ぶつけた速度よりも跳ね返る速度のほうが大きくなる現象が確認される? 74
ストーリー by hylom
あくまでシミュレーションですが 部門より
あくまでシミュレーションですが 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
中央大学の国仲寛人助教が、「極小サイズのボール同士を衝突させたとき、ぶつけた速度よりも大きい速度で跳ね返ってくる」という現象をシミュレーションで確認したと発表した(東京新聞、論文要旨、シミュレーションの様子を示す動画)。
原子が700個集まった直径約100万分の3ミリのボール同士が正面衝突する様子をシミュレーションしたところ、ボールを秒速10メートル前後でぶつけたとき、反発の速度が増す現象が20回に1回程度発生したという。
20回に1回を毎回できれば永久機関? 何かの間違いな可能性大ですが...
東京新聞によると、
この不思議な現象が起きる主な理由として国仲さんは「ボールの中の個々の原子は熱によって振動している。二つのボールがゆっくり接するとき、原子がちょうど相手をはじき飛ばす方向に振動していれば反発のスピードが増す」と考える。
とのことで、ボールの原子が持っている熱が運動エネルギーに変わったと考えられるそうだ。
その現象、見たことあります。 (スコア:4, おもしろおかしい)
360度以上、高速回転して地面にたたきつけられる様を
目の前で目撃した事があるのですが、
明らかにぶつかった速度より、跳ね返った速度のほうが早かったです。
プロレスではぶつかった速度より、ぶつけられた方が
高速にすっ飛ばされる現象をよく見かけます。
Re: (スコア:0)
っ 角速度
Re: (スコア:0)
360度以上の高速回転をへそあたりを軸に回ったと想像してしまったため、思わず吹き出しそうになってしまいました。
#島本和彦の漫画みたいに
##効果音は「ギュルルル!」に決まりだな
Re: (スコア:0)
>360度以上の高速回転をへそあたりを軸に回ったと想像してしまった
バク宙、もしくは前宙ってヤツですね。
プレイヤーが軸で串刺しになってるサッカーゲームでよくそういうアクションを(以下略
いろいろ勘違いがあるようですが (スコア:3, 参考になる)
この論文の主旨は,「ぶつかったら速くなった!」(だけ)ではありません.
元の論文を読んでいただけば分かる通り,異なるクラスターを構成する原子間にレナードジョーンズ型のポテンシャルを適用し,その斥力項に対する引力項の大きさc,クラスター同士の衝突速度Vの二つのパラメータを変えてやることで衝突現象がどのように変化するかを見てやったものです.
その結果得られたものの一つが,cとVがある範囲の時に跳ね返り係数が1より大きいような場合が生じやすいよ,ということであって,ことさらそれだけを強調する論文ではありません.
Re:いろいろ勘違いがあるようですが (スコア:1)
ぶつかったら早くなった粒子があれば、ぶつかったら遅くなった粒子がないと、
エネルギーが増えたことになりおかしいような気がするのですが違うのでしょうか?
分かりやすく教えていただけると幸いです。
恥ずかしいけどIDで。
Re: (スコア:0)
> とのことで、ボールの原子が持っている熱が運動エネルギーに変わったと考えられるそうだ。
# このツッコミの形式を流行らせようと思っている。
Re:いろいろ勘違いがあるようですが (スコア:2)
ってことは、ついに人類長年の夢である、
海水から熱を取り出しながら氷を捨てて推進する船が
実現に一歩近づいたって事ですね。
# 違う・・・
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:いろいろ勘違いがあるようですが (スコア:3, 興味深い)
それこそ時間反転が可能なミクロの系から熱力学的なマクロの系への遷移過程かと思うと, とてつもなく凄そうな気がしてくるから不思議なもので.
Re:いろいろ勘違いがあるようですが (スコア:2, 参考になる)
多体系での衝突で起こる非弾性的な振る舞いはよく分かっていないところが多いため,その辺を詰める研究は結構面白いと思います.
特に(著者も書いていますが)無限系での理論的な振る舞いとスケーリングファクターが異なってくる点など,有限多体系での衝突を理論化するためにはまだまだいろいろ取り込まねばならないものがありそうなことなども明らかになっていますし,個人的にはだいぶ楽しめました.
#が,こういった統計の分野の専門家にとって本当に面白いものなのかどうかはよく分かりませんが.
Re:いろいろ勘違いがあるようですが (スコア:1)
なんで
>筆で絵を描いたからってどんな意味があるの?
>彫刻掘ったからってどんな意味があるの?
だけに反応してるんだか。
># 人間の生活が豊かになるというのにどんな意味があるのか。
これにも何か書かないと反論できてないよな。
# 元ACとは別人
ブラウン運動とどうちがうの? (スコア:2, 興味深い)
ブラウン運動はミクロンオーダーの粒子と水分子の衝突、今回のはナノオーダーの粒子の衝突という違いがあるだけで。
ソフト屋なら… (スコア:2, おもしろおかしい)
そんな現象シミュレーションのバグだと思っちゃうだろうなぁ。
Re:ソフト屋なら… (スコア:1, 興味深い)
> 原子が700個集まった直径約100万分の3ミリのボール同士が正面衝突する様子をシミュレーション
まず丸め誤差の積算によるカオス状態になったのをまず疑うけれどね
Re:ソフト屋なら… (スコア:1, 参考になる)
MDは歴史のある計算手法で,十分検証されたコードを使っていると思います.
あと,粉体で跳ね返り係数が1を超える現象は実験でも確認されていますよ.とはいえ,倍になったりはしませんが.
粒子の持つエネルギーも運動エネルギーだけではないのでエネルギーは何らかの形で保存されていると考えられています.永久機関のようなエセ科学とは違いますよ.
Re:ソフト屋なら… (スコア:4, 興味深い)
もうちょっと高エネルギーの物理をやっています。
まさに昨日の話なのですが、複数の研究者が何重にもチェックして、何年も使われ続けてきたFORTRANのコードに(潜在的)バグが発見されました。
並列計算でコア(スレッド)間のデータ受け渡しの際に、データを受け取った順番が送った順番と同じであること(一般には保証されていない)をチェックし忘れていたようです。
これまでのプロセッサでは演算速度が遅く、データの順番が入れ替わることはなかったようですが、10年前とは演算速度も通信速度も、その実装もずいぶん変わっているので、今後問題になる可能性はありました。
まさか、今回もまさにそういうケースなのでは・・・
# なんてことは無いとは思いますが、タイムリーだったので。
Re:ソフト屋なら… (スコア:1, 参考になる)
粒子数や温度、圧力を変えても保存する量は保存するんで
むしろこういうレア?イベントが起こる確率とかも計算できるから、モデルを疑うほうが多いな。
最初に思うのが「俺たちはとんでもない勘違いをしていたのかもしれない…」なAC
Re: (スコア:0)
そしてだれにも気がつかれないように、正しい解の逆数で掛けて、
シミュレーションの結果が、心象的な正解になる様に修正しちゃうんですね。
# すごい技術力だ。
遅くなることもあって結局平衡状態になるのかな (スコア:2)
Re: (スコア:0)
19/20は、遅くなります。
#ボールの軌道が不規則に変化しているはず。
Re:遅くなることもあって結局平衡状態になるのかな (スコア:1)
素朴な疑問ですが
速度が変わらない事はあり得ないんでしょうか?
類似現象 (スコア:1)
気体に電磁波を当てると温度が上がる。
電磁波を当てる→分子のエネルギー順位が上がる(分子回転など)→分子衝突の際にエネルギーが速度に変換される→分子速度が上がる→温度が上がる
the.ACount
興味深い (スコア:1)
応用例 (スコア:1)
ゆで卵が熱くて剥けないときに、えいやと2個をぶつけると1/20ぐらいの確率で冷ますことができる。勢いよく跳ね返ってくるようぶつけるのがコツ。
熱回収発電の実現にとって大きな意味があるんですよ (スコア:1)
Re:熱回収発電の実現にとって大きな意味があるんですよ (スコア:1)
運動量の大きい分子を箱の片方に集められれば (スコア:0)
> 20回に1回を毎回できれば
それをラプラスの悪魔と言います。つまりできません。
もっともエネルギー保存の法則も熱力学の第二法則も経験則に過ぎないので、せいぜい「人は必ず死ぬ」という経験則と同程度の確からしさしかないのですが。
Re:運動量の大きい分子を箱の片方に集められれば (スコア:2, 参考になる)
熱力学に逆らえるのはマクスウェルの悪魔ですね。
ラプラスの魔だと古典RPG……じゃなかった
確率を操作するのではなく、確実未来予測の悪魔。
「次がその”20回に1回かどうか”を確実に知ることができる悪魔」ということに。
Re:運動量の大きい分子を箱の片方に集められれば (スコア:3, おもしろおかしい)
ラプラス「これうちの子じゃないのに」
マクスウェル「ごめん紛らわしくて」
ソロモン「たまに区別つかなくなるよねー」
ソロモンよ、私は帰ってk(ry (スコア:1)
Re:ソロモンよ、私は帰ってk(ry (スコア:1)
ガンダムでなくて
Re: (スコア:0)
>ラプラスの魔だと古典RPG……じゃなかった
>確率を操作するのではなく、確実未来予測の悪魔。
付け加えるなら、現在の状態だけから未来を完全に予測できる
にもかかわらず、それを変えることは一切できない。
「全知全能」ならぬ「全知無能」の存在ですね。
Re: (スコア:0)
>ラプラスの悪魔
それはちゃうねん。
Re: (スコア:0)
仮に毎回出来たとしても、熱が失われているはずですから永久機関にはなりませんね。
Re:運動量の大きい分子を箱の片方に集められれば (スコア:2)
第二種永久機関というのもあるですよ.
Re:運動量の大きい分子を箱の片方に集められれば (スコア:1)
>熱が失われているはずですから永久機関にはなりませんね。
こう言うのは第二種永久機関と呼ばれます.
温度差を作って,その温度差から仕事を引き出し,仕事の結果としてすべてが熱として戻ってきて均一温度の熱浴になり(以下ループ)
Re: (スコア:0)
プラスチックの輪 (スコア:0)
Re:プラスチックの輪 (スコア:1)
マジックボールとか、衝撃でバネがはずれて飛び上がるオモチャとか。
the.ACount
Re: (スコア:0)
寧ろ小さな部品をランナーから切り離すときピンと飛んでいく事がありますが
床で撥ねて有り得ない勢いでどっかに行ってそのまま見つからない現象が多発する
現象の説明が出来るかもしれない
しかしそれから何か月も経った頃に見つかるのはもしかして時空の移動とか
そういう現象も伴っている可能性も否定しきれないのだが
Re: (スコア:0)
こちらでも、切った爪がどこかに消えるという現象が頻繁に発生しています!
数日後、床と足の裏の間というあり得ない場所に突如現れることがあるので、
やはり切った衝撃によって時空移動をしている可能性が高いです。
#衝撃で超能力(テレポートの時だけ?)を発揮する魔法少女が昔いたっけ?
Re:プラスチックの輪 (スコア:1)
>#衝撃で超能力(テレポートの時だけ?)を発揮する魔法少女が昔いたっけ?
アルバイトでヌードモデルをやってる中学生ですね。
仁丹ぶつけてテレポート。
でも魔法少女では無いと思う。
超能力も魔法だとするととらハ初の魔法少女の座がなのはから知佳に移ってしまう。
らじゃったのだ
Re:プラスチックの輪 (スコア:1, 興味深い)
それなら例の縮れ毛のほうがすごい。
股の高さから落下するだけの筈がタンスの上にも存在する。
たぶん縮れの形に秘密があるんだろう。
スーパーボールみたいな何かかと思った (スコア:0)
片方が速く跳ね返れば片方は遅く反対側に跳ね返る
っていうのは当たり前のように思えるけど、
それとはまったく筋の違う話?
跳ね返ってから慣性運動する速度が速くなるのではなくて
跳ね返る反応速度が早くなるってこと?
シミュレーションとかも、どんな事象を考慮にいれていて
それが、どこまで現実世界に対して忠実に再現されているのか
いろいろ気になるなぁ。
Re: (スコア:0)
>跳ね返ってから慣性運動する速度が速くなるのではなくて
跳ね返ってからの速度です.
今回の計算では,大きさ(構成粒子数,積み上げ方)の等しい二粒子を正面から衝突させます.
で,その際の跳ね返り係数eが1より大きくなることもあるよ,という(ことを含んだ)話です.
#跳ね返り係数が1より小さい場合は,衝突後の重心の運動エネルギーの和が衝突前よりも小さい.
#1ならば弾性衝突,1より大きければ衝突前の重心の運動エネルギーの和より大きい.
確率共鳴? (スコア:0)
ノイズ(熱)の影響で速度が上がるような事象の発生する確率が5%とか?
# リンク先がウィキペでごめんなさい
Re:民明書房? (スコア:1)
どうせ劇的に上がるわけじゃないんだから、普通に腕力を鍛えた方がいいと思う。
# 無粋。
1を聞いて0を知れ!
Re:民明書房? (スコア:1)
二刀流・二倍のジャンプ・三倍の回転を忘れてはいけない