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宇宙

宇宙の終わりや人類の最後はどうなる 62

ストーリー by hylom
その前に人類がさっさと消滅する可能性も 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

1862年、ケルビン卿(ウィリアム・トムソン)は、宇宙は有限であると仮定して熱力学第二法則(エントロピー法則)を適用すると、最終的に熱死すると結論付けた。熱力学第二法則では、閉鎖系ではエントロピーは同じままか成長する傾向にあり、決して自発的に減少することはない。対照的に開放系では全体のエントロピーを減少させる可能性がある。果たして宇宙は閉鎖系なのだろうか、それとも開放形なのか(mediumSlashdot)。

ミシガン大学の研究者フレッド・アダムスとグレッグ・ラフリンは、宇宙の終わりの時を予測した。これによると、中性子星やその他のオブジェクトが崩壊する「縮退時代」が続き、後に「ブラックホール時代」 がやってくる。その時代の人間の知性はAI化されており、ごく小さな電力で生き残る方法を見つけているだろうという。また、最後に宇宙は何も残っていない「暗黒時代」を迎え、10の100乗年の年月を経て、そのときに人類は終わりを迎えるそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 12時06分 (#2825137)

    ロジャー・ペンローズが「宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか」で提唱している共形サイクリック宇宙論では縮退して光子以外が全て崩壊した宇宙は再度ビッグバンへ向かうというシナリオでしたが、その中でもビッグバン前の宇宙の情報はビッグバン後にもある程度何らかの形で引き継がれると述べている点は特筆に値すると思います。
    正直言うと私が凡人すぎて天才ペンローズの言ってる事は半分も理解できませんでしたが、「宇宙全体を幾何学的に扱って不可避のシナリオを追っていくとインフレーション理論は無意味になる」という主張や、「光子しか存在しない宇宙では距離の尺度が無くなるので一点に収縮したと考えても差し支えない」というアイデアには目から鱗が落ちる思いでした。
    この共形サイクリック宇宙論がアタリなのかハズレなのかは分かりませんが、いつの日か我々人類(もしくは我々に連なる何らかの存在)がエントロピーの軛から解放される事を願っています。

  • by LoadFF (27414) on 2015年06月04日 17時23分 (#2825331)

    >また、最後に宇宙は何も残っていない「暗黒時代」を迎え

    素粒子である電子や光子まで無くなってしまうんですかね?
    空間中を飛び交う光子同士が対消滅を起こし、極々僅かな
    エネルギーを得られる可能性はありそうなんですが・・・

    --
    如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
  • AI化されたそれは、人類と呼べるのかね?
    そもそも、その前に別の原因で死滅しちゃう可能性もあるからねえ。
    だから自滅係数は1以下にしておけと…みたいな。

    • まったく。100年後だって危ないのに…

      --
      the.ACount
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ですよね。
      人工知能化するなんて空想レベルの話だし、そのAI化したものが、遺伝子の乗り物ですらないのに人類と言えるのか疑問。

      感覚的な話で言えば、人類の生存と宇宙の終わりは同じスケールで比較するような事象じゃない気がする。
      人類の種としての寿命は、せいぜい数万年で、ヘタしたら数百年以内かもしれない。

      • by Anonymous Coward

        だが、それを人類と呼ぶ以下は別として、変化しなければ、種として生き延びられない。
        ゴキブリの様に最初から徹底的に最適化されていれば、話は別だが。
        歯だって2回しか生えてこないし、左右の神経と脳の交差配列とか、老化機構とか、基本構造に不備があり過ぎる。

        • by Anonymous Coward

          久しぶりにステープルドンの「最後にして最初の人類」を読み返したくなったわ

      • by Anonymous Coward

        ゼン・シティならA級市民ですよ。

    • by Anonymous Coward

      終焉まで生き延びていた場合の話だから、他の原因で絶滅した事はおいといていいんじゃないかな。

    • by Anonymous Coward

      わからんなあ。

      そもそも現在の我々、
      本当に人類なのか実は肉でできたロボットじゃねと言われたら、
      人類だと証明できるものはなんだ?

      メカになったとしても、「俺は人間だ」と思案できる頭脳があれば、それは人間だと思うよ。

      • デカルトあたりから勉強し直してみればいいんじゃない?

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 8時47分 (#2825046)
    余ったエントロピーの閉店セール(大安売り)がはじまります。
    それで誰が得をするのか聞いてはいけない
  • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 9時00分 (#2825049)

    ブリゴジン [wikipedia.org]がカオスから複雑な構造が生まれ、組織化されることを発見したから。

    • そいつぁぁおでれーた。恐れイリヤのプリゴジンだ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 9時16分 (#2825054)

      それが効くのはタレコミにある開放系の場合だけだ。
      閉鎖系なら平衡に達するんだから、プリゴジンの発見のような散逸系での自己組織化は関係ない。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        もし仮に宇宙が閉鎖系でも、時間が無限に続くなら
        偶然にエントロピーが減少が起こりそうに思えるけど、
        どうなんのかな?

        • それはありえます。

          私が知る限り、ミクロな法則と妥当な仮定から厳密に熱力学第二法則を示した例はありません。
          もちろん、私たちの身の回りのスケールではほとんど正しいはずなのですが、注意深く状態を用意すれば十分長い時間スケールにわたって熱力学第二法則が破れてもおかしくありません。

          親コメント
      • by Anonymous Coward

        それこそ間違い。
        熱的死が正しければインフレーション後の宇宙から熱平衡に至るはずが、
        微小な揺らぎをきっかけに自己組織化で複雑な生命まで生まれた。
        宇宙全体で見てもグレートウオールがあるし、
        決してエントロピーは減少方向には向かっていない。

        • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 11時59分 (#2825135)

          生命など、局所的に見るとエントロピーが減少している例もありますが、宇宙にはそれを上回るエントロピーの増大があって、宇宙全体としてはエントロピーは増大しています。

          生命が低いエントロピーを維持できるのは、生命は開放系であってエントロピーを捨てることができるから。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          >決してエントロピーは減少方向には向かっていない。

          間違えた。

          決してエントロピーは増大方向には向かっていない。

          • by Anonymous Coward

            エントロピーは増大方向に向かってますよ。

            まだ宇宙は熱平衡に達していないだけ。

            • by Anonymous Coward

              またインフレーションが起きるのかは知らないけれど、
              一度は、インフレーションでエントロピーが減少したわけで・・・

              • by Anonymous Coward

                インフレーションでエントロピーが減少したって、それどんな根拠が有って言ってるんだ?

              • by Anonymous Coward

                構造/情報の持つエネルギー量を大きく見積もり過ぎてるだけじゃないかな…

        • by Anonymous Coward

          >熱的死が正しければインフレーション後の宇宙から熱平衡に至るはずが、
          >微小な揺らぎをきっかけに自己組織化で複雑な生命まで生まれた。

          (系全体での)エントロピー増大則は、熱平衡に至るまでの過程において局所的な規則構造の生成を否定しません。
          また、一部に規則構造があってその部分のエントロピーが減少している(&そのように見える)場合であっても、それは系全体のエントロピーの減少を意味するわけではありません。

          未だ平衡に達していない状態であれば、平衡に向かう流れを利用して局所的な規則構造を作成できます。
          その場合でも、系全体のエントロピー(的なもの(※))は(確率論的に、しかしながら自由度の大きい系では非常に1に近い確率で)増大します。

          ※厳密には、今確立している熱力学は平衡系での話をもとに作られているため、非平衡系でエントロピー等の値がどうなるかは自明では無い。
          非平衡系でのエントロピーをどう定義するのか、どのように取り扱うかは、今でも熱い議論がある。

  • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 10時59分 (#2825103)

    太陽は寿命を迎え、銀河は新しい星を生まなくなって散り散りになり、ブラックホールすら蒸発して、核子崩壊で素粒子ばかりの暗く冷たい宇宙。
    諸行無常の響きあり。

    • Re:結局何も残らない (スコア:3, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2015年06月04日 12時35分 (#2825155)

      え、音波残るの?

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        人間だか造物主だか何者かがその諸行無常の響きとやらを観測している様は、
        五星物語とかいう御伽噺で見た気がするぞ(笑

    • by Anonymous Coward

      永遠に宇宙のインフレが続くと最寄の分子まで一光年とかになっちゃうな。

      • by Anonymous Coward

        今の人間の体だって、素粒子レベルで見ればスッカスカなんじゃなかったっけ。
        密度がちょっと薄くなるだけで、同じなんじゃね?

        ただし何かあたって痛いと思うまでに何万年もかかるかも。

        • by Anonymous Coward

          何万年ならまだよくて、陽子崩壊したエネルギーが他の粒子に届くまでに10^n年とかかかって、その前に陽子崩壊してて、素粒子しか存在しない宇宙、とかそんなんな話なんじゃね?

  • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 8時49分 (#2825047)

    仮に10万年生きたとしても人類とは全く別種の知性体に駆逐されてるんじゃねーの

    • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 9時51分 (#2825069)

      駆逐までいかなくても、ゴ○ブリみたに地を這いずり回って駆除の対象。
      うまく好みに合えば猫・・・じゃないな、犬みたいな愛玩動物。

      10万年後も今と変わらぬ猫様に、高度に進化した人間が使役をしているという線もあるな。

      親コメント
      • >10万年後も今と変わらぬ猫様に、高度に進化した人間が使役をしているという線もあるな。

        それを見越して現在猫さまに媚を売っているアカウントがこちらです
        #毎朝のキスは欠かせない

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          トキソプラズマ感染による精神汚染なんてそれこそ特定環境に依存した脆弱な生態系にすぎないんじゃね。まあネコとネズミと人間が滅ぶまでは持続するだろうけどさ。
          • by Anonymous Coward

            むしろトキソプラズマに支配された宇宙になってそう

      • by Anonymous Coward

        > 10万年後も今と変わらぬ猫様に、高度に進化した人間が使役をしているという線もあるな。

        何その楽園!!

        • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 12時07分 (#2825140)

          >猫様「に」、高度に進化した人間「が」使役をしている

          この使い方はおかしい。「猫『を』人間『が』使役する」乃至は「猫『が』人間『を』使役する」。受動態なら、「猫が人間に使役される」または「猫に人間が使役される」。百瀬武昭 の『マジカノ』にも「あなたに使役します」っていうセリフがあったので、何か元ネタがある誤用なのかもしれないけれど。

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        • by Anonymous Coward

          人間が望んで猫様の奴隷として働くんだから、割とあってたりして。

  • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 11時10分 (#2825113)

    宇宙の寿命が尽きるまで
    電子コンピュータに留まるって予想がすごい
     
    そんだけ時間があって滅びてなければ
    量子コンピュータの先へ行けるんでないかい
     
    この時空間で観測不能な確率論の狭間となる
    次元の向こう側も知覚できるようになるかもしれない
     
    向こう側へ行くには精神を量子化しなきゃ無理だけど
    そうなると生命体としての人類とは呼べないかな
    知性体としての人類ではあるけれど

    • by Anonymous Coward

      昔NHKでやってたジーンダイバーというアニメ?に登場する知性体の進化を促す黒幕が
      そんな感じで作り出された宇宙の終わりを越えてなお存在する意識体だった気が

    • by Anonymous Coward

      「電力」に反応したのかな?

      人間の神経も電気で動いてるんですが。
      それより効率のよいシステムが将来は作られるかもしれないけど、
      そうでないかもしれないでしょ。

      • by Anonymous Coward

        > ごく小さな電力で生き残る方法を見つけているだろう

        クマムシの乾眠状態みたいな能力を会得するのが現実的で手っ取り早いよね
        まずは即身仏の研究から始めよう

  • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 13時07分 (#2825171)

    魔法少女(おじさん)になってよ!
    そしてエントロピーを補完するために絶望して死んでよ!

  • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 13時09分 (#2825173)

    その頃にはどうせ生きてないんだから

  • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 13時47分 (#2825201)

    現在の四つの力は、元は一つの力だったのが、宇宙が相転移して別の力になった、というのが通説だったと思うが。

    この先、さらなる相転移がおこって五番目の力が生まれる・・・とかいうのはないのだろうか。

    • by Anonymous Coward on 2015年06月04日 14時25分 (#2825226)

      その可能性は残っています。
      #5番目の力が生まれると言うよりは、今ある力の1つが2種類に分裂する感じ。

      ただ、「これだけ長い間相転移せずに来たぐらい安定なんだから、次の相転移はもう無いんじゃね?(=今の真空が最安定なんじゃね?)」という見方が強い。
      (その一方で、「今起こっている第二のインフレーションが、真空の新たな相転移で終了するのでは?」という意見も出てきている)

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      原子力と電気力と重力と磁力でしたっけ(違
      5つ目とは大きな一つ(違違

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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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