パスワードを忘れた? アカウント作成
339305 story
地球

6月27日、小惑星2011 MDが地球に最接近 36

ストーリー by headless
bend-it-like-beckham! 部門より

NASAは新たに発見された小惑星「2011 MD」が地球に最接近すると発表した (Near Earth Object Programのニュース記事CBS Newsの記事)。

2011 MDはLINEAR(リンカーン地球近傍小惑星探査)のチームがニューメキシコ州ソコロからの観測により発見したもので、大きさは5~20メートル。NASAのNear Earth Object Programによると、南大西洋の約12,000キロメートル上空を日本時間の6月27日22時30分ごろ通過するとのこと。地球と同じような軌道で太陽の周りを公転しているが、月曜日に地球に衝突する可能性はないとしている。

地球最接近時にはごく短時間であるが、中型の天体望遠鏡で観測可能な程度の明るさに輝くそうだ。ただし現地は昼間ということもあり、高速で移動する小惑星をとらえることは困難とみられる。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • Discovery News [discovery.com]に、接近する小惑星の軌道を描いたアニメーションが載っています。
    小惑星から見たアニメーションだと、オーストラリアがちょうど夜になっていて観測しやすそうです。

    --
    I'm out of my mind, but feel free to leave a comment.
    • by Anonymous Coward

      オーストラリアが夜だと日本も多分夜だぞ

      $ 立て回りっぽくて仰角とれなさそうだけどね。日本からは

    • by Anonymous Coward

      このアニメーションをみると地球接近時に小惑星の軌道がだいぶ変わるように思うんだけど、あってる??
      いわゆるスイングバイってこんな感じなんでしょうけど、こんなに軌道が変わるほど接近するってことであってますかね?

      • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 1時48分 (#1977047)

        合ってます。
        地球の北半球側から近づいて南極を通り、重力によって軌道を曲げられて再び北半球側に抜けていく。

        こっちにGPS衛星の軌道と比較したアニメーションがありました。
        http://orbit.psi.edu/~tricaric/2011MD.html [psi.edu]
        この記事では直径約10メートルと書かれています。
        ぶつかったとしたらどの位のインパクトなんでしょうね。
        怖い。

        親コメント
        • by SteppingWind (2654) on 2011年06月27日 11時07分 (#1977133)

          この記事では直径約10メートルと書かれています。
          ぶつかったとしたらどの位のインパクトなんでしょうね。

          広島級原爆1~数個クラスみたいですね. と言っても, 実質的な被害は突入経路に沿って断熱圧縮で発生する熱とそれに伴う衝撃波によるもの, そして衝突地点に直径100mぐらいのクレーターができる程度なので, 人口密集地の近くでもなければたいした被害は出ないと思います. エネルギだけで見れば, そこらの地震や火山噴火の方がはるかに大きいです.

          なんでも, このクラスの隕石衝突は, 全地球的に見れば10年に1回ぐらいの割合で起きているみたいなんですが, 「隕石衝突で町が全滅」なんて話は聞きませんから, その程度のものです. よっぽど奇跡的な運の悪さが無ければ気にする必要はなさそうです.

          親コメント
          • by Anonymous Coward
            陸地ではなく海に衝突した場合は、津波が発生しませんか?
        • by Anonymous Coward
          当たらなければどうということはない
  • もっと早くわかっていれば小遣いくらいは稼げたかもしれないのに・・・
  • ハズレ (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2011年06月26日 17時51分 (#1976938)
    キバヤシ「2011年6月27日、ある小惑星が地球に最接近するが、衝突はしない。
         その名はMD2011.
         …つまり、『MDはハズレだった』と
         2011年になっても言われ続けているという予言だったんだよ!」

    SONY「な、なんだってー!」
  • by Anonymous Coward on 2011年06月26日 20時54分 (#1976981)

    題名がMD 2011になってるの?

  • by Anonymous Coward on 2011年06月26日 21時34分 (#1976989)

    年に何回かこういう話しあるよね?
    ロケットなり衛星なりを準備しておいて、ピンポイントで近くまで行って観測させたりできないの?
    はやぶさみたいに遠くまで観測に行くよりは、だいぶお安く早く済みそうな気がするんだけど・・・?

    速度が足りなくて同じ軌道を取ることはできないだろうけど、一瞬だけ近くに行って撮影するぐらいできそうじゃない?

    • by Anonymous Coward on 2011年06月26日 22時31分 (#1977002)

      一つは、この手の地球のごく近傍をかすめる小惑星のほとんどが非常に小さい、という点。
      探査に適した大きな小惑星(比較的準備の時間に余裕がある間に発見でき、発見・追尾・調査が簡単)は数が少ないため、非常に近いところをかすめることはほとんど無い。話題になるのは飛び回ってる数が多い10から数十メートル程度のサイズの小惑星で、これはさすがに小さすぎて調査は難しい。

      次に、実はイトカワなりなんなりのサンプルリターンの対象も地球に非常に接近している小惑星だと言うこと。月軌道ぐらいまでの距離にはさすがに近づいていないけど、太陽系レベルで見ると地球の近傍を通過している小惑星になる(分類的にも、Near-Earth-Object:NEOになる)。そういう意味では、「近くを通る小惑星は観測対象になってる」とも言える。

      最後に、やはり相対速度が問題。月軌道ぐらいの距離をかすめる小惑星は、(ものによるけど)地球に対し秒速で数キロぐらいの相対速度を持っている。となると、せいぜい出来ることは本当に瞬間の写真を撮れるかどうか。その一方、単なる表面写真(しかも相対速度が大きいので、高解像度のものは難しい)だとあまりデータとしては量がない。実際、遠くの小惑星探査などで行ってきた/行おうとしている実験としては、密度、成分、化学組成、同位体比率あたりがあるのだけれども、単にすれ違うだけだとこの手の情報を得るのがなかなか難しい。それだったら頑張ってもうちょっと遠くまで行った方が研究的にはありがたい、というもの。
      比喩として適切かどうかわからないけど、例えば生物の生態調査をしたい時に「ある鳥は、近所では写真が撮れるがほんの一瞬1枚撮影することしかできない。隣国まで行くと、(行くのは大変だけど)つきっきりで24時間至近距離で観察できる」とかそういう感じ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        小さいなら丸ごと持って帰ればいいじゃない

        • Re:こういう小惑星って (スコア:1, おもしろおかしい)

          by Anonymous Coward on 2011年06月27日 0時52分 (#1977039)

          小惑星人をまるごと誘拐する度胸はちょっと・・・

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          相対運動のエネルギーで1メガトンぐらいあるからなあ……
          #あと、衛星から見れば結構でかいし。

          • by Anonymous Coward

            核でも撃って割った破片でよくない?

            • by Anonymous Coward

              ・秒速10kmぐらいで飛んでいる微小な物体にミサイル等を当てるのは非常に難しい。
              (核兵器でも、大気のない宇宙では衝撃を与えられる範囲は非常に狭い。相対速度とサイズ的にはICBMを最終段階で迎撃するのに近いが、通常の弾道ミサイルに比べ飛んでくる小惑星の方が観測が難しく、軌道の推定の困難さが高いため迎撃の難易度は上がる)
              ・ついでに言うと、宇宙空間での核実験はかなり制限がある(条約は発効していないけど、世論的な意味で)ので、宇宙で核兵器を使うこと自体が難しい。
              (小惑星回避のために核兵器を用いた実験をしようという話は無いではない。しかし、かなり実験を重ねないと成功は期待できない)
              ・万一当たっても、細かな破片になる際に軌道がかなり変わるので回収が大変かもしれない。
              ・というか相対速度秒速10kmの破片とかバラ撒くと衛星とか超大変(デブリ的な意味で)

      • by Anonymous Coward

        比喩に関しては「近所と隣国」には若干の違和感が・・・
        #わたし自身も詳しくはないですが
        「グアムとアメリカ東海岸」あたりが「どちらも外国(大気圏外)であり、それなりのハードルがある」という感じが出ていいような気も
        #どうしても、ぴったりの比喩は難しいですけど(苦笑)

      • by Anonymous Coward
        詳しい解説ありがとうございます。小さすぎるものや、一瞬の素早い写真が撮れるだけでは、あまり意味がないのですね・・・。
    • Re:こういう小惑星って (スコア:3, すばらしい洞察)

      by nox_dot (11614) on 2011年06月26日 22時24分 (#1977000) 日記

      イトカワの公転軌道は地球の公転軌道に近接しており、まさに「こういう」小惑星だと思うのですが…。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 3時54分 (#1977055)

      地上57km上空を直径5~14mの小天体が通過した時の映像(1972年)
      Great Daylight 1972 Fireball
      http://www.youtube.com/watch?v=4WlCfuPrszU [youtube.com]

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      すでに別のコメントで丁寧に解説されてるけど、近くを高速で移動する小惑星よりも離れたところをそこそこの相対速度で動く惑星の方が観測しやすい
      「はやぶさ」はイオンエンジンで加速してはるばるイトカワまで飛んでいったが、逆に戻ってくる時には十分減速出来ない状態でサンプルを地球に落とす技術的困難があった
      地球近傍をかすめる小惑星を衛星でじっくり観測するには急加速が必要なので「はやぶさ」以上に大変
  • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 6時38分 (#1977063)

    2011 MD [wikipedia.org]と言う位だから今年発見された物だとは思ったけど、6月22日に発見されたのか。それから6月27日に最接近だと五日間しか猶予が無い。もし衝突コースだと覚悟を決めるには一寸短いな。強力な炭素繊維の網でキャッチして資源として利用する方法を是非開発して頂きたい。

    MDと言うのは、13(M)*26+4(D)=342で、今年に入ってから342個目に発見された地球近傍小惑星と言う認識で合っているのかな。意外に多いな。

  • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 10時40分 (#1977121)
    地表にまで到達する流れ星も年に数回は発生しているそうですが、人口密集地や特殊施設(軍事施設や原発など)への直撃はどの程度想定されているんでしょうね。
    相当な速度で直撃すれば、握り拳大の隕石でも破壊力抜群じゃないかと想像するわけですが。
    • >相当な速度で直撃すれば、握り拳大の隕石でも破壊力抜群じゃないかと想像するわけですが。

      こぶし大の隕石は,相当な速度では直撃できません.というのも,小さくなるほど空気抵抗の影響が大きくなり(運動量は質量=半径の3乗で減少するのに対し,空気抵抗は大ざっぱに断面積=半径の2乗でしか減少しないため),急速に減速してしまうためです.そのため,ある程度の速度で衝突するにはそこそこの大きさが必要となります.

      どの程度のサイズなら十分な速度(クレーターが出来るような速度)で落下出来るか,というのはモデル計算があって,鉄隕石などの稠密な隕石の場合だと,大雑把に言って106kg(1000トン,直径だと3から10m程度)のオーダー以上になってくると上空でバラバラにはならずに落ちてきて被害をもたらす(事がある),とされています(*).ちなみにこのサイズの隕石が落ちてくる頻度は,確か10年に一度から100年に一度程度とだったと思います.で,重さが10倍になるごとに落ちてくる頻度は1/5-1/10程度に下がります.
      なお,このサイズなら落ちてきて大きな被害を「起こすことがある」であって,落下時の速度や角度によって実際に地上までたどり着けるかどうかは変わるそうです.
      (つまり,このサイズだけど地上にはほとんど被害が出ないものも沢山ある)

      このクラスの隕石(1000-数千トン)が想定される最高の速度で落ちてくると,駆逐艦みたいなもんが秒速数km(マッハ10以上とかそういうレベル)とかで落ちてくるようなもんなんで,防御なんぞはまあ無理でしょう.数十年に一度以下のイベントで,しかも地球のどこか(都市など重要な地点が占める面積はこのうちごくわずか)に適当に落ちるんだから,そこまで気にして施設は建てられん,ってことで.

      *ただし,エジプトのカーミルクレーター(45m径)から見つかった隕石はこのリミットの数十分の一のサイズであり,時々はもっと小さい隕石でも落ちてきて被害を出す可能性はある模様(cf. Science, 329, 804 (2010))

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      原発に関していえば、隕石の衝突は免責の対象となる想定しなくていい災害です。
      もし原子炉だけが破壊される丁度良い隕石が命中したときは、仕方ないねで済ますのです。
      地元もそういう認識の下で建設を受け容れています。

typodupeerror

UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

読み込み中...