あるAnonymous Coward 曰く、ブラックホールというと黒いもやもやしたものがイメージされるが、ブラックホールにもきちんとした形状が存在するという(medium、Slashdot)。ブラックホールは完全に重力によって支配されている空間で、中心点に向かってすべてのものを引っ張る力を持つ。すべての方向に対して均等に重力を持つこのことから、ブラックホールは球形である。おそらくは宇宙で最も完全な球体であるといって良いだろうとのこと。しかし、常にブラックホールが完全な球体であるかといえばそうではないという。ブラックホール同士が合体した場合は、非対称な形状になることもある。この場合、長い時間をかけて振動を続けるという。
ブラックホール同士が合体した場合って (スコア:2)
互いが互いに対して落ち込むので、単純に一体化しそうなもんだが。
違うの?
敢えて言おう。カスである!と。
Re:ブラックホール同士が合体した場合って (スコア:1)
衝突した瞬間に全質量が合成速度で運動する相対速度ゼロの球体に落ち着くわけじゃなく、
しばらくは事象の地平線の範囲内で水面見たくブヨンブヨン振動するからその間は球にならんよって事かと。
しかしそうするとわずかな質量でも加わるたびに微小な形状変化してるって事になるのかな?
Re:ブラックホール同士が合体した場合って (スコア:1)
超巨大ブラックホールの話(地平面が冥王星クラス)を仮定すると、
そりゃ外には出れないが潮汐力が強く働くのは相当中心に近づかないといけないって話だったよね。
ブラックホールの話に出てくる二次元に球体を置いて深く沈み込んでる奴がありますが
その球体を液体水銀と思って、2つが近づいて合体した時の挙動を想像すると
イメージとして今回の話を理解しやすいと思います。
引き合う力が強いといっても、超がつくほど急激に加速できるわけでもないですって所が肝心かと。
Re:ブラックホール同士が合体した場合って (スコア:3, 参考になる)
親コメではいまいちピンとこない人もいるだろうから別の表現で説明すると、
BHの進行方向にちょうど他のBHがあってきれいに正面衝突なんてことはまず起こらなくて、たいていは進行ルートの近くにBHがあるためお互いの重力で引き合って衝突という形になります。
このとき相手の重力に引っ張られて向きを変えていくわけですが元々持ってた運動量に重力が合成されて螺旋状に落ちていくことになります。
近づくほどに加速される運動量と、近づくほど強くそれを曲げようとする重力の合成によって、強い重力で引き合っているのにお互いの周りを回る螺旋運動はかなり長く続いてなかなか衝突しないんですよね。
ブラックホールによって加速される速度が「落ちるのに抵抗する力」(近くをかすめてすれ違おうとする力)として働いてしまう。
ブラックホールの周囲に降着円盤ができるのはそういう理由です。
うじゃうじゃ