アカウント名:
パスワード:
文化圏によっては、ホモ・サピエンスでも針を持たない種族とかいそうな気がするけどね。エスキモーとか、寒冷地仕様の人に共通しているのは、まず、「履き物」。これがなければ、まともに狩猟生活が送れない。
体温は重要だけれど、体を覆うのは、毛皮で十分だし、針はいらない。切り取る刃物だけで十分。もちろん、ネアンデルタール人だって毛皮くらいなんとかしたんじゃないかな。
あと、夜行性の動物は大抵、視覚が退化し、かわりに他の部分がするどくなっている。目の性能よりも光の量がボトルネックになるから、せいぜい反射率をあげるくらいしか、目の改良はできない。だから、目がいい生物は例外なく鳥目だし、逆にネコ目のやつは色盲でハナがいい。ネアンデルタール人がヨーロッパの長い夜に適応できずに滅んだなのなら話はわかるが……
ちょっと推論部分がお粗末過ぎる。バイアスかかった系統の団体なんだろうか?例えば、PETAの会員なら、毛皮の話に持っていきたくないのはわからんでもない。まあ、昔の衣料繊維が植物性(綿・麻・コウゾ)だったとは考えられないしなぁ。
NHKスペシャル 2012年1月29日(日) 放送「ヒューマン なぜ人間になれたのか 第2集 グレートジャーニーの果てに」 [nhk.or.jp]
6万年前にアフリカを離れ世界へ広がり始めた人類。世界は凍てつく氷期の真っただ中。熱帯生まれの我々ホモ・サピエンスにはあまりに過酷な環境だった。しかも行き着いた先にはすでに別の人類がいた。そのひとつがヨーロッパなど北方で進化したネアンデルタール人だ。屈強な体を持ち、狩りの名手だったこのライバルと祖先たちは生存競争を強いられる。身体的に圧倒的な不利な状況を優位に導いたのが、投擲具という人類最古の飛び道具だ。離れた位置から獲物を倒す技術が狩猟方法を革新し、ネアンデルタール人を駆逐していく。
第2回は投擲具という「道具」を軸に、規律心の進化と攻撃性の制御という現代にまで続く宿命に迫る。
すごく昔の説では「ホモサピエンスよりネアンデルタール人の方がバカだったから」滅んだ、とされていて、歴史の教科書とかも大体そういう筋で書かれている。道具利用の有無も大体ここに含まれるから、道具のおかげで勝ったってのはいわゆる一般常識だ。
で、頭の良さは同じくらいだけど、(運も含む)もっと純粋な生存競争で滅んだんじゃないか、って説がある。こっちを採用すると、道具説は採れない。なんでかっていうと、同じくらいの知能を持っていたら、相手の道具をマネする方が新しく生み出すより簡単だから、完全に隔離されていないかぎり、道具の差はちょっと考えにくい。
じゃあ、なんでネアンデルタール人が人類と同じくらいの知能かっていうと、もうこれは単純に脳の大きさの話になる。ゾウみたいに、脳の大きさが知能に結びつかない反証は数多あるんだけれど、こと、サルに関していうと、知能と脳のサイズにはかなり強い相関がある。もちろん、時と場合には拠るし、ある種の確率論になるが、期待値的には、ネアンデルタール人の知能はホモサピエンス並みか、あるいはそれ以上だと考えられている。
確実な話として、ネアンデルタール人少なくとも石を尖らせて槍の穂先をつくり、それを削った木の柄の先に接着剤でくっつけていた。そして、その槍を投げるときは、マスターキートン風の投槍器を使用していた。獲物は火で調理しており、温度を上げるために炉を使い、その燃料のためにコケを乾していた。さらに、同族が死ぬと墓を掘って埋葬し、同時に献花もしていた。
で、このストーリーが言っているのは、「ネアンデルタール人はやっぱりバカだった」説なんだよね。主な論点は二つで、・高緯度ほど目(眼窩)が大きくなる。・目の大きさと大脳の視覚野の体積はきれいに比例する。つまり、せっかくの大きな脳は視覚の発達によりもたらされたもので、その分は差し引いた方がよくね?ってことね。
で、まあ、そこまではいいんだけれど、そこから導き出される説に・やっぱりホモ・サピエンスの方が知能でギリギリ勝っていた。・暗いから目が発達するんだよ。・針がないと寒くて死ぬ。っていう主張が入っているから、胡散臭い。
知能に関しては本当にホモ・サピエンスが勝ってたかもしれないけれど、確証はないね。現生人類も民族レベルでは何度も滅びているから、個体数が少なかった時期のネアンデルタール人は、その類の不運で簡単に絶滅したと思う。疫病とかね。厳密にいうと、現代のホモ・サピエンスは、当時のそれと違って、ネアンデルタール人の血を引いているから、何をもって絶滅したと言うかは難しいところではあるけれど。
ファンタジー的に考えると、エルフとドワーフが共存している時代があって、まあ、知能や身体能力では一長一短。でも、昔のことだから、「差別はいけない」や「希少種保護」というような思想がなくて、分かり合うよりも殲滅戦。で、数千年かけて片方がもう一方を狩りつくして純血は滅亡し、わずかな混血しか残らなかった、って方が現実的だと思う。人種差別は本能的文化だよ。もっと単純に、遺伝子汚染で飲み込まれただけかもしれないけれど。
人類も滅亡寸前まで数が減ったんだから、単なる運の方が尤もらしいのに、どうしても「オレたちは優れているんだ!」と思いたい人々が居るんだなー
優れてるほうが滅んだ!もっと進化できてたかもしれないのに!みたいな?
# アレゲ界ではこんな例は枚挙にいとまがないけれど。
実際、見た目に関していうと、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の分岐点から見れば、ホモ・サピエンスの方が変化が少ないと言われている。進化したネアンデルタール人ほど「人間らしさ」を失っていき、二次性徴前のネアンデルタール人はホモサピエンスとほぼ同じ。逆にいうと、ネアンデルタール人にとって、ホモ・サピエンスは二次性徴が来ていないように見えるロリババア・ショタジジイ。
だから、「旧人と新人の分化」は、旧人から新人へ進化した、というよりも、新人から旧人に進化した、という方向性の方が遺伝子的には正しいらしい。で、体格・視力・頭脳のすべてで新人を上回っていた旧人が先に滅んだわけだから、どっかほかにピーキーな点があったのかもね。燃費が悪かったとか、それこそ戻り交配すると、あいのこが全部新人になっちゃう(旧人は致死)とか。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人
針? (スコア:0)
文化圏によっては、ホモ・サピエンスでも針を持たない種族とかいそうな気がするけどね。エスキモーとか、寒冷地仕様の人に共通しているのは、まず、「履き物」。これがなければ、まともに狩猟生活が送れない。
体温は重要だけれど、体を覆うのは、毛皮で十分だし、針はいらない。切り取る刃物だけで十分。もちろん、ネアンデルタール人だって毛皮くらいなんとかしたんじゃないかな。
あと、夜行性の動物は大抵、視覚が退化し、かわりに他の部分がするどくなっている。目の性能よりも光の量がボトルネックになるから、せいぜい反射率をあげるくらいしか、目の改良はできない。だから、目がいい生物は例外なく鳥目だし、逆にネコ目のやつは色盲でハナがいい。ネアンデルタール人がヨーロッパの長い夜に適応できずに滅んだなのなら話はわかるが……
ちょっと推論部分がお粗末過ぎる。バイアスかかった系統の団体なんだろうか?例えば、PETAの会員なら、毛皮の話に持っていきたくないのはわからんでもない。まあ、昔の衣料繊維が植物性(綿・麻・コウゾ)だったとは考えられないしなぁ。
道具利用の差という説は以前からある(Re:針?) (スコア:0)
NHKスペシャル 2012年1月29日(日) 放送
「ヒューマン なぜ人間になれたのか 第2集 グレートジャーニーの果てに」 [nhk.or.jp]
6万年前にアフリカを離れ世界へ広がり始めた人類。
世界は凍てつく氷期の真っただ中。熱帯生まれの我々ホモ・サピエンスにはあまりに過酷な環境だった。
しかも行き着いた先にはすでに別の人類がいた。
そのひとつがヨーロッパなど北方で進化したネアンデルタール人だ。
屈強な体を持ち、狩りの名手だったこのライバルと祖先たちは生存競争を強いられる。
身体的に圧倒的な不利な状況を優位に導いたのが、投擲具という人類最古の飛び道具だ。
離れた位置から獲物を倒す技術が狩猟方法を革新し、ネアンデルタール人を駆逐していく。
第2回は投擲具という「道具」を軸に、規律心の進化と攻撃性の制御という現代にまで続く宿命に迫る。
Re:道具利用の差という説は以前からある(Re:針?) (スコア:1)
すごく昔の説では「ホモサピエンスよりネアンデルタール人の方がバカだったから」滅んだ、とされていて、歴史の教科書とかも大体そういう筋で書かれている。道具利用の有無も大体ここに含まれるから、道具のおかげで勝ったってのはいわゆる一般常識だ。
で、頭の良さは同じくらいだけど、(運も含む)もっと純粋な生存競争で滅んだんじゃないか、って説がある。こっちを採用すると、道具説は採れない。なんでかっていうと、同じくらいの知能を持っていたら、相手の道具をマネする方が新しく生み出すより簡単だから、完全に隔離されていないかぎり、道具の差はちょっと考えにくい。
じゃあ、なんでネアンデルタール人が人類と同じくらいの知能かっていうと、もうこれは単純に脳の大きさの話になる。ゾウみたいに、脳の大きさが知能に結びつかない反証は数多あるんだけれど、こと、サルに関していうと、知能と脳のサイズにはかなり強い相関がある。もちろん、時と場合には拠るし、ある種の確率論になるが、期待値的には、ネアンデルタール人の知能はホモサピエンス並みか、あるいはそれ以上だと考えられている。
確実な話として、ネアンデルタール人少なくとも石を尖らせて槍の穂先をつくり、それを削った木の柄の先に接着剤でくっつけていた。そして、その槍を投げるときは、マスターキートン風の投槍器を使用していた。獲物は火で調理しており、温度を上げるために炉を使い、その燃料のためにコケを乾していた。さらに、同族が死ぬと墓を掘って埋葬し、同時に献花もしていた。
で、このストーリーが言っているのは、「ネアンデルタール人はやっぱりバカだった」説なんだよね。主な論点は二つで、
・高緯度ほど目(眼窩)が大きくなる。
・目の大きさと大脳の視覚野の体積はきれいに比例する。
つまり、せっかくの大きな脳は視覚の発達によりもたらされたもので、その分は差し引いた方がよくね?ってことね。
で、まあ、そこまではいいんだけれど、そこから導き出される説に
・やっぱりホモ・サピエンスの方が知能でギリギリ勝っていた。
・暗いから目が発達するんだよ。
・針がないと寒くて死ぬ。
っていう主張が入っているから、胡散臭い。
知能に関しては本当にホモ・サピエンスが勝ってたかもしれないけれど、確証はないね。現生人類も民族レベルでは何度も滅びているから、個体数が少なかった時期のネアンデルタール人は、その類の不運で簡単に絶滅したと思う。疫病とかね。厳密にいうと、現代のホモ・サピエンスは、当時のそれと違って、ネアンデルタール人の血を引いているから、何をもって絶滅したと言うかは難しいところではあるけれど。
ファンタジー的に考えると、エルフとドワーフが共存している時代があって、まあ、知能や身体能力では一長一短。でも、昔のことだから、「差別はいけない」や「希少種保護」というような思想がなくて、分かり合うよりも殲滅戦。で、数千年かけて片方がもう一方を狩りつくして純血は滅亡し、わずかな混血しか残らなかった、って方が現実的だと思う。人種差別は本能的文化だよ。もっと単純に、遺伝子汚染で飲み込まれただけかもしれないけれど。
Re:道具利用の差という説は以前からある(Re:針?) (スコア:1)
人類も滅亡寸前まで数が減ったんだから、単なる運の方が尤もらしいのに、どうしても「オレたちは優れているんだ!」と思いたい人々が居るんだなー
the.ACount
Re: (スコア:0)
優れてるほうが滅んだ!もっと進化できてたかもしれないのに!みたいな?
# アレゲ界ではこんな例は枚挙にいとまがないけれど。
Re: (スコア:0)
実際、見た目に関していうと、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の分岐点から見れば、ホモ・サピエンスの方が変化が少ないと言われている。進化したネアンデルタール人ほど「人間らしさ」を失っていき、二次性徴前のネアンデルタール人はホモサピエンスとほぼ同じ。逆にいうと、ネアンデルタール人にとって、ホモ・サピエンスは二次性徴が来ていないように見えるロリババア・ショタジジイ。
だから、「旧人と新人の分化」は、旧人から新人へ進化した、というよりも、新人から旧人に進化した、という方向性の方が遺伝子的には正しいらしい。で、体格・視力・頭脳のすべてで新人を上回っていた旧人が先に滅んだわけだから、どっかほかにピーキーな点があったのかもね。燃費が悪かったとか、それこそ戻り交配すると、あいのこが全部新人になっちゃう(旧人は致死)とか。