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宇宙

宇宙基本計画の工程表改定、情報収集衛星を10機体制で運用する計画 38

ストーリー by hylom
こういうときだけ一気に予算が付くのですかね 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

11月11日に政府が発表した宇宙基本計画の工程表改定の素案によると、今後日本は情報収集衛星10機体制を目指すそうです(毎日新聞日経新聞)。

あくまでも素案ではありますが、JAXAが過去に1機しか打ち上げたことのないデータ中継衛星2基を含む本気の計画のようです。もともとデータ中継衛星は各種地球観測衛星による観測データ量の増大に対応した増強が必要とされていたものです。

現在情報収集衛星は4基が運用されているが、それを8基に増強したうえで、データ中継用の衛星2機を加えての合計10基体制が想定されている。また、衛星を使った沖縄県・尖閣諸島周辺などの監視も2016年度前半から試験的に開始するという。

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  • by 90 (35300) on 2015年11月13日 20時49分 (#2917007) 日記

    ISSに日本人が乗ってもALOSが震災の役に立っても一向に顧みられなかったSPoFのDRTSについに予算がついたと聞いて……?

    • by Anonymous Coward on 2015年11月14日 0時44分 (#2917124)

      ○中須賀部会長 それでは、御質問、御討議をお願いします。
      ○柴﨑委員 資料1と2の中でデータ中継衛星の話があったのですが、地球観測衛星系も含めて、衛星のセンサーが良くなってくると、基本的に伝送されるデータ量が増えて、データのダウンリンクがボトルネックになるのですが、このデータ中継衛星は、使っていないときには他の地球観測衛星等のデータも中継してくれるのでしょうか。
      ○内閣衛星情報センター 具体的にどのぐらいデータ中継衛星を使用するかというのは、まだ完全にわかっていませんので、現時点ではまだそのような検討はしておりません。
      ○柴﨑委員 例えば、米国では軍専用ということで民間の通信衛星のトランスポンダを使ったりしていると思います。そういう意味で、衛星のバスとか、衛星そのものの共用はあるのではないでしょうか。これから衛星をどんどん上げて、民間利用も含めて広げていこうとすると、データのダウンリンクの制約のような問題が出てきます。サービスの範囲をグローバル化するために、いろいろなところに地上局を置くのはあまり現実的ではありません。一方で、データは増えていくので、通信基盤に関しては、できるだけ共通利用をして、国全体としてコストパフォーマンスを上げていくことが重要ではないかと思います。
      ○内閣衛星情報センター 問題点が2つございます。1つは、キャパシティの問題です。まず、我々のキャパシティを十分に満たした上で、本当に共有するキャパシティが残るのかは、きちんと精査しなければわかりません。 もう一つは、運用上、安全保障上機微な話がありますので、その辺の保全をどのようにクリアするのかという課題もあります。その辺が全部クリアできたら、そのような可能性もあるのかもしれませんが、それが可能かどうかをこの場でお答えするのは難しいです。
      ○中須賀部会長 ありがとうございます。基本的に、このデータ中継衛星は光データ中継衛星との相乗りですよね。
      ○内閣衛星情報センター 文部科学省の光データ中継衛星との相乗りであり、文部科学省のほうでは他のプロジェクトとの共同利用等を検討されているはずです。
      ○中須賀部会長 柴﨑委員が指摘したように、データの中継やダウンリンクは、ボトルネックになります。将来的な施策として、データ中継衛星を何機か持つかも知れませんが、例えば民間の衛星にホステッドペイロード的にデータ中継機能を与えるなどの形でバラエティーを増やしていかないと、抗たん性という観点からも少し懸念があります。ぜひその辺はまた御検討いただければと思います。

      宇宙政策委員会第5回宇宙民生利用部会の議事録ではこんな調子なので、現時点でもう寿命はとうに尽きてるDRTSの後継ではないんですよね。
      共通の技術基盤を使って別々の衛星を作るのかハードウェアとしても同じバス上で同居してるものが上がるのか判然としないけれど、
      とりあえずALOSやら何やらの地球観測衛星に使わせることはさらさら考えてませんでした、と。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      一般にはあまり顧みられなかったというなら、光データ中継衛星の技術の今後にも要注目ですね

  • 何を撮ったのかどう役に立ったのか一切明らかにしないけど、衛星は増やすし中継衛星も専用で2つも上げるので予算ください!
    というののどこに民主的な統制があるのであろうか、IGS。
    それでアリバイ的にパブコメ取って、長期計画の工程表に書いちゃったからやらないといけませんという理由で予算がつくんですよ、これ。

  • by Anonymous Coward on 2015年11月13日 15時24分 (#2916826)

    多分最強の敵は、財務省主計局だ。

    • by Anonymous Coward on 2015年11月13日 16時22分 (#2916861)

      北朝鮮のロケット発射を早期察知できなかったという安全保障上の欠陥が明らかになっているから、内閣府も防衛省も簡単には引き下がらんでしょう。
      予算案の焦点になるかどうか注意深く見守っていきたいですね。

      親コメント
      • 民間衛星以下の性能ではいくら数集めても無駄。相手は衛星をごまかす手段も心得てる。
        ま、超低空衛星とか、ESAが手がけているような高軌道・広視野の衛星とか、複数の小型衛星で
        超高解像度の実現するのだったら税金払う気になるが。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          さて、日本にそういったことが出来るのかどうか知りませんが、出来ないのだとしたら今できることを積み上げずに出来るようにはならないでしょう?

          • by Anonymous Coward

            積み上げるにも積み上げ方というのがあって、こんな明後日な方向の惰性的努力ではとてもとても……

      • by Anonymous Coward

        ぶっちゃけ無理ですよ。単純に北朝鮮が広いので目がいくつあっても足りないしサイロを使われるとどうしようもない。
        //ちなみにアメリカが北の地下核実験の前兆を察知し支援物資と引き換えに止めさせたが単に穴を掘っただけだったということもあったらしい

      • by Anonymous Coward

        向こうが衛星打ち上げだと言っている、地上にでかい塔立ててえっちらおっちら組み立ててるロケットの動静が探知できないならそれはただの怠慢ですし、
        地下サイロやTELで準備される弾道弾に対しては偵察衛星なんかそもそも無力ですね。
        そして、防衛省は情報収集衛星を当てにしていません。

    • by Anonymous Coward

      最強の敵は財政でしょ。

      • by Anonymous Coward

        最強の敵は財政でしょ。

        “財”務大臣“政”務官?

        • by Anonymous Coward

          ぱぶりっくふぁいなんふす

  • by Anonymous Coward on 2015年11月13日 21時02分 (#2917013)

    日経の過去記事とか色々読んでみますと、従来型に比べると超小型な人工衛星の開発ブームが背景にあり、
    それによりコスト削減されるので台数を増やしてシステム全体の性能向上、という話のようにも思えます。

    それならそれで増やさずに財政再建に協力してくれよという財務省の嘆きも聞こえてきそうですが、
    予算大増額でなければ渋々受け入れるでしょう。

    • 偵察衛星ってばでかくて重い衛星の代表格なんだかな。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        でかくて重い偵察衛星なんて、アメリカの前弩級戦艦的なKHシリーズくらいなもんですよ。
        あとは精々SSOに2トン3トンで、さらに小型化が進みつつあるのが現状。

      • by Anonymous Coward

        偵察衛星ってばでかくて重い衛星の代表格なんだかな。

        日本の情報収集衛星はH-2Aロケットの202型(一番衛星打ち上げ能力の低いタイプ)で2機同時に打ち上げられましたので「でかくて重い」とはとても言えないと思いますね。

    • by Anonymous Coward

      一番予算がかかるのは、ハードではなくソフトだという話だが。
      具体的には撮影した画像を解析・判断する人員。

      だから、衛星や打ち上げが安くなったからお値段据え置きで基数増加!
      ってやると、本来なら解析人員の増大分の経費が上昇するはず。

      まぁ、宇宙予算じゃなく内閣の予算でやってくれるなら良いとは思うけどね。
      科学探査を削って偵察衛星、ってのは勘弁して欲しい。
      本当に役に立っているのか分からんし。一般に公開されたのも、先だっての水害の衛星画像1枚。
      しかもGoogleより低解像度で使いにくいという。実際の所成果あったんだろうか。

      • by Anonymous Coward

        防衛の成果が見えないと言うことは、ドンパチやらかすよりは良いことだと思いますよ。

        • by Anonymous Coward on 2015年11月14日 14時38分 (#2917345)

          偵察専用衛星じゃないんだよねぇ…。
          大規模災害発生時とかに活用します、って名目で予算立てられてるのよ。

          なのに、10年以上経過してるのに、一般に(≒地方自治体などへも)提供した画像が、鬼怒川氾濫の時の低解像度画像1枚っていうね。
          Googleが民間衛星から購入した画像の方が高解像度で時系列的にも複数あって、使い勝手も良くて。

          東日本大震災でも公表しない、近寄れなかった原発周辺も公表しない。
          いったい何のための「情報収集衛星」かと。

          軍事専門で使って災害対策で出し渋るのなら、軍の予算だけでやって欲しいもんですよ。

          いっそのこと、民間が達成してる解像度までなら商業利用可で公開したらいいんじゃないかな。
          NHKが使ってる衛星地図画像のはじっこに「Google」とか書かれてるのは情けないと思うんですよ…。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          ドンパチやらかさないのはそれそのものが大事な防衛の成果です。
          でも、便益がまったく示されないのに費用だけ要求する事業は、
          それが安全保障だの何だののお題目が付けられていたとしても、クズです。

  • by Anonymous Coward on 2015年11月13日 21時15分 (#2917019)

    衛星の周辺を監視するカメラとか付けないのかな?

  • http://www.jaxa.jp/press/2013/09/20130904_slats_j.html [www.jaxa.jp]
    これでやったらかっこいいのだけど。

    • by Anonymous Coward

      フレア一発で大気圏突入ですけどね、それ。

    • by Anonymous Coward

      某筋の関係者には、その種の衛星を機動的に有事即応打ち上げをするという意向はあるそうです
      災害発生時の即応打ち上げを目指して開発するなら、デュアル・ユースになるので防衛用途での使用を忌避すべき理由はありません
      そういう用途にイプシロン・ロケットは最適ですし

  • by Anonymous Coward on 2015年11月14日 0時35分 (#2917122)

    >現在情報収集衛星は4基が運用されているが

    運用されているのは5機(光学4,5号機、レーダ3,4,予備機)ですね。光学3号機は寿命すぎましたが一応飛んでます。
    多分編集時に、「現状の、光学衛星2機及びレーダ衛星2機の4機体制では」とかいう内閣衛星情報センターの表現に釣られたのでしょう。

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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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