他人の不幸を喜ぶ感情、2歳児にも備わっている 36
ストーリー by hylom
蜜の味は子供でも知っているのか 部門より
蜜の味は子供でも知っているのか 部門より
eggy 曰く、
他者の不幸を喜ぶ「シャーデンフロイデ」という感情は、人間の2歳児にも既に芽生えているようだ。シャーデンフロイデは不平等に対する反応であり、種が生き残るための重要な感情なのだそうだ。犬や猿でもその行動からシャーデンフロイデを感じていることが分かっている(OZY)。
イスラエルのハイファ大学が、2歳から3歳の子供とその母親、そしてその友達からなる3人グループ35組にシャーデンフロイデの実験を行った。子供達を仲良く遊ばせている間、母親は読書に耽るという「平等」の状況を作った場合と、母親が友達だけを膝に乗せて絵本の読み聞かせを行うという「不平等」の状況を作った場合で、母親がテーブルに置かれたコップを倒して水をこぼした時の子供の反応を調べた。
すると「不平等」な状況では、子供は飛び跳ねて手を叩いて喜び、一方の「平等」な状況では、そうした喜ぶような反応は見られなかったとのこと。この結果、 シャーデンフロイデは不平等に対する反応から発展したものであることが分かるとのこと。しかも、2歳児で既にこうした反応がみられるということは、シャーデンフロイデが社会や文化の影響を受けて形成されるものではなく、人間にとって実に基本的な感情であることを示しているとのこと。
不幸を喜んだのか? (スコア:2, 興味深い)
コップが倒れたことが不幸だという感覚を、二歳児が既に持っているのか。
この実験、こうは考えられないか。
母親が読書して放置されて遊んでいる場合は、子供は母親を見ていない。
母親が一部の子供を甘やかしている場合、子供は母親を見ている。
そして、コップを倒したのを見て、不幸ではなく単純に面白がった。
放置された子供は見ていないので特に気にしなかった。
Re: (スコア:0)
#嘘には3種類ある。 嘘、真っ赤な嘘、統計。
Re: (スコア:0)
一応は査読もあるPLOS ONEの論文を、ド素人の思いつきで批判できる神経が理解不能だ
Re: (スコア:0)
申し訳ないが、論文 [plos.org]をざっと読んでみたが、コップを倒して水をこぼすことをなぜ不幸だとみなしてよいのか、分からなかった。
解説をお願い。
Re: (スコア:0)
研究者ならこういう場合は著者に聞くものですが
Re: (スコア:0)
ネット掲示板での雑談のために聞きたい、と言って質問されたら、俺だったら無視するけどな。
Re: (スコア:0)
査読も権威もあるかもしれないけど、だからってそのまま信じこむわけにもいかないでしょう。
当たり前に出てくる疑問だと思うので、どうやってそれをクリアしてるのか気になります。
Re: (スコア:0)
完全に同感。
盲目的に信じろと言うつもりはないが、
専門外の論文を読んで理解できないのは、理解の前提となる知識なりを持ち合わせていないと考えるのが自然で、
いきなり論文の論理にけちをつけ始めるのは唐突過ぎる。
Re: (スコア:0)
いつもこのコメント書く人いるね。同じ人?
Re: (スコア:0)
>It should be noted that the control condition was designed to be as similar as possible to the experimental condition.
>It was reasoned that if the mother would not read the story aloud to herself than the children would not notice that she is reading a story.
>In both the experimental and control conditions both children could listen to the story.
>The only difference between the conditions was that in the experimental condition the peer was sitting on the mother's lap while she
Re:不幸を喜んだのか? (スコア:1)
むしろ、こっちじゃないの?
> The water spill manipulation was used to provoke schadenfreude as this emotion is frequently provoked
> following a misfortunate termination of a competitive situation [5]. Therefore, it was predicted that
> spilling water over the book following the unequal situation (reading the book to a peer) would provoke
> schadenfreude.
文献[5]によると競争的状況の不幸な終了ののちにシャーデンフロイデの感情が頻繁に呼び起こされるので、
この実験ではシャーデンフロイデを呼び起こすために水をこぼす操作を用いた。従って、不平等な状況
(一方の子供に本を読んでいる状況)で水を本の上にこぼすことがシャーデンフロイデを呼び起こすと予言できる。
でも、水をこぼすことが子供にとって不幸と感じられるはずだ、という説明は見当たりません。
見落としているのかもしれませんが。
なお、文献[5]は
Smith RH, Kim SH (2007) Comprehending envy. Psychological bulletin 133: 46. doi: 10.1037/0033-2909.133.1.46
で、抄録(アブストラクト)を見たところ、「ねたみ」に関する心理学の研究のレビューのようです。
まさに外道 (スコア:1)
っと思ったけど、2歳児ってもう赤ん坊ではないよな。
言葉も出だしてる頃だと思うし、そりゃ嫉妬心も優越感も出てきておかしくないでしょ。あいつらはもう天真爛漫な小悪魔だよ。
「他人の不幸は蜜の味」を感じるかどうかは、そういう感情の有無以外に、状況の理解度とかが絡み合ってくるので、他人の不幸を見て反応がなくても「生まれたての赤ん坊に『他人の不幸は蜜の味』という感情はない」とはいえない。
より小さな乳幼児で実験するには、「他人の不幸」を相当うまく演出しないと、感情の有無を確実に確かめるのは難しそう。
ヒトの基本的な感情は2歳で完成される (スコア:2)
「赤ちゃんの心のできかたを、知っていますか? [子育て] All About」 [allabout.co.jp]によると、1歳半くらいで「嫉妬」の感情が「対児童」「対成人」と同時期に現れるとのこと。つまり相手が大人か子どもか認識できないそれ以前の乳幼児には嫉妬心がない。
ただし All About にはこう書いてあるが、 谷田貝公昭「図解子ども事典」に掲載されたブリッジス [jstor.org]による情緒の分化では生後24か月までに「嫉妬」が追加されるらしい(発達心理学 [hotrussianbabe.com])。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
> 2歳児ってもう赤ん坊ではないよな。
そう思います。
2歳児はイヤイヤ期まっただ中ですね。
それに、今回の実験だと、自分が仲間はずれにされているという状況だから、
純粋な「他人の不幸」とは言えないかもしれない。
それに、むしろコップの水をこぼす遊びが楽しそうと思ってるかもしれないし。
Re: (スコア:0)
いや、メシウマがそもそも『純粋な「他人の不幸」』ではなく、不平等とセットになった感情であるという話でしょう。
Re: (スコア:0)
不平等とセットになった感情というなら、
そもそも「他人の不幸」を喜んでいるのではなくて、
自分の番(公平に扱われるチャンス)が早く来る事を想像して、
喜んでいる可能性もあるんじゃないでしょうか。
それならメシウマとは違う感情ですよね。
Re: (スコア:0)
目の前の欲望を我慢すれば、後で報酬を得られるというシステムの完全理解は、
2歳児にはほとんど見られないので、その可能性はごく低いと思う。
それに、母親が不幸なことになったら、なぜ自分の番になると想像するの?よくわからない。
Re: (スコア:0)
微妙だなあ。
彼らに「他人より自分を優遇して欲しい」という感情があるのはわかる。
それは生存本能に起因するから。
だが、他人の不幸を喜ぶと読み替えると、それは違う気がする。
Re: (スコア:0)
生存に必要な資源と環境は有限なので、遺伝子の多様性を損なわない程度に個体数は少ない方が種の存続には有利
人間は雑食動物なのに捕食者がいないから、生息数の限界まで増えやすく、天災のような不測の事態が起こると激減するのは、有史以来の歴史でもわかる。
Re: (スコア:0)
???
他人の不幸を喜ぶ感情は、個体数が増えすぎないようにして種の存続を有利にするための本能だ、とでも言いたい?
超オフトピ (スコア:1)
シャーデンフロイデとライデンフロストが微妙に頭の中でごっちゃになる……
幸福な人は他人の不幸を喜ばない (スコア:1)
という事でよろしいか。
Re:幸福な人は他人の不幸を喜ばない (スコア:1)
相手に無関心な人も、他人の不幸を喜ばない。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:幸福な人は他人の不幸を喜ばない (スコア:2)
幸福な人は他人と自分を比べない、だと思いますね。
他人の不幸を喜ぶか、逆に同情心を抱くかは、その人が環境からどういう影響を受け、どういう人格を形成してきたかによります。
ちなみに日本の伝統的な考え方では、本能のままに幼児っぽい反応を示す人は未熟だとみなされることが多いのではないでしょうか。
たとえば、「日本の大地震をお祝います」とかいう人たちをどう感じるかなんてわかりやすいのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
それはそうだろうけど、ごく自然的な事象では。
他人の不幸を喜ばない人は幸福かと問うている訳ではないので、その話はあまり関係ないと思う。
まあ実験では「不幸」ではなく「不平等を感じる人」が正確な所だけど。
Re: (スコア:0)
他人の不幸を喜ぶが、明日は我が身→不幸な人
他人の不幸を憂いなく心の底から喜べる→幸福な人
Re: (スコア:0)
ストレスや不平等な状況の結果として、他人の不幸を喜ぶのは、人間の自然な反応ですが、
自分になんの不幸も不安も不平等もないのに、他人の不幸を喜ぶのは、単なるひねくれた人ですね。
ミスリードタイトル (スコア:1)
不平等の解消を喜んだとしか聞こえんな。
the.ACount
Re: (スコア:0)
別の意味でミスリードに見える。
この実験で言ってるのは、
「人の不幸を喜ぶ感覚は、「教育」によって備わる。それは二歳児で既に左右される。」
だから子どもが不平等を感じないように育てれば「いい子」になるよ、ということ。
Re: (スコア:0)
いや、この研究は、人の不幸を喜ぶかどうかは「状況」(平等か不平等か)に依存するとは言ってるけど、
それが教育的な効果があるかどうか(平等/不平等な状況を解消した後も持続するかどうか)については何も言ってない。
メシウマ (スコア:0)
比較優位の他に、飯が美味いというのはストレス解消効果もあるからな。己のジーンの波及に役立つ罠。
Re:メシウマ (スコア:2, 興味深い)
むしろ、他人の不幸を喜ぶのはストレス解消効果がメイン(ストレスのまったくない幸せな人は他人の不幸を喜ばない)という気もする。
2歳児はすでに、日常生活で解消しきれないほどのストレスを蓄積させてるということか。
用を足すのはトイレじゃないといけない、とか、勝手に引き出しを開けると怒られる、とか、友達のおもちゃを勝手に取ると怒られる、とか、朝は起きなくちゃいけない、とか、夜はもっと遊びたくても寝なきゃいけない、とか、遊んだら片付けなきゃいけない、とか、嫌いな食べ物も食べなきゃいけない、とか、好きな食べ物をずーーっと食べ続けさせてくれない、とか、それなりにストレスがたまってそうだ。
みなさんお元気ですかwww (スコア:0)
ザマミロだと他人の無様さを見て楽しむ。
イイキミは更にいい気持ちになって寝付きも良いだろう。
食う寝る遊ぶ全て揃ってしまった。
他人の不幸は成長の万能薬だな。
類人猿ではどうなのか (スコア:0)
「自分が損してでも他人に得をさせない」とか「明らかに無意味なことでもお手本通りに行う」という行動は人間なら3歳児でもやるけどチンパンジーはやらないって実験があるって聞いたんだけど。
ということは、こういう行動を取ることはなにか生存上有利だった可能性が高いのかな。ネアンデルタール人との競争とか。
関連ストーリー (スコア:0)
他人の不幸でメシはうまかった
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4779060826/ [amazon.co.jp]
なぜ他人の不幸は蜜の味なのか
http://science.srad.jp/story/09/02/13/1627216/ [science.srad.jp]
誰かが「メシウマ野」と呼んでたのが忘れられない。
他人? (スコア:0)
一周遅れの書き込みだけれど、この実験の場合「他人の不幸」じゃないよね。
母親は自分を不当に扱っている本人なんだから。
かなりはっきりした「罪に対する罰」とか「敵失」といった状況。
「シャーデンフロイデ」なら同じ状況で、通りすがりの第三者に不幸になってもらわないと。