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サイエンス

Nature掲載のSTAP論文、2本とも撤回へ 71

ストーリー by hylom
どうなるSTAPと理研 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Nature誌に掲載された2本のSTAP細胞関連論文について、研究ユニットリーダーの小保方氏が撤回に同意したと報じられている(毎日新聞ZakZak)。

小保方氏は論文の撤回を否定していたが、疑義が指摘されていたNature掲載の2本目の論文については5月下旬に撤回に同意。さらに、1本目の主論文についてもこのたび撤回に同意したという。責任著者に名を連ねている米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授も撤回の意向を示しているようだ。

STAP細胞については理化学研究所統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員らが「STAP細胞を培養してできたとされる細胞が実験に使っていないはずの別の種類のマウスの細胞だった疑いが強い」という報告書を発表する(NHKニュース)など、まだその真偽に関わる話題は尽きない。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2014年06月04日 20時23分 (#2615250)

    /.J に足繁く通われている皆さんは既にご承知のように、
    STAP細胞とやらの正体は単に
    「酸につかって光って死ぬ細胞」
    である疑いが濃厚なわけで、二本の論文に載っている実験は
    「ほとんど全て捏造」と疑われているわけです。

    理研の理事長や広報は「論文を撤回すれば不正の調査は行わない」などと、
    にわかには信じがたい、研究者の風上にも置けない妄言を繰り返していますが、
    先の論文調査委員会の調査は全く不十分で、
    実質的な不正の調査はまだ始まってもいないと考えるべきです。

    笹井氏が会見でも強調していた「STAP細胞は胎盤にも寄与する」という主張は、
    時系列的には笹井氏のプロジェクト参加以降に、
    特許出願や今回問題の論文で為されるようになっています。

    一体誰が、いつ、どのような根拠で
    「胎盤に寄与する」とか「胎盤も光る」という主張を始めたのか、
    事実関係の解明が必要です。

    また、共著者が論文作成に果たした役割や、小保方研や他のCDBのラボの
    研究者・テクニカルスタッフの関与の有無などはほとんど明らかになっていません。
    小保方氏が単独・独断で行った研究不正なのか、そうではないのかも
    調査によって明らかにする必要があります。

    他にも、再発防止の観点からは、三月初旬に kaho 氏が
    監査・コンプライアンス室に通報した際、誰に、いつ情報が渡り、
    誰がどのような根拠にもとづいて「調査不要」と判断したのかも
    詳らかにすることが求められます。

    • by Anonymous Coward on 2014年06月04日 23時45分 (#2615385)

      また、共著者が論文作成に果たした役割や、小保方研や他のCDBのラボの
      研究者・テクニカルスタッフの関与の有無などはほとんど明らかになっていません。
      小保方氏が単独・独断で行った研究不正なのか、そうではないのかも
      調査によって明らかにする必要があります。

      これはものすごく重要
      小保方氏は従来の論文捏造事例に多く見られたような、「神の手」を持った一介の大学院生ではない
      小保方氏はSTAP細胞の研究をするために(報道によれば特例扱いで?)グループリーダーとして理研に雇用されたのであって、小保方氏のボスたちは事件発覚後もSTAP現象は実在するというスタンスでものを言っていた
      不正は学生個人のものであって、後になって考えてみれば「神の手」を持つ学生がいる時にだけ実験がうまくいくのはおかしいと思った~などという言い訳は通用しない

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        その辺は自己点検検証委員会が調査・報告中ですね。
        今月中と言われてる結果待ちかと。

    • by Anonymous Coward

      >>理研の理事長や広報は「論文を撤回すれば不正の調査は行わない」などと、
      >>にわかには信じがたい、研究者の風上にも置けない妄言を繰り返していますが、

      そんな下らないことに研究費使うなら抗議するわw

  • 他の人は? (スコア:3, 興味深い)

    by ahg (42322) on 2014年06月04日 18時59分 (#2615193)

    この分野には詳しくないんですけど、他の著者は責任とらなくていいんですかね?
    名前を連ねている以上、それなりの責任を取るのは当然だと思うのですが

    問題無いなら自分の名誉、問題が起きたら知らねーよで通るんですかね

    • Re:他の人は? (スコア:4, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2014年06月04日 19時42分 (#2615222)

      この分野に限りませんが、

      ・1stとCorresponding Author
      原則として論文全体に大きな責任がある。論文に問題があった場合には全面的に責任をとる。

      ・その他の共著者
      少なくとも自分が担当した実験に関しては全面的に責任を負う。それ以外のパートに関しては、掲載誌などにより扱いが異なる。
      ただ、あからさまに不審なデータに気づかない(または、あえて見逃した)、とか言う場合は相応の責任を問われる。

      という感じじゃないかなあと。
      掲載誌によって異なる部分は、雑誌の規約として

      ・共著者も論文全体に対し全面的に責任を負う
      ・共著者も論文全体に対し責任を負うが、その責は軽い
      ・共著者は自分の関連したパートに関してのみ責任を負う(当然、論文のフォーマットとして「誰がどこを担当しました」と言うのを書いておく場所がある)

      など差があります。
      規約とは関係ない感覚的なところとしては、「責任がないわけじゃないけど、1stやCorrespondingに比べればかなり軽いかな」という感じじゃないかなあ。

      >問題無いなら自分の名誉、問題が起きたら知らねーよで通るんですかね

      問題がない場合でも、単なる共著者はそれほど名誉ではないので、それに応じて問題が起きたときにふってくる責任も軽い、という方が近いと思います。多く賞賛される人ほど、責任も重い、というか。
      ある論文がすごい成果だった場合、まず賞賛されるのは1stとCorrespondingです。共著者に関しては、「何か手伝ったんだろうな」ぐらいの扱いのことが多いので、それに応じて責任も軽くなると言うか(ゼロにはならないが)。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      バカンティさんが一番責任ありそうなんだけど、、、
      研究室によるけど大学ではだいたい
      1st:実際手を動かした人(学生さん)
      中間:実験を手伝った人
      Last:指導者(教授)
      って感じだと思う。

      • by Anonymous Coward

        重要なのを忘れてる。
        Last: 金を持ってきた人

  • by Anonymous Coward on 2014年06月04日 19時57分 (#2615231)

    [CDBからのリークが報道された直後に理研理事から全役職員に向けて発せられたメッセージ]
    http://ai.2ch.net/test/read.cgi/life/1401713853/166 [2ch.net]
    166 :名無しゲノムのクローンさん :2014/06/02(月) 23:40:20.05
                                       平成 26 年 5 月 27 日
    役職員各位                     総務担当理事 最高情報セキュリティ責任者
                                             古 屋 輝 夫
                 職務に関わる情報の取り扱いについて

     今般のSTAP細胞論文の問題に関する報道やインターネット上において、公表
    されていない重要な情報が所定の手続きを経ることなく所外に出ているのでは
    ないかと思われる記述が見受けられます。この状況は極めて遺憾であり、業務
    の円滑な遂行を妨げるだけでなく、研究所の信用を著しく傷つけることにもな
    りかねません。
     STAP細胞論文の問題に限らず、研究所の役職員は、法律や諸規定により秘密
    保持義務が課せられているとともに、これには罰則規定があることも再認識し、
    業務に精励されるよう改めて周知いたします。
                                                 以 上
    参考:
    ○独立行政法人理化学研究所法 (平成 14 年 12 月 13 日法律第 160 号)
    [...中略...]
    第 15 条 研究所の役員及び職員は、刑法(明治 40 年法律第 45 号)その他の罰
    則の適用については、法令により公務に従事する職員とみなす。
    第 23 条 第 14 条の規定に違反して秘密を漏らし、又は盗用した者は、1 年以下
    の懲役又は30 万円以下の罰金に処する。
    ○定年制職員就業規程(平成 15 年 10 月 1 日規程第 33 号)
    [...中略...]
    第 54 条 定年制職員が次の各号の一に該当するときは、譴責、減給、出勤停止、
    昇給停止若しくは制限又は役職剥奪若しくは降格に処する。
    (7) 研究所の重大な秘密情報等を所外に漏らし、又は漏らそうとしたとき。
    [...後略...]

  • by Anonymous Coward on 2014年06月04日 20時11分 (#2615238)

    http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-226441-storytopic-1.html [ryukyushimpo.jp]

    kahoさんの解析と合わせて、もう実験自体が捏造だったと見るほかない状況なんだけど、理研は論文撤回するから調査は不要とかまだ言い続けるつもりなんですかね。

    これ以上グダグダな対応続けてると理研自体が危ないと思うんだけど。

  • ・英語で実施すべき面接を日本語でした。
    ・推薦状が1通も届いていない異例の状態

    当時未発表だったSTAP細胞の研究を重視した理研が、特例とみなして採用を急いだとのこと。
    http://www.47news.jp/CN/201406/CN2014060401002234.html [47news.jp]

    >STAP細胞の研究の秘密保持を最優先するため、小保方氏の指導役だった笹井芳樹副センター長が、
    >研究内容をセンター内でも非公開にしたことが、チェック機能の低下を招いた要因
    http://www.yomiuri.co.jp/science/20140605-OYT1T50028.html?from=ytop_ylist [yomiuri.co.jp]

  • by Anonymous Coward on 2014年06月04日 18時07分 (#2615150)
    オボハッハ (´∀`)
  • by Anonymous Coward on 2014年06月04日 18時29分 (#2615165)

    バカンティ教授、よく折れたな。

    • by Anonymous Coward

      客観的に見たらおいしいポジションだったとしても、やっぱり、最後の1人にはなりたくないだろう。

      むしろ、NHKを含めたマスコミの取材能力の低さに愕然とせざるを得ない。これってkaho氏のことでしょ?三月初旬、つまり、理研が調査を始める前からこの話はスラドで何度も話題になってたんだから、生データと解析データをダウンロードして、手近な大学の生命情報学の人間にインタビューしたら、裏取れただろうに。子供の使いレベルだ。

      http://srad.jp/journal/578529/ [srad.jp]

      というか、この情報を知らずに今まで騒いでたという事実の方がびっくりだわ。今頃になって、関西テレビで「横浜と神戸の意思統一して欲しかった」って青山氏が言ってたけど、学問の世界に意思統一なんて必要ないだろう。金を使いまくる種類の話ならともかく、単なる解析結果の発表なんだから。

      • by fukapon (4131) on 2014年06月05日 10時50分 (#2615604)

        そりゃ言い過ぎでしょ。
        「腐るほどある事象の中から、俺の知っている1事象をマスコミが知らなかったことはマスコミが無能だからである。」
        全能でなかったのは事実ですが。インタビューして裏を取るにしても、ネット上に山ほどある掲示板の山ほどある匿名やハンドルでの書き込み全てに対してその扱いか? ある程度この分野がわかる人を連れてきてフィルタするってったって、厳しい話だと思う。

        彼らには彼らしかできないこともあります。
        この事件をしっかりと報じ続け、事件が起きた根本原因を明るみに出す道を維持し続けて欲しい。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      小保方さんが再現実験に参加することになったからじゃないの。
      タイミング的にはピッタリなんだよね。

    • by Anonymous Coward

      いまだバカンティを処罰しないハーバード大の方が驚きだわさ

      • by Anonymous Coward

        今回、バカンティ、なんか悪いことしましたっけ?

        ・モンスターを育てた
        ・なかなか折れなかった
        ・関係ない学会でSTAPは事実と言い続けた

  • by Anonymous Coward on 2014年06月04日 18時32分 (#2615168)

    四天王もう残ってない… (´・ω・`)

    • by Anonymous Coward on 2014年06月04日 18時40分 (#2615178)

      捏造四天王ぐらい、人類が居る限り何度でも現れますよ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        いかにもラスボスがやられ際に言いそうなセリフでカッコイイ!
        「だが、これが終わりではない」
        「私はいつでも復活する」
        「この世に人類と、そして論文の評価制度がある限り……」

  • by Anonymous Coward on 2014年06月05日 7時03分 (#2615476)

    ちょっと悲しいきもする。

    生命科学にうとい人間だもんで、つい最近まで存在すると信じてたのであるが、
    あの実験ノートの破壊力はすごかった。

    理化学系の採用では今後実験ノートを提出させるところがでるのじゃないか。

    • by Anonymous Coward on 2014年06月05日 7時19分 (#2615483)

      小保方氏、異例の採用 英語面接を日本語で実施
      http://www.47news.jp/CN/201406/CN2014060401002234.html [47news.jp]

      いろいろ科学的でない事情がありそう。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2014年06月05日 7時35分 (#2615486)

        報告書では、通常求められるセンター内の英語による公開セミナーを小保方氏については省略。日本語で非公開の面接と質疑だけという例外的措置だったと指摘した。STAP細胞の研究内容が外部に漏れるのを防ぐためだったとみられる。

        これが本当なら、ノッケから異常だったと言わざるを得ない。

        しかし、本当にSTAPの研究を隠すことが目的だったのか?
        個人的な情事事情で採用したのを隠すためのカバーストーリーなんじゃないか?
        「全部STAPのせいだ」で逃げようとしてないか?

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2014年06月05日 10時06分 (#2615568)

    これでSTAPは海外の物になりましたね。

    • by Anonymous Coward

      理研が申請したSTAP関連の国際特許の申請については、今のところ取り下げないらしい。

      • by Anonymous Coward

        特許って捏造をもとにしても取ることできるの? 永久機関の特許が取れないのと同じ論法で取れなさそうな気がするんだけど

        • by nemui4 (20313) on 2014年06月05日 12時15分 (#2615662) 日記

          明確にSTAP細胞自体が否定されるまでは有効なのかな。

          親コメント
        • by digoh (17917) on 2014年06月05日 15時10分 (#2615811) 日記

          ちゃんと追ってないんで分かりませんけど、申請じゃなく出願なのではないですか?

          特許出願は書面を預けるだけのことで、書面上問題なければ受理されます。
          また、STAP細胞作成の可能性がカケラでもあるならば、「出願を取り下げ」する意味はありません。
          #とはいえ、出願内容として作成法が載っているので、そのノウハウの公開を避けるために取り下げ、というロジックはある。
          理研としては急いで出願を取り下げる理由はありません。
          (本当に作成可能だった場合、特許出願から申請までの期間は限られているので急いで追試→申請を考慮する必要はあります)

          一方申請した場合、書いてある手順、実施例あるいは参考文献により十分確からしいと判断されないかぎり特許は得られません。
          なので根拠が自分の論文にしか存在せず、その論文の信用性がない、という場合特許になりません。

          たとえば、何も実験してないけど「ゴムボールに水をかけたら爆発する特許」について特許出願をし、さらに申請した場合、
          特許出願としては受理されるものを書くことが可能です。しかし特許は得られないでしょう。

          親コメント
    • by Anonymous Coward

      存在しないものを所有できる「海外」パねえすね。
      #海外ってなに?

      • by Anonymous Coward

        ES細胞発祥の韓国あたりじゃないですか?

      • by Anonymous Coward

        存在しないものを所有できる「海外」パねえすね。
        #海外ってなに?

        「海のものとも山のものともしれない」のだから「海の外のもの」ってことですかね。

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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