ニュートリノ、「超光速」撤回 44
ストーリー by reo
一つのお祭りの終わり 部門より
一つのお祭りの終わり 部門より
kieru_haim 曰く、
色々話題になったニュートリノですが、正式に「超高速」関する撤回を行われたようです (MSN産経ニュースの記事より) 。
京都市で開かれているニュートリノ・宇宙物理国際会議で名古屋大の小松雅宏准教授により正式に発表されたもの。GPS による時刻同期において、ニュートリノ到着側の機器の光ケーブルの接続部に 1.5 ミリの隙間があり、この接続不良による測定ミスが原因とされており、5 月の再実験の結果、ニュートリノの速度は光速と誤差の範囲で同じだったという。
ニュートリノさんが「超光速」を撤回 (スコア:2)
これだと、ニュートリノが自ら撤回したように見えて微笑ましい感じ。
ニュートリノさん「あわわわ、驚かしちゃってごめんなさい。じつはわたし超光速で動いてるわけじゃなかったんです (>_<)」
「ニュートリノ 擬人化」でググると……何でも擬人化する人っているんだなあ。
ところで、「正式に『超高速』関する撤回を行われたようです」ってすごい日本語だと思う。
Re: (スコア:0)
・超「光」速
・「に」関する
・(何の?)撤回
・「が」行われた
もう凄まじいの一語。
Re: (スコア:0)
>正式に「超高速」関する撤回
わたし、このタレコミした人中国人じゃないかと思うアル
Re:ニュートリノさんが「超光速」を撤回 (スコア:2)
僕もタレコミ人はネイティブの日本語話者ではないんじゃないかと思う (中国人かどうかは知らないけど)。「超光速」の漢字ミスや助詞の脱落はともかく、「撤回を行われた」という助詞の間違いは、たぶんネイティブはなかなかしない。
タレコミ人がネイティブでなければ言葉の間違いは理解できるけど、これをそのまま載せる編集者ってのは僕には理解できない。言葉を直すのも編集者の仕事じゃないの。
Re: (スコア:0)
たぶん編集者もネイティブの日本語話者ではないんですよ。Oliverとかいう人はドイツ在住らしいし。
Re:ニュートリノさんが「超光速」を撤回 (スコア:2)
タレコミ人がネイティブでないから間違った日本語を使ってしまった → ああ、だからこういう日本語になるのか。納得。
編集者がネイティブでないから間違った日本語をそのまま載せてしまった → いや、言葉を直すのも編集者の仕事でしょ。ネイティブかどうかはどうでもいいけど、仕事ができないならなんで編集者なんかやってるの。
こるぁ(誤字指摘のみ) (スコア:1)
×超高速→○超光速
#長い記事じゃないし、肝心の単語なのでちゃんと確認してくださいです…。
Re: (スコア:0)
イヤリングが鳴るぜ。
Re: (スコア:0)
チャカ乙
でガラスの摩天楼は?
Re: (スコア:0)
すかさず超高速で
撤回修正・・・と書こうと思ったのに未だそのまま・・・Re: (スコア:0)
超高速という点は撤回する必要がないような。
記事の撤回は? (スコア:1)
Re:記事の撤回は? (スコア:3, 参考になる)
>おかしな実験結果が出たけどデバッグ仕切れず困っている、助けて、という主旨で
当時のプレスリリースやら記者会見での発表,arXivの論文はもうちょっと強く自信を持っている感じだと思います.
「もちろん何か間違っている可能性はあるが,少なくとも我々自身での各種検証では問題が見つからなかった.これが事実だとすると大きなインパクトがあるため発表に踏み切った」
という感じで書かれている&質疑応答していましたので.
Re:記事の撤回は? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
しかし、おかしな実験結果についての検証を求めるのに、一般の報道向けに大々的に記者会見などする必要はありません。
本心はどのような意図で発表したか知りませんが、一般の人がこのように騒ぎ立てるのは分かっていたはずです。
Re: (スコア:0)
今回特別注目されただけで、多くの大規模実験で一般向けの記者会見は行われていますよ。
Re: (スコア:0)
>多くの大規模実験で一般向けの記者会見は行われていますよ。
それは結果発表の場合ね。
親コメが言ってるのは、
>おかしな実験結果についての検証を求めるのに、一般の報道向けに大々的に記者会見などする必要はありません。
という場合。
「良くわかんない結果が出たから検証用のアイディアよろしく」ってのはコミュニティ内で回すんで、一般向けの記者会見は普通やらないと思います。
そんなわけで元コメの
>おかしな実験結果が出たけどデバッグ仕切れず困っている、助けて、という主旨で
というのはちょっと違う気が。
単純に「どこかがおかしいから誰か助けて」ってだけなら記者会見だの論文にしてarXiveに掲載だのしませんって。
あれだけやったってことは、「どこか間違ってる可能性もかなりあるけれど、我々はやれるだけのチェックはした。これが新しい物理現象である可能性がある」ってことでの報告ですから。
Re:記事の撤回は? (スコア:2)
物理の流儀をよく知ってるわけじゃないけど、
記者会見はともかく、論文にして arXiv に載せるのって、「コミュニティ内で回す」ためのごく普通の方法じゃないの。
Re: (スコア:0)
×一般の人がこのように騒ぎ立てる
○マスコミがこのように騒ぎ立てる
Re: (スコア:0)
今回の発表を受けて各社「超光速やっぱりキテネー!」って報道してるわけですが
具体的にはどういう「撤回」を求めてるんですか?
Re:記事の撤回は? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
>「世紀の大発見だと思ったのに計測機器の誤りだと判明して大変残念だ、と学者は失意にくれている」というイメージ
なんてイメージ特に自分は持ってないんですがどのへんの報道でそういうイメージを植え付けられました?
Re:記事の撤回は? (スコア:1)
普通にそのまま伝えると、センセーショナルな部分だけが目立ち過ぎるのが明らかなら、 そうならないよう逆方向に印象を引っ張るとか注釈を増やすとか、 誤解無く末端まで伝わるよう、翻訳の努力をするのがコミュニケーションの仕事だと思ってますので。
Re: (スコア:0)
マスコミは自分の見たいもの以外徹底的に無視するから無駄ですよ。1時間くらいかけたインタビューで露骨な誘導を繰り返してポロッと漏らした一言だけをことさらに大きく取り上げる程度のことは日常茶飯事。
×「超光速」、○「光速」? (スコア:1)
「ニュートリノの速度は光速と誤差の範囲で同じ」
ニュートリノに質量があるのはすでに証明されているので
光速だとするとそれこそ大問題になりそうなんだが・・・
Re:×「超光速」、○「光速」? (スコア:2, 参考になる)
科学者の大好きなレトリックです。
「その二つを分離できないほど誤差が大きいです」の意味です。
結局、「誤差で説明できるかどうか」が全てですので。
ちなみにニュートリノより遥かに重い陽子だって、
LHCでは光速の99.999999%にまで加速されます。
観測でニュートリノの速度を測るのは、こんな騒ぎになるほど大変な事。
Re: (スコア:0)
質量の不確定性は厳密には系統誤差に含まれるべきですが、他の誤差に比べて極めて小さいです。
この実験では、ニュートリノの速度は光速だと考えて問題ありません。(質量ゼロで計算して問題ありません)
Re:×「超光速」、○「光速」? (スコア:1)
一方でニュートリノの質量については, T2K実験 [t2k-experiment.org]などで複数の確証が得られたみたいですね.
遅刻の言い訳に使えなくなったかじゃないか! (スコア:0)
超光速? (スコア:0)
実験は5月だったのに・・・
とタイトルみて思ったんだけど、「超光速」で「撤回」したんじゃなかったのね orz
Re: (スコア:0)
超光速ですと、発表の前に撤回することになります。
接続部の隙間をキャリブレーションする手順はなかったのか (スコア:0)
正常に接続してても接続部には微細な隙間が存在するだろうからそれを考慮した補正は行っていないんだろうか。
素人考えだと、光ケーブルの伝達速度とか途中の融着箇所とかコネクタによる接続箇所とか全部もろもろ考慮にいれてシステム全体をキャリブレーションしてから実験するものだと思っていた。
今回は色々楽しめた上に原因が判って良かったけれど、こういう実装上の問題が原理的に排除できない実験方法は研究その物の信頼性を低下させていると思う。
Re:接続部の隙間をキャリブレーションする手順はなかったのか (スコア:2)
光ケーブルの伝達速度とか途中の融着箇所とかコネクタによる接続箇所とか全部もろもろ考慮にいれてシステム全体をキャリブレーションしてから実験するものだと思っていた。
少なくとも設計では全て考慮しているでしょうね。でなきゃこんな精度出ないし。また、少なくともサブシステムのキャリブレーションはしているでしょう。でなきゃ(略)。
今回の不幸な点は、キャリブレーションしにくい場所にあるサブシステムで不良があったことと、接続不良があったにもかかわらずシステムが動いちゃった点な気がします。
1.6mm・・・うーん、動いちゃうのか・・・。
こういう実装上の問題が原理的に排除できない実験方法は研究その物の信頼性を低下させていると思う。
やたらネガティブな一文ですねえ。そのような実験はダメって言っているように見えますが、(個ではなく)量を計測する実験では、実装上の問題が原理的に排除できません。あなたは量を計測する実験を全てダメと言うのですか?
日々信頼性(≒精度)向上に励んでいる研究者達が泣きますよ・・・
Re: (スコア:0)
もっと不幸な点は、問題があるのに気がつかず、3年間に1万回以上も実験を行ってしまったこと。
1年に一回くらい、システムを全部バラしてオーバーホールをしていたら防げていたかもしれない。
Re: (スコア:0)
毎年全部ばらして組み立てるようにしたら、ミスを起こす箇所が毎年異なり、そのため結果が変動して、気がつく可能性は出てくるでしょうが、ミスをなくす(減らす)にはどうしたらいいんでしょう。。。
Re:接続部の隙間をキャリブレーションする手順はなかったのか (スコア:3)
>> ミスをなくす(減らす)にはどうしたらいいんでしょ
自分は、時々(適当なタイミングで)系全体をバラして、そのまま組み直します。
実験を続けているとケーブルがこんがらかったり、コネクタが汚れたりするので。
組み直した直後は、たいていデータが再現しないですが、再調整の課程で
安定な測定ノウハウや、小さなバグが見つかったりします。
まぁ、そんなに大規模な実験じゃないから出来ることですがね。
Re: (スコア:0)
データは補正できればいいんですけどね。
校正か。
差分が明確になれば無駄になることはないかと。
#素人の横考ですが。
Re: (スコア:0)
さらに不幸な点は、3年間見つけられなかった問題点が発表してからすぐに見つかったこと。
なんてトホホ。
Re:接続部の隙間をキャリブレーションする手順はなかったのか (スコア:1)
前提として、この実験の主眼はニュートリノ速度を測る事にはなく、
この結果は単にバイプロダクトに過ぎないという事を念頭に入れてください。
勿論結果を公表する以上入念なチェックが必要だったと我々が突っ込み入れるのは簡単ですが、
もともとオプティマイズされていない観測系である以上、
何がしか未知の落とし穴が存在するのはある意味仕方ない気がします。
Re: (スコア:0)
そういう素人が思いつくことは全て確認しているでしょう。
その上で予想外の結果となったので、間違いがないかの確認を世界に向けて求めたんでしょ。
Re:接続部の隙間をキャリブレーションする手順はなかったのか (スコア:1)
それが本当ならマーフィーの法則 [blogspot.jp]は生まれなかったはずです.
Re: (スコア:0)
素人に思いつくようなことを全て確認すればマーフィーの法則にあるような事態は起きないと考えるのが大きな間違いです。
罪の無いものだけが石を投げなさい (スコア:1)
そういうセリフは成功した人だけが言えます.
Re: (スコア:0)
そういうセリフは素人だけが言えます