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13111106 story
宇宙

Goolge Lunar XRPIZEに挑戦するHAKUTO、月面探査機の打ち上げはインドのPSLVロケットを使うことを発表 17

ストーリー by hylom
Switch 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Googleによる賞金付き民間月面探査コンテスト「Google LUNAR XPRIZE」に挑戦している日本のチーム「HAKUTO」が、同じくLUNAR XPRIZEに挑戦するインドの「チーム・インダス」と契約を締結し、チーム・インダスの月面探査ロボットの打ち上げに「相乗り」すると発表した月探査情報ステーション)。

探査機の打ち上げはインド宇宙研究機関のPSLVが使われで、打ち上げ予定日は2017年12月28日。

当初HAKUTOは米民間宇宙企業SpaceXのFalcon 9を使ったAstroboticの探査機との相乗り打ち上げを計画していたが、Falcon 9は今年9月に爆発事故を起こしたことを受けて打ち上げ計画が遅延しているという。そのため、Google LUNAR XPRIZEの期限である2017年末に打ち上げが間に合わない可能性が発生したようだ。また、打ち上げコストもFalcon 9の約50億円と比べPSLVは約20億円と安いという。

13107198 story
EU

太陽電池パネルを敷き詰めた世界初の道路がフランスで開通、1kmの区間で費用は500万ユーロ 51

ストーリー by hylom
電気の道 部門より
headless曰く、

世界初だという太陽電池パネルを敷き詰めた道路が22日、フランス・ノルマンディー地方の小さな村、トゥルーブル・オー・ペルシュに開通した(プレスリリース:PDFArs TechnicaGuardianThe Verge)。

この「Wattway」と呼ばれる道路はスラドでも以前話題になった1,000kmにわたる太陽電池発電道路計画の試験段階となるもので、今後2年間の試験期間を通じて耐久性や予期した通りの出力が得られるかどうかなどを検証する。Wattwayを開発・設置したColasでは、フランス国内4か所の駐車場でテストを行っているが、一般車両が通行する道路に設置するのは初めてとのこと。

今回開通したWattwayは2車線道路の1車線分1kmの区間で、合計2,880m2の太陽電池パネルが敷き詰められており、年間280MWhの発電を見込む。1日平均の発電量は767kWhだが、夏のピーク時には1,500kWhに達するという。Wattwayの太陽電池パネルは薄型で柔軟性があり、既存の道路に直接貼り付けて使用できる。

開通式を行った環境・エネルギー・海洋大臣のセゴレーヌ・ロワイヤル氏は、フランス国内の道路1,000kmごとに1kmのWattway区間を設置したいとの考えを示している(フランス国内の道路の総延長は100万kmとのことで、合計1,000kmになる)。しかし、道路面に水平設置するWattwayは太陽に向けて設置するのと比べて効率が低い。フランス北西部のノルマンディー地方は年間の日照時間も短く、1kmで500万ユーロという費用もあって、再生可能エネルギーの開発においてWattwayよりも優先すべき事項があるといった批判も出ているようだ。

13106129 story
サイエンス

ダークマターを否定する「エントロピック重力理論」の可能性 62

ストーリー by hylom
決着は付くのか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

銀河の質量と重力の矛盾を解消する答えとしてダークマターの存在が提唱されているが、ダークマター無しの別解を提唱する「エントロピック重力理論(ヴァーリンデ理論)」というものもあり、宇宙における重力分布の測定データを分析した結果、理論と一致する結果が得られたという(マイナビニュース)。

この発表を行ったのは、オランダのライデン天文台らの研究チーム。エントロピック重力理論は2010年にオランダの理論物理学者エリック・ヴァーリンデ教授が発表した理論で、重力は自然界の4つの基本的な力の1つではなく、「物体の位置に関する情報量の変化によって生じるエントロピー的な力」であるとするものだという。この理論を用いると、ダークマターの存在を無理やり仮定せずとも「銀河の回転速度問題」といった未解決の問題を導出することができ、予測値と実際の観測結果も一致しているという。

アレゲネタなような気がするが、タレこみ子の頭では全然理解が追い付かないので、誰か補足してください……。

13100823 story
中国

欧州の衛星測位システム「ガリレオ」が運用開始 31

ストーリー by hylom
世界各国が打ち上げ 部門より

2002年に構想が発表され2005年にその衛星1号機が打ち上げられた欧州の衛星測位システム「Galileo(ガリレオ)」の運用が15日開始された(AFP)。

ガリレオ計画が生まれた背景には、現在広く使われているGPSが米国によって運用されており、測位システムについて一国に依存することへの懸念がある。

ガリレオで使用される衛星については打ち上げ失敗もあったものの、現在までに18基が打ち上げられており今後も衛星追加を行っていくという。精度は無料版は1メートル、有料版では数センチとのこと。

衛星測位システムについては米国のほか、ロシアや中国も独自のシステムを運用している。

13097089 story
テクノロジー

鶏の有精卵にレーザーを当て雌雄を見分ける技術が開発される 99

ストーリー by hylom
犠牲を減らせるか 部門より

鶏卵を目的とした養鶏では卵を産まないオスは不要であるため、ひよこの段階でオスが殺処分されることが多く、これが問題視されていた(ニューズウィーク)。これに対する対策として、「卵の段階で雌雄を見分ける技術」が開発されているという(Engadget JapaneseSpringer)。

この技術は、産卵後4日の段階でレーザー光を卵に照射して画像を撮影し、画像処理によって雌雄を判断するというもの。オスの卵はレーザー光を照射すると、特定の波長でメスの卵とは異なる反応が見られるという。この技術を380個の卵に適用して判断したところ、その正答率は93%だったそうだ。

13097008 story
医療

特定の脳活動に対し報酬を与えることで、知覚した物事に対する「確信度」を操作できるという研究結果 23

ストーリー by hylom
報酬の力はすごい 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

情報通信研究機構(NICT)らが、「自己意識を本人が無自覚のうちに変容できるニューロフィードバック技術の開発」なる発表を行っている。タイトルだけ見ると意味が分からないが、特定の脳活動に対して報酬を与えることで、その人が知覚した物事に対する「確信度」を操作するという研究のようだ。

人間は物事を知覚した際に、その「確信度」によって異なる脳活動を行うという。この脳活動を外部から観測し、「確信度を下げたい」場合には確信度が低い脳活動に対し報酬を、「確信度を上げたい」場合は確信度が高い脳活動に対し報酬を与えることで、確信度を誘導できることが分かったという。なお、実験は10人の被験者に対し行われ、報酬は金銭で与えられたという。また、被験者はこのような「確信度の操作」が行われていることには無自覚だったという。

この研究結果は精神疾患等の治療に有用であるいっぽう、洗脳などに使われる可能性もあるようだ。

NICTは以前にも同様の報酬を使った「つらい経験の記憶を無意識のうちに消去できる」という技術を開発したことを発表していた。

13092122 story
宇宙

NASA、民間宇宙船での有人飛行を2018年に延期へ 7

ストーリー by hylom
あと2年 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

NASAが12日、米国の民間宇宙船による国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士輸送プロジェクトを2018年に延期することを明らかにした(毎日新聞朝日新聞ウォール・ストリート・ジャーナル)。

NASAはスペースシャトルの運用終了後、民間企業にISSへの宇宙飛行士輸送を任せる方針を示していた(過去記事)。乗員輸送計画にはボーイングの「スターライナー」やSpaceXのドラゴン宇宙船が選定されており(過去記事)、2017年以降の打ち上げが計画されていた。

今回の延期は、「安全性の問題点の解決」のためだという。スターライナーは打ち上げ時に発生する振動、ドラゴンは帰還時に海に着水した場合の安全性について問題が指摘されていた。なお、新計画ではドラゴンの有人打ち上げを2018年5月、スターライナーの有人打ち上げを2018年8月に行うという。

13091764 story
JAXA

JAXA、20日打ち上げ予定のイプシロン2号機を公開 28

ストーリー by hylom
まだ2号機 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

JAXAの固体燃料ロケット「イプシロンロケット」が2013年9月以来約3年ぶりに打ち上げられる(JAXA(中継も予定)朝日新聞日経新聞)。

この2号機は20日に打ち上げ予定で、リハーサル後に機体を報道陣に公開したという。イプシロンはH2Aのような液体燃料ではなく、固体燃料を使うロケット。コンピューターによる自動点検の導入などでコストを削減し、打ち上げ費用は50億円とH2Aの半分程度に抑えている。機体の特徴などは中の人のコラムが詳しい。

今回の打ち上げでは、地球を取り巻く強い放射線帯の観測を目的とする探査衛星「ERG(エルグ)」を搭載する。放射線帯での電子や電磁場の観測を行い、高エネルギーの電子が生まれる原因などを調べるという。

13085891 story
ニュース

東山動植物園で高病原性鳥インフルエンザ発生、一部の鳥は殺処分 35

ストーリー by headless
感染 部門より
KAMUI 曰く、

名古屋市の東山動植物園が飼育している鳥類で、高病原性鳥インフルエンザへの感染が確認されている(動物園のニュース記事)。

同園動物園では11月29日に飼育していたコクチョウ1羽が死んだのをはじめ、12月13日までにコシジロヤマドリや絶滅危惧種のシジュウカラガンなどが相次ぎ死んだ。コクチョウ3羽については12日までに確定検査でH5N6亜型への感染が確認され(PDF)、シジュウカラガンやマガモの感染も13日までに確認(PDF)された。13日にはマガモ1羽とヒドリガモ1羽を安楽死させている。

ニワトリなど家畜への感染の場合には「全て殺処分」が基本となるのだが、その目的として「種の保存」もある動物園の場合、そう簡単には行かないのが悩ましいところ。なお、本件に伴って動物園エリアは12月11日から休園しており、再開は年明け以降になる見込み。

なお、12月3日に死んだコシジロヤマドリについては、14日に陰性との確定検査結果が出ている。また、12月9日に実施した簡易検査では陰性だったシジュウカラガン1羽が14日に死んでおり、同日の簡易検査では陽性になっているとのこと(プレスリリース: PDF[1][2])。

13077716 story
地球

地表上の水の変化を地図にマッピングした「Google Surface Water Exolorer」 3

ストーリー by hylom
世界の変化 部門より

Googleと欧州委員会の共同研究センター(Joint Research Centre, JRC)が、地球上に存在する水の情報を追跡し地図上にマッピングしたものを「Google Surface Water Explorer」として公開した(Google BlogCNET Japan)。

Google Surface Water Explorerでは、NASAの地球観測衛星Landsat(ランドサット)によって集計された1984年から2015年までデータを元に、地表に存在する水の存在頻度やその変化を地図上でカラーで表示できる。たとえばカザフスタンとウズベキスタンにまたがるアラル海水面の急速な低下が発生していることで知られているが、Google Surface Water Explorerでこの付近を「Water Occurence Change Intensity」モードで表示すると赤色で表示され、実際に水が大きく減少していることが分かる。

13071570 story
ビジネス

Apple、中国の風力発電事業に出資 7

ストーリー by hylom
クリーンに 部門より

Appleが中国の新疆金風科技(Goldwind)との提携を発表した(AFPCNN.co.jpCHINA DAILY ASISCNN TechSlashdot)。

新疆金風科技は世界最大規模の風力発電設備メーカーであり、中国各地で風力発電事業を行う子会社を保有している。Appleはこの風力発電事業を行う子会社4社の株式30%を取得するという。

Apple製品のほどんどは中国で製造されているが、中国における環境汚染はたびたび問題とされており、Apple製品を製造する工場からの環境汚染も過去に指摘されている。そのため、風力発電事業への出資によるクリーンエネルギーの活用でこういった批判を緩和したい意図があるようだ。

13066584 story
サイエンス

「時の流れ」というものは存在しないという説 109

ストーリー by hylom
高度過ぎて宗教のようだ 部門より

時間というものは実際には存在せず、すべての物理現象は同時に起きており、それを人間が時の流れが存在するかのように認識しているだけという説があるそうだ(Express)。

人間が時間を巻き戻すことは今のところできないが、時間の流れが一方向であることを定める物理法則も発見されていない。そのため、時間の流れを逆にできる可能性はないとはいえない。また、この宇宙は膨張し続けているとされているが、この膨張が止まり、逆に収縮し始めたときに時の流れが逆転する、という説もある。また、人間が時間をどのように感じているかということも分かっていない。こうした問題の解答として、「時の流れというものは人間の意識によって構築されたものである」という説が登場したようだ。

この理論では、人間が認識できる3次元空間に時間を加えた4次元空間が存在し、この4次元空間内には過去から未来までのすべての出来事がすでに存在しているという。人間はこれを時間軸に沿って認識しているだけであり、時が流れていることを感じたり、「未来はまだ存在せず、それは変えることができる」との考えは人間の錯覚から生まれているという。

13066488 story
サイエンス

羽根で覆われた恐竜の尻尾を含む琥珀が見つかる 35

ストーリー by hylom
これはすごい 部門より

天然樹脂が化石化した琥珀にはその中に虫や植物などが閉じ込められているものがあるが、羽根が付いた恐竜の尻尾が閉じ込められた琥珀が発見されたという(BBC朝日新聞AFP)。

この琥珀はミャンマーの琥珀市場で中国地質大学のLida Xing氏が発見したそうだ。写真はCurrent Biology誌掲載論文でも確認できるが、確かに毛のようなものが確認できる。この尻尾は恐竜の幼体のもので、小型恐竜で羽毛を持つとされるコエルロサウルス類のものだと推測された。羽根の立体構造もそのまま残されているという。

13066421 story
地球

地球自転は100年間に平均で1.8ミリ秒ほど伸びている 17

ストーリー by hylom
地球の未来の姿を見たい 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

地球の自転は緩やかに減速しており、100年間で約1.8ミリ秒ほど短くなっているという(王立協会会報theguardianSputnikSlashdot)。

ダラム大学および英Nautical Almanac Officeの研究者らが紀元前720年から西暦2015年までの日食や月食、そのほかの天文学的イベントの記録を調査し、それを地球の自転モデルと比較した。その結果、地球の自転間隔は1世紀あたり1.8ミリ秒ほど長くなっていることが分かったという。

なお、この結果は地球の潮汐摩擦をベースに計算した予測(1世紀辺り2.3ミリ秒)よりも小さかったとのこと。

13066802 story
政府

日本の大学・研究機関での理不尽なローカルルール 139

ストーリー by hylom
どうしてこうなった 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

河野太郎衆議院議員がブログで「研究の阻害になっている、あるいは無駄な事務作業を発生させている、必要なことができないなどの原因となっているローカルルールを集めたい」と告知をして集めた、大学や研究機関でのローカルルールの一部が公開されている

「無駄なローカルルール」としてはやはり研究費や支出関連が多いが、「招聘した研究者に支払う旅費から20%が源泉徴収される」「古くなった機材を廃棄する際にはメーカーに『修理不能証明書』を発行してもらわないといけない」「出張に飛行機が利用できない」「会議で弁当を出す稟議書類に弁当の中身まで詳しく書かなければならない」など、もはや意味が分からないルールも挙げられている。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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