中国、新型大型ロケット「長征5号」の初打ち上げに成功 82
新型 部門より
中国は3日夜、海南島の文昌発射場で大型ロケット「長征5号」の打ち上げ実験を初めて実施し、予定軌道に乗せることに成功した(産経ニュースの記事、 NHKニュースの記事、 YOMIURI ONLINEの記事、 時事ドットコムの記事)。
長征5号はアリアン5やデルタIV、ファルコン9、H-IIBといった機体と同クラスの大型ロケット。中国が開発中の次世代ロケットの中では最大の打ち上げ能力を持ち、低軌道で最大25t、静止トランスファー軌道で最大14tのペイロードを積載可能だ。第1段やブースターは既に打ち上げ済みの長征7号などと共通化されており、信頼性の向上やコスト削減に努めている。
今回の打ち上げには宇宙関係者の注目を引く部分が多く見られたようで、Twitter上では長征5号に用いられたが日本に無い技術として「酸素リッチ二段燃焼サイクルエンジン」「衛星経由の打ち上げ追跡」「アッパーステージ」「上段クラスタリング」「大容量の地上の推進剤供給系」そして何より「宇宙開発に対するビジョン」といった報告がなされている。