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地球

地球の温室効果により、地球の北側で植物が大幅に増える 58

ストーリー by hylom
緑で覆われるのがよいことというわけではない 部門より
taraiok 曰く、

地球温暖化の進行によって、より北極に近い地点でより多くの植物が生育するようになっている模様。NASAが1982年から2011年までの30年間に集めた地表データや人工衛星から取得されたデータを使用して検証したところ、この傾向が分かったという(NASA本家/.)。

調査範囲は約2600万平方キロメートル。その結果、温暖化によりこうした地域で植物成長が増えていることが分かったという。NASAが公開した画像では、緑もしくは青の部分が植物の増えた地域、赤やオレンジが減少した地域、黄色は変化がなかった地域となっているのだが、温暖化により34~41%の地域で緑の箇所が多く見られ、51~62%が黄色、3~5%がオレンジもしくは赤になった。植物が増えた地域は、アメリカに匹敵する面積だとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 植物が増える=固着されている有機物が増える=CO2減少に効果が出る

    ような気がするのですが、甘いんでしょうか。

    #なぜ北側だけ?

    • 植物が吸収するCO2の量は日照にも関係していて、条件によっては
      植物が排出するCO2量が吸収する量を上回ることも少なくないですから、
      植物が生い茂ったからといってCO2量が急激に下がるということはない
      んじゃないですかね。

      もともとCO2の吸収は海洋が多くを占めていると考えられているようですが、
      いまよりCO2濃度がずっと高かったジュラ紀などでは海洋酸性化が頻繁に
      起こったりと怪しげな状況だったようで、CO2の吸収が気温に応じて
      増えるかどうか何ともわからないんじゃないでしょうか。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        温暖化は保存則を無視した境地にあるのですね。
        わかります。

        • by Anonymous Coward

          地下から掘り出して使った分、環境中の炭素の総量は増えている。
          植物がCO2を吸収しても、大半は有機物の形で蓄積されるだけで、地下に戻る訳じゃないんで。時間と共にCO2になってまた出てくる。
          そして気温が上がると、CO2になって出てくるまでの時間も短くなるから、CO2の量が増える場合もある。

    • 温室効果ガスはco2だけでは無い [wikipedia.org]のです。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        この表にDHMOが含まれていないのは、かなり問題がある。

    • 緑地が増えるとCO2固定が増える場所もあるけど、一方でアルベドが減る効果も大きいのです。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      気温が上がると、有機物の分解速度も速くなるんじゃないの。逆に増えるかもしれんよ。

    • by Anonymous Coward

      極近くの地面がメルカトル図法に描かれるほど広ければあるいは。
      実際には高緯度になるほど一周の距離は短く、面積も小さい。
      極端なたとえですが、赤道を一周する1m幅の帯と、極を一周する1m幅の帯(つまり直径2mの円)の面積は比べるまでもありません。

      面積の狭さゆえ、高緯度帯の炭素固定能力のキャパシティは元々小さいのです。
      温暖化がますます進めば低緯度帯でも植相の変化があるでしょうけど、
      温度上昇の速度に、より高温な環境を好む植物の登場が間に合わなければ、
      高緯度帯でちょいとばかり緑地が増えたくらいでは追いつきません。

      南半球は極それ自体は大陸ですけど、極周辺の陸地が少ないからでしょう。

    • by Anonymous Coward

      南は陸地が少ないからなぁ

      • by Anonymous Coward

        南極大陸があるじゃないか

    • by Anonymous Coward
      アルベドが上昇して地球の熱収支のバランスが崩れるかも。どちらにせよ効果は遅効性なので影響が分かる頃には手遅れなんですけどね。
    • by Anonymous Coward

      基礎知識
      気温が上がると二酸化炭素の放出量は増える。

      熱帯多雨林は同化量も多いけど、呼吸や分解で大量の二酸化炭素を放出している。
      結果的に土壌の有機物は少ない。
      炭素が大量に存在するのは草原や寒冷地。
      特に草原地帯は化学肥料と灌漑の発達により今日の食料の大部分を支える穀倉地帯になっている。
      近年穀倉地帯の土地の酷使により土壌の崩壊が進んでいて結構ヤバイことになっている。
      みんな農学に興味がないのか?
      近代農業は結構大きな二酸化炭素排出源なんだよ。

  • by NOBAX (21937) on 2013年03月13日 17時30分 (#2342641)
    温暖化は良い出来事という結論ですね。

    アメリカはシェールガス革命で、原子力シフトが必要なくなったので
    地球温暖化論を吹聴する必要がなくなったと。
    むしろ、CO2増加賛美論を構築しないといけなくなったという事ですね。
    • by Anonymous Coward on 2013年03月13日 18時24分 (#2342686)

      >地球温暖化論を吹聴する必要がなくなったと。

      どこのアメリカが吹聴してたんだ……
      むしろアメリカの(国家としての)基本方針は「そのうち産業界がうまい事やるから問題ない」で、規制反対寄りだったじゃないか。

      というかそもそも元記事やら元論文やらはそんな論調じゃ無くて、

      ・極域での変動はかなり大きかった(これは以前から指摘されていたポジティブフィードバックによると思われる)
      ・これだけ大きな変動が生態系にどんな影響を与えるかは研究が足りないから今後やってかないと駄目だよね

      っちゅう話でしょ?

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        言いだしっぺが欧州で、EUは規制、標準化で覇権を狙ったり、ビジネスをするのが目的で
        アメリカはEU主導じゃ面白くないから反対だったというだけだよ。
      • by Anonymous Coward

        オバマの二期目の演説にも「温暖化はどないかせんといけん」と言及されてましたよ。
        シェールガスの推進の謳い文句のひとつが「天然ガスは石炭よりましだから」というのもあります。

    • by Anonymous Coward

      >温暖化は良い出来事という結論ですね。

      「植物にとって」かつ「北緯60度~80度付近」は、か。
      赤道付近は逆に砂漠化が進むだろうからトータルで見ないといかんだろうし。

    • by Anonymous Coward

      「来年になれば、『地球温暖化論』は下火になる」と思い続けた『来年』は何度目でしょうね。
      いいかげん、目を覚ましましょう。あなたは温暖化否定論者に騙されたんですよ。

      1万年の気温変動を推定、「100年前からの急増」がより顕著に [wired.jp]

      • by Anonymous Coward
        はは、でも二酸化炭素排出を今さら減らしてももう遅いんじゃないか、50年早く対策するべきだったね、はっはっは。てな感じになってなかったけ。
  • 地球温暖化はむしろ進行している。

    すごく簡単にいうと
    地球温暖化で北極の氷が融け、寒さを閉じ込める極渦が弱くなったため、
    寒さがより外部へ漏れてしまうようになってしまった。

    北極では温暖化の影響で氷がとけて、近辺の岩石がむき出しになった。
    そうすると、日光の吸収率が氷雪に比べて圧倒的に高いので、
    他の地域に比べて倍以上、温度上昇が加速している。
    (上記記事は欧米の寒波の話。日本が該当するかは気象予報士さんよろしく。)
    日経サイエンス2013 02月号より。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月13日 17時09分 (#2342611)

    > An international team of university and NASA scientists examined the relationship
    > between changes in surface temperature and vegetation growth from 45 degrees
    > north latitude to the Arctic Ocean.

    とあるので、北緯45度以北だけの調査です。
    温暖化により、関連だった極地方が植物にとって生育しやすい気候になるのは当然かと。

    この調査には含まれていないようですが、45度以南だとどうなるんでしょうね。
    きっと、砂漠化の影響で植生が減っていると思うんですが。

    • by Anonymous Coward

      テキサスとか、アメリカ南部の旱魃は酷くなってますからね。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月13日 17時10分 (#2342612)

    なんか、ほんわかしてしまって危機感が感じられないんですけど...。

  • 温暖化がらみの学者のスキャンダルで、
    少しまえまであった人類存亡の危機みたいな、深刻なトーンがなくなりましたよね。

    ハリケーンなどの異常気象が頻発しているアメリカでも、実害が結構大きくなってきたけど、
    ゆるやかに温暖化対策をしていく、いまのままの現状で大丈夫って流れなんでしょうか?

    • いろいろ難しい点があって,現時点では,

      ・どんな条件だと何度ぐらい温度が上がるのか?

      の議論がようやくまとまってきたかな?という段階になります(ただまだ幅がそれなりにある).
      次に何の議論が必要かというと,

      ・○○度上がったときに,どんな影響があるのか?

      というところ(環境,経済への影響の評価)になるんですが,正直なところ現時点ではあまりにも見積もりに幅がありすぎて定量的な議論は紛糾してます.

      これの何が問題かというと,「対策をとらないケースだと○○,対策1までだと××,対策2までだと△△の損害が出るから,費用対効果考えてもここまでやった方が良いよね?」という議論が出来ない,と言う点です.
      つまり研究者側が社会&産業界に提示できるのが,「このまま行くと多分凄い損害が出るから,早く手を打った方が良いよ」という意見になってしまうわけです.
      当然ながら社会やら産業界やらは「算出できてないよくわからない損害額」に対し対策をとるのは嫌ですから,合意はなかなか形成されません.そりゃまあそうですよね.

      >どのくらい差し迫っているのか

      影響を無くす,という意味での差し迫り方で言うと,既に撤退戦に入っています.
      去年の中頃だったかの論文で検討されていたのですが,今世紀末までの気温上昇をゼロに抑えるのは既に無理という結論になっていて(「ドアは既に閉じた」とか書かれていた覚えが),後はまあ,どこに防衛線を引いてそこまでの撤退で済ませるか,という議論になります.

      でまあこれも結局,「どこまでに抑えたらどのぐらいの被害で済むのか?」が算出し切れていないので(算出しているが,議論により幅がありすぎる),合意形成は現段階では無理でしょう.

      あと2-30年もすればある程度の結果は出るんで,もうそれでいいかなと思う今日この頃.
      実際,規制対象が対象だけに(何せエネルギーなんていうクリティカルな部分),全世界レベルでの合意形成が出来る気もしませんし.

      親コメント
    • 「不都合な真実」が真実ならもう人類終了確定です。

      ・京都議定書なんて所詮「排出量を1990レベルで抑えましょう」という話で、
       守れてもCO2排出量は膨大であることに変わりなし。
      ・それでもアメリカやカナダは離脱。
      ・そもそも中国やインドは途上国で対象外。
      ・日本はリーマン・ショック不況と電力会社の排出権取引でなんとかクリアできたけど、
       今後は原発停止でそんな余裕もないし、火発によるCO2増加もあって
       今後の削減は無理

      排出量を1990年レベルに留めても温暖化は進むのに、結局それ以上にCO2排出量は増加中。
      CO2削減なんて核戦争でも起こさない限り無理なんじゃないかな。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月13日 17時27分 (#2342637)

    NASAの元記事見ると
    That is an area about equal to the contiguous United States.
    だからアメリカ合衆国ね。

    政治外交の話題やスポーツの国際大会とか、判りきってる時まで厳しいこと言わないけど、
    この手のトピック、それも翻訳モノの時は字数ケチらず正確に書いて欲しい。

    • by Anonymous Coward

      さすがにアメリカ大陸に匹敵する面積とはおもわんでしょ

  • by Anonymous Coward on 2013年03月13日 18時16分 (#2342681)
    同じ面積でも、立体的に豊かなジャングルが減る量と、コケや藻類が増える量とじゃ、なんか計算が違うんじゃないかという気が、しないでもない。
    だって、極地方に緑が増えているといってもジャングルかしているわけじゃないでしょう?
    • by Anonymous Coward

      単純計算はできないけども、
      普通の森林→ジャングル
      コケしか生えてなかったところ→普通の森林
      氷→コケ
      というシフトなので、植物が増えるという方向は間違ってないかと。

      • by Anonymous Coward

        じゃあ輪廻ってどうなるの?
        命の数が増減したら困るんじゃないの?

        • by Anonymous Coward

          植物は六道に含まれないから困らない。

        • by Anonymous Coward

          命って情報だからコピぺで増やしたりマージで減らしたり自由自在ですよ

    • by Anonymous Coward

      結局光合成が太陽エネルギーに依存していることを考えると立体的かどうかはあまり関係ないかも。
      エネルギー密度の観点から高緯度地方は同じジャングルだったとしても不利じゃないかな。

      あと、光合成回路の効率、つまり植物の種類も重要かも。
      ジャングルよりサトウキビの方が効率よさそうだし。気温も重要そうだね。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月13日 19時43分 (#2342735)

    世界的な緑化運動が実を(葉を)結びだしたのがそれくらいの年代からだったりするんじゃないの?

  • by Anonymous Coward on 2013年03月14日 2時43分 (#2342982)

    次の最終世界大戦から目を逸らさせるためのまやかしにすぎない。
    いずれにせよ、人類は滅びる。

    # ♪あなたな~ら、どうする~、あなたな~ら、どうする~

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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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