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疫学的に見れば、韓国での事例を見る限り、甲状腺がん検査にほとんど意味がないことはよく分かっている。
ただ、 福島県立医科大学附属病院の小児甲状腺がんの手術の適応症例の報告書 [fukushima.lg.jp]を読むと、二次検査で「悪性ないし悪性疑い」とされて同病院で手術を行った97名の内、38名(39%)が軽度甲状腺外浸潤、72名(74%)がリンパ節に転移している。33例が10mm以下であったことを考えると、結構な割合だと思う。
報告書で触れられているように、
しかし、リンパ節転移や軽度甲状腺外浸潤などが、術前には明らかではなく、術後(切除後)の病理診断で初めて認められた場合は、これらの所見は、生命予後とは関連しないと言われている。従ってこれらの所見があるからといって全てが予後不良であるわけではない
というのが、小児の甲状腺
だいたい賛成なのですが、「韓国での事例を見てそう判断する」というのには違和感があります。
私としては「こんなことは昔から医学的には常識であるにも関わらず、21世紀なのに韓国が国際的に見て極めてバカなことをやった」という認識です。(んで、そういった経験も知識も活かさずに福島でだけ全数調査をしている日本も同じくらいバカです)
昔は日本でも甲状腺癌検診に積極的だった時代があったのですが、どう考えても害の方が大きいということで、ストップして久しいです。EBMだの何だの言われ始める前の昭和の医者ですら流石に無意味だと気づいていましたし、医学生向けの教科書とかにも、甲状腺癌の予後の良さと検診の無意味さは、特徴として真っ先に書かれるレベルです。
まあ韓国のドック甲状腺検診ブームと福島の全数調査は、どちらにも「検診で超音波当ててるだけの医者は手軽に儲かる」という事情があるため、当事者たちが堂々と「止めるべき!」とはなかなか言えないわけですが。
ちなみに私の甲状腺にも数mm大の結節が数個あるのですが、もちろん放置してます。たまに思い出してエコー当ててますけど、数年くらいじゃ全然大きくなりませんね。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
現状維持で良いのではないのか (スコア:4, すばらしい洞察)
疫学的に見れば、韓国での事例を見る限り、甲状腺がん検査にほとんど意味がないことはよく分かっている。
ただ、 福島県立医科大学附属病院の小児甲状腺がんの手術の適応症例の報告書 [fukushima.lg.jp]を読むと、二次検査で「悪性ないし悪性疑い」とされて同病院で手術を行った97名の内、38名(39%)が軽度甲状腺外浸潤、72名(74%)がリンパ節に転移している。
33例が10mm以下であったことを考えると、結構な割合だと思う。
報告書で触れられているように、
しかし、リンパ節転移や軽度甲状腺外浸潤などが、術前には明らかではなく、術後(切除後)の病理診断で初めて認められた場合は、これらの所見は、生命予後とは関連しないと言われている。従ってこれらの所見があるからといって全てが予後不良であるわけではない
というのが、小児の甲状腺
Re:現状維持で良いのではないのか (スコア:1)
だいたい賛成なのですが、「韓国での事例を見てそう判断する」というのには違和感があります。
私としては「こんなことは昔から医学的には常識であるにも関わらず、21世紀なのに
韓国が国際的に見て極めてバカなことをやった」という認識です。
(んで、そういった経験も知識も活かさずに福島でだけ全数調査をしている日本も同じくらいバカです)
昔は日本でも甲状腺癌検診に積極的だった時代があったのですが、どう考えても害の方が大きいということで、
ストップして久しいです。EBMだの何だの言われ始める前の昭和の医者ですら流石に無意味だと気づいていましたし、
医学生向けの教科書とかにも、甲状腺癌の予後の良さと検診の無意味さは、特徴として真っ先に書かれるレベルです。
まあ韓国のドック甲状腺検診ブームと福島の全数調査は、どちらにも「検診で超音波当ててるだけの医者は手軽に儲かる」
という事情があるため、当事者たちが堂々と「止めるべき!」とはなかなか言えないわけですが。
ちなみに私の甲状腺にも数mm大の結節が数個あるのですが、もちろん放置してます。たまに思い出してエコー当ててますけど、数年くらいじゃ全然大きくなりませんね。