ナノ素材「グラフェン」は家庭用ミキサーで作れる 15
ストーリー by hylom
皆さんもご家庭でレッツトライ 部門より
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あるAnonymous Coward 曰く、
炭素原子を水平に結合させたシート状の構造体「グラフェン」は非常に薄く、かつ熱や電気をよく通すため、トランジスタの素材にすればコンピューターの高速化・小型につながると期待されている。しかし、工業規模での製造が難しいとされてきた。アイルランドと英国の国際研究チームは、この問題を「家庭用ミキサー」を用いて解決することに成功したそうだ(AFPBBニュース)。
この手法は、グラファイト(黒鉛)の粉末を「剥離液体」を満たした容器に入れて高速で混ぜ合わせるというもの。これにより、厚さ約1ナノメートル、長さ100ナノメートルのグラフェンの極薄シートが液体中に漂う状態で生成されたという。
工業用の「せん断ミキサー」だけでなく、家庭用の調理用ミキサーでの再現にも成功しているという。実験で生成されたグラフェンは数グラムだが、規模を拡大すれば数トン規模での生産も可能という。
グラフェン職人の朝は早い (スコア:4, おもしろおかしい)
「どうしてこんなに早く?」
日が昇り始めた頃に職人は起きる。
「私の師匠が『光源をしっかり選んで,明るさと角度をちゃんと調節すればすぐわかるよ』と言っていたんです。
若い頃はサッパリでしたが、最近、ようやくその明るさと角度の調節の意味するところがわかってきた。
日の光です。特に昇る朝日は角度もいい具合に変化するので、都合が良い」
「つらくはないんですか?」
「まあ、最初は嫌でしたよ(笑)
板ガラスを使ったほうが楽できるんじゃないかとか、そんなことも考えてました。
でもこの仕事を続けるうちに、どんどん苦にならなくなったんです」
そう言いながら、淡々とスコッチテープを貼っては剥がす。
何気ない行動のひとつにも職人技が光る。
素人が特に道具も何もなく適当にやると、かなり分厚いものが基板上に乗っているのに「良しできた」とか満足してしまう恐れのある作業を、一切の無駄なくこなす。
「アイルランドでは、家庭用ミキサーで作る手法が発明されたようですが」
「関係ない。師匠から継いだ技だし、仮に私が最後になろうとも」
「……」
「ここスコットランドだしね」
「スコッチテープって(ここで録画は途切れている…
Re:グラフェン職人の朝は早い (スコア:3, 参考になる)
単なる駄コピペではなく、
phason氏が語った、セロテープを使ってグラフェンを取り出す方法についてコメント [srad.jp]の内容を盛り込んでいるところがなかなか味わい深いですね。
Re: (スコア:0)
これを読んで、タレコミが何をしているのか理解できた。
つまり、職人はミキサーで、スコッチテープが剥離液体ってことか。
(はい、グラフェンが合成されたと勘違いした、頭の悪いやつです)
Re: (スコア:0)
朝は早い シリーズの、
元ネタの発症ってどの辺でしょうかね。
Re: (スコア:0)
私の記憶が正しければ、雑誌 「LOGIN」だったと思います。
元ネタは 忘れてしましいました 半導体職人だったかな・・・
Re: (スコア:0)
とんでもなく偏執的なあたりですかね。ほとんどビョーキ!
ミキサー親父、大喜び (スコア:4, すばらしい洞察)
で、記念に、なにを、ブレンダー!してくれるんだろう。
Re:ミキサー親父、大喜び (スコア:2)
是非、鉛筆とスコッチテープを。
グラフェンまで分子粉砕されて原子状炭素になって出てきそうですが。
Re: (スコア:0)
大丈夫です
「そしてできあがったグラフェンがこちら」
といっておもむろに作業台の下から前もって仕込んでおいたグラフェンを取り出すんですよ
ワードナーの逆襲 (スコア:1)
%タイトル%の時みたいにブレード・カシナートでかき混ぜてもいいのかな?
らじゃったのだ
Re:ワードナーの逆襲 (スコア:1)
カシナートの剣は家庭用ではないのでダメかも。
#工業用でも無し
でも、スムージー作りならきっと大丈夫。
クローリングケルプのスムージーとか。
最近のphason氏の日記より (スコア:1)
phasonの日記: ウェハーサイズの単結晶グラフェン作成法 [srad.jp]
今回のストーリーの方は、大量生産は良いですがまともにウェハーとして使えるほどのきれいなものって作れるんですかね。
Re:最近のphason氏の日記より (スコア:5, 参考になる)
おそらくは無理かと。
原料にグラファイトを使っていますが、グラファイトの時点で2D方向に多結晶であり、多くの欠陥があります。
気相法でじっくり単層を合成するよりも、出発物質の時点でダメです。
また、剥離した後も、"few-layer"とあるように、完全に単層のグラフェンにならず、数層のものが混じってしまいます。
そして。それらを完全に剥離するほどエネルギーをかけたら、単層のグラフェンも粉々になって小さいものしか出来ません。
実際に、今回出来たものは100nm程度の破片です。
機械的な力を使うことの欠点ですね。
ただし、多孔質電極とか導電性フィラーのような用途に使うのであれば問題はないでしょうね。
そもそも、このような「機械的な力でグラファイトから剥離」というのは、論文内でも触れられていますが、超音波などの方法で既知です。
グラフェンの大量合成は数年前から機械的・化学的に様々な手法で試みられていますが、
今回の方法は「伝統的な超音波乳化機よりも、ミキサーを使ったほうがエネルギーコストが低い」というもので、単にコストの話です。
かんたんにつくれる (スコア:1)
と、割烹着を着た研究者が言っているのを想像してしまって。
#いや、家庭用のジューサーでもいいっていってたからだよそんなんじゃないよ
Re: (スコア:0)
実際、セロハンテープでノーベル賞出てますからね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%8... [wikipedia.org]