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宇宙が始まって間もない頃のほうが特別な時代なので、その特別な時代と比較してペースが落ちているからといって、もはや新しい星ができないということに、なるのでしょうか?
このままペースが下がり続けて新しい星が生まれなくなるのではなく、それとも、宇宙が始まって間もない特別な時期を終えて定常状態に入るという可能性もあるような気がします。
典型的な恒星、主系列星の寿命が100億年程度、短命な大質量星がマイナーになっている以上、おおむね予想されるトレンドだと思います。
もっとも、宇宙年齢137億年と比べれば私たちの太陽を含め、主系列星はたかだか一世代か二世代目なのですから、どの時代断面をきりとっても特別な状態であるということは言うまでもありません。
たとえば、銀河を構成する全ての星が銀河中心の大質量ブラックホールに呑み込まれるまでの時間として10^30year程度のオーダーを恒星の存在しうる期間と考えると、まったく描像は変化していきます。恒星内の核融合で生じる重元素の割合が増えていくとともに、宇宙の組成が変化していくだけでなく、そもそも星の数も減少していくからです。あるいはそのブラックホールすら失われるであろう10^100yearのオーダーの期間を考えると、そもそも質量をもつバリオンが宇宙に存在しなくなるという描像も考えられます。
一方、現在の宇宙で新規に星間分子の組成が変化するのが見えるであろう、100億年を数百l回繰り返す程度の短期間は、大質量星の密度が急に増加するということはないでしょうから、そのくらいのタイムスケールを見る限り、変化はほとんどないかもしれません。その範囲の最後を最終値とみたとき、その最初の10回とか100回ではなく、たかだか1回か二回の主系列星の生成で95%程度が確定しているというのは言ってよいことですし、驚くべきことですし、確認されるべきことでした。将来のどの時点を最終時点と考えることにしたときに、そこに至るプロセスがどれほど平衡になっているかということは常に慎重に検討される課題だと思いますし、「可能性もあるような気がします」という言い方ではなく定量化していくことに価値があります。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
むしろ宇宙の始まりのほうが特別な時代 (スコア:0)
宇宙が始まって間もない頃のほうが特別な時代なので、
その特別な時代と比較してペースが落ちているからといって、
もはや新しい星ができないということに、なるのでしょうか?
このままペースが下がり続けて新しい星が生まれなくなるのではなく、
それとも、宇宙が始まって間もない特別な時期を終えて定常状態に入るという
可能性もあるような気がします。
Re:むしろ宇宙の始まりのほうが特別な時代 (スコア:3, 興味深い)
典型的な恒星、主系列星の寿命が100億年程度、短命な大質量星がマイナーになっている以上、おおむね予想されるトレンドだと思います。
もっとも、宇宙年齢137億年と比べれば私たちの太陽を含め、主系列星はたかだか一世代か二世代目なのですから、どの時代断面をきりとっても特別な状態であるということは言うまでもありません。
たとえば、銀河を構成する全ての星が銀河中心の大質量ブラックホールに呑み込まれるまでの時間として10^30year程度のオーダーを恒星の存在しうる期間と考えると、まったく描像は変化していきます。恒星内の核融合で生じる重元素の割合が増えていくとともに、宇宙の組成が変化していくだけでなく、そもそも星の数も減少していくからです。あるいはそのブラックホールすら失われるであろう10^100yearのオーダーの期間を考えると、そもそも質量をもつバリオンが宇宙に存在しなくなるという描像も考えられます。
一方、現在の宇宙で新規に星間分子の組成が変化するのが見えるであろう、100億年を数百l回繰り返す程度の短期間は、大質量星の密度が急に増加するということはないでしょうから、そのくらいのタイムスケールを見る限り、変化はほとんどないかもしれません。その範囲の最後を最終値とみたとき、その最初の10回とか100回ではなく、たかだか1回か二回の主系列星の生成で95%程度が確定しているというのは言ってよいことですし、驚くべきことですし、確認されるべきことでした。将来のどの時点を最終時点と考えることにしたときに、そこに至るプロセスがどれほど平衡になっているかということは常に慎重に検討される課題だと思いますし、「可能性もあるような気がします」という言い方ではなく定量化していくことに価値があります。