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人工知能

AIが審査をするビューティーコンテスト、AIは色白が好き? 51

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肌色 部門より
AIが審査する国際ビューティーコンテスト「Beauty.AI 2.0」が7月に実施されていたそうだ。しかし、勝者の大半が白人であったことから、肌の色によるバイアスがかかっているのではないかとの批判が出ている(The Guardianの記事Motherboardの記事Beauty.AI 2.0 Winners)。

コンテストは専用アプリで撮影したセルフィーを送信することで応募できる仕組みとなっている。撮影時の条件は化粧なし、眼鏡なし、ヒゲなしといったものだ。応募者の写真は皺の量を評価する「RYNKL」、応募者と同じ人種のモデルと比較して類似性を評価する「MADIS」、顔の対称性を評価する「Symmetry Master」、実年齢と外見年齢の差を評価する「AntiAgest」、ニキビやシミを評価する「PIMPL」の5つのロボットが審査を行い、年齢グループ別に男女の勝者が発表されている。

Beauty.AIはYouth LaboratoriesがMicrosoftのサポートにより、ディープラーニングを使用して構築したものだという。明るい肌の色を高評価にするアルゴリズムは含まれないが、発表された勝者44名の大半は白人であり、東アジア系が数名含まれるものの、一見して濃い肌色の勝者は1名しかいない。
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バイオテック

遺伝子分析により、キリンは4つの種に分類できるとの研究結果 46

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麒麟 部門より
アフリカ大陸に生息するキリンはこれまで考えられていた単一種ではなく、異なる4つの種に分類できるという研究結果がCurrent Biologyで発表された(論文The Vergeの記事毎日新聞の記事AFPBB Newsの記事)。

現在、キリンは分布域や体表の模様などにより9亜種に分類されることが一般的に認められている。研究チームがアフリカ各地に生息するキリンの核DNAおよびミトコンドリアDNAの分析を行ったところ、一部の亜種が別の種として識別されることがわかったとのこと。その結果、研究チームではキリンを4つの種に分類することを提案している。

4つの種は以下のように分類される。
  1. 南部のキリン(Giraffa giraffa)
    アンゴラキリンとケープキリンの2亜種を含む
  2. マサイキリン(Giraffa tippelskirchi)
    マサイキリン(キタローデシアキリンを含む)
  3. アミメキリン(Giraffa reticulata)
    アミメキリン
  4. 北部のキリン(Giraffa camelopardalis)
    ヌビアキリンとウガンダキリン、コルドファンキリン、ナイジェリアキリンの4亜種を含む
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バイオテック

オバマ大統領、寄生虫の名前になる 19

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happy-birthday-mr.-parasite 部門より
マレーシアで発見された新種の寄生虫に、米国のバラク・オバマ大統領にちなんだ名前「Baracktrema obamai」が付けられた。発見者で命名者のThomas Platt氏によると、大統領の名前を寄生虫の名前にするのは敬意を表したものであり、侮辱ではないとのこと(論文Mashableの記事)。

Baracktrema obamaiはホオジロクロガメやマレーハコガメの肺に寄生する住血吸虫の一種で、共通の特徴を持つUnicaecum ruszkowskiiと比較して数倍細長いという。この住血吸虫は宿主のカメに危害を及ぼすことはないが、人に寄生すると重大な疾患を引き起こす可能性もある。

インディアナ州・セントメリーズカレッジの生物学教授を最近引退したPlatt氏は、引退までに発見した32の新種に自分が非常に尊敬する人の名前を付けてきたそうだ。今回の命名はPlatt氏にとってキャリアの最後を飾るものであり、大統領に対する敬意をささやかに示すものだという。さらに、Baracktrema obamaiにはオバマ大統領を想起させる「長く、細く、鬼のようにクール」という特徴もあるとのことだ。

ちなみに、クモ恐竜地衣類などさまざまな動植物でオバマ大統領にちなんだ学名が付けられている。
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JAXA

JAXAが温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」による人為起源二酸化炭素濃度の推計結果を発表 13

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見えました 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

JAXAが温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による人為起源二酸化炭素濃度の推計結果を発表した(JAXAの発表)。

いぶきは2009年1月に打ち上げられた人工衛星。今回の推計結果は、5.5年分の観測データを元に解析を行ったものとなる。その結果、中国やインド、ウズベキスタン、サウジアラビア、米国、メキシコ、東京などで高濃度の人為起源CO2が観測されたそうだ。

また、日本における人為起源二酸化炭素濃度について、統計データ等から算出した排出量データと、いぶきのデータからの推計結果を比較したところおおむね一致することが確認できたとのこと。これにより、各国の二酸化炭素排出量を高精度で評価できる可能性があるという。

12916476 story
宇宙

行方不明の彗星探査機「フィラエ」、岩の間に挟まっているのが見つかる 11

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いわのあいだにいる 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

2015年7月の通信途絶後、再び行方不明となっていた彗星探査機「フィラエ」だが、母機ロゼッタの運用終了を月末に控えた5日、ロゼッタが撮影した写真にて再びその姿が確認されたことが発表された(ESAのプレスリリースNHKsorae.jpSlashdot)。

フィラエは着陸時のリバウンドにより日の当たり辛い崖の縁の窪地に着地してしまい、着陸直後と近日点付近を除き電力不足で休眠状態となっており、再度の通信途絶後はもはや完全に消息不明となっていた。今回撮影された写真では、フィラエが大きな岩の陰で窪地に挟まるような形で横倒しになっているのが映し出されており、これまでの電力不足や通信障害の原因が遅まきながらよくわかるものとなっている。現時点では既にフィラエを復旧させる手段はないが、フィラエの着陸位置が特定できたことで、これまでに送信されたデータのより詳細な分析に繋がることが期待されている。

なお、Twitterのロゼッタミッションアカウントでは、今回もフィラエ発見をコミカルなイラストとともに伝えている

12913887 story
サイエンス

パンダの絶滅危機は一安心、ゴリラは「絶滅まであと一歩」 40

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消えていくゴリラ 部門より

一時は絶滅が危惧されていたジャイアントパンダだが、中国による保護政策によって現在でぇあ個体数が増えているという。そのため国際自然保護連合(IUCN)は4日、絶滅危惧種リスト(レッドリスト)におけるジャイアントパンダの扱いを近い将来における野生での絶滅の危険性が高い「絶滅危惧IB類(絶滅危惧種)」から、絶滅の危険が増大している「絶滅危惧II類(危急種)」に変更したとのこと(MSNニュース)。

一方、ヒガシゴリラ、ニシゴリラ、ボルネオオランウータン、スマトラオランウータンの4種が「野生での絶滅まであと一歩」とされる「絶滅危惧IA類」に指定されている。なお、野生のジャイアントパンダの成獣は約1864頭、幼獣を加えると約2060頭と推定されている。東ゴリラの亜種であるヒガシローランドゴリラは3800頭、マウンテンゴリラは880頭と推定されているそうだ。

12914090 story
宇宙

フレディ・マーキュリー、小惑星になる 20

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著名な業績を残すと死後お星様になれるのである 部門より
headless曰く、

ロックバンドQueenのギタリストで天体物理学博士でもあるブライアン・メイは5日、小惑星17473が故フレディ・マーキュリーにちなみ、「Asteroid 17473 Freddiemercury」と名付けられたことを発表した(プレスリリースArs TechnicaGuardianブライアン・メイの動画メッセージ)。

Freddiemercuryはベルギーの天文学者アンリ・ドゥブオーニュ氏が火星と木星の間にある小惑星帯で1991年3月21日に発見した「1991 FM3」で、その後の観測により小惑星番号17473が割り当てられていた。1991 FM3がFreddiemercuryと命名されたことは9月4日付でMinor Planet Centerが公表している(PDF)。

Freddiemercuryの幅は約3.5km、秒速20kmで太陽の楕円軌道上を周回している。地球に最も近づく時でも3億5千万kmの距離であり、反射能30%の暗い天体であるため、高性能な天体望遠鏡を使用しなければ観察は難しいとのこと。ちなみに、9月5日はフレディ・マーキュリーの誕生日だ。

12913770 story
バイオテック

シンガポールのジカウイルス、南米から持ち込まれたものではない可能性 4

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アジア系なんてものがあるのか 部門より
headless 曰く、

8月29日以降、シンガポールでは200名以上のジカウイルス感染者が確認されているが、このジカウイルスは南米から持ち込まれたものではない可能性が出ているそうだ(The Straits Times)。

シンガポール国立公衆衛生研究所とシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)のバイオ情報研究所は、共同で最初の感染者グループ2名から採取したジカウイルスのDNAシーケンシングを完了。分析の結果、ウイルスはいずれもアジア系統であることが確認されたそうだ。そのため、2名の患者は南米から持ち込まれたウイルスに感染したのではなく、以前から東南アジアに存在するウイルスに感染したものとみられるとのこと。

東南アジアでは1960年代にはジカウイルスが確認されており、この地域の人々は既に免疫を持っている可能性があるという。また、ブラジルのジカウイルスは妊娠した女性が感染すると小頭症の子供が生まれる可能性が高いことが指摘されているが、この地域のジカウイルスでは異なる可能性もあるとのことだ。

12911048 story
宇宙

ESAの地球観測衛星にミリサイズのペースデブリが激突、太陽光パネルに約40cmの穴を空ける 40

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約11km毎秒 部門より
taraiok曰く、

欧州宇宙機関(ESA)のエンジニアは8月31日、地球観測衛星「Sentinel-1A」の太陽電池パネルに穴が空いたと発表した(abcNewsESA再現動画Slashdot)。

8月23日にSentinel-1Aは突然5%ほどの電力低減が発生したという。ESAが原因を究明した結果、衛星搭載のカメラによる太陽電池パネルに約40cmの穴が空いているのを確認できたとし、パネル部分にミリメートルサイズのスペースデブリが激突したと見られている。

このデブリは1g以下の重量だが、科学者たちの計算によれば最大で時速4万kmの速度で激突したとみられている。デブリを観測するシステムはあるものの、地上からでは5cm前後以上のサイズのデブリしか確認できないため、地上から衛星を操作して回避することは困難だという。

12907923 story
宇宙

打ち上げ前試験中のファルコン9が爆発、長征4Cも打ち上げ失敗 28

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負の連鎖 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

2015年の打ち上げ失敗後は順調な打ち上げが続いていた民間宇宙開発会社SpaceXのファルコン9ロケットだが、9月1日午前9時07分、今週末の打ち上げに向けて行われていたケープカナベラルでの打ち上げ前試験において爆発、機体・衛星ともに失われる事故が発生した(sorae.jpEngadget Japanese爆発時の動画)。

爆発が発生したのは地上でロケットエンジンを数秒点火する「スタティック・ファイア・テスト」の最中だが、映像によれば、爆発自体は2段目付近で発生しており、現時点では原因ははっきりしていない。搭載されていたAMOS-6通信衛星は、アフリカのサハラ砂漠以南にFacebookの「Internet.org」計画としてインターネットを提供するものだが、機体ともども失われた。射場のダメージに加え、SpaceXでは次々回の打ち上げで回収したファルコン9の再使用にチャレンジする計画であったがこれも変更を迫られるとみられ、影響は甚大であろう。

一方、同じく9月1日に打ち上げられた中国の長征4Cも衛星の軌道投入に失敗した模様だが、こちらは情報があまり出ておらず詳細は不明である(宇宙系ライター鳥嶋真也氏によるTweet)。

12907920 story
テクノロジー

EmDriveの原理について説明する論文、査読を通過 68

ストーリー by hylom
続報を待て 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

電磁波から推力を得る「EmDrive」については中国NASAが研究を進めているが、先日、NASA・Eagleworks研究所のホセ・ロダル博士が、EmDriveの原理について説明する論文を発表したそうだ。この論文はピアレビューを通過し、The American Institute of Aeronautics and Astronautics(AIAA)の査読付き論文誌に掲載されることが決まったという(IBTimesIBTimesの続報Slashdot)。

論文はJournal of Propulsion and Powerに近く掲載されるという。ホセ・ロダル博士がNasa Spaceflightフォーラムに投稿した論文名を含むコメントが根拠となっている模様。

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サイエンス

犬も言葉の内容を左脳で、抑揚を右脳で把握している 12

ストーリー by hylom
褒め言葉を理解しているのか 部門より

ハンガリーの研究チームが、犬は人間と同じように人間の話し言葉の内容を左脳で、抑揚を右脳で把握しているという研究結果を発表した(読売新聞)。

研究では13匹の犬に対し、言葉を話しかけたときの脳の活動を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で調査した。その結果、褒め言葉を犬に話しかけたときは左脳の一部が活動し、いっぽうで抑揚の有無を区別する時には右脳の一部を使っていたことが分かったという。

12906131 story
アメリカ合衆国

カリフォルニアの公営高速鉄道、エレベーター内での放尿による悪臭と戦う 74

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urinary-specialist 部門より
立小便で街灯が倒れてしまうほど公共の場所での放尿に悩まされる米国・サンフランシスコだが、ベイエリアの公営高速鉄道(BART)ではエレベーター内での放尿による悪臭が問題となっているという(The Vergeの記事)。

この問題を解決するため、BARTではエレベーターの床をポリ尿素エポキシ素材に貼り替えるほか、シビックセンター駅のエレベーターで「Urine-B-Gone」という消臭スプレーのプロトタイプをテストするそうだ。Urine-B-Goneの詳細についてはテスト中のため明らかにされていないが、酵素ベースの洗浄液のようなものとみられている。

エレベーターで主に悪臭を生み出しているのはシャフト部分だという。ピットと呼ばれるシャフトの底部には水がたまり、バクテリアが繁殖しやすい。そのため、流れ込んだ尿をバクテリアが分解することで悪臭が発生する。シビックセンター駅ではピットの浸水を監視して、くみ出すことのできるFIT PITと呼ばれるシステムも最近導入したとのこと。

ちなみに、BARTでは2001年の同時多発テロ以降、すべての駅のトイレを閉鎖した。多くの駅では昨年から再びトイレを利用できるようになっているが、10駅では閉鎖中のままとなっているとのことだ。
12905319 story
医療

ジカウイルス、親の蚊から子の蚊に垂直感染することが確認される 18

ストーリー by headless
垂直 部門より
ジカウイルスが親の蚊から子の蚊に垂直感染することが確認されたそうだ(論文アブストラクトThe Vergeの記事ScienceDailyの記事NBC Newsの記事)。

黄熱病ウイルスやデングウイルスでは親の蚊から子の蚊に垂直感染することが知られていたが、これまでジカウイルスでは確認されていなかったという。テキサス大学医学部の研究者は調査のため、およそ200匹のヒトスジシマカおよびネッタイシマカにジカウイルスを注射し、生まれた子の蚊が感染しているかどうかを確認した。その結果、ヒトスジシマカの子でジカウイルスに感染しているものはいなかったが、ネッタイシマカの子では290匹に1匹の割合で感染していたとのことだ。
12905073 story
サイエンス

東京大・東北大、海洋波浪によって発生した超微弱な「脈動S波」検出に成功 8

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聞こえています 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

東京大学および東北大学の研究者らが、大西洋の海洋波浪によって発生した地震波を日本の観測記録を使って検出することに成功したという(AFP東北大学の発表)。

検出された地震波は、2014年12月に大西洋で発生しイギリスやアイルランドに被害をもたらした爆弾低気圧によって波浪が海底に繰り返し打ち付けられたことで発生したもの。

昨今では遠方の嵐によって発生した脈動の観測が注目されており、すでに数千km以上離れた嵐によって励起されたP波が観測可能であることが示されているが、今回の研究ではP波に加えて初めてS波を検出したという。また、低気圧の移動に伴って震源が移動している様子も明らかになったという。

このような嵐によって発生したP波・S波は地球内部を通過して届くため、これを利用して嵐直下の地球内部構造を推定できる可能性があるという。

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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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