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戦線から遠のくと、楽観主義が現実にとって代わる。そして、最高意思決定の段階では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けているときは特にそうだ。
>戦線から遠のくと、楽観主義が現実にとって代わる。
逆のケースとして、現地にいたことがある将校が本国オフィスにもどって、「あそこ(赴任経験地)は悲惨で大変だから、そこに重点をおく」といった方針でやってしまって、本来重点をおくべきであった兵站線の根元を失うといった失態もあったりする。楽観主義もダメなんだけど、悲観主義もこれもダメってことなんですね。
>戦争に負けているときは特にそうだ。
勝っているいる時も結構あって、勝ってしまえばそういった失策が目立たないだけなんですよ。日本がやっていたファイティングジェネラル(将校の前線指揮)というがよかったわけでもないのですけどね。
「戦線から遠のくと…」ってのはアニメファンの間では劇場版パトレイバー2の後藤隊長のセリフとして有名ですが、元ネタはジェイムズ・F・ダニガンの『新・戦争のテクノロジー』ですね。
同書のなかに登場する『戦争では勝利者などいない。この事実が往々にして忘れられる。戦争を始めるのは簡単だが、続けるには金がかかり、終わらせるのは難しい。戦争は普通、だれかが勝利を確信したときに始まり、国家、個人のプライドやメンツが戦争をやめさせない。そして戦争は一方または双方が破壊され、士気が低下したとき、あるいはまれに突如、何もかもがバカバカしいと目覚めたときに終わるのである。』というのはそのまま映画パト2のテーマにもなっています。
>逆のケースとして、現地にいたことがある将校が本国オフィスにもどって、>「あそこ(赴任経験地)は悲惨で大変だから、そこに重点をおく」といった>方針でやってしまって、本来重点をおくべきであった兵站線の根元を失う>といった失態もあったりする。>楽観主義もダメなんだけど、悲観主義もこれもダメってことなんですね。
「(戦略)空軍」というのはこの反省からできた機関ですね。 航空機を陸軍が握ってると、敵部隊の直接攻撃にしか使いたがらない。 そうしないと自分たちに直接的被害がでるから。
でも、本来ならば敵の物資の集積地やら、さらに言えば工場を爆撃したほうが同じ爆弾の量でも結果的に敵軍に与える被害は大きくなる。 だから、飛行機を陸軍から取り上げて大所高所から戦略爆撃をやろう、ってのが「空軍」やら「戦略空軍」ができた理由の一つです。 まあおかげでセクショナリズムやなんかで前線部隊が苦労したり(航空支援を要請してもあいつらいつまでまっても来やがらねえ)、海兵隊は「ウチはそういうトラブルあると致命傷なんで自前で航空部隊持ちます」となったり、いろいろ弊害はあるのですが。
>「(戦略)空軍」というのはこの反省からできた機関ですね。
そうなんだよね。空軍というのがなくて海軍/陸軍の航空隊とかいっていて、全般状況確認ができていなかったのが某国軍隊にはあったからね。
>いろいろ弊害はあるのですが。
そもそも航空支援が必要な計画をなぜかバカが独断で海軍/海兵隊/陸軍がやっちゃうというバカさが出ていて、結局は投合なんですけどね。
>某国軍隊にはあったひょっとして当時はその某国とやらの敵の国でも同様だったんじゃない?
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson
この台詞と合いそう (スコア:1, おもしろおかしい)
戦線から遠のくと、楽観主義が現実にとって代わる。
そして、最高意思決定の段階では、現実なるものはしばしば存在しない。
戦争に負けているときは特にそうだ。
Re: (スコア:1)
>戦線から遠のくと、楽観主義が現実にとって代わる。
逆のケースとして、現地にいたことがある将校が本国オフィスにもどって、
「あそこ(赴任経験地)は悲惨で大変だから、そこに重点をおく」といった
方針でやってしまって、本来重点をおくべきであった兵站線の根元を失う
といった失態もあったりする。
楽観主義もダメなんだけど、悲観主義もこれもダメってことなんですね。
>戦争に負けているときは特にそうだ。
勝っているいる時も結構あって、勝ってしまえばそういった失策が
目立たないだけなんですよ。
日本がやっていたファイティングジェネラル(将校の前線指揮)というが
よかったわけでもないのですけどね。
Re:この台詞と合いそう (スコア:2, 参考になる)
「戦線から遠のくと…」ってのはアニメファンの間では劇場版パトレイバー2の後藤隊長のセリフとして有名ですが、元ネタはジェイムズ・F・ダニガンの『新・戦争のテクノロジー』ですね。
同書のなかに登場する
『戦争では勝利者などいない。この事実が往々にして忘れられる。戦争を始めるのは簡単だが、続けるには金がかかり、終わらせるのは難しい。戦争は普通、だれかが勝利を確信したときに始まり、国家、個人のプライドやメンツが戦争をやめさせない。そして戦争は一方または双方が破壊され、士気が低下したとき、あるいはまれに突如、何もかもがバカバカしいと目覚めたときに終わるのである。』
というのはそのまま映画パト2のテーマにもなっています。
>逆のケースとして、現地にいたことがある将校が本国オフィスにもどって、
>「あそこ(赴任経験地)は悲惨で大変だから、そこに重点をおく」といった
>方針でやってしまって、本来重点をおくべきであった兵站線の根元を失う
>といった失態もあったりする。
>楽観主義もダメなんだけど、悲観主義もこれもダメってことなんですね。
「(戦略)空軍」というのはこの反省からできた機関ですね。
航空機を陸軍が握ってると、敵部隊の直接攻撃にしか使いたがらない。
そうしないと自分たちに直接的被害がでるから。
でも、本来ならば敵の物資の集積地やら、さらに言えば工場を爆撃したほうが同じ爆弾の量でも結果的に敵軍に与える被害は大きくなる。
だから、飛行機を陸軍から取り上げて大所高所から戦略爆撃をやろう、ってのが「空軍」やら「戦略空軍」ができた理由の一つです。
まあおかげでセクショナリズムやなんかで前線部隊が苦労したり(航空支援を要請してもあいつらいつまでまっても来やがらねえ)、海兵隊は「ウチはそういうトラブルあると致命傷なんで自前で航空部隊持ちます」となったり、いろいろ弊害はあるのですが。
Re:この台詞と合いそう (スコア:1)
>「(戦略)空軍」というのはこの反省からできた機関ですね。
そうなんだよね。空軍というのがなくて海軍/陸軍の航空隊とかいっていて、
全般状況確認ができていなかったのが某国軍隊にはあったからね。
>いろいろ弊害はあるのですが。
そもそも航空支援が必要な計画をなぜかバカが独断で海軍/海兵隊/陸軍が
やっちゃうというバカさが出ていて、結局は投合なんですけどね。
Re: (スコア:0)
>某国軍隊にはあった
ひょっとして当時はその某国とやらの敵の国でも同様だったんじゃない?
Re: (スコア:0)
イギリスで空軍別でよかったのは、支援攻撃大好きな陸海軍の意向とは独立してドイツ空軍に対する制空戦闘に没頭できて、そのおかげで負けずに済んだってこと。チャーチルってアホが初手でせっかく育てた防空軍をそっくりフランスに派遣して潰しちゃうって判断ミスしたんで、独立空軍が機能してなければ立ち直れなかっただろう。
逆にドイツの方は空軍独立させたはいいけど、近接支援用攻撃機に戦略爆撃やらせたり、逆に重爆撃機に急降下性能要求したり、ジェット迎撃機が完成したのに爆撃性能を追加するためにロールアウト遅らせたりと、トップ2人の意思決定の迷走が完全に独立空軍の利点をスポイルしてしまった。
大戦開始当初の飛行機には積極的な戦略空軍としての役割をはたすだけの性能はなかったわけだから、外征主体の日本軍にはアメリカ型の従属航空隊レベルが適していたのだろうけど、源なんとかって反逆者のせいでドイツ空軍そっくりな迷走する独立空軍のデメリットも一身に受けてしまったのが不幸だったね。