パスワードを忘れた? アカウント作成
11935127 story
バイオテック

人間とチンパンジーの脳の違いは10個のDNAにあった? 45

ストーリー by hylom
わずかな違いが大きな差を生む 部門より
taraiok 曰く、

人間とチンパンジーは遺伝子情報の約95%を共有している。しかし、人間とチンパンジーの脳はどこかが決定的に異なっている。米デューク大学の研究者らが、人間とほかの霊長類とでDNAのどの領域が異なるのかを特定することに成功したそうだ(Los Angeles TimesSlashdot)。

新しい研究によれば、脳の発達遺伝子の近くにある10個のDNAの差が影響を与えている可能性があるという。今回発見された1200塩基対を含むDNA領域は遺伝子ではない。しかし、人間の新皮質の初期発生に影響を及ぼす領域のそばにある。研究者らは、このHARE5として知られている領域が、遺伝子の増強剤としてFZD8を機能させるているのを示したそうだ。

さらに、マウスの胚を人間のHARE5とチンパンジーの胚に変更する実験を行った結果、人間のものを使った場合は、より頭脳が大きくなりニューロンの数も多くなったという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 塩基対のことなのか、コドンのことなのか、遺伝子のことなのか、
    機能ドメインのことなのか、染色体のことなのか。

    原文を見ると

    A new study suggests that just 10 differences on one particular strand of human DNA

    となっていて、おそらく塩基対のことなんだろうけれど、
    とにかくこれではまるで要領を得ない。

    • http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-02/du-eab021315.php [eurekalert.org]
      こちらに似たようなことがよりわかりやすく書いてありましたが、10という数字はありませんでした。
      かわりに、

      The human HARE5 and the chimpanzee HARE5 sequences differ by only 16 letters in their genetic code.

      とありました。つまり16コドン=48塩基対ということになります。
      どっちかが誤って引用しているのでしょうか?

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2015年02月25日 14時08分 (#2767454)

        16 letter は,チンパンジー vs ヒトの比較です
        lineage-specific mutations (種特異的変異?)については専門から少し外れるの間違っているかもですが,
        共通の祖先と比較したときに,ヒトでは10塩基,チンパンジーでは6塩基の種特異的変異がHARE5内で確認できたため,
        あわせて16塩基がヒトとチンパンジーで異なる塩基対となるようです.

        あと,HARE5はあくまで発現制御配列(といっても1200bpもある)らしいので,
        おそらくRNA発現しないしタンパクに翻訳されることもないはずなので,コドン換算で考えるのは間違いです.

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        0x10コドン……

    • by Anonymous Coward

      生物の事は良く分からないのですが、10塩基対だと少なすぎませんかね?
      10塩基対の情報量って3byte以下(20bit)ですし。

      最初は(狭義の)遺伝子じゃないかと思ったのですが、遺伝子ではないってなっていますしね。
      そもそも、遺伝子でないDNA領域と言うものを初めてしりました。

      「10個のDNA = 1200塩基対」と言うようにも読めますが良く分かりません。

      • 一塩基多型というものがありまして、
        たった一塩基の違いで病気になったりならなかったりもします。
        DNAは実際の高分子に変換されるので、バイト数だけでは比較できませんね。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        DNAは独立ではなく、塩基配列のストリングの中で効き目を発揮しますので、
        ひとつの塩基対が違うだけでも、その前後の配列の機能に影響を与えたり、
        はるかかなたで作られたタンパク質に影響を与えたりと
        原理的には全遺伝子に影響を与えることも考えられます。

    • by Anonymous Coward

      10箇所に別れた、合計1200塩基対なんだと思われます。
      ただし、10箇所のどの場所でもこの塩基対がアミノ酸に翻訳されることがないので、構造遺伝子(シストロン)の分類には入らない、という説明と混じってややこしくなっているようですね。

      塩基対が長くつながったDNAの分子の上には、アミノ酸に翻訳されることの無い領域が沢山あります。ゴミのような残渣だと思われていたこともありますが、調べると色々な働きも隠れていることが判りつつあります。

      • by Anonymous Coward

        元論文 [sciencedirect.com]を見たところ,10塩基/1200塩基です
        この1200塩基がタレこみでいうところのHARE5(human-accelerated regulatory enhancer)で,発生に関わるFZD8の発現を制御しています.
        んで,このHARE5がヒト型になると,個体発生のより早い段階で下流の遺伝子が発現するらしく,
        マウスにヒト型HARE5制御FZD8遺伝子を導入すると,新皮質か肥大することが確認されたみたい.

        #斜め読みなのでテキトー

    • by Anonymous Coward

      DNAって言葉を遺伝子とかゲノムとかと同じ意味で、適当に使っている人が多すぎるんだよなぁ。

      安部総理は岸信介のDNAを受け継いているって、岸信介の精子のゲノムをコードしてたDNA分子が、偶然安倍晋三になる卵子のゲノムに使われるって・・・んなことあるかい!

      • by Anonymous Coward

        安部と安倍を適当に書いている人がそんなこと言っててもねぇ。

  • by help (36022) on 2015年02月25日 8時33分 (#2767251) 日記
    「毛が三本足りない」とかいう話はほとんど同じってことでもあるわけで、言い出した人はヒトもサル(monkey? or ape?)もそう違わないことを見抜いていたんですね。
    • by Anonymous Coward

      「毛が三本足りない」?ふさふさじゃねえか、毛をよこせ畜生め

  • by Anonymous Coward on 2015年02月25日 9時01分 (#2767262)

    ネズミ人間脳:考え事が増えて少子化し、鼠算式に増えなくなる。
    ネコ人間脳:思い悩む事が増えて、人間を支配する立場から陥落する。
    イヌ人間脳:中二病的状態になり、扱いが面倒くさくなる。
    カニ人間脳:カニ味噌は増えない。

  • by Anonymous Coward on 2015年02月25日 8時21分 (#2767246)

    中身はほとんどおんなじで、レジストリがちょっと違うぐらいですよね。
    10個のDNAってやつも機能制限解除フラグなのかも。

    • という事は、ヒトの脳には未だ知らぬ機能制限が。
      アップグレードパッチはいつ配布されるのだろう…

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      たったDNA10個で人間の会話機能が発言するのか?
      と思ったが、もしかしたら機能制限解除かもね。
      (人間の音声会話機能は生まれつき脳にあると言われている)

      • by Anonymous Coward on 2015年02月25日 8時52分 (#2767260)

        会話機能が発言って、なんと絶妙な変換ミスwww

        親コメント
      • DNA分子が10個って染色体10本じゃない?
        大量の遺伝子だなー!

        --
        the.ACount
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        音声で会話しようとすると、声帯の構造も違いますから恐らく他の遺伝子も変えてやる必要が出てくるでしょう。実際の処、脳の成長と骨格の成長や栄養や酸素の供給の成長の同期といった問題も出て来ると思われます。

        進化というのは行き当たりばったりですから、例えば、無制限に成長するのを止める仕組みの基本が、ベルトがきつくなるまで、となっていて。この領域で、一つ目の穴を使うか、三つ目の穴を使うかが決まるだけかも知れませんね。

        野生だと脳を成長させるのに栄養を使うより筋肉を成長させるのに使う方が生き残る確率が高くなる点があるでしょうから、蛋白質や脂質の摂取量が少ないチンバンジーの方が、人間よりも脳の大きさの制限がきつく設定されていても不思議ではない気がします。というかマウスに対する働きからみると、人間だけが制限が緩いというべきなのでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2015年02月25日 9時11分 (#2767266)

    本当に猿の惑星にできるのか検証をお願いします。

  • by Anonymous Coward on 2015年02月25日 9時21分 (#2767270)

    その10カ所がノックアウトした猿人間を作るのは、なにがなんでもアウトだけど、
    逆に、人間に近づけた猿を作る実験を禁止する制約ってあるのかな?
    マウスでやってみるのは禁止されてないんだよね?

    人工的に生み出された世界にたった1匹の生物で、同胞も居らず繁殖の可能性も何の未来も持っていないという状況を
    正確に認識できる知能を持っているってのはかなりの悲劇に思える。

    • by Anonymous Coward
      猿との交雑は出来るのでは。
    • by Anonymous Coward

      俺人間だけど、人工的に生み出された世界にたった1匹の生物で同胞も居ない、という状況で
      繁殖の可能性も何の未来も持っていない、という状況を正確に認識できる知能たぶん持ってない。

      #いや人間と同じ知能を持った生物を作りだしてしまった時の倫理的な問題はわかりますよ。

  • by Anonymous Coward on 2015年02月25日 10時14分 (#2767311)

    チンパンジーとゴリラの差のほうが気になる

    気性の荒さはチンパンジーと人間じゃ遜色ないので

    • by Anonymous Coward

      ゴリラの穏やかさの原因を特定し、人類に導入することによって世界平和を実現する。
      そういう事?

  • by Anonymous Coward on 2015年02月25日 10時17分 (#2767316)

    最終形態がこんなに違っているのに
    DNAはたった10の違いしか無いって、
    それはちょっとあまりにも考えにくすぎないかと。
    1万(ten thousand)とかの間違いじゃないのン?

    • by Anonymous Coward
      こんなに、とは?
    • by Anonymous Coward

      これは、脳の(主に大きさの)違いを決めているのが、ここではないか?というだけです。

      あなたが考えておられる多くの違いを作っているのは、恐らく別の多数のDNAの違いです。

      さらにいうと、人の脳の大きさと知能が比例するわけでは無いように、人とチンパンジーの脳には大きさ以外の違い結構あると思われ、その違いもまた別のDNAの違いに起因するのではないでしょうか。

  • by Anonymous Coward on 2015年02月25日 13時46分 (#2767435)

    DNAが解析されたとしても、それをいじって人間に出来るかみたいな実験は止めて欲しいね。
    そんなことしたら、猿の惑星になっても知らないよ。

    • by Anonymous Coward

      だから容積的にどうあがいても人並み知能を獲得しないだろうマウスで実験したんでしょうね。
      前向きに考えるなら、この実験によりHARE5とやらが知能の発達に強く影響することを確定させ、
      突然変異などによりこの領域が破損して知能障害が起きる場合の治療などに繋げる事ができるかもしれません。
      後ろ向きに評価するならそこそこ脳容積の有る生物にコレを導入してヒトモドキ生産するバカが湧いてくる原因となる実験ですが…

  • by Anonymous Coward on 2015年02月26日 9時34分 (#2767915)

    カバやキリン、ウサギやリス、犬やネコにいたるまで、どんな動物達とも会話がかわせる、子供のころ夢見たアニメの世界が実現できるね!

typodupeerror

アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

読み込み中...