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今回、異常が検知されたのは、機体の姿勢。イプシロンの発射後の姿勢制御は、電動アクチュエータを用いた可動ノズル推力方向制御で行っている。イメージとしては制御できないくらい勢いよく吹いている消防ホースを地面に向けて宙に浮こうとしている感じ。しかも固体燃料なので流量にムラがある。ということで姿勢制御に関してはかなり繊細みたい。
(大出力小型電動モータや大電力インバータ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、大容量アルミ電解コンデンサ等が必要。)
ロケットによくついているサイドの羽で方向制御するかと思ってた。
イプシロンの固体燃料は酸化剤 過塩素酸アンモニウム 68%燃料剤 末端水酸基ポリブタジエン 14%助燃材 アルミニウム粉末 18%で、もうもうと白い煙を吐く。大型の戦略ミサイル
> ロケットによくついているサイドの羽で方向制御するかと思ってた。
対流圏と成層圏入口までだったら大気を当てにした制御も、できないこともないのでしょうが……あ、いや、すぐに超音速になるんだろうから、あのサイズでは難しいか?
ロケットの羽根は、姿勢制御じゃなく姿勢安定用ですね。
矢羽根と同じく、後ろに風を受けるものをつけると安定してまっすぐ飛べます。斜めになると羽根に風が当たってまっすぐなる方にフィードバックがかかる。
ロケットの場合、羽根を若干斜めにして回転かかるようにしているものもあります。気象観測用などの制御を簡略化しているものは、回転によるスピン安定でまっすぐ飛んでいきます。ライフルの弾丸がまっすぐ飛ぶのと同じですね。最初にスピンかけておけば、大気が無くても安定が継続するので昔から使われてる方法です。
いずれにしろ、中~大型ロケットではほぼ使用しません。
羽根を動的に動かして姿勢制御する方法も無いとはいいませんが、どちらかというとミサイル技術かな。弾道弾ではなく、大気内で機動が必要な対空・対地・対艦ミサイル。ミサイルの場合、短時間で燃焼が終わり、誘導中は惰性で飛んでるだけってこともあるので、動翼による姿勢制御が必要です。弾道弾については、宇宙/観測ロケットと同じと考えて良いです。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
イプシロンの発射後の姿勢制御 (スコア:3, 参考になる)
今回、異常が検知されたのは、機体の姿勢。
イプシロンの発射後の姿勢制御は、電動アクチュエータを用いた可動ノズル推力方向制御で行っている。イメージとしては制御できないくらい勢いよく吹いている消防ホースを地面に向けて宙に浮こうとしている感じ。しかも固体燃料なので流量にムラがある。
ということで姿勢制御に関してはかなり繊細みたい。
(大出力小型電動モータや大電力インバータ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、大容量アルミ電解コンデンサ等が必要。)
ロケットによくついているサイドの羽で方向制御するかと思ってた。
イプシロンの固体燃料は
酸化剤 過塩素酸アンモニウム 68%
燃料剤 末端水酸基ポリブタジエン 14%
助燃材 アルミニウム粉末 18%
で、もうもうと白い煙を吐く。
大型の戦略ミサイル
Re:イプシロンの発射後の姿勢制御 (スコア:0)
> ロケットによくついているサイドの羽で方向制御するかと思ってた。
対流圏と成層圏入口までだったら大気を当てにした制御も、できないこともないのでしょうが……
あ、いや、すぐに超音速になるんだろうから、あのサイズでは難しいか?
Re:イプシロンの発射後の姿勢制御 (スコア:3, 参考になる)
ロケットの羽根は、姿勢制御じゃなく姿勢安定用ですね。
矢羽根と同じく、後ろに風を受けるものをつけると安定してまっすぐ飛べます。
斜めになると羽根に風が当たってまっすぐなる方にフィードバックがかかる。
ロケットの場合、羽根を若干斜めにして回転かかるようにしているものもあります。
気象観測用などの制御を簡略化しているものは、回転によるスピン安定でまっすぐ飛んでいきます。
ライフルの弾丸がまっすぐ飛ぶのと同じですね。
最初にスピンかけておけば、大気が無くても安定が継続するので昔から使われてる方法です。
いずれにしろ、中~大型ロケットではほぼ使用しません。
羽根を動的に動かして姿勢制御する方法も無いとはいいませんが、どちらかというとミサイル技術かな。
弾道弾ではなく、大気内で機動が必要な対空・対地・対艦ミサイル。
ミサイルの場合、短時間で燃焼が終わり、誘導中は惰性で飛んでるだけってこともあるので、動翼による姿勢制御が必要です。
弾道弾については、宇宙/観測ロケットと同じと考えて良いです。