行うのは信号っぽいものとそうでないものの区別になりますが,通常は単色性が高いかどうかで判断すると思われます.#単色性=狭い波長域だけにシグナルがある
信号を送るときには幅広い波長で送るよりも狭い波長で送る方が送信・受信装置的にも楽です.そのため,信号を送っている相手がいるとしたらきっと何か決まった波長で送信してるんだろうと想定します(あくまで仮定ですが).そこで受信機をとりあえずどこかの方向に向けて,そちら方向から来るいろいろな電波をひたすら集め,FFTで周波数分布を見てやって,狭い周波数帯でだけ強度の強い信号を探します.自然現象からくる電波ですと普通はブロードな周波数分布を持つため,これによって自然現象とそうではないシグナルをある程度分離できます.SETI@HOMEなんぞの画面でグラフがずらずら並んでいくのはこの部分の計算ですね.#今回のタレコミでのシグナルがどうこう,ってのは,ここで狭くて強度の強いピークが確認された,というだけだと.
ある方向からある狭い周波数に限った電波が来ていたとなると,地球外の文明からの電波の可能性が少し出てきます.次にやるのは,その方向から連続して電波が来ているのかどうかのチェックです(要は観測時間が違っても同じ周波数帯で電波が来ているかどうか).相手が何らかのコンタクトを求めていたり,といった事で電波を出しているなら,まあある程度の時間は連続して電波を出しているはずです.単発ですと,宇宙での何らかの物理現象に伴って出てきたパルス状の放射の可能性もあります.またこれと平行して,その電波が地球由来のものでないかどうかもチェック.地球からの観測でアンテナが固定されていれば,遠方から来る電波は約1日ごとに観測されます(アンテナが地球の自転&公転に伴いそちらをまた向くから).一方,地球上や衛星など近場から来る電波が入射する周期はこれとは異なります.#今回のニュースは,単発的なシグナルだったからこの段階をパスしていないと思います.#というかパスした例自体が無いかも……
この段階もパスして,つまり同じ方角から継続して特定周波数の電波が飛んできていると確定して初めて,電波が意味のある通信なのかどうか,その内容は,という解析に入れます.何らかの変調はかかってないか,断続的な強度で信号っぽくなってないか,などですかね.同時に,これが何らかの自然現象ではないのか,という部分のチェックも入るでしょう.#周期的な信号だと考えられたけど,クェーサーなどの新発見の物理現象だった,という例が知られています.
いくつかの素数周期の組み合わせで反射能が変化する系外惑星があり、「すわ!知的生命体からのガウス式 [wikipedia.org]メッセージか」と思いきや、惑星規模でのセミ様生物の大発生でしたーというオチもある、かも。
個人的には、地球外知性の技術が進むほど、(意図して外部の誰かにメッセージ発信されたものでない限り)信号は捉え難いものになるのではないか、と思っています。そのあたりがSETIの難しいポイントだとも。高度に圧縮され、スペクトラム拡散されたりなんかした信号なんて、もう…。
>スペクトラム拡散されたりなんかした信号なんて、もう…。
SF的にだと、たとえば「超高速航法(いわゆるワープ)と超高速通信は全く同じ式で導ける。超高速航法技術を開発した『知的生命体』は、同じく超高速通信も所持しているだろう。だから知的生物への信号も、超高速通信技術を用いて行うのが最も合理的である。」みたいに判断されて、銀河レベルの異星文明ネットワークが超高速通信によって構築されていた。
そして地球人のような電波やレーザーくらいしか使えない『準知的生命体』は、異星文明ネットワークには、全く相手にされていなかっただけとゆー可能性も……。
#ワープ云々は一例だけど、人類が今だ知り得ない、より効率の良い恒星間#通信技術があれば、こーゆーことは起こりえるわな。
うわ寝ぼけてまなこで打ったから全部間違ってる。>超高速の部分は全部「超光速」の方です。
通信に光しか使えないんじゃグリーゼ581gとの双方向通信さえとうてい現実的とは言いかねるからね。天文学的単位に麻痺してるとあっさり「たった20光年」とか言っちゃうけど。
電波を発信出来る文明レベルならば我が地球も当てはまりますよね。という事は我々が太陽系外からの電波に注目しているのと同様に太陽系外に地球人レベル以上の文明を持った生物がいれば我々同様に外の世界に注目しており、遅かれ早かれ地球からのダダ漏れの電波で我々の存在に気がつくはず。
地球は一世紀近く、放送電波やレーダーなどありとあらゆる種類の電波を地球外へ放射し続けているので、その圏内に住んでいれば地球に住む知的生命体の存在を知り、もし存在に気づいていれば接触を図る前に知的生命体のレベルを知るべく電波をウオッチし続けているでしょう
phasonさんのコメントにある通り、SETIにはいくつかの仮定や前提があって、そこから外れるとシグナルの察知や内容の解析はなかなか大変です。その前提で地球のテレビ放送を見てみると、放送のデジタル化の流れは、地球外知性にとってはなかなかデコードしづらいものがあるだろうなー、とは思うのですが、それはまあ置いといて。
長年ウオッチし続けていたら、年々劣化していく内容を見て...接触するのを避けるようになる。
おっと。それは地球的価値観ショービニズム(相反する用語だなあ)かも知れませんぜ。
>>素数を送ってきてるとかかしら?>>まあそこまであからさまだとまず間違いないですよね.判断というか,ほぼ確定というレベルですし.
自然界にも素数ゼミ(素数の年間隔で地上に現れるセミ)なんてものがあるから、素数だから確定なんて言えないんじゃないの?
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
地球外生命の信号って (スコア:2)
どういうデータ系列だとそう判断されるんだろ…素数を送ってきてるとかかしら?
映画のコンタクトみたいな話だったら夢があるけど
Re:地球外生命の信号って (スコア:3, 参考になる)
>素数を送ってきてるとかかしら?
まあそこまであからさまだとまず間違いないですよね.判断というか,ほぼ確定というレベルですし.
通常想定されていたり行われているSETIでは,まず行うのは信号っぽいものとそうでないものの区別になりますが,通常は単色性が高いかどうかで判断すると思われます.
#単色性=狭い波長域だけにシグナルがある
信号を送るときには幅広い波長で送るよりも狭い波長で送る方が送信・受信装置的にも楽です.そのため,信号を送っている相手がいるとしたらきっと何か決まった波長で送信してるんだろうと想定します(あくまで仮定ですが).
そこで受信機をとりあえずどこかの方向に向けて,そちら方向から来るいろいろな電波をひたすら集め,FFTで周波数分布を見てやって,狭い周波数帯でだけ強度の強い信号を探します.自然現象からくる電波ですと普通はブロードな周波数分布を持つため,これによって自然現象とそうではないシグナルをある程度分離できます.SETI@HOMEなんぞの画面でグラフがずらずら並んでいくのはこの部分の計算ですね.
#今回のタレコミでのシグナルがどうこう,ってのは,ここで狭くて強度の強いピークが確認された,というだけだと.
ある方向からある狭い周波数に限った電波が来ていたとなると,地球外の文明からの電波の可能性が少し出てきます.次にやるのは,その方向から連続して電波が来ているのかどうかのチェックです(要は観測時間が違っても同じ周波数帯で電波が来ているかどうか).相手が何らかのコンタクトを求めていたり,といった事で電波を出しているなら,まあある程度の時間は連続して電波を出しているはずです.単発ですと,宇宙での何らかの物理現象に伴って出てきたパルス状の放射の可能性もあります.
またこれと平行して,その電波が地球由来のものでないかどうかもチェック.地球からの観測でアンテナが固定されていれば,遠方から来る電波は約1日ごとに観測されます(アンテナが地球の自転&公転に伴いそちらをまた向くから).一方,地球上や衛星など近場から来る電波が入射する周期はこれとは異なります.
#今回のニュースは,単発的なシグナルだったからこの段階をパスしていないと思います.
#というかパスした例自体が無いかも……
この段階もパスして,つまり同じ方角から継続して特定周波数の電波が飛んできていると確定して初めて,電波が意味のある通信なのかどうか,その内容は,という解析に入れます.何らかの変調はかかってないか,断続的な強度で信号っぽくなってないか,などですかね.
同時に,これが何らかの自然現象ではないのか,という部分のチェックも入るでしょう.
#周期的な信号だと考えられたけど,クェーサーなどの新発見の物理現象だった,という例が知られています.
第三法則:高度に進歩した地球外知性からのシグナルは、ノイズと区別できない。 (スコア:4, 興味深い)
いくつかの素数周期の組み合わせで反射能が変化する系外惑星があり、「すわ!知的生命体からのガウス式 [wikipedia.org]メッセージか」と思いきや、惑星規模でのセミ様生物の大発生でしたーというオチもある、かも。
個人的には、地球外知性の技術が進むほど、(意図して外部の誰かにメッセージ発信されたものでない限り)信号は捉え難いものになるのではないか、と思っています。そのあたりがSETIの難しいポイントだとも。高度に圧縮され、スペクトラム拡散されたりなんかした信号なんて、もう…。
Re:第三法則:高度に進歩した地球外知性からのシグナルは、ノイズと区別できない。 (スコア:1)
>スペクトラム拡散されたりなんかした信号なんて、もう…。
SF的にだと、たとえば
「超高速航法(いわゆるワープ)と超高速通信は全く同じ式で導ける。
超高速航法技術を開発した『知的生命体』は、同じく超高速通信も所持しているだろう。
だから知的生物への信号も、超高速通信技術を用いて行うのが最も合理的である。」
みたいに判断されて、銀河レベルの異星文明ネットワークが超高速通信によって構築されていた。
そして地球人のような電波やレーザーくらいしか使えない『準知的生命体』は、
異星文明ネットワークには、全く相手にされていなかっただけとゆー可能性も……。
#ワープ云々は一例だけど、人類が今だ知り得ない、より効率の良い恒星間
#通信技術があれば、こーゆーことは起こりえるわな。
訂正(Re:第三法則:高度に進歩した地球外知性からのシグナルは、ノイズと区別できない。) (スコア:1)
うわ寝ぼけてまなこで打ったから全部間違ってる。
>超高速
の部分は全部「超光速」の方です。
Re: (スコア:0)
通信に光しか使えないんじゃグリーゼ581gとの双方向通信さえとうてい現実的とは言いかねるからね。
天文学的単位に麻痺してるとあっさり「たった20光年」とか言っちゃうけど。
3.26光年 (スコア:0)
##なんて単位とは無縁の世界より受を込めて。
中途半端に進歩した地球知性からのシグナルは、ノイズと判断される。 (スコア:0)
電波を発信出来る文明レベルならば我が地球も当てはまりますよね。
という事は我々が太陽系外からの電波に注目しているのと同様に
太陽系外に地球人レベル以上の文明を持った生物がいれば
我々同様に外の世界に注目しており、遅かれ早かれ地球からのダダ漏れの
電波で我々の存在に気がつくはず。
地球は一世紀近く、放送電波やレーダーなどありとあらゆる種類の電波を
地球外へ放射し続けているので、その圏内に住んでいれば地球に住む
知的生命体の存在を知り、もし存在に気づいていれば接触を図る前に
知的生命体のレベルを知るべく電波をウオッチし続けているでしょう
Re:中途半端に進歩した地球知性からのシグナルは、ノイズと判断される。 (スコア:2)
phasonさんのコメントにある通り、SETIにはいくつかの仮定や前提があって、そこから外れるとシグナルの察知や内容の解析はなかなか大変です。その前提で地球のテレビ放送を見てみると、放送のデジタル化の流れは、地球外知性にとってはなかなかデコードしづらいものがあるだろうなー、とは思うのですが、それはまあ置いといて。
おっと。それは地球的価値観ショービニズム(相反する用語だなあ)かも知れませんぜ。
Re: (スコア:0)
>>素数を送ってきてるとかかしら?
>
>まあそこまであからさまだとまず間違いないですよね.判断というか,ほぼ確定というレベルですし.
自然界にも素数ゼミ(素数の年間隔で地上に現れるセミ)なんてものが
あるから、素数だから確定なんて言えないんじゃないの?