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GXロケットだっけ?なんでjaxa(NALか?)は捨てちゃったの?大型化できないとかそういう理由?
経験と運の差ですかね?
SpaceXというと新興宇宙ベンチャーなイメージですが、とはいえロケットエンジン開発チームはTRW社から丸々引き抜いていて、このTRW社はアポロ計画の頃からエンジン作っているし、NASAとの共同研究でFastracという廉価エンジンの研究もしてた [note.com]と聞きます。加えて、SpaceXになってからもケストレル、マーリン1A/B/C/Dと開発を続け、さらにロケット飛ばしまくって経験を積み、ラプターエンジンの開発自体も2011年からと既に10年近く続いているようです。
また、再使用する前提で複雑な機構を採用したら素直に高性能に出来た、というのも幸運だったのかなと思います。(幸運なのか先見の明なのか難しいところですし、素直にといっても10年ぐらいかかったわけですが。)
一方で、GXはコスト削減ありきで簡単な機構を採用してハマったり、またそもそも開発期間を3年とか甘く見積もっていたりと、経験不足と不運が重なった気がします。JAXAにとっても本命はH-IIAで、全力のプロジェクトでも無いですし、失敗に終わったのも致し方ないのかなと。
なんか1段目のロシアエンジンの話ばっかりしてるけど、2段目のメタンエンジンの話ですよね。
計画とは程遠い結果になったので端的に言えば失敗だけど、一応IHI社内でその後もほそぼそと研究は続いていて、他にJAXA内部でもメタンエンジン研究はやってる。だから捨てたわけではなくて、まだ実用化できていない。
これまで実用化されたメタンエンジンが無かった理由は、水素などと比べて燃焼しにくい性質のせいで開発が困難なせい、と語られてきたが、実際の所は「優れたエンジニアが」「本気で開発した」が既存の実用化エンジンとの唯一の違いだった。本気で開発する価値がない、性能に劣る燃料だという思い込みがあったことがその理由。大型メタンエンジンが開発されなかったのもそういう理由で、開発する価値がないという思い込みから。
Raptorエンジンの成功理由は、メタンは総合性能もピーク性能も優れているという確信からスタートしたから。
GXロケットは不安定燃焼が鳩山民主党政権が政治的に許容できる費用内(そんな金があれば在日に回したい?)で解消できないと判断されたから事業仕分された。
元々GXロケットは「ソ連崩壊で市場に出回ったソ連製ロケットエンジンNK-33(月探査ロケットN-1用に作られてた)を安く買って一段目にして中型ロケットをお手軽に開発しよう」っていうプロジェクトだったんだけどソ連製のロケットエンジンはアメリカのキスラー社に押さえられてしまい、450億円で開発するつもりが700億円かけても完成せず、最終的には2000億円かかるかも?ということになってた大迷走プロジェクトなので結局のところあらかじめ死んでたんですよ。鳩山政権以前に死んでました。
目標はH-2Aの半額でH-2Aの半分程度の打ち上げ能力を持つ中型ロケットだったんですが、完成してもH-2Aと同額(80億円)でH-2Aの1/4程度の打ち上げ能力しか持たないロケットなのでそんなの開発を続ける意味ないですよねっていう
#余談だけどこのキスラー社、このNK-33を使ってスペースプレーンを作るとか言ってたけど2011年に破産しちゃって残されたエンジンはオービタル・サイエンシズ社に買い取られ、アンタレスロケットの1段目に使われていたりする。いいエンジンは結局誰かが使うんですな
また後知恵を言えば、ロシア製ロケットエンジンを一段目に使うというのも、政治的にリスキーだった(実際NK-33からRD-180に変更されている)。
RD-180もロシア製エンジンです(プラット・アンド・ホイットニーもライセンス生産はしてるけど)
AerospaceCadetさん、お疲れ様です
AerospaceCowboy さん、お疲れ様です
全然違う。GXロケットは自民党政権下の2009年8月に「需要も価格競争力もない」として中止が答申されてた。国防族が「スパイ衛星の打ち上げに使える」と継続を主張してただけ。
そもそも鳩山政権になった頃だって世界最高額のクソ高いロケットだったんだから仕分けされたのは当然なんだよなあ
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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家
極めて高い性能ながら安価で再使用も可能 (スコア:0)
GXロケットだっけ?
なんでjaxa(NALか?)は捨てちゃったの?大型化できないとかそういう理由?
経験と運の差? (スコア:1)
経験と運の差ですかね?
SpaceXというと新興宇宙ベンチャーなイメージですが、とはいえロケットエンジン開発チームはTRW社から丸々引き抜いていて、このTRW社はアポロ計画の頃からエンジン作っているし、NASAとの共同研究でFastracという廉価エンジンの研究もしてた [note.com]と聞きます。
加えて、SpaceXになってからもケストレル、マーリン1A/B/C/Dと開発を続け、さらにロケット飛ばしまくって経験を積み、ラプターエンジンの開発自体も2011年からと既に10年近く続いているようです。
また、再使用する前提で複雑な機構を採用したら素直に高性能に出来た、というのも幸運だったのかなと思います。
(幸運なのか先見の明なのか難しいところですし、素直にといっても10年ぐらいかかったわけですが。)
一方で、GXはコスト削減ありきで簡単な機構を採用してハマったり、またそもそも開発期間を3年とか甘く見積もっていたりと、経験不足と不運が重なった気がします。
JAXAにとっても本命はH-IIAで、全力のプロジェクトでも無いですし、失敗に終わったのも致し方ないのかなと。
Re:極めて高い性能ながら安価で再使用も可能 (スコア:1)
なんか1段目のロシアエンジンの話ばっかりしてるけど、2段目のメタンエンジンの話ですよね。
計画とは程遠い結果になったので端的に言えば失敗だけど、一応IHI社内でその後もほそぼそと研究は続いていて、他にJAXA内部でもメタンエンジン研究はやってる。
だから捨てたわけではなくて、まだ実用化できていない。
これまで実用化されたメタンエンジンが無かった理由は、水素などと比べて燃焼しにくい性質のせいで開発が困難なせい、と語られてきたが、実際の所は「優れたエンジニアが」「本気で開発した」が既存の実用化エンジンとの唯一の違いだった。
本気で開発する価値がない、性能に劣る燃料だという思い込みがあったことがその理由。
大型メタンエンジンが開発されなかったのもそういう理由で、開発する価値がないという思い込みから。
Raptorエンジンの成功理由は、メタンは総合性能もピーク性能も優れているという確信からスタートしたから。
Re:自乗三乗側 (スコア:3)
GXロケットは不安定燃焼が鳩山民主党政権が政治的に許容できる費用内(そんな金があれば在日に回したい?)で解消できないと判断されたから事業仕分された。
元々GXロケットは
「ソ連崩壊で市場に出回ったソ連製ロケットエンジンNK-33(月探査ロケットN-1用に作られてた)を安く買って一段目にして中型ロケットをお手軽に開発しよう」
っていうプロジェクトだったんだけどソ連製のロケットエンジンはアメリカのキスラー社に押さえられてしまい、450億円で開発するつもりが700億円かけても完成せず、最終的には2000億円かかるかも?ということになってた大迷走プロジェクトなので結局のところあらかじめ死んでたんですよ。鳩山政権以前に死んでました。
目標はH-2Aの半額でH-2Aの半分程度の打ち上げ能力を持つ中型ロケットだったんですが、完成してもH-2Aと同額(80億円)でH-2Aの1/4程度の打ち上げ能力しか持たないロケットなのでそんなの開発を続ける意味ないですよねっていう
#余談だけどこのキスラー社、このNK-33を使ってスペースプレーンを作るとか言ってたけど2011年に破産しちゃって残されたエンジンはオービタル・サイエンシズ社に買い取られ、アンタレスロケットの1段目に使われていたりする。いいエンジンは結局誰かが使うんですな
また後知恵を言えば、ロシア製ロケットエンジンを一段目に使うというのも、政治的にリスキーだった(実際NK-33からRD-180に変更されている)。
RD-180もロシア製エンジンです(プラット・アンド・ホイットニーもライセンス生産はしてるけど)
Re: (スコア:0)
AerospaceCadetさん、お疲れ様です
Re: (スコア:0)
AerospaceCowboy さん、お疲れ様です
Re: (スコア:0)
GXロケットは不安定燃焼が鳩山民主党政権が政治的に許容できる費用内(そんな金があれば在日に回したい?)で解消できないと判断されたから事業仕分された。
全然違う。GXロケットは自民党政権下の2009年8月に「需要も価格競争力もない」として中止が答申されてた。国防族が「スパイ衛星の打ち上げに使える」と継続を主張してただけ。
そもそも鳩山政権になった頃だって世界最高額のクソ高いロケットだったんだから仕分けされたのは当然なんだよなあ