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AFP日本だけか?
473個のゲノムってものすげえデカいじゃねーか。と思ってしまったよ。ゲノムと遺伝子を混同するようなタイトルは勘弁してよ
AFPのタイトルは「最小限のゲノムを持つ細菌を作製、ヒトゲノム解読の米科学者ら」で適切。タレコミのタイトルが「最小限のゲノム473個しか待たない細菌を作製、但し約3分の2の遺伝子の機能はなお未解明」で不適切。ゲノム473個って多核体 [wikipedia.org]か?って思った。そして、hylom氏によるタイトルが「最小限のゲノム473個しか待たない細菌を人工的に作成することに成功」で不適切な個所が増えてる。何故、「作製」→「作成」? 一般的には、文書類は作成で、物品類は作製のはず。
文書類が作成ってのは偏った意見ですね。https://zh.wikisource.org/zh-hant/%E6%83%9F%E6%B3%B0%E5%85%83 [wikisource.org]
惟泰元尊 媼神蕃釐經緯天地 作成四時
ただ泰元は尊く、媼神はさいわいをおおくす。天地を経緯(横糸・縦糸で編むこと)し、四時(四季)を作成す。
作家が文筆業に限らないように、なんでも作って完成させれば作成ですよ。文章に限られていたのはかなり限定的な時期だけで、今は再びどちらも作成を使うようになってきています。
>文書類が作成ってのは偏った意見ですね。
そうですか? 作成と作製の使い分けについての標準的な意見だと認識しています。
大辞林 第三版(三省堂)作成:主に書類や計画などを作りととのえること。作製:機械や道具を使って物を作ること。また,芸術作品などを作り出すこと。製作。 〔同音語の「作成」は書類・計画・問題などを作ることであるが,それに対して「作製」は機械や道具を使って物品・図案・印刷物などを作ることや,芸術作品を作り出すことをいう〕デジタル大辞泉(小学館)作成:計画や書類、また文章などを作ること。作製:物品を作ること。また、図面などを作ること。
大辞林 第三版(三省堂)作成:主に書類や計画などを作りととのえること。作製:機械や道具を使って物を作ること。また,芸術作品などを作り出すこと。製作。 〔同音語の「作成」は書類・計画・問題などを作ることであるが,それに対して「作製」は機械や道具を使って物品・図案・印刷物などを作ることや,芸術作品を作り出すことをいう〕
デジタル大辞泉(小学館)作成:計画や書類、また文章などを作ること。作製:物品を作ること。また、図面などを作ること。
じゃあ、これを見てください。https://www3.e-reikinet.jp/iwate-ken/d1w_reiki/356909600278000000MH/35... [e-reikinet.jp]
作成・作製)作成
1981年に、政府は法律用語の「作製」は「作成」にcollationすると明言しています。繰り返しますが、あなたの意見は古すぎるのです。温故知新は結構ですが、元々の中国の用例でも現代日本でも物を作るのは作成であって、それは文章に限定されません。現実を見てください。これが日本語ですよ。
で、この通達を真に受けて2000年に作成された法律が、「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」です。http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12HO146.html [e-gov.go.jp]
第一条 この法律は、ヒト又は動物の胚又は生殖細胞を操作する技術のうちクローン技術ほか一定の技術(以下「クローン技術等」という。)が、その用いられ方のいかんによっては特定の人と同一の遺伝子構造を有する人(以下「人クローン個体」という。)若しくは人と動物のいずれであるかが明らかでない個体(以下「交雑個体」という。)を作り出し、又はこれらに類する個体の人為による生成をもたらすおそれがあり、これにより人の尊厳の保持、人の生命及び身体の安全の確保並びに社会秩序の維持(以下「人の尊厳の保持等」という。)に重大な影響を与える可能性があることにかんがみ、クローン技術等のうちクローン技術又は特定融合・集合技術により作成される胚を人又は動物の胎内に移植することを禁止するとともに、クローン技術等による胚の作成、譲受及び輸入を規制し、その他当該胚の適正な取扱いを確保するための措置を講ずることにより、人クローン個体及び交雑個体の生成の防止並びにこれらに類する個体の人為による生成の規制を図り、もって社会及び国民生活と調和のとれた科学技術の発展を期することを目的とする。
だから、法律用語でも生命科学的なプロデュースは「作成」ないし「生成」なんですよ。だから、もちろん細菌を「作成」したって誰に咎められる謂れもありません。ちなみに、著作権法ではプログラムを含む全ての著作物に「作成」が使われています。
ここから先は愚痴になりますけど、ネット上の権威主義者ほど無知蒙昧な人種はいませんよ。ネット検索して辞書に書いてあったから?その辞書はいつできたんですか?文化庁国語科の見解は以下です。
「作成」はかつて「作製(品物・図面・印刷物を作る)」と区別して、「書類・文書などを作る」意として用いられてきたが、現在では「作製」の使用頻度が落ちて、すべて「作成」と書く傾向にある。
そりゃ、もともと「作成」の原義に文章を匂わす語句は全く含まれていないんだから、そうなってしまうのが自然なんですがね。でも、半世紀前は表や資料をまとめたものは「作成」ではなく、「作製」の方が多かったんです。報告書でも印刷物は「作製」で原稿は「作成」でした。
はしがき戦争中や戦争直後の出版物は……そこで,この期間に出版された国語関係の目録を作製することが必要であることが痛感された。
http://www.ninjal.ac.jp/d_data/bs/10600/500/1/S0001_00.pdf [ninjal.ac.jp]『国語関係刊行書目』1950年 国立国語研究所
刊行のことば戦後実施された表記上の……この報告書の作製は,言語効果研究室長の永井賢,室員の高橋太郎,渡辺友左が担当した。
https://www.ninjal.ac.jp/s_data/drep/report_nijla/R0029.PDF [ninjal.ac.jp]『戦後の国民各層の文字生活』「刊行のことば」 岩淵悦太郎(国立国語研究所長)
あと、日本語からみて中国語は外国語ですが、漢文はそうじゃありません。で、先に引用されているのは漢詩(といっても時代は漢よりは後でしょうが)なので、我々が漢字を使っている以上、用例を無視することはできませんよ。文科省的にも漢文は国語のカリキュラムですからね。そして、意味が変われば後付けの方が正しくなることはあっても、先例の方が間違いになるなんてことはありえません。漢文の意味は現代日本語においても全て正しいものです。それが後方互換性というものでしょう。
あなたの「標準」についてですけれど、今の時代、様々な意味の「作成」を目にする機会がないとは言わせませんよ。現にスラドにもこう書かれているじゃないですか。それをこうやって頭から間違っていると決めつけて無視してきたから、あなたの中だけで偏った標準ができたんじゃないですか?「作成」は文章のみに用いられるという誤った認識を再拡散させることに何の意味があるんですか?この件に関しては小学館も新聞協会もそれを孫引きする有象無象も全て間違っています。ちゃんと調べればそれらが(おそらくは単独の起源を持つ)誤りだということはすぐにわかるはずですよ。文化庁が人数を割いた研究をして成果を報告しているわけですから。私は必ずしも言葉狩りを否定しませんけど、錯誤に塗れた揚げ足取りは本当に害悪でしかありません。
>https://www3.e-reikinet.jp/iwate-ken/d1w_reiki/356909600278000000MH/356909600278000000MH/356909600278000000MH_j.html>1981年に、政府は法律用語の「作製」は「作成」にcollationすると明言しています。
ご提示されたのは岩手県の通知であって、日本政府のものではありません。岩手県が参考にした1981年の政府の通知「法令における漢字使用等について(内閣法制局 昭和56年10月1日)」 [h-chosonkai.gr.jp]によれば確かに「作製」の使用を止めて「作成」に統一するとなっておりましたが、これは法律用語における基準であって一般社会における基準ではありません。そして、そもそもこの通知・基準は2010年11月30日に廃止されて、現在では次のように改定されています。
法令における漢字使用等について(内閣法制局 平成22年11月30日) [clb.go.jp](6)次のものは,( )の中に示すように取り扱うものとする。作製・作成(「作製」は製作(物品を作ること)という意味についてのみ用いる。それ以外の場合は「作成」を用いる。)
つまり、一度はある意味「作製」を言葉狩りして「作成」に統一してみたものの、法律用語とは言え一般社会における基準から乖離していると不都合もあったのか、現在では政府の法律用語における「作成」と「作製」の使い分けに関する見解は三省堂や小学館などとほぼ同じになっているのです。
>繰り返しますが、あなたの意見は古すぎるのです。
いいえ、あなたの示した見解の根拠の方が古い上に廃止済みのものです。
>で、この通達を真に受けて2000年に作成された法律が、「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」です。>法律用語でも生命科学的なプロデュースは「作成」ないし「生成」なんですよ。
2000年当時は1981年の古い通知が有効だったのですから法律用語では「作製」を使わずに「作成」を使うのは当然です。
なるほど、確かに今は法令でも「作製」が使われていますね。
○食品表示基準2条1項14号(20015年)「…DNAをつなぎ合わせた組換えDNAを作製し…」
○再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行令1条3号(2014年)「…当該胚性幹細胞から作製された人の精子若しくは未受精卵…」
○再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行規則1条5号(2014年)「…当該受精胚を作製する人の精子…」
他方、以下のようなものがあります。チョンボかもしれません。
○再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行規則7条11号イ(2014年)「…生殖補助医療に用いる目的で作成された受精胚…」
○復興庁設置法4条2項3号(2011年)「…実施計画に関する書類の作製を含め執行させること…」
○平成二十二年度予算に係る歳入歳出等の見積書類の送付期限の特例を定める政令(2009年)「…に関する書類のうち…に基づいて作製される部分…」
法律云々は別にして、現状でバイオ業界で、「サンプル調製」して「作製」してるのに、「作成」を持ちだされても、机上で遊んでるとしか思えません。「サンプル調成」なる新しい用語を生み出せとでも?
他にも突っ込みどころが多いので、数回に分けて書きますね。
>ネット上の権威主義者ほど無知蒙昧な人種はいませんよ。
これはあなたのことですかね。政府や文化庁といったお上を権威だと信じてそれに縋ろうとしているようにお見受けします。だから民間企業が発行する辞書は信じないというわけですか?もっとも政府(内閣法制局)も文化庁もあなたの意見を否定していますけどね。
>ネット検索して辞書に書いてあったから?その辞書はいつできたんですか?
ネット検索しなくても辞書(書籍版やDVD版)は引けますし、発行日も記載されていますからいつできたか分かりますよ。例えば広辞苑の場合なら。
広辞苑第六版(岩波書店、2008年1月11日発行)作成:書類などをつくりあげること。「案文を作成する」「契約書の作成」作製:ものをつくること。製作。
>文化庁国語科の見解は以下です。>「作成」はかつて「作製(品物・図面・印刷物を作る)」と区別して、「書類・文書などを作る」意として用いられてきたが、現在では「作製」の使用頻度が落ちて、すべて「作成」と書く傾向にある。
いいえ、それは文化庁の見解ではありません。ググったところ一字一句違わない文章がYahoo!知恵袋にありました。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q119353456 [yahoo.co.jp]出典は文化庁の「『ことば』シリーズ35」となっていますね。ネット検索して知恵袋に書いてあったから、それを信じたのですか?残念ながらこの文章は書籍からの引用文ではなく知恵袋回答者による要約文です。オリジナルの文化庁の文章を一部引用します。
言葉に関する問答集17(「ことば」シリーズ35)(文化庁、1991年4月20日発行)一:漢語、漢字に関する問題 第一:漢語、漢字の使い分け 問5:「作成」と「作製」【「作成」と「作製」は、普通は、次のように意味を区別することができる。〔作成〕書類・文書などを作ること。「法案(予算案・計画書・目録・試験問題・レポート)の作成」〔作製〕品物・図面・印刷物などを作ること、「家具(ラジコン飛行機・標本・地図)の作製」】【ここで、手もとにある二十種あまりの国語辞典の取扱い方を見てみよう。〖中略〗大半〖引用者注釈:戦前刊行の3冊を除外した17冊の中の15冊〗が「作成」と「作製」との意味を、前記のように区別していることになる。】【また、新聞・放送界が基準としている『新聞用語集』(昭和56・日本新聞協会)には、〖中略〗のように使い分けることが示されている。しかし、国立国語研究所が昭和四十一年の朝日・毎日・読売三紙一年分について調べた「電子計算機による新聞語彙調査」の結果によれば、「作成」が五十二回に対して、「作製」は次の一回しか現れていない。〖中略〗つまり、実際の紙面では、ほとんど「作成」に統一される傾向にあるようである。】【以上、要するに、「作成」と「作製」とは、国語辞典や『新聞用語集』などの記述のように、一応、意味の違いが認められるので、必要に応じて、使い分けたほうがいいという結論になる。】
あなたがあげた文章はこの文化庁の文章を要約したもののようですが、結論が抜け落ちていましたね。文化庁の結論は、私が先にあげた国語辞典や新聞用語集を根拠に「作成」と「作製」を使い分けた方が良いとのことです。「電子計算機による新聞語彙調査」の結果は単に新聞での「作製」の使用回数が少ないことを示しているだけで、物品類についても「作成」を使っているなどとは言っていません。新聞だから紙面の話題が物品類より文書類が多いというだけかもしれません。
孫引きは気を付けないと恥を掻きますよ。
続き。
>でも、半世紀前は表や資料をまとめたものは「作成」ではなく、「作製」の方が多かったんです。
えぇ、それくらい昔の時代の話であれば、確かに法令においても書類や帳簿を作る場合は「作成」ではなくむしろ「作製」を用いていました。
特別調達資金設置令施行令(昭和26年7月20日) [e-gov.go.jp]第六条 資金出納官吏は、毎月、資金支払済額等報告書を作製し、翌月五日までに、これを資金出納命令官に提出しなければならない。
そして、1981年の通知「法令における漢字使用等について」によって「作製」を止めて「作成」に統一し、2010年には物品を作る場合のみ「作製」でそれ以外の書類や帳簿などは「作成」と法令においても一般社会と同様に使い分けをするようになっています。
>報告書でも印刷物は「作製」で原稿は「作成」でした。
報告書について、原稿(文書類)を「作成」、印刷物(物品類)を「作製」とするのは現行の使い分け方です。
>あと、日本語からみて中国語は外国語ですが、漢文はそうじゃありません。で、先に引用されているのは漢詩(といっても時代は漢よりは後でしょうが)なので、我々が漢字を使っている以上、用例を無視することはできませんよ。
語源という意味では十分に参考になるでしょう。
>文科省的にも漢文は国語のカリキュラムですからね。そして、意味が変われば後付けの方が正しくなることはあっても、先例の方が間違いになるなんてことはありえません。漢文の意味は現代日本語においても全て正しいものです。
いいえ、先例が間違いになることも普通にあります。それが言葉の変化というものです。国語で古文や漢文を学習してそれを痛感しませんでしたか?
>それが後方互換性というものでしょう。
人工的なコンピュータ言語でさえバージョンアップ時に後方互換性がないことがあるのに、自然言語に時代や場所を超えた後方互換性の保証なんてありません。
>あなたの「標準」についてですけれど、今の時代、様々な意味の「作成」を目にする機会がないとは言わせませんよ。
えぇ、今の時代、多くの人々は「作成」と「作製」について国語辞書等が示す標準的な使い分け方に従っています。学生時代に国語の授業で習う人も多いでしょうし、社会人になってから(特に新聞・放送・出版業界などは)研修で習う人もいるでしょう。
>現にスラドにもこう書かれているじゃないですか。
使い分けを間違える人もいるということです。
>それをこうやって頭から間違っていると決めつけて無視してきたから、あなたの中だけで偏った標準ができたんじゃないですか?
あなたから見て偏っていても気にしませんが、私の見解は国語辞書や文化庁と同一ですから、使い分けの標準が私の中だけにあるというのは間違いですね。
>「作成」は文章のみに用いられるという誤った認識を再拡散させることに何の意味があるんですか?
あなたの作るものは全て「作成」で良いという誤った認識が拡散しないように、文書類は「作成」で物品類は「作製」という適切な使い分け方を根拠と共にコメントする次第です。
>この件に関しては小学館も新聞協会もそれを孫引きする有象無象も全て間違っています。
小学館(大辞泉)も新聞協会(新聞用語集)も間違っているなら、それと同意見の岩波書店(広辞苑)も三省堂(大辞林)もマイクロソフトも文化庁も内閣法制局も間違ってるとあなたは主張するのですね。
>ちゃんと調べればそれらが(おそらくは単独の起源を持つ)誤りだということはすぐにわかるはずですよ。
ちゃんと調べたところ、あなたの現代日本語においては物品類にも「作成」を使うという意見はおそらくはYahoo!知恵袋を単独の起源に持つ誤りだとちょっと時間掛かりましたがわかりました。
>文化庁が人数を割いた研究をして成果を報告しているわけですから。
その文化庁が文書類は「作成」、物品類は「作製」と適切に使い分けた方が良いと言っているのですが。
>私は必ずしも言葉狩りを否定しませんけど、錯誤に塗れた揚げ足取りは本当に害悪でしかありません。
適切な指摘を揚げ足取りだと中傷したり、錯誤に塗れた見解を「コソコソと匿名の臆病者として投稿」するためのAnonymous Cowardなのでしょうか?
最後にタイトル「最小限のゲノム473個しか待たない細菌を人工的に作成することに成功」のどこが不適切か明示しておきます。・1つ目:×「ゲノム473個」→○「ゲノム」または「遺伝子473個」この件では1つのゲノム=473個の遺伝子。・2つ目:×「待たない」(またない)→○「持たない」(もたない)タレコミの時点で「待たない」になっている。・3つ目:×「作成」→○「作製」
以上。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
なんつー頓珍漢なタイトル (スコア:2, 興味深い)
AFP日本だけか?
473個のゲノムってものすげえデカいじゃねーか。
と思ってしまったよ。
ゲノムと遺伝子を混同するようなタイトルは勘弁してよ
Re: (スコア:2)
AFPのタイトルは「最小限のゲノムを持つ細菌を作製、ヒトゲノム解読の米科学者ら」で適切。
タレコミのタイトルが「最小限のゲノム473個しか待たない細菌を作製、但し約3分の2の遺伝子の機能はなお未解明」で不適切。ゲノム473個って多核体 [wikipedia.org]か?って思った。
そして、hylom氏によるタイトルが「最小限のゲノム473個しか待たない細菌を人工的に作成することに成功」で不適切な個所が増えてる。
何故、「作製」→「作成」? 一般的には、文書類は作成で、物品類は作製のはず。
Re: (スコア:1)
文書類が作成ってのは偏った意見ですね。
https://zh.wikisource.org/zh-hant/%E6%83%9F%E6%B3%B0%E5%85%83 [wikisource.org]
ただ泰元は尊く、媼神はさいわいをおおくす。天地を経緯(横糸・縦糸で編むこと)し、四時(四季)を作成す。
作家が文筆業に限らないように、なんでも作って完成させれば作成ですよ。文章に限られていたのはかなり限定的な時期だけで、今は再びどちらも作成を使うようになってきています。
作成と作製 (スコア:1)
>文書類が作成ってのは偏った意見ですね。
そうですか? 作成と作製の使い分けについての標準的な意見だと認識しています。
Re:作成と作製 (スコア:0)
じゃあ、これを見てください。
https://www3.e-reikinet.jp/iwate-ken/d1w_reiki/356909600278000000MH/35... [e-reikinet.jp]
1981年に、政府は法律用語の「作製」は「作成」にcollationすると明言しています。繰り返しますが、あなたの意見は古すぎるのです。温故知新は結構ですが、元々の中国の用例でも現代日本でも物を作るのは作成であって、それは文章に限定されません。現実を見てください。これが日本語ですよ。
で、この通達を真に受けて2000年に作成された法律が、「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」です。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12HO146.html [e-gov.go.jp]
だから、法律用語でも生命科学的なプロデュースは「作成」ないし「生成」なんですよ。だから、もちろん細菌を「作成」したって誰に咎められる謂れもありません。ちなみに、著作権法ではプログラムを含む全ての著作物に「作成」が使われています。
ここから先は愚痴になりますけど、ネット上の権威主義者ほど無知蒙昧な人種はいませんよ。ネット検索して辞書に書いてあったから?その辞書はいつできたんですか?文化庁国語科の見解は以下です。
そりゃ、もともと「作成」の原義に文章を匂わす語句は全く含まれていないんだから、そうなってしまうのが自然なんですがね。でも、半世紀前は表や資料をまとめたものは「作成」ではなく、「作製」の方が多かったんです。報告書でも印刷物は「作製」で原稿は「作成」でした。
http://www.ninjal.ac.jp/d_data/bs/10600/500/1/S0001_00.pdf [ninjal.ac.jp]
『国語関係刊行書目』1950年 国立国語研究所
https://www.ninjal.ac.jp/s_data/drep/report_nijla/R0029.PDF [ninjal.ac.jp]
『戦後の国民各層の文字生活』「刊行のことば」 岩淵悦太郎(国立国語研究所長)
あと、日本語からみて中国語は外国語ですが、漢文はそうじゃありません。で、先に引用されているのは漢詩(といっても時代は漢よりは後でしょうが)なので、我々が漢字を使っている以上、用例を無視することはできませんよ。文科省的にも漢文は国語のカリキュラムですからね。そして、意味が変われば後付けの方が正しくなることはあっても、先例の方が間違いになるなんてことはありえません。漢文の意味は現代日本語においても全て正しいものです。それが後方互換性というものでしょう。
あなたの「標準」についてですけれど、今の時代、様々な意味の「作成」を目にする機会がないとは言わせませんよ。現にスラドにもこう書かれているじゃないですか。それをこうやって頭から間違っていると決めつけて無視してきたから、あなたの中だけで偏った標準ができたんじゃないですか?「作成」は文章のみに用いられるという誤った認識を再拡散させることに何の意味があるんですか?この件に関しては小学館も新聞協会もそれを孫引きする有象無象も全て間違っています。ちゃんと調べればそれらが(おそらくは単独の起源を持つ)誤りだということはすぐにわかるはずですよ。文化庁が人数を割いた研究をして成果を報告しているわけですから。私は必ずしも言葉狩りを否定しませんけど、錯誤に塗れた揚げ足取りは本当に害悪でしかありません。
法令における作成と作製の使い分け (スコア:1)
>https://www3.e-reikinet.jp/iwate-ken/d1w_reiki/356909600278000000MH/356909600278000000MH/356909600278000000MH_j.html
>1981年に、政府は法律用語の「作製」は「作成」にcollationすると明言しています。
ご提示されたのは岩手県の通知であって、日本政府のものではありません。
岩手県が参考にした1981年の政府の通知「法令における漢字使用等について(内閣法制局 昭和56年10月1日)」 [h-chosonkai.gr.jp]によれば確かに「作製」の使用を止めて「作成」に統一するとなっておりましたが、これは法律用語における基準であって一般社会における基準ではありません。
そして、そもそもこの通知・基準は2010年11月30日に廃止されて、現在では次のように改定されています。
つまり、一度はある意味「作製」を言葉狩りして「作成」に統一してみたものの、法律用語とは言え一般社会における基準から乖離していると不都合もあったのか、現在では政府の法律用語における「作成」と「作製」の使い分けに関する見解は三省堂や小学館などとほぼ同じになっているのです。
>繰り返しますが、あなたの意見は古すぎるのです。
いいえ、あなたの示した見解の根拠の方が古い上に廃止済みのものです。
>で、この通達を真に受けて2000年に作成された法律が、「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」です。
>法律用語でも生命科学的なプロデュースは「作成」ないし「生成」なんですよ。
2000年当時は1981年の古い通知が有効だったのですから法律用語では「作製」を使わずに「作成」を使うのは当然です。
Re:法令における作成と作製の使い分け (スコア:1)
なるほど、確かに今は法令でも「作製」が使われていますね。
○食品表示基準2条1項14号(20015年)
「…DNAをつなぎ合わせた組換えDNAを作製し…」
○再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行令1条3号(2014年)
「…当該胚性幹細胞から作製された人の精子若しくは未受精卵…」
○再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行規則1条5号(2014年)
「…当該受精胚を作製する人の精子…」
他方、以下のようなものがあります。チョンボかもしれません。
○再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行規則7条11号イ(2014年)
「…生殖補助医療に用いる目的で作成された受精胚…」
○復興庁設置法4条2項3号(2011年)
「…実施計画に関する書類の作製を含め執行させること…」
○平成二十二年度予算に係る歳入歳出等の見積書類の送付期限の特例を定める政令(2009年)
「…に関する書類のうち…に基づいて作製される部分…」
Re: (スコア:0)
法律云々は別にして、現状でバイオ業界で、「サンプル調製」して「作製」してるのに、
「作成」を持ちだされても、机上で遊んでるとしか思えません。
「サンプル調成」なる新しい用語を生み出せとでも?
文化庁も書類などは「作成」で品物などは「作製」と使い分け (スコア:1)
他にも突っ込みどころが多いので、数回に分けて書きますね。
>ネット上の権威主義者ほど無知蒙昧な人種はいませんよ。
これはあなたのことですかね。政府や文化庁といったお上を権威だと信じてそれに縋ろうとしているようにお見受けします。だから民間企業が発行する辞書は信じないというわけですか?
もっとも政府(内閣法制局)も文化庁もあなたの意見を否定していますけどね。
>ネット検索して辞書に書いてあったから?その辞書はいつできたんですか?
ネット検索しなくても辞書(書籍版やDVD版)は引けますし、発行日も記載されていますからいつできたか分かりますよ。例えば広辞苑の場合なら。
>文化庁国語科の見解は以下です。
>「作成」はかつて「作製(品物・図面・印刷物を作る)」と区別して、「書類・文書などを作る」意として用いられてきたが、現在では「作製」の使用頻度が落ちて、すべて「作成」と書く傾向にある。
いいえ、それは文化庁の見解ではありません。
ググったところ一字一句違わない文章がYahoo!知恵袋にありました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q119353456 [yahoo.co.jp]
出典は文化庁の「『ことば』シリーズ35」となっていますね。
ネット検索して知恵袋に書いてあったから、それを信じたのですか?
残念ながらこの文章は書籍からの引用文ではなく知恵袋回答者による要約文です。
オリジナルの文化庁の文章を一部引用します。
あなたがあげた文章はこの文化庁の文章を要約したもののようですが、結論が抜け落ちていましたね。
文化庁の結論は、私が先にあげた国語辞典や新聞用語集を根拠に「作成」と「作製」を使い分けた方が良いとのことです。
「電子計算機による新聞語彙調査」の結果は単に新聞での「作製」の使用回数が少ないことを示しているだけで、物品類についても「作成」を使っているなどとは言っていません。新聞だから紙面の話題が物品類より文書類が多いというだけかもしれません。
孫引きは気を付けないと恥を掻きますよ。
タイトルには不適切箇所が3つ (スコア:1)
続き。
>でも、半世紀前は表や資料をまとめたものは「作成」ではなく、「作製」の方が多かったんです。
えぇ、それくらい昔の時代の話であれば、確かに法令においても書類や帳簿を作る場合は「作成」ではなくむしろ「作製」を用いていました。
そして、1981年の通知「法令における漢字使用等について」によって「作製」を止めて「作成」に統一し、2010年には物品を作る場合のみ「作製」でそれ以外の書類や帳簿などは「作成」と法令においても一般社会と同様に使い分けをするようになっています。
>報告書でも印刷物は「作製」で原稿は「作成」でした。
報告書について、原稿(文書類)を「作成」、印刷物(物品類)を「作製」とするのは現行の使い分け方です。
>あと、日本語からみて中国語は外国語ですが、漢文はそうじゃありません。で、先に引用されているのは漢詩(といっても時代は漢よりは後でしょうが)なので、我々が漢字を使っている以上、用例を無視することはできませんよ。
語源という意味では十分に参考になるでしょう。
>文科省的にも漢文は国語のカリキュラムですからね。そして、意味が変われば後付けの方が正しくなることはあっても、先例の方が間違いになるなんてことはありえません。漢文の意味は現代日本語においても全て正しいものです。
いいえ、先例が間違いになることも普通にあります。それが言葉の変化というものです。国語で古文や漢文を学習してそれを痛感しませんでしたか?
>それが後方互換性というものでしょう。
人工的なコンピュータ言語でさえバージョンアップ時に後方互換性がないことがあるのに、自然言語に時代や場所を超えた後方互換性の保証なんてありません。
>あなたの「標準」についてですけれど、今の時代、様々な意味の「作成」を目にする機会がないとは言わせませんよ。
えぇ、今の時代、多くの人々は「作成」と「作製」について国語辞書等が示す標準的な使い分け方に従っています。学生時代に国語の授業で習う人も多いでしょうし、社会人になってから(特に新聞・放送・出版業界などは)研修で習う人もいるでしょう。
>現にスラドにもこう書かれているじゃないですか。
使い分けを間違える人もいるということです。
>それをこうやって頭から間違っていると決めつけて無視してきたから、あなたの中だけで偏った標準ができたんじゃないですか?
あなたから見て偏っていても気にしませんが、私の見解は国語辞書や文化庁と同一ですから、使い分けの標準が私の中だけにあるというのは間違いですね。
>「作成」は文章のみに用いられるという誤った認識を再拡散させることに何の意味があるんですか?
あなたの作るものは全て「作成」で良いという誤った認識が拡散しないように、文書類は「作成」で物品類は「作製」という適切な使い分け方を根拠と共にコメントする次第です。
>この件に関しては小学館も新聞協会もそれを孫引きする有象無象も全て間違っています。
小学館(大辞泉)も新聞協会(新聞用語集)も間違っているなら、それと同意見の岩波書店(広辞苑)も三省堂(大辞林)もマイクロソフトも文化庁も内閣法制局も間違ってるとあなたは主張するのですね。
>ちゃんと調べればそれらが(おそらくは単独の起源を持つ)誤りだということはすぐにわかるはずですよ。
ちゃんと調べたところ、あなたの現代日本語においては物品類にも「作成」を使うという意見はおそらくはYahoo!知恵袋を単独の起源に持つ誤りだとちょっと時間掛かりましたがわかりました。
>文化庁が人数を割いた研究をして成果を報告しているわけですから。
その文化庁が文書類は「作成」、物品類は「作製」と適切に使い分けた方が良いと言っているのですが。
>私は必ずしも言葉狩りを否定しませんけど、錯誤に塗れた揚げ足取りは本当に害悪でしかありません。
適切な指摘を揚げ足取りだと中傷したり、錯誤に塗れた見解を「コソコソと匿名の臆病者として投稿」するためのAnonymous Cowardなのでしょうか?
最後にタイトル「最小限のゲノム473個しか待たない細菌を人工的に作成することに成功」のどこが不適切か明示しておきます。
・1つ目:×「ゲノム473個」→○「ゲノム」または「遺伝子473個」
この件では1つのゲノム=473個の遺伝子。
・2つ目:×「待たない」(またない)→○「持たない」(もたない)
タレコミの時点で「待たない」になっている。
・3つ目:×「作成」→○「作製」
以上。