m.sakkanen 曰く、朝日新聞の記事によれば、米司法省が裁判所に提出した書面で、「組み換えられていないDNAは自然の産物」として特許対象でないとし、それらの遺伝子を分離することも、発明にはならないと表明したそうだ。/.本家にも記事が掲載されているが、乳がん関連の遺伝子特許の訴訟においての司法省からの法定助言書で明らかになったもののようである。 従来は人体から切り離された遺伝子に関しては、化学製品として取り扱い、特許を取得できるという主張が通っていたわけであるが、司法省の見解はこれを覆すものとなる。朝日でも指摘されているように、日米欧のバイオ企業の戦略に大きな影響を与えることになりそうだ。
ついでに (スコア:2)
ソフトウェアの特許も無しにしてください。
Re:ついでに (スコア:1, 興味深い)
#でも著作権はある
Re:ついでに (スコア:2, おもしろおかしい)
ちょっとSF的に考えると... (スコア:2)
ヌイ・アブリアルサルはアブリアルにしか許されていない。
遺伝子操作が可能になると、身体的な特徴に特許料金を払わないといけないとかね。
先天的な疾患抑制もお金次第だとかあるかもしれないな。
たまたまもだめ? (スコア:1, 興味深い)
Re:たまたまもだめ? (スコア:2, 興味深い)
先行特許というか自然に存在したからダメななんじゃ?
ただしその製造方法や製造機械等に限定した特許はあり得ると思う。
遺伝子そのものに特許が認められると、影響の及ぶ範囲があまりに広すぎるんだよね。
通常は製法や検査機械/方法等に限定した特許で十分だと思う。
Re:たまたまもだめ? (スコア:1, おもしろおかしい)
誰かの特許を侵害するといけないので、僕は自主的に遺伝子を残さないようにしています
本当です
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
遺伝子のストーリーで「たまたま」ってスレッド立てちゃう人って・・・・・・
Re: (スコア:0)
そこから類推すれば、当然特許は認められないでしょうね。
てか、「たまたま」だという主張を認め始めたら森羅万象なんでも「自分で作ったらたまたま一致しただけだ」ということで特許申請乱発になるでしょう。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
#γ線当てて出来た物は自然の産物?
#組み替えで必要な遺伝子見つけておいて、それが生成されるまでγ線当てた場合は?
Re: (スコア:0)
単なる再発明、もちろん権利皆無。
まだ確定じゃないでしょ (スコア:1, 興味深い)
この件について新たに米国政府相手の訴訟が起こされ、連邦最高裁まで争いが続くんじゃないかと。
実は著作物 (スコア:1, おもしろおかしい)
遺伝子を解読していくと最後にかならず「© God」っていうのが付いています。
勝手に改変とか複製とかするといわゆる「罰があたる」ことになります。
姦淫とかも無断複製に含まれるそうですよ。
Re:実は著作物 (スコア:1, 興味深い)
コード付きで広まってて、みんな勝手に複製やら改変やらやってるので、察するにGPLではないかと。
神様も粋でげすなw
改変しても、ソース公開は義務づけられてないから (スコア:3, おもしろおかしい)
注.特定の宗教によっては、未だに宣伝条項付きです。
結局資本主義ってやつ (スコア:1)
時間と資金を費やして遺伝情報の解析を行っても、そこから利益を得られない仕組み作りをされてしまったら研究そのものが廃れてしまう。
医療にしても品種改良にしてもDNA研究に因る面が少なくないのに、そこに水を差すようなまねするのかね?今の政権は
Re:結局資本主義ってやつ (スコア:3, 興味深い)
権利を「完全に認めないこと」によるデメリットよりも、権利を「完全に認めること」によるデメリットの方が大きい、と想定されるからでしょう。
もちろんそれを踏まえた上で、「どの程度までなら与えて良いのか、与えるべきなのか」という議論は今後もされるべきです。
例えばあるヒトの血液から分離精製された遺伝子に非常に有用な効果が発見されたとき、それに対して物質特許として非常に強い権利を与えたとしましょう。
すると、提供者であるそのヒト自身がその権利者により強いコントロール下に置かれてしまいます。
他者に原料たる血液を提供すること(例えば医療行為とか)が規制されるかもしれませんし、権利者がその特許を死蔵しようと思ったら提供者がどれだけ血を売りたくなっても儲けられません(これには賛否両論あるかと思いますが)。
……ってのマイケルクライトンだったかのSFの話の読みすぎですが、そういう危険はまあ考えられなくもありません。
他にも、例えばあまりに短いDNA鎖に権利が認められてしまった場合、他者が研究しているDNA鎖にその部位が含まれていたら全部権利内とされてしまうのか?
だとすれば結果的にDNA関連研究を大幅に制限することになるのでは?という懸念もあります。
本来三次元構造やら環境(溶液組成だの温度だの作用部位だの)により働きが様々に変化しうるものである以上、「遺伝子そのもの」というものでは権利を与える範囲として広すぎだろうとは思います。
(個人的には、「その権利者が発見/発明した、特定の遺伝子の特定の作用を利用すること」についての権利(用法特許)であれば認めても大きな問題は起きにくいのではないかと思います)
Re: (スコア:0)
弊害も出ているからでしょ。
たとえば鳥インフルエンザなんかでは、サンプル提供を義務付けされた国がその特許のせいでワクチンを買えないとかで問題化してますよね。
義務と権利はセット (スコア:3, 興味深い)
せめて、こうするだけでいいのに。(もちろん、強制力付きで)
Re: (スコア:0)
あるいは利権の数%が提供者に帰属する仕組みにするか
新種の生物や病原体が発見されるだけで未開の国が豊かになるという
…フェアトレードの精神に近いものがあるな
Re: (スコア:0)
因果関係が証明できないし、提供を受けずにこっそりサンプルを持ち帰ればOK。
鳥インフルエンザが発生したら、生きたペットの鳥持参でやってくる「外国人観光客」が増えるだけだと思うぞ。
そもそも鳥ともなると国境線を跨がって移動する奴もいるからなー。
Re:義務と権利はセット (スコア:1, 参考になる)
それならそれで良いんですよ。
ジーンハンターなんて民間で幾らでもやっていることで。
これの問題は、現状では対象国には国の対応として提供する義務が有る事。
その為には国家機関を動かし多額のコストをかけての活動が居る。
そのくせ、その成果物のワクチンを買う時には特許料込の高額な価格で購入する必要が有る。
Re: (スコア:0)
貧乏な国が身銭を切って裕福な国の企業の利益の為に働いて、その見返りは無いって事ね。
Re: (スコア:0)
特許のために大学の研究がストップしてしまったのもありましたね。> 弊害
たしかNHKの番組だったと思うけどなんだったか忘れたので関連 [wiredvision.jp]のものを。
Re: (スコア:0, オフトピック)
アメリカ国内で特許取れなくてもいいんじゃ? (スコア:0)
アメリカで特許が取れなくても、顧客の居る国で取れればいいじゃないか。中国とかインドとか。
Re:アメリカ国内で特許取れなくてもいいんじゃ? (スコア:2, 参考になる)
アメリカとバチカンとアンゴラは「生物の多様性に関する条約」に批准していないたった3つの国。バチカンとアンドラはどうせ進化論を認める知能がないし、バイオ企業もないからどうでもいい。つまり、利害関係を持つ中で、アメリカは批准していない唯一の国。
つまりこれは、「俺の国は特許を捨てるから、お前らも特許をとるなよ。無駄だから」ってことではないかと。実際、国対国という観点だと、先進国は特許がない方が有利だよ。圧倒的に搾取する側だから。
Re:アメリカ国内で特許取れなくてもいいんじゃ? (スコア:4, 参考になる)
アンゴラ [mofa.go.jp]とアンドラ [mofa.go.jp]は別の国ね。アンゴラはアフリカ、アンドラはヨーロッパ。
生物多様性条約(CBD)市民ネット [cbdnet.jp]あたりが詳しいけれど、CBDに批准していないのはアンドラのほう。
とはいえこんなのは些末な指摘で、米国が批准していないということに意味があり、残り2か国は経済的・外交的にはインパクトがほぼ皆無だというのは同意。
Re:アメリカ国内で特許取れなくてもいいんじゃ? (スコア:1)
ただまぁ利益配分が義務付けられるとはいえ、全部持って行かれる訳じゃないんだからやっぱりまだ先進国有利だと思うけどな。
過去に遡って適用はしないことになりましたし。
国はさておいて、科学研究にとっては好ましいと思います。
Re:アメリカ国内で特許取れなくてもいいんじゃ? (スコア:1)
>アメリカのバイオや医薬の企業の顧客の大半は、アメリカ国外にいる。
そんなことないでしょ。米国の医薬品市場は世界で1~2位の規模のはずです。
名古屋議定書 (スコア:0)
COP10での「遺伝資源の利用と利益配分」が正しくこれなわけだと思うんだが、
そこらへんどうなんだい?