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小惑星から資源を採取できても、それを地球に持ち帰らないと話にならない。そしてそれがまた困難すぎる。僅かなチリを持ち帰るだけではやぶさがあんなに苦労したんだから。
この法律ができても、民間でまともに小惑星を掘り起こすことなど出来ないだろう。それはいい。で、将来旨いこといったとしても「掘った人の権利」が「国家は主張しない」以外に国際的には何も定まっていないのだから、将来の宇宙条約で「あ、やっぱりなしね」にすることが可能。(宇宙開発企業が金儲けできていたら派手にロビー活動するだろうけど、それは未来の話)ということで、大いにやったら良い。もし宇宙ヤマ師が勝ち組になるとしても、それはそれで人類の未来のためにはいいんでないかと思う。
はやぶさは、実験機なんだから苦労して当然。あと、単機に再突入までの全機能を盛り込んだので難度が高かったってのも在る。
採取計画は、原料の採掘から精製までを小惑星上で行い、精製済みの状態で持ち帰るって物。
この場合、まず試掘機を小惑星に送る事から始まるだろう。片道だけな分、はやぶさよりも難度は低い。
次に、採掘機を送り込む。これは、採掘速度を稼ぐ点も考慮すれば、恐らく複数機を送る事を想定するだろう。回収で得られるコストの範囲で成功するまで繰り返せるのが特長。当然、ここで小惑星への送達技術を確立させる。機体数が多ければ、それなりの量産効果も期待出来る。この辺りでは、小惑星の衝突回避策なんかも相乗りさせるだろう。
そして、精製機を送り出す。この時点では、実用レベルの生成期が開発出来るかが一番の問題になっている筈。
最後に回収機を送って、精製物を持ち帰る。精製まで成功していることが前提だから、ドッキング等の技術がほぼ確立出来ている事が期待出来る。回収機自体の開発は衛星軌道でも行えるので、意外に難度は低いかなと。
で、一番の問題は、上記全てが完了して生成物を手にするまで利益が出ない事。かなりの長期作業になるから、企業の体力が持つかが怪しい。尤も、途中段階まで成功していれば、資金調達は格段に楽になる。
そして、更に大きな問題となるのが、中間成果物を横取りされる危険。今回の法案は、その問題を解決する為のもの。「発見者」に回収までの占有権を保証する訳だから、段階を踏んだ開発が出来る。青写真を書いて資金調達するには、この法律が必須なんで、これが無いと何も始まらない。//ま、実際の所は、資金調達段階で挫折すると思うけど。
とりあえずは手近な小惑星捕まえてISSとかに運んで採掘実験するんじゃないかな。
ISISに遊星爆弾だって?
ISSとかに運ぶというのが、すごく困難 無人で移動中に進めるのが一番
宇宙採掘のノウハウも無ければ採掘対象の情報も全然得られないんだから無人で採掘や精製とかそのほうが難易度高いような。ノウハウが蓄積されたらいずれはそうなるだろうけど、当分は人がすぐに対応できる距離でで作業しないとダメじゃねーかな。小さいの選んで時間かければ輸送は問題ないでしょ。
この法律は宇宙開発企業の熱心なロビー活動の成果と考えられます。法的ステータスを安定化させる事が宇宙資源産業の発展(投資)に必要だからでしょう。
遠い将来、または大きな技術的ブレークスルーがあればともかく、今の段階で鉱物「資源」を云々するのは、投資詐欺の後押しにしかならんでしょう。「政府も認めてる、、」云々のセールストーク用のそれ。学術的な「サンプル」ならいまのところ、(取れるなら)取り放題なんだから、意味ないでしょ。周期律表を見渡してもコスト的に見合いそうな元素が思いつかん。いまんとこ、宇宙から持ってかえってコスト的に見合うのは、情報のみかな。
いまんとこ、宇宙から持ってかえってコスト的に見合うのは、情報のみかな。
ずばりヘリウム3でしょう。http://www.recordchina.co.jp/a92444.html [recordchina.co.jp]
核融合以外の先端の研究にも欠かせない上、価格の高騰が禿しい
月やら大きな惑星ならともかく小惑星にヘリウム3なんぞあるんだろうかという疑問が湧いた……(仕事行く準備中ゆえ回答探しはしてない……)
イトカワの寿命は10億年以下-はやぶさが持ち帰った微粒子の希ガス同位体分析でわかったこと-http://news.sci.kyushu-u.ac.jp/eart/%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%... [kyushu-u.ac.jp]
> 希ガス分析の結果、3個の微粒子全てに高濃度のHe、Ne、Arが検出され、太陽風の元素存在度に非常に近くなっていました
絶対量はともかく、同位体比はいい感じみたいですね。ご教示いただきありがとうございました。
ヘリウムなら木星から回収だろ どうするのかわからんけど
木星に豊富にあるのは安物のヘリウムですよ
>それを地球に持ち帰らないと話にならない。他でもコメントされているけど、お持ち帰りではなくて現地消費でしょう。お宇宙で活動するのに、重力井戸の底から持っていくのはコストに合わないから現地で材料調達するっていうやつ。
研究資料として苦労してチリ一つ持って帰ってきて、
万が一、手違いで何か価値のあるものが見つかった時に、「資源採掘だからそれアンタのじゃないよ。没収」ってされたら困るからじゃね。
レアメタルにしろ何にしろ、計画的に採掘する話が出るのはそのずっと後の話。
惑星規模の物体の公転軌道を動かすのは、最小規模の惑星水星であっても当面人類には不可能だろう。しかし所謂小惑星の公転軌道を動かすのは充分視野に入ってくる。小惑星は不動産なのだろうか。動産を動かし所有≒利用する事が宇宙条約で禁じられていると解するのなら、バサードラムジェット(星間ガス)や小惑星噴射ロケット(軌道上で捕まえた小天体を砕いて射出して反動推進力を得る構想中の宇宙推進器)は駄目と云う話になる。
結果的にチリしか持ち帰れなかったけど最初からチリだけ持ち帰るためにあそこまで苦労したわけではなかったような。
> 地球に持ち帰らないと話にならない。
その前提がまず話にならない。地球に持ち帰ろうとすると(地球の重力井戸のせいで)どう考えても赤字になるので、現地消費する方向で話を進めないと。いちいち地球にまで戻らなくてはならないのではさらに遠くまで進出するとか到底不可能だし。
大量の質量の物質を小惑星から地球に持ち帰るのに十分な推進剤を運ぶのは難しそうだから、ターゲットにした小惑星を正確に爆破して、真っ二つにして片方を地球に近い軌道に持ってく、とかしなくちゃいけなそう。(もっともそれで地球に接近させても、受け止める方法が無いんだが・・・)
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
今の時点では (スコア:0)
小惑星から資源を採取できても、それを地球に持ち帰らないと話にならない。
そしてそれがまた困難すぎる。僅かなチリを持ち帰るだけではやぶさがあんなに苦労したんだから。
この法律ができても、民間でまともに小惑星を掘り起こすことなど出来ないだろう。それはいい。
で、将来旨いこといったとしても「掘った人の権利」が「国家は主張しない」以外に国際的には何も定まっていないのだから、
将来の宇宙条約で「あ、やっぱりなしね」にすることが可能。(宇宙開発企業が金儲けできていたら派手にロビー活動するだろうけど、それは未来の話)
ということで、大いにやったら良い。
もし宇宙ヤマ師が勝ち組になるとしても、それはそれで人類の未来のためにはいいんでないかと思う。
Re:今の時点では (スコア:5, 参考になる)
はやぶさは、実験機なんだから苦労して当然。
あと、単機に再突入までの全機能を盛り込んだので難度が高かったってのも在る。
採取計画は、原料の採掘から精製までを小惑星上で行い、精製済みの状態で持ち帰るって物。
この場合、まず試掘機を小惑星に送る事から始まるだろう。片道だけな分、はやぶさよりも難度は低い。
次に、採掘機を送り込む。
これは、採掘速度を稼ぐ点も考慮すれば、恐らく複数機を送る事を想定するだろう。
回収で得られるコストの範囲で成功するまで繰り返せるのが特長。
当然、ここで小惑星への送達技術を確立させる。機体数が多ければ、それなりの量産効果も期待出来る。
この辺りでは、小惑星の衝突回避策なんかも相乗りさせるだろう。
そして、精製機を送り出す。
この時点では、実用レベルの生成期が開発出来るかが一番の問題になっている筈。
最後に回収機を送って、精製物を持ち帰る。
精製まで成功していることが前提だから、ドッキング等の技術がほぼ確立出来ている事が期待出来る。
回収機自体の開発は衛星軌道でも行えるので、意外に難度は低いかなと。
で、一番の問題は、上記全てが完了して生成物を手にするまで利益が出ない事。かなりの長期作業になるから、企業の体力が持つかが怪しい。
尤も、途中段階まで成功していれば、資金調達は格段に楽になる。
そして、更に大きな問題となるのが、中間成果物を横取りされる危険。
今回の法案は、その問題を解決する為のもの。
「発見者」に回収までの占有権を保証する訳だから、段階を踏んだ開発が出来る。
青写真を書いて資金調達するには、この法律が必須なんで、これが無いと何も始まらない。
//ま、実際の所は、資金調達段階で挫折すると思うけど。
-- Buy It When You Found It --
Re: (スコア:0)
とりあえずは手近な小惑星捕まえてISSとかに運んで採掘実験するんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
ISISに遊星爆弾だって?
Re: (スコア:0)
ISSとかに運ぶというのが、すごく困難 無人で移動中に進めるのが一番
Re: (スコア:0)
宇宙採掘のノウハウも無ければ採掘対象の情報も全然得られないんだから無人で採掘や精製とかそのほうが難易度高いような。
ノウハウが蓄積されたらいずれはそうなるだろうけど、当分は人がすぐに対応できる距離でで作業しないとダメじゃねーかな。
小さいの選んで時間かければ輸送は問題ないでしょ。
Re:今の時点では (スコア:2)
この法律は宇宙開発企業の熱心なロビー活動の成果と考えられます。法的ステータスを安定化させる事が宇宙資源産業の発展(投資)に必要だからでしょう。
投資詐欺?(Re:今の時点では) (スコア:1)
遠い将来、または大きな技術的ブレークスルーがあればともかく、今の段階で
鉱物「資源」を云々するのは、投資詐欺の後押しにしかならんでしょう。
「政府も認めてる、、」云々のセールストーク用のそれ。
学術的な「サンプル」ならいまのところ、(取れるなら)取り放題なんだから、
意味ないでしょ。
周期律表を見渡してもコスト的に見合いそうな元素が思いつかん。
いまんとこ、宇宙から持ってかえってコスト的に見合うのは、情報のみかな。
Re: (スコア:0)
いまんとこ、宇宙から持ってかえってコスト的に見合うのは、情報のみかな。
ずばりヘリウム3でしょう。
http://www.recordchina.co.jp/a92444.html [recordchina.co.jp]
核融合以外の先端の研究にも欠かせない上、価格の高騰が禿しい
Re:投資詐欺?(Re:今の時点では) (スコア:1)
月やら大きな惑星ならともかく小惑星にヘリウム3なんぞあるんだろうかという疑問が湧いた……
(仕事行く準備中ゆえ回答探しはしてない……)
Re: (スコア:0)
イトカワの寿命は10億年以下
-はやぶさが持ち帰った微粒子の希ガス同位体分析でわかったこと-
http://news.sci.kyushu-u.ac.jp/eart/%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%... [kyushu-u.ac.jp]
> 希ガス分析の結果、3個の微粒子全てに高濃度のHe、Ne、Arが検出され、太陽風の元素存在度に非常に近くなっていました
Re:投資詐欺?(Re:今の時点では) (スコア:1)
絶対量はともかく、同位体比はいい感じみたいですね。
ご教示いただきありがとうございました。
Re: (スコア:0)
ヘリウムなら木星から回収だろ どうするのかわからんけど
Re: (スコア:0)
木星に豊富にあるのは安物のヘリウムですよ
お持ち帰りでなくて (スコア:1)
>それを地球に持ち帰らないと話にならない。
他でもコメントされているけど、お持ち帰りではなくて現地消費でしょう。
お宇宙で活動するのに、重力井戸の底から持っていくのはコストに合わないから現地で材料調達するっていうやつ。
Re: (スコア:0)
研究資料として苦労してチリ一つ持って帰ってきて、
万が一、手違いで何か価値のあるものが見つかった時に、
「資源採掘だからそれアンタのじゃないよ。没収」
ってされたら困るからじゃね。
レアメタルにしろ何にしろ、計画的に採掘する話が出るのはそのずっと後の話。
Re: (スコア:0)
惑星規模の物体の公転軌道を動かすのは、最小規模の惑星水星であっても当面人類には不可能だろう。
しかし所謂小惑星の公転軌道を動かすのは充分視野に入ってくる。
小惑星は不動産なのだろうか。
動産を動かし所有≒利用する事が宇宙条約で禁じられていると解するのなら、バサードラムジェット(星間ガス)や小惑星噴射ロケット(軌道上で捕まえた小天体を砕いて射出して反動推進力を得る構想中の宇宙推進器)は駄目と云う話になる。
Re: (スコア:0)
結果的にチリしか持ち帰れなかったけど最初からチリだけ持ち帰るためにあそこまで苦労したわけではなかったような。
Re: (スコア:0)
> 地球に持ち帰らないと話にならない。
その前提がまず話にならない。地球に持ち帰ろうとすると(地球の重力井戸のせいで)どう考えても赤字になるので、現地消費する方向で話を進めないと。いちいち地球にまで戻らなくてはならないのではさらに遠くまで進出するとか到底不可能だし。
Re: (スコア:0)
大量の質量の物質を小惑星から地球に持ち帰るのに十分な推進剤を運ぶのは難しそうだから、ターゲットにした小惑星を正確に爆破して、真っ二つにして片方を地球に近い軌道に持ってく、とかしなくちゃいけなそう。
(もっともそれで地球に接近させても、受け止める方法が無いんだが・・・)