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宇宙

ロシア、米SLS対抗の超大型ロケット開発を無期限延期 15

ストーリー by hylom
超大国の停滞 部門より
taraiok 曰く、

ロシアのRoscosmos(ロシア連邦宇宙局)は、月面有人探査のために計画していた超大型ロケットの開発の無期限延期を決定した。このロケットは、NASAが開発中の超大型ロケット「Space Launch System(SLS)」に対抗するものとして開発されてきたもので、80トンの軌道投入能力を持たせる計画だった。今回の計画延期は大幅な予算削減圧力がロシアの宇宙機関に直面した形だ(SEN時事通信Slashdot)。

代替案として既存のAngaraロケットのアップデートに注力する方針であるという。ロシアは2014年12月にAngara-5ロケットの打ち上げに成功している(sorae.jp)。ロシアのエンジニアは、Angaraロケットの既存の灯油からより強力な水素燃料に切り替えることにより、ペイロードを現在の25トンから35トンに高められる可能性があるとしている。

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  • by Anonymous Coward on 2015年03月17日 15時36分 (#2779167)

    アポロ時代じゃないのだから、一気に月や火星まで1回の打ち上げで行く必要は無いよね。
    地球軌道上で集積・ドッキングさせて、のんびり行けばいいじゃん。
    ソユーズがISSに高速乗り付けできるようになってるぐらいだし、技術的に難しいことは特にない。

    それに、アンガラロケットは十分大型だと思うのだけど。
    束ねれば超大型にもなるらしいし、別の超大型ロケット作るより、アンガラに注力した方が合理的よ。
    ただでさえ、近年のロシア宇宙開発は技術力低下してるのだから、リソース分散することも無いと思うし。

    • by Anonymous Coward

      そうだね!

      というわけで君が宇宙に行くときは、一番経済的なロケットを使うので、ちょっと腰から上と下を分割させてもらう方向で
      宇宙に付いたら分割して打ち上げた観測用の大型ミラーの接着・据え付け・調整作業が待ってるから、できるだけ早く縫ってくださいね

      • by Anonymous Coward

        実際それが合理的なんだろうねぇ。
        居住部と、貨物燃料、推進部を分けて打ち上げて、軌道上で組み立ててGo!

        ちゅーか、アメリカさんの計画はどうなんでしょな。
        1回の打ち上げで行って帰るつもりなんだろうか。

  • by Anonymous Coward on 2015年03月18日 21時28分 (#2780319)

    Angaraロケットの既存の灯油からより強力な水素燃料に切り替えることにより、

    というのはどこかの段階で生じた勘違いですね。

    アンガラA5は3段(コア2段+ブースター)までがケロシン燃料、静止軌道用のオプション段に現在使われているブリズMはプロトンからの継続使用でUDMH燃料です。
    今回の話は、このオプション段として新規開発している液水のKVTKに注力するため、SLS対抗機の構想を白紙撤回する、ということです。
    アンガラA5本体の3段に手を加えるわけではありません。
    KVTKはブリズMの約6倍の規模ですが、さらに大型化してアンガラの第3段(コア第2段)を置き換える計画もあり、
    ペイロードが25t→35tというのはこれが実現した場合の低軌道打ち上げ時の数値です。
    KVTKはアンガラの第1段・ブースターであるURM-1と並んで今後のロシアロケットの中核要素となることが期待されています。

    SLS対抗機は、過去にいくつか提案されていた構成の中からどれを選択するのか、あるいは新規に設計するのか、といった情報もまだ明らかになっていませんでしたが、
    過去に提案されていた構成はいずれもソ連末期のシャトル対抗機エネルギア向けに開発された要素を再構成したもので、
    仮に新規構成を選択した場合でもこれは変わらないだろう、と考えられていました。

    しかし、エネルギアの実質的な第1段である液体補助ブースターはエンジンを除く大部分の担当企業がウクライナにあり、
    現在の情勢では大型プロジェクトの新規締結は困難になってしまいました。
    URM-1はエネルギアブースターの約1/4の規模しかなく代替にならないため、
    ロシア国内では派生機の需要がアンガラに潰されて使い道のないエネルギアブースターを、SLS対抗機のためだけに国産できるよう再設計するのか?
    と疑問視する向きはありました。

  • by Anonymous Coward on 2015年03月17日 16時25分 (#2779197)

    >Angaraロケットの既存の灯油から
    マジかよ灯油で宇宙に行けるのか!!!11!1!!!
    うちの石油ファンヒーターに30000kℓ給油してくる!!1!1!!ぬ

    • by Anonymous Coward on 2015年03月17日 17時19分 (#2779245)

      ケロシンって言って欲しいよね

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        まあ、taraiokちゃんに多くを期待するのも……。
        誤訳ってほどでもないし。

    • by Anonymous Coward

      全然しらなかったから、灯油と鵜呑みにするとこだったよ、ありがとう

    • by Anonymous Coward

      行けるよ。ただし酸化剤が必要。酸化剤と還元剤(燃料)を選んで君だけのロケットを作ろう。
      四酸化窒素、灯油、液体酸素、液体水素あたりから適当に。液体水素を選ぶとタンクが大きくなるから気をつけよう。

  • by Anonymous Coward on 2015年03月17日 17時33分 (#2779260)

    思い切りがいいなあ
    判断としてはとても的確だと思う
    馬鹿でかいロケットなんて利権とメンツ意外に何もないだろ?
    Angaraの品質安定や
    コスト&環境面で水素の方が優れているからそちらを優先するのは当然
    原料の天然ガスは売るほど持ってるんだし
    高性能でもコストが高いと思うように打ち上げられない
    今だってコストの関係でソユーズ頼みの状態なわけだし
    これでAngaraのコスト圧縮に成功すれば
    タマにしか打ち上げられない高性能ロケットより
    定期便で打ち上げられる格安ロケットの方が競争力があると思う

    • by Anonymous Coward

      ロケットとアンガラを大陸間弾道ミサイルに置き換えると…

      • by Anonymous Coward

        ピースキーパーは馬鹿デカくて使い勝手悪いから、
        ミニットマンで充分ですよ、ってことか。

        たしかに大型すぎてオーバーキルだもんね。

  • by Anonymous Coward on 2015年03月18日 9時21分 (#2779679)

    >Angaraロケットの既存の灯油からより強力な水素燃料に切り替えることにより、
    >ペイロードを現在の25トンから35トンに高められる可能性がある

    1.重さあたりの推力はケロシンのほうが上
    2.ケロシンは燃焼過程ですすが出やすく詰まりやすい

    ってことでした。水素に変えたほうがペイロードをあげられるんですかね?

    • by Anonymous Coward

      下段にはケロシンでも良いと思うけどねぇ。推力は大きいのだし。
      アンガラの組み合わせには、中央に1本、周囲に複数本のクラスタにするのがあって、その場合、中央の1本の1段目は、実質的に第2段になる。ソユーズロケットと同じだね。
      こういう場合は、中央の1本の1段目を液体水素にすると、かなり能力向上するんじゃないのかな。

      全部を液体水素にすると、下手すると推力不足で持ち上がらないかも…。
      まぁ、デルタIVとかあるから、実現は可能だけども、効率を考えるとどうだろか。

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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