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環境保全マフィアでおなじみグリーンピースの資料ではあるけどモンサント社に対する問題点がまとまってる資料がある [greenpeace.or.jp]。モンサントを始めとした、遺伝子組み換え作物商売問題は、環境保全マフィアが妙な方向で騒いで後ろ弾ガンガンぶっ放してる事もあって非常にうさんくさく捉えられがちなのだが、要するに
(1) 遺伝子組み換え作物の種子と、それに対応する強力な農薬をセットで販売(2) 遺伝子組み換え作物に対しては、通常よりも強い農薬が使用できるため一時的には省力化で収量が上がる(3) しかしだんだん農薬の効果が悪くなってくる→周辺害虫などが耐性を持つように(4) 「そこでこの新しい遺伝子組み換え品種とこの農薬のセットですよ!今ならお試し価格××××ドルでいかがですか」(5) 以下ループ …… しかしループを続けるためには、一回ループを回るごとに価格が上がっていくモンサント社の種と農薬を買う必要がある…。抜けようにも強力な農薬によって生態系が変わってしまっており、すでに戻れない…。◆ オプション:穀物メジャー「種と農薬買う金ないなら貸すぜ。お前の農場を担保にな。ただし全量我が社に売れよ?言い値で。このまま食えなくなるよりいいだろ?」
#機能性を追求した遺伝子組み換え作物(よりおいしい品種とか、アレルギーを抑える効果のある成分を保つ品種とか)#は当然ながら話は別です。これは主に生産効率を上げる穀物の話。
と言う問題があちこちで発生している。これ、実は遺伝子組み換えでない農薬でも発生していた。選択型に効く農薬を使っていたのだが、それに対してまわりが耐性を持ってしまいと言う事で、より強力な遺伝子組み換え作物が登場したと言う経緯がある。
#農薬が生産効率が悪かった途上国の農業に安定をもたらしたという点は評価されるべきであり#そういった経緯をすっ飛ばして遺伝子組み換え作物の話をして反対するだけの環境保全マフィアは消えろとか思う
メーカは遺伝子組み換えにする事で農薬を減らせると主張している事が多いが、それは農薬漬けになった状態から一時的に減ると言う意味でしかなく、また害虫が嫌がる成分を出す様に改良された遺伝子組み換え作物も、だんだんと効果が薄くなって結局農薬使用に戻ってしまったと言う事例も各地で大規模に発生している。この時、遺伝子組み換えで無い従来品種に戻すと、壊滅的な被害を受ける事になってもはや戻る事も叶わないのだとか。またそれほど大規模ではないが、遺伝子組み換えで植え付けられた特殊な遺伝子が、周辺の野生植物に影響を与えている事も確認され始めている。
で、こんな中で、おそらく中国の意図は3つあって
◆他国で短期的な失敗も多発、長期的な弊害も見えてる中で国内被害を防止する◆種子を他国に抑えられる事による食料安全保障の問題(遺伝子組み換え種子は非常に不安定なので、毎年種を買う必要がある)◆こんなおいしい商売、自国でやった方が儲かるから、余所の国の企業を閉め出す
つまり最終的には「安全保障も兼ねて、この旨い商売を自国企業で商売させて大儲けしたい。そしてアフリカ辺りに売りに行こう」という意図で、つまり近年中国が連発している膨大でかつ急成長している内需を背景とした保護政策の一環では無いだろうか。おそらくモンサント社が中国企業に技術を渡すと言う条件で協業する場合は規制対象にはならんのだろう。
日本で遺伝子組み換え作物の推進をしている人にも2種類おり、片方はモンサントなど欧米の農薬、遺伝子組み換え作物の企業と繋がりのある輩のポジショントークであるが、もう一つは「このままだと国際市場で出遅れることになる。他国の企業に荒らされ牛耳られる前に、国内で対抗できる技術を作らなければ経済面でも、安全保障面でも大変なことになる」という危機感を持っている人々もいる。国内でも遺伝子組み換え作物の研究は進んでいるが、商用化される所までは言っていないし規制がすごくてなかなか上手くいかない。商用化されて得られた膨大な収益をさらに研究に突っ込んでる企業にはなかなか追いつけないのが現状だったりする。
そう言う点で、日本と比較し、中国の戦略はまだマシと言う評価もできる。
> (遺伝子組み換え種子は非常に不安定なので、毎年種を買う必要がある)
「毎年種を買う必要がある」のは、「遺伝子組み換え種子は非常に不安定」だからではありません。遺伝子組み換え以前に品種改良されて販売されている育種の大部分が不安定であり、そこから種を取って次の世代を育てると言う事は出来ない仕組みになっています。
つまり、穀物メジャーは「遺伝子組み換え種子」によって農業を支配しようとしているのではなく、既に概ね支配されている産業構造の中での最新商品が「遺伝子組み換え種子」なのです。
詳しくは「種子ビジネス」でぐぐれ。
補足どうも。「遺伝子組み換え種子は」ではなくて「遺伝子組み換え種子も」と書くべきだったと言う所ですね。
これ上でも書きましたけど、農薬も同じで、これ遺伝子組み換えになったから突然出てきた話じゃ無いんですよね。ただ遺伝子組み換え作物はニュースバリューになりやすいと言う事と、遺伝子組み換えという手段によりより従来よりも支配構造が強化されつつあると言う所で問題がニュースになりやすくなっているだけで。そう言う点ではもっと問題になって知られて欲しいのだけれど。
いや、種が不安定だからじゃなくて、収穫した遺伝子組み換え種子を保存して、次年度に播種しませんといった契約を結ぶからだね。
そもそも不安定なら商品にならない。
何でかって?ずっと利益を得るためだよ!
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
モンサントと遺伝子組み換え自体いろいろとアレだから… (スコア:4, 興味深い)
環境保全マフィアでおなじみグリーンピースの資料ではあるけどモンサント社に対する問題点がまとまってる資料がある [greenpeace.or.jp]。
モンサントを始めとした、遺伝子組み換え作物商売問題は、環境保全マフィアが妙な方向で騒いで後ろ弾ガンガンぶっ放してる事もあって非常にうさんくさく捉えられがちなのだが、要するに
(1) 遺伝子組み換え作物の種子と、それに対応する強力な農薬をセットで販売
(2) 遺伝子組み換え作物に対しては、通常よりも強い農薬が使用できるため一時的には省力化で収量が上がる
(3) しかしだんだん農薬の効果が悪くなってくる→周辺害虫などが耐性を持つように
(4) 「そこでこの新しい遺伝子組み換え品種とこの農薬のセットですよ!今ならお試し価格××××ドルでいかがですか」
(5) 以下ループ …… しかしループを続けるためには、一回ループを回るごとに価格が上がっていくモンサント社の種と農薬を買う必要がある…。抜けようにも強力な農薬によって生態系が変わってしまっており、すでに戻れない…。
◆ オプション:穀物メジャー「種と農薬買う金ないなら貸すぜ。お前の農場を担保にな。ただし全量我が社に売れよ?言い値で。このまま食えなくなるよりいいだろ?」
#機能性を追求した遺伝子組み換え作物(よりおいしい品種とか、アレルギーを抑える効果のある成分を保つ品種とか)
#は当然ながら話は別です。これは主に生産効率を上げる穀物の話。
と言う問題があちこちで発生している。
これ、実は遺伝子組み換えでない農薬でも発生していた。選択型に効く農薬を使っていたのだが、それに対してまわりが耐性を持ってしまいと言う事で、より強力な遺伝子組み換え作物が登場したと言う経緯がある。
#農薬が生産効率が悪かった途上国の農業に安定をもたらしたという点は評価されるべきであり
#そういった経緯をすっ飛ばして遺伝子組み換え作物の話をして反対するだけの環境保全マフィアは消えろとか思う
メーカは遺伝子組み換えにする事で農薬を減らせると主張している事が多いが、それは農薬漬けになった状態から一時的に減ると言う意味でしかなく、また害虫が嫌がる成分を出す様に改良された遺伝子組み換え作物も、だんだんと効果が薄くなって結局農薬使用に戻ってしまったと言う事例も各地で大規模に発生している。この時、遺伝子組み換えで無い従来品種に戻すと、壊滅的な被害を受ける事になってもはや戻る事も叶わないのだとか。
またそれほど大規模ではないが、遺伝子組み換えで植え付けられた特殊な遺伝子が、周辺の野生植物に影響を与えている事も確認され始めている。
で、こんな中で、おそらく中国の意図は3つあって
◆他国で短期的な失敗も多発、長期的な弊害も見えてる中で国内被害を防止する
◆種子を他国に抑えられる事による食料安全保障の問題(遺伝子組み換え種子は非常に不安定なので、毎年種を買う必要がある)
◆こんなおいしい商売、自国でやった方が儲かるから、余所の国の企業を閉め出す
つまり最終的には「安全保障も兼ねて、この旨い商売を自国企業で商売させて大儲けしたい。そしてアフリカ辺りに売りに行こう」という意図で、つまり近年中国が連発している膨大でかつ急成長している内需を背景とした保護政策の一環では無いだろうか。おそらくモンサント社が中国企業に技術を渡すと言う条件で協業する場合は規制対象にはならんのだろう。
日本で遺伝子組み換え作物の推進をしている人にも2種類おり、片方はモンサントなど欧米の農薬、遺伝子組み換え作物の企業と繋がりのある輩のポジショントークであるが、もう一つは
「このままだと国際市場で出遅れることになる。他国の企業に荒らされ牛耳られる前に、国内で対抗できる技術を作らなければ経済面でも、安全保障面でも大変なことになる」という危機感を持っている人々もいる。
国内でも遺伝子組み換え作物の研究は進んでいるが、商用化される所までは言っていないし規制がすごくてなかなか上手くいかない。商用化されて得られた膨大な収益をさらに研究に突っ込んでる企業にはなかなか追いつけないのが現状だったりする。
そう言う点で、日本と比較し、中国の戦略はまだマシと言う評価もできる。
異論ではなく補足ですが (スコア:2, 参考になる)
> (遺伝子組み換え種子は非常に不安定なので、毎年種を買う必要がある)
「毎年種を買う必要がある」のは、
「遺伝子組み換え種子は非常に不安定」だからではありません。
遺伝子組み換え以前に品種改良されて販売されている育種の大部分が不安定であり、
そこから種を取って次の世代を育てると言う事は出来ない仕組みになっています。
つまり、穀物メジャーは「遺伝子組み換え種子」によって農業を支配しようとしているのではなく、
既に概ね支配されている産業構造の中での最新商品が「遺伝子組み換え種子」なのです。
詳しくは「種子ビジネス」でぐぐれ。
Re: (スコア:0)
補足どうも。
「遺伝子組み換え種子は」ではなくて「遺伝子組み換え種子も」と書くべきだったと言う所ですね。
これ上でも書きましたけど、農薬も同じで、これ遺伝子組み換えになったから突然出てきた話じゃ無いんですよね。
ただ遺伝子組み換え作物はニュースバリューになりやすいと言う事と、遺伝子組み換えという手段によりより従来よりも支配構造が強化されつつあると言う所で問題がニュースになりやすくなっているだけで。そう言う点ではもっと問題になって知られて欲しいのだけれど。
Re: (スコア:0)
いや、種が不安定だからじゃなくて、
収穫した遺伝子組み換え種子を保存して、次年度に播種しません
といった契約を結ぶからだね。
そもそも不安定なら商品にならない。
何でかって?ずっと利益を得るためだよ!