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JAXA

文部科学省、費用を抑えた改良型「HTV」計画を発表 23

ストーリー by hylom
廉価版 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

文部科学省は20日、国際宇宙ステーション(ISS)への補給に用いられている無人宇宙船「HTV」について、費用を半額程度に抑えた改良型を開発する方針であることを明らかにした(毎日新聞朝日新聞)。

HTVはISSへの補給を担う宇宙船の一つで、最大6tの輸送能力を持つ。改良型では設計を見直すことで、輸送能力を保ったまま大幅に軽量化を図り、製造運用コストを現行の200億円から100億円程度に半減させるという。日本はISS参加国の義務として、2016年から2020年までの間に3機分の輸送を行う必要があるが、このうち最後の1機が改良型に置き換えられる。この改良型HTVは、貨物の搭載部分を置き換えることで、月面着陸機の輸送など幅広い用途にも対応可能になるとしている。

2012年にはサイズを縮小した廉価版の報道がなされたが、輸送量を維持してとのことなので別物だろうか? また、公開されている想像図はカプセル部などを持たないシグナス宇宙船に似た形状であり、回収型のHTV-Rが完全にボツになってしまったのかが気にかかるところである。

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  • 部品が確保出来てる7号機以降で、2020年までに追加で必要な3機を全部この改良型で賄うならともかく、
    結局ほかの2機については余計にリソース投じて枯渇部品対策をした上で既存のものを作らなきゃいけないし、
    それとは別に最後の1機だけ半額で上げる(目標)のに開発費はいくらかけるんですか、
    まさか2020年以降もずるずるISSに参加し続けるのを当然の前提にしてませんよね? って話だし、
    H-IIBはさっさと退役させて新型基幹ロケット向けに射場の改造を始めないとならないけど間合い取れるの? ってのもあるし、
    そもそも改良型とか言いつつ構成要素で残ってるのなんて与圧キャリアのドンガラしか無いように見えるし、
    すべてにおいてお役所仕事ここに極まれり、ですな。日本の宇宙村の仕事なんてこんなもんだ。
    「月面着陸機の輸送」なんて大風呂敷も期待しちゃダメだぞ、とりあえず広げてみただけでやる気なんてないんだから。

    • by Anonymous Coward
      このためだけに新規アカウント取得ご苦労さんですが、
      この手のJAXA内での予算の取り合い、足の引っ張り合いは端から見てると醜悪の一言です。
      他人の足を引っ張らないと予算が出ないのは、自分の所の研究がクソだからという自覚をまずはもって、せめて恥を知って外でやらないでほしいです。
      • by Anonymous Coward on 2015年05月25日 15時05分 (#2820044)

        端から見て醜悪なJAXA内での予算の取り合い足の引っ張り合いであろうと、納税者・有権者・為政者・代議士への合理的な説明が付く方が正義です。
        未だJAXAは、2020年以降もずるずるISSに参加し続ける意思を表明して国会の同意を得たと謂える状況ではないのだし、ここで観測気球打ち上げ合戦が行われていて楽しいじゃないか。

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          いや・・・醜悪な足の引っ張り合いを見て楽しいって性癖を告白されてもちょっと困るというか・・・、その合理的な説明だと中の連中が思ってることが、JAXA全体の予算枠を減らし、つぶしてもいいんじゃねえのこいつらと思われることについて自覚を持ってほしいというか・・・
          • by Anonymous Coward

            ぶっちゃけ「この分野に限って」は税金の無駄遣いを気にしないで
            対立プランを両方同時に、国内競合上等で成果をバンバン出してくれたら
            見ている分にはカッコイイと思うだけなんだけどなーとか。

            • by Anonymous Coward

              「私は宇宙分野に限っては予算気にしなくて良いと思う」という意見を認めるとすれば、「それなら私は高速道路の建設には予算気にしなくていいと思う」と言う人の意見も認めざるを得ず、「それなら私は老人医療分野の予算の制限を無くすべきだ」と言う人とか、「いゃ、わたしは途上国支援の予算を・・・」「いゃ、そんなことより地方創世に・・・」「いゃ、iPS細胞だ」「いゃ、環境問題対策のほうが大事だ・・・」などなど尽きません。ですから、そう思う根拠を示さないとダメでしょねっ。(^ω^#)

    • by Anonymous Coward

      一応ソースでは「月面着陸機」「デブリの除去」とかISS以外でも使えます!的な話が書かれてますが、まあ常識的に考えて、

      >まさか2020年以降もずるずるISSに参加し続けるのを当然の前提にしてませんよね?

      これようですよねぇ。HTV-Rなら将来の有人化に向けて~というお題目もありましたが、今回のは基本的にISS延長のための布石に見えます。

      改良版を作ること自体には反対ではないですが、個人的にはいっそISS止めるなら止める、続けるならこの機会にHTV-Rまでやる、ぐらいの方がよかったです。

    • by Anonymous Coward

      打ち上げ単価を半額にして、残りの半額でそれを開発する♪───O(≧∇≦)O────♪
      仮にそうだとしても、次に打ち上げがなければ、ペイしませんねっ。

    • 宇宙開発利用部会 国際宇宙ステーション・国際宇宙探査小委員会(第15回) 配付資料 [mext.go.jp]

      資料15-1 2016年~2020年のISS共通システム運用経費(次期CSOC)の我が国の負担方法の在り方について [mext.go.jp]

      こいつですね。最後の1機は元々改良型にするつもりだった、改良型はこういうプランで行きます、ISS継続参加するならお得ですよ、って感じですかね?

  • 底面に4本のノズルがついていたはずだけど、胴体部に集約されているっぽい。燃料と曝露部を外して小型化したのかな?

    • by Anonymous Coward on 2015年05月25日 14時46分 (#2820039)

      非与圧貨物は機体最後部に露天結合するドラゴン方式に簡略化されたように見えます。

      機体最後部の大型スラスタは同等規模のノズルが見当たらないのでおそらく廃止でしょう。
      本体軽量化だけでカバーできたのか、他のスラスタを強化したのかはこのCGだけでは何とも言えません。

      他には太陽電池のパドル化のような電子機器の最適化+近代化が大きいですね。
      現行機は使用機器が比較的古く、ステーションのモジュールへの流用を考慮した大きな予備空間があり、
      主電源の一次電池とは別に二次電池と太陽電池パネルを急遽設置したため電源系の効率が悪い、
      といった問題を抱えていました。

      全体の印象は
      「HTV-R(ドラゴン類似配置の後期案) - 再突入能力 = 改良型HTV」
      といった感じですね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年05月25日 13時30分 (#2820001)

    製造運用コストを現行の200億円から100億円程度に半減させることができても、その開発に高額な費用が掛かるなら意味がない。むしろ現行機を使用予定期間いっぱいまで継続して使用すべきである。一番の目的は、予算削減が求められる中、開発部門に金を流すことが目的であって、改造することによる予算的な理由はでっち上げである可能性が高いだろう。

    • by Anonymous Coward on 2015年05月25日 14時00分 (#2820016)
      少なくともISS関連の宇宙開発は技術開発や研究が目的です。
      ですので、研究開発という目的を捨ててまで手段の予算圧縮をするのは意味がありませんよ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        次の技術・費用、その又次の技術・費用へとつながる研究への投資が理解できない人には、金と政治の話でしかプライドが保てないんですよ

    • by Anonymous Coward

      ガトー級(正しくはサーモン系)潜水艦一本槍(但し週刊以上、多分ピーク時には隔日刊位に達したのでは?)で第二次世界大戦を戦い抜いた米海軍に対し、生産能力・品質管理能力も無いにも係わらず矢鱈と新型を作り捲った大日本帝国海軍。
      未だ遺伝子に刻まれた悪癖は変わらずか。

      • by Anonymous Coward

        零戦一本槍で第二次世界大戦を戦い抜いた日本海軍に対し、矢鱈と新型を作り捲った米国海軍。なんてね。

        • by Anonymous Coward

          第二次世界大戦中、非サーモン系完全新型潜水艦を量産しなかった米海軍と、零式艦上戦闘機後継の主力艦上戦闘機開発に失敗した大日本帝国海軍を、同一視してはいけないと思います。
          でも、第二次世界大戦の戦勝後の米海軍は、小形過ぎて失敗と酷評された完全新型のバラクーダ級(1949~1550就役)以後、対共産圏戦争を意識しつつ、1961~1968に14隻就役したパーミット級の量産まで、水中艦化・原子力化・弾道ミサイル潜水艦新規開発等の飛躍的進化を進めつつ、小刻みに小ロットの新型・改良潜水艦が建造され続けたのが、大日本帝国海軍の泥縄の潜水艦開発に似ていると言われれば否定できません。

      • by Anonymous Coward

        WW2まで巻き戻らなくても、現状のスマホ開発が
        > 生産能力・品質管理能力も無いにも係わらず矢鱈と新型を作り捲った
        まさにこれですなぁ

    • by Anonymous Coward

      輸送コスト削減のための開発に予算くださいって事だよな。
      何回の打ち上げで元取れるのかくらいは計算してもいいと思うけど。そんなに莫大な開発予算、日本じゃ元々下りないっしょw

      1回あたりの打ち上げ単価が下がれば「他のプロジェクトの」予算も軽減できるわけだし、
      外部からの受注輸送も狙っていける。

      無駄遣いって事もないと思うよ。

  • by Anonymous Coward on 2015年05月25日 16時43分 (#2820077)

    だからあ
    ソ連崩壊直前に
    ゴルバチョフが「ソユーズなんて時代遅れだ!いらね!」
    って言ってた時にソユーズ買ってりゃよかったんだ!
    フランスは戦闘機の技術買ってフライパンつくっただろ?
    ケロシンロケットなら軍事転用しにくいし
    あの時買ってりゃものすごいお買い得だったのに
    未だにものすごいコストパフォーマンスだろ?
    少し日本風に改造すれば大ヒット商品になってたんじゃないか?
    つか
    予算があるなら今からでも検討してみては?

    • by Anonymous Coward

      それに似た経緯を経て最終的に大炎上プロジェクトになったのがGXロケット
      http://ja.wikipedia.org/wiki/GX%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88 [wikipedia.org]
      なのじゃよ・・・

      >少し日本風に改造すれば大ヒット商品になってたんじゃないか?

      君はロシアのロケット技術を舐め過ぎ&日本のロケット技術力を高く評価しすぎじゃ

    • by Anonymous Coward

      いまなら中国製のロケットにすれば安くなるかも?

  • by Anonymous Coward on 2015年05月27日 13時52分 (#2821137)

    ガンダムにでてくる、ジムとか
    パトレイバーにでてくる、エコノミーとか
    そういうのを連想してしまうんだけど

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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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