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オーストラリア

激辛トウガラシの秘密は「ミミズ」 38

ストーリー by headless
辛口 部門より
capra 曰く、

以前のストーリーで紹介された、オーストラリアの「世界一辛いトウガラシ」開発の背景にはミミズの力があったそうだ (Australian Geographicの記事本家/.)。

トウガラシは種類によって辛さが異なるが、遺伝子レベルでは同様に辛みを出す能力を持っているとのこと。世界一辛いトウガラシ「Trinidad Scorpion Butch T.」は、液肥として利用されるミミズコンポストの排水により、その辛さが引き出されている。ミミズコンポストの中では短期間のうちに繰り返し虫が生まれ、死んでいくが、分解された虫の死骸が鍵なのだそうだ。Trinidad Scorpion Butch T.の開発に携わったシドニー大学の植物学者Mark Peacock氏によれば、虫の死骸を含むコンポストの排水を与えることで、トウガラシは虫に食われていると錯覚するという。これによりトウガラシが防御反応を起こし、食べられないように辛み成分を多く出すようになるとのことだ。

ちなみにトウガラシの辛みをもたらすカプサイシンは脂溶性なので、脂肪分を含む牛乳やヨーグルトなどの方が水よりも辛さをやわらげてくれるそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 「ミミズが」辛味を増やすのではなく、「コンポストの中にいる虫の死骸が」辛味を増やすのだと書いてあるではないか。
    ミミズごと粉砕したものを与えているのは、単に虫の死骸を細かくする作業をミミズがやってくれるからだ。

    で、唐辛子の方は「虫の死骸」に反応して(虫に食われる危険性を察知して)辛味成分を大量生産するのだ、と。

    …つまり…ミミズはいい迷惑?!

    --
    fjの教祖様
  • by Anonymous Coward on 2011年10月02日 14時19分 (#2028099)

    ミミズは生きた植物体を直接食わないだろ。
    いわゆる”ミミズ”は土を食べて砂粒に混じった有機物を分解吸収してるだけ。
    英語のWormは蠕動運動で移動する生物一般を指す。
    ミミズだけではなくヒル、線虫、回虫、条虫からウジ虫や芋虫毛虫も含まれる。
    みんなコンポストにいそうな連中だが”ミミズ”は植物体に直接危害を加えない少数派。
    同じくコンポスト住人のダンゴムシの仲間は主に枯葉を食べているが生きた植物も食べる。
    海千山千のスネに傷のある奴らの集まるコンポストの中でなんでわざわざミミズを訳語に当てるんだ?

    • by tamanegi (38323) on 2011年10月02日 16時29分 (#2028142) 日記

      実際にミミズ堆肥からとれる液肥を使ってるからでしょう。 [wormsloos.com.au]

      # ただしこれが今回のと同一かは知らん。

      それに、このネタでは排液(液肥?)に含まれる虫(insects)の死骸が鍵で、
      この虫由来の成分で植物の防衛反応がバグると書いてある。
      んで、別に worm が植物食べるからとかは書いてないから、訳に問題は無いと思う。

      ところでコンポストって一般的な単語なの? 調べるまでわかんなかった。

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      • by Anonymous Coward

        >ところでコンポストって一般的な単語なの? 調べるまでわかんなかった。

        園芸やってる人でなくても、家庭ゴミ問題などに関心のある人には普通に通じる
        地域によってはゴミ減量のために自治体がコンポスト活用を勧めてるところもあるみたいだから、母ちゃん・嫁さんに聞いてみたら?
        意外と良く知ってるかもしれない

        ちなみミミズ飼育は小中学校でもやってるところが結構あるみたいだよ

    • by d02 (43010) on 2011年10月02日 21時18分 (#2028261)

      >ミミズは生きた植物体を直接食わないだろ。

      辛い唐辛子の栽培方法として一般的なのは、栄養分を極力減らして育てるという手法。
      ミミズは、土壌改良として使われることもあるけど、そうでない場合も
      結構あって、「ミミズが近くにいる」=「土壌が悪くなっていく」という
      パターンもあるわけなんだな。

      >植物体に直接危害を加えない少数派。

      そうでない場合もあるが、植物によっては、ミミズによって奪われる栄養分が
      その植物にとって欲しい栄養ということもある。
      根を食いつぶすといったことに対抗するなら、根に対してなにかしらの反応を
      するだろうね。ところが、今回のは、実というか果実に影響が出ているってこと。
      考えるに、栄養分が少なくなるだろうから、せっせと栄養分=辛味成分を含む
      を、せっせと蓄えるけど、なぜか栄養豊富で辛味成分を含めての増産体制が
      とまんないので、辛くなるということではないか?と思うんだな。

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    • by Anonymous Coward

      >英語のWormは蠕動運動で移動する生物一般を指す。
      >なんでわざわざミミズを訳語に当てるんだ?

      日本人にとって「土中を蠕動運動で移動する生物」が「ミミズだからじゃない?

      • by digoh (17917) on 2011年10月03日 11時37分 (#2028447) 日記

        それだと「虫でいいんじゃない?」ってことじゃないでしょうか。
        「昆虫」という意味以外に「なんか小さくて気持ち悪い何か」を虫と呼ぶのが一般的なようですし。[要出展]

        #ミミズも蜘蛛もナメクジもムカデもフナムシも虫

        親コメント
  • 家庭菜園レベルですが唐辛子作ってます。
    激辛系の品種は、素手で扱うと手の皮膚が炎症を起こすレベル(葉を噛んだだけでも卒倒するほど辛い)で、自然界の昆虫や鳥はとほんど寄り付きません。(アブラムシはつきますが生育に影響するレベルではないので殺虫剤は不要)
    他の農作物の周囲に植え、忌避効果を利用することさえあります。
    と、余談はともかく・・・・

    仮にMark Peacock氏の理論が正しいとしても、せめてその物質の特定までは頑張らないと、単なる○○農法のひとつでしかないでしょうなあ。
    しかも、錯覚する・・・って・・・・・・・
    「コンポストの排水~錯覚する」なんて、「毛根を刺激すると毛が生える」レベルの話でしかりません。
    そんなレベルで遺伝子の機能を欺くことができるなら、世のバイオテクノロジーなんて茶番ですよ。

    新たな農法で辛さが増したなら、それは単純にその成果として提示したらいいですね。
    未解明のメカニズムをさも解明したかのように言うから胡散臭くなる。

    それからこれも余談ですが・・・・・
    トウガラシの近くでピーマンを栽培すると、辛いピーマンがたくさん生ります。
    「コンポストの排水~錯覚する」理論を適用した場合、ピーマンは一体どんな錯覚をしていることになるのでしょうか?
    「あれっ?みんなトウガラシ???えっ??え??もしかして、俺、ピーマンじゃなくてトウガラシ?ヤベっ!!間違えた!」とか?
    ありえねーーーー
  • by Anonymous Coward on 2011年10月02日 13時19分 (#2028074)

    でなけらば唐辛子の防御反応は徒労になるな

    • 辛味ではなく痛み, あるいは熱さに近い感覚でしょう.

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      • by Anonymous Coward

        そもそも人間にも「辛み」という味覚は存在せず、人間が辛みと認識しているものは痛覚の一種だとか何とか。

        参考: 辛味は味覚か [wikipedia.org]

    • ミミズは土は食べる(土中の有機物を消化する)けど、植物の根などを直接かじったりはしないはずですね。

      もっとも、実際に虫が付いてもいないのに、虫の死骸(の分解による生成物)を含むコンポスト排水をかけることでトウガラシをだましているわけですから、
      トウガラシにとっては「徒労」と言えば徒労でしょう。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      そういう防御反応で生き残ってきた種であるとすると、ミミズは辛みを感じるのではないか? と愚考

      本当のことは知らない
      • by Anonymous Coward on 2011年10月02日 14時03分 (#2028092)

        味を感じるわけではないが、粘膜に摩り下ろした唐辛子をつければ痛みがあるように、
        辛さではなく刺激(痛み)として感じるのではないのだろうか

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    • by Anonymous Coward

      あまり理屈は関係ないんじゃない?

      都市伝説かもしれんけど、
      「疲労困憊した時には、特に興奮してなくても意味も無く勃○することがある」
      みたいなもんでしょう。

      必ずしもそれが生命の危機と直接関係して無くても、
      ある程度の相関があればそれで十分。

      #デスマは。。。。命の危険もあるか?死ぬ前に遺伝子を遺すのはある意味合理的なのかも。

    • by Anonymous Coward

      虫の死骸に反応しているのだからミミズは関係ないでしょう。

      で、虫は辛みを忌避します。
      米びつの虫除けにつかいますよね。とうがらし。

      • 反対意見というわけではないんだけど
        今年うちの米にたぶんコナガが住み着きました。

        よくホームセンターに売ってる唐辛子の形した虫よけ買って入れたけど効果は全く感じませんでした。
        夜な夜な米をかき回して幼虫を捨てる苦労・・・
        (虫よけ入れた後も成虫が卵産み付けてる)

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        • by Anonymous Coward

          米を新聞紙にでも広げて日に干せばいなくなりますよ

          • by Anonymous Coward
            でも、日干しにすると、米の水分蒸発によるに微細なクラックが入って、ご飯として炊いた時に、おかゆのようなご飯になってしまう。

            美味しいご飯を食べたいのなら日に干さないこと。
        • by Anonymous Coward
          わさびのは使ってみた?
  • by Anonymous Coward on 2011年10月02日 13時51分 (#2028087)
    トウガラシの敵は虫だけじゃなく、鳥とかもだよね?それなら、きっと鶏のスープとかで代用できるな!

    いや、一番の天敵は人間だろう。人間の辛味に合わせるなら、人間の(ry
    • by d02 (43010) on 2011年10月02日 16時51分 (#2028155)

      >トウガラシの敵は虫だけじゃなく、鳥とかもだよね?それなら、きっと鶏のスープとかで代用できるな!

      鳥によって種子を運んでもらうという恩恵もあるので、
      一概には敵と断定するのは難しいのかもしれない。

      >いや、一番の天敵は人間だろう。人間の辛味に合わせるなら、人間の(ry

      人間の味覚のラティテュードを外れる味覚をつくりだすと、人間は、
      「新味」「新食感」ということにしてしまいそうな気がするんですよ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      鳥には唐辛子の辛さは効かない、とか言う話がありませんでしたっけ?
      鳥に対してはむしろ実を食べてもらったほうが遠くに広まるから理にかなってるとかなんとか。

      • by eukare (2230) on 2011年10月02日 14時34分 (#2028103) 日記

        カラス避けに唐辛子というかカプサイシン練り込んだゴミ袋とか防鳥ネットがあったような。

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        • by Anonymous Coward on 2011年10月02日 16時47分 (#2028152)

          少なくとも、辛いって事はないらしい。

          http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id=habaneros-and-tarantulas [scientificamerican.com]
          "Capsaicin helps the pepper to scare off mammals but does not affect birds that could spread the pepper seeds."

          http://npic.orst.edu/factsheets/Capsaicintech.pdf [orst.edu]
          "Although birds have the TRPV1 receptor, it is not activated by capsaicin."
          "Birds do not detect capsaicin. Although birds possess the TRVP1 receptor in their nerve cells, it is not activated by capsaicin as it is in mammals."
          (詳しくはreferenceの20と21を参照のこと)

          鳥類にも哺乳類と同じようなTRPV1 受容体があるんだけれども、カプサイシンが哺乳類の受容体に対して非常に最適化されているため、鳥類の受容体には入り込めないらしい。で、これは種を鳥類(消化機能が弱いので種子の運搬に便利)に運んでもらう上で有利に働いているのではないか、と。

          ついでに調べていたらこんな事も書いてあった。
          哺乳類の受容体にぴったいになっているものだから、カプサイシンにさらにちょっとだけ置換基をつけたりすると哺乳類の受容体にも入り込めなくなって辛くなくなるらしい。その一方、体内に吸収されて(一部分解されて?)からの「代謝を活性化する」という部分は残るらしい。だから辛くないけど代謝は活発になる成分とかが作られたり抽出されたりして売られてるんだとか。
          これとか。
          http://www.ajinomoto-ff.com/capsiate_natura/scholar/ [ajinomoto-ff.com]

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  • by Anonymous Coward on 2011年10月02日 14時01分 (#2028091)

     ▽
    つ⊥   ミミズカクテル(ミミズのウ○コ汁+虫の死骸)

    トウガラシ「水ぅ!#」

    怒って真っ赤になりましたとさ。

  • by Anonymous Coward on 2011年10月02日 15時31分 (#2028118)

    ああ、だからラッシーとか飲むんだ。

  • by Anonymous Coward on 2011年10月02日 22時17分 (#2028288)

    甘みや旨みを増したり調節したりするのに使えませんかね?
    気候変動による出来不出来をある程度キャンセルしたり。

  • by Anonymous Coward on 2011年10月09日 12時41分 (#2031817)

    コンポストなんて言う奴にはミミズ食わせてやるぞ、堆肥といえ!

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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