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釜石のもそうですし宮古市田老地区 [asahi.com]のもそうですが、防御対象として津波を想定している以上は相応の設計がなされていたのでは。
多重に防波堤(防潮堤)を張り巡らして、縦深防御を敷くなんて手はないものでしょうか。田老のはなんかX字になってる中央部に力が集中してそこから崩れたんじゃないかって風に見えますが…?#<のくびれを>の突出部で支える構造だったのかしらん
防潮堤はそもそも津波を防御することを主眼として設計、施工されているはずです(その設計、施工の不完全さはあるかもしれませんが)。当然、海側から水(津波)がやってくることを想定して設計していると思われます。
しかし、私がテレビ等で津波来襲時のいくつかの様子を見た限りでは、防潮堤が決壊して水が町に流れこんできたのではなく、防潮堤を乗り越えて水が流れ込んでいました。大量の水が防潮堤を乗り越えてしまうと、防潮堤には想定とは反対向きの力も働くことになり、壊れやすくなるのではないでしょうか?
想定した津波の最大波高が低過ぎたというのが、結論なのかなと思います。#だからといって高さ20mや30mの防潮堤を作るのが現実的かというと…
そうですね。三陸沿岸の防潮堤はみな津波を想定して作られてると思います。台風はめったに来ませんからね。
釜石の湾口防波堤は水深が63メートルもあるそうですから、下部は重力ダムのように積み上げられてる [mlit.go.jp]ようです。さらに、開口部の下にも大型貨物船の船底より下になるように見えない防波堤が築かれてる(PDF) [mlit.go.jp]ようです。(※震災後しばらくはこのリンク先の釜石市HPもアクセス不能でしたが、今は見られるようです。感慨。まだまだ困難が続くと思いますが)
湾口の防波堤が超長波の津波のエネルギーを削いでくれたおかげで港の岸壁(&川岸)に張り巡らされた防潮堤も持ちこたえたのかもしれません。
結局は乗り越えられてしまいますが、港の防潮堤によってある程度の時間稼ぎはできたようにも見えます [youtube.com]。動画の左が海側で右が陸側になります。すでに津波が押し寄せてるのに堤防の内側を車が避難してる様子が写ってますね。(逃げ切れているとよいのですが)堤防の海側に浮いてるのは漁船員の車かもしれません。自家用車よりはるかに高価な漁船を沖に逃がすために岸壁に集まったのかと。
結局は潮位が防潮堤より高く、陸地に侵入し、木造家屋を押し流す [youtube.com]わけですが。堤防無しで津波が殺到したとすると、さらに恐ろしい事になったように思えます。最初のうち、ちょっとみると画面の外から水が回りこんできたようにも見えますが、堤防の上を乗り越えて(言葉は悪いですが)掛け流しの温泉の浴槽のように水が流れ込んでます。(乗り越える水のため堤防の上縁の輪郭がぼやけて見える)
結局津波は何キロも内陸に侵入したので、遡上高で測れば20メートル近いのかもしれませんが、海岸での潮位は最初の報道のとおり4メートルをいくらか超えるくらいだったのではないかと思います。これも堤防がなければ、遡上高はさらに大きくなったかもしれません。
私の実家は市の中心部にあるのですが、ぎりぎり倒壊家屋が少ないようエリアに残ったように見えます。実際に行って見たわけではなく、報道や知人のYoutube動画等で確認しただけですが。(釜石上空の航空写真(4562×2534画素) [jmc.or.jp]。まったく家のない大きな空地は新日鉄のヤード等)
いずれ、専門家ではないので良く判りませんが、東日本の沖のプレート境界の歪エネルギーは大きく解放されたのではないでしょうか。もともとあった明治(ないし昭和8年)三陸津波級を想定した堤防を再建するだけで十分安全なように思えます。むしろ早急に検討しなければいけないのは東海・南海・東南海連動型地震津波への対策かもしれません。静岡などには原発もありますしね。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
防波堤の設計ってどうなの? (スコア:1)
Re: (スコア:1)
釜石のもそうですし宮古市田老地区 [asahi.com]のもそうですが、防御対象として津波を想定している以上は相応の設計がなされていたのでは。
多重に防波堤(防潮堤)を張り巡らして、縦深防御を敷くなんて手はないものでしょうか。田老のはなんかX字になってる中央部に力が集中してそこから崩れたんじゃないかって風に見えますが…?
#<のくびれを>の突出部で支える構造だったのかしらん
RYZEN始めました
Re: (スコア:1)
防潮堤はそもそも津波を防御することを主眼として設計、施工されているはずです(その設計、施工の不完全さはあるかもしれませんが)。
当然、海側から水(津波)がやってくることを想定して設計していると思われます。
しかし、私がテレビ等で津波来襲時のいくつかの様子を見た限りでは、防潮堤が決壊して水が町に流れこんできたのではなく、防潮堤を乗り越えて水が流れ込んでいました。
大量の水が防潮堤を乗り越えてしまうと、防潮堤には想定とは反対向きの力も働くことになり、壊れやすくなるのではないでしょうか?
想定した津波の最大波高が低過ぎたというのが、結論なのかなと思います。
#だからといって高さ20mや30mの防潮堤を作るのが現実的かというと…
Re:防波堤の設計ってどうなの? (スコア:0)
そうですね。
三陸沿岸の防潮堤はみな津波を想定して作られてると思います。
台風はめったに来ませんからね。
釜石の湾口防波堤は水深が63メートルもあるそうですから、下部は重力ダムのように積み上げられてる [mlit.go.jp]ようです。
さらに、開口部の下にも大型貨物船の船底より下になるように見えない防波堤が築かれてる(PDF) [mlit.go.jp]ようです。
(※震災後しばらくはこのリンク先の釜石市HPもアクセス不能でしたが、今は見られるようです。感慨。まだまだ困難が続くと思いますが)
湾口の防波堤が超長波の津波のエネルギーを削いでくれたおかげで港の岸壁(&川岸)に張り巡らされた防潮堤も持ちこたえたのかもしれません。
結局は乗り越えられてしまいますが、港の防潮堤によってある程度の時間稼ぎはできたようにも見えます [youtube.com]。
動画の左が海側で右が陸側になります。すでに津波が押し寄せてるのに堤防の内側を車が避難してる様子が写ってますね。(逃げ切れているとよいのですが)
堤防の海側に浮いてるのは漁船員の車かもしれません。自家用車よりはるかに高価な漁船を沖に逃がすために岸壁に集まったのかと。
結局は潮位が防潮堤より高く、陸地に侵入し、木造家屋を押し流す [youtube.com]わけですが。
堤防無しで津波が殺到したとすると、さらに恐ろしい事になったように思えます。
最初のうち、ちょっとみると画面の外から水が回りこんできたようにも見えますが、堤防の上を乗り越えて(言葉は悪いですが)掛け流しの温泉の浴槽のように水が流れ込んでます。(乗り越える水のため堤防の上縁の輪郭がぼやけて見える)
結局津波は何キロも内陸に侵入したので、遡上高で測れば20メートル近いのかもしれませんが、海岸での潮位は最初の報道のとおり4メートルをいくらか超えるくらいだったのではないかと思います。
これも堤防がなければ、遡上高はさらに大きくなったかもしれません。
私の実家は市の中心部にあるのですが、ぎりぎり倒壊家屋が少ないようエリアに残ったように見えます。
実際に行って見たわけではなく、報道や知人のYoutube動画等で確認しただけですが。(釜石上空の航空写真(4562×2534画素) [jmc.or.jp]。まったく家のない大きな空地は新日鉄のヤード等)
いずれ、専門家ではないので良く判りませんが、東日本の沖のプレート境界の歪エネルギーは大きく解放されたのではないでしょうか。
もともとあった明治(ないし昭和8年)三陸津波級を想定した堤防を再建するだけで十分安全なように思えます。
むしろ早急に検討しなければいけないのは東海・南海・東南海連動型地震津波への対策かもしれません。静岡などには原発もありますしね。