筑波大学、発表論文を原則オープンアクセスにする方針を決定 33
ストーリー by hylom
コスト的には大丈夫なのだろうか 部門より
コスト的には大丈夫なのだろうか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
筑波大学が「筑波大学オープンアクセス方針」を採択した(サイエンスポータル)。
近年は学術雑誌の価格高騰が問題視されており、それに対して無償で論文を公開するオープンアクセスという動きが広まっている。筑波大学はつくばリポジトリというサイトを運用しており、これまでも著者の許諾を得た同大学発の研究成果を無償で公開していたが、今後は学術雑誌に掲載された論文等について、原則としてすべてつくばリポジトリ上で公開されるようにするとのこと。また、つくばリポジトリ上のコンテンツインデックスは国内外の論文検索用のサーバーにも提供されるという。
持ちつ持たれつ (スコア:2, 興味深い)
発表の場を、互いの予算なり研究費なりを融通しあって維持していくための論文購読料、投稿料、学会参加費でもある。
安易になくせばいいというものでもないと思うが。
Re:持ちつ持たれつ (スコア:1)
> 発表の場を、互いの予算なり研究費なりを融通しあって維持していくための論文購読料、投稿料、学会参加費でもある。
発表の場を維持するためにお金を払うのは本末転倒では?
本来は,お金をはらってでも読みたいと思わせるような論文を書くべきです
持ちつ持たれつの関係にしか意義を見出せないような学会は淘汰されるべきだと思います
Re: (スコア:0)
全くだな。
其のとおりだ。
Re: (スコア:0)
論文なんてだれも読みたかないですよ、面倒くさいから
かといって無視できるようなもんじゃないからね
Re: (スコア:0)
何言ってんだこいつ。
大金を払ってでも読みたい論文を、タダ同然で入手するための発表の場だろうが。
持ちつ持たれつというのは、そのうち自分も大金に匹敵する発表をするかもしれ
ないから、みんなも知識を共有しましょう、それが巨人の肩の上に乗るという建
前を守ることにつながりますよ、ということ。
Re:持ちつ持たれつ (スコア:1)
今問題になっているのは、出版社の雑誌で、
学会の論文誌はまず問題になりません。
学会の論文誌だけで研究が完結すれば、予算も足りてみんなハッピーなんだけど、そうもいかない。
で、出版社の雑誌は、毎年数%値上げするという条文の入った契約で(実質その契約しか選択肢がない)
どうにも払いきれなくなっているんですよ。
Re: (スコア:0)
単に発表できて業績になればいいんだったら、大学の紀要で良いのでは?
Re: (スコア:0)
インパクトファクターは無視するとしても
最低限査読がないと業績としてのカウントが微妙じゃね?
Re: (スコア:0)
学生の修論を勝手に紀要に発表した早稲田教員が処分されてたから、早稲田クラスでは立派な業績なんじゃね?
プレプリントサーバ (スコア:2)
昔, 物理学系の著名なプレプリントサーバが机の下に無造作に突っ込まれたHP製ワークステーションだったなんていう写真を見たことがありますけど, 分野によってはそうしたボランティア的な運用をしているものもあるんでしょうかね.
そもそも (スコア:0)
論文なんて読んで貰ってナンボなので、読むのに高コストの雑誌に掲載する意味は少ないよね
(雑誌側できちっと査読して権威を保てるぐらいにしっかりしたものだけ通すとかしてるならまだしも)
特許みたいな金が絡む話とはちょっと違うにせよ、論文誌として高額でみんなが敬遠するような雑誌に画期的な発見を掲載していたのに、それを知らずに誰かが後発で発表して脚光を浴びる、みたいなことが起きたらいろんな意味で本末転倒だと思う
# 実際そういうことが起きてないとは言い難いしなぁ
Re:そもそも (スコア:5, 興味深い)
いまやり玉に挙がっている守銭奴elsevierやspringerの購読料の高い雑誌は
その分野の権威、トップジャーナルがそろっているよ。だから足元見られてる。
編集者査読者ともにその分野の人ならだれでも知っているような人が多いし、
著者もその雑誌に載せれば一流と思えるくらいに雑誌のマーケティングが成功している。
わざわざ高額雑誌に載せなくてもいいよね。って意見はあっても、それに代わる価値を
持った低価格雑誌って、そうそう簡単には作れない。
だから著者の本拠地で公開するか、ってことになった。
研究者全員、価値ある雑誌がある程度購読料高いのは仕方ないと思っている。
しかし今は、それが度を越しているんだよね。
また、「安易に無くせばってもんでもないでしょ。」という意見はこういう現実からは乖離しすぎてる。
Re: (スコア:0)
大学の契約能力(価格交渉しない/できない)問題もあるんだけど、そういう出版社は抱き合わせもひどく、マイナーな冊子をいくつか単独契約するとあまりに高価な契約になり、高価な他分野とセット契約をせざるを得ない状況になっている。
Re: (スコア:0)
ここに集まる人に多そうな、情報/電気/電子の分野だと、あまりそういう実感が無いかも?
自分の分野でもIEEEでほぼすべて揃うので、今のところ危機感は無いです。
Re: (スコア:0)
あなたの分野はかなり電子、ハードウェア寄りなのでは?
自分の機械学習、計算理論だと雑誌社の論文誌の中にも外せないものはある。
IEEE,ACM,SIAMあたりで全部終われば楽なんだけどね。
Re: (スコア:0)
論文なら何でもいいというわけではない。
SFに限らず、論文の世界でも「90%はクズ」というスタージョンの法則は当てはまる。
便所の落書きを好んで読む2chの住人じゃないんだから、普通の研究者は、
価値ある自分の時間を費やして論文を読むのに、「クズ」に煩わされたくないと思っている。、
だからそれなりの技量のある研究者によって査読された、信頼性があり、読む価値がある
と判断された、権威のあるジャーナルに載った論文を読みたがる。
だから、STAP細胞事件のように、詐欺論文が何かの間違いで権威のある雑誌に載ったりすると、
多くの研究者の労力を浪費させたということで非難を浴びるのだ。
Re: (スコア:0)
90%がクズってことはそのクズを生産してるのは自分の時間に価値があると思っている普通の研究者とやらだよね。
Re: (スコア:0)
誰しも自分の時間は自分にとって価値があるだろう。
自分の働きが他人にとって価値があるかどうかは、また別の話。
つくばリポジトリ==つくれぽ (スコア:0)
というのは置いといて、Natureとかも見れるのか?
人名あから見てるので分からん。
Re: (スコア:0)
雑誌名で検索したら、Not foundでwebサーバーのアプリ名、バージョン等が表示されたでござる。
まあ、大丈夫だとは思うけど、著作権も含めてノーガード戦法じゃないよね。
Re: (スコア:0)
> 著作権も含めてノーガード戦法
何を指しているのかわからないが、研究成果の著作権はコンテンツ産業のそれとは保護するものが違うから、垂れ流しもありといえばありだよ。むしろ引用(≠パクリ)しやすいように、テキストで提供するのもありだと思う。
むしろ改変・改竄が怖いから電子署名をつけろって言うのはわかるけど。
論文は著作権が雑誌に帰属するので著者ですら勝手に公開できない (スコア:0)
って話を以前のタレコミで読んだ気がするのだが、対策しているのだろうか。
Re:論文は著作権が雑誌に帰属するので著者ですら勝手に公開できない (スコア:4, 参考になる)
某海外出版社のライセンス(掲載後1年で無料公開の非オープン雑誌):
・著者は自分のレポジトリに投稿バージョン(の生原稿)を置ける。
・Embargo経過後(1年)で、レポジトリに置くものをアクセプト時の最終バージョン(の生原稿)に差し替えられる。
・出版社が組版したバージョンはNG。レポジトリに置きたければオープン化の手続きをする(対価は現レート36万円)。
という具合。つまり、レポジトリに置けなくはない。
完全オープンの雑誌はレポジトリに置き放題であるが、そもそも掲載料として20~60万円(現レート)は払わされるので、それはそれで、微妙といえば微妙。
Re:論文は著作権が雑誌に帰属するので著者ですら勝手に公開できない (スコア:3, 興味深い)
2009年ぐらいからハーバード大学も研究科・学部単位で同様の方針を打ち出したことがありました。
そのときは「今後、原稿(=著者版)をリポジトリに掲載することを認めない出版社や雑誌には投稿を避けていくべき」との柔らかな方向性が示されていました。
OAに協力している出版社・雑誌のリストもあります。
https://osc.hul.harvard.edu/publishers/treaties/ [harvard.edu]
# 研究者の投稿行動に変化が出たか否かは誰か研究していませんかね
Re: (スコア:0)
だよねえ
アカデミックな人間でないので、よく知らないけど、公開したいからってできるもんではないのではないのだろうか?
Re:論文は著作権が雑誌に帰属するので著者ですら勝手に公開できない (スコア:1)
筑波大学オープンアクセス方針 (PDF) [tsukuba.ac.jp]
なので出版社が禁止している普通の雑誌投稿したものはやっぱり公開できないんじゃないかな。
出版社に追加料金払えばオープンアクセス可能にできる雑誌多いけど、
全部そうしたら目茶苦茶お金かかるし。
Re: (スコア:0)
だいたいどこの大学でもはリポジトリを管理する部署が、雑誌に照会して許諾をとりますから、ダメなら載りません。
でも、科研費とか成果物の場合は、ハードルが下がったり、無条件でOKだったりすることもあるようで。
Re: (スコア:0)
筑波大学オープンアクセス方針には「出版社版の公開は禁じているが著者版の公開を認めている場合、~」とあるが、この2つの区別がどういうものか良く分からない
IEEEの論文誌に掲載された招待論文の原稿を自分のwebで公開してる人がいるんだけど、どういう区別があるのやら
Re:論文は著作権が雑誌に帰属するので著者ですら勝手に公開できない (スコア:2, 参考になる)
ワイリー社の場合の論文の扱いの解説 [wiley.co.jp]。
で、
(1)は投稿後、限られたサーバーで、公開可。
(2)はジャーナル掲載後、一定期間を経て、限られたサーバーで公開可。
(3)は基本的に一般公開不可。(例外有り)
招待論文に査読があるのか、このルールが適用されるのかは知らないが。
Re: (スコア:0)
ちょっとググってみましたら、
北海道大学付属図書館で作られた図面が、他大学でも説明のためによく利用されているようですね。
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drfml/msg01423.html [hokudai.ac.jp]
に図へのリンクが載ってます。
Re: (スコア:0)
いやなら契約の更新はしない。
これで万事オッケー。
実際問題学部長レベルでの合意は取れてるだろう。そして学部長様に逆らったらいろいろ窮屈なことになる。
これは良い試み。 (スコア:0)
その大学、学部でどんな研究してるのか受験生も分かるし、レベルもある程度分かるやろ。
あと、ネイチャーとかACSとかRSCとか、とにかく値段高すぎるわ。
なんやねん数ページで3000円って。
年会費数千円ならまだ分かるけど、これ金銭感覚おかしいやろ。
そもそも、そこまで大した内容ちゃうがな。たまーにすごいのもあるけど。
一般に広く公開するってことは、当然内容も良くないとアカン。
質も上がるやろこれなら。今はACSすらカスレベルのが大量にあるで。ビル・ゲイツがキレんのもよー分かるわ。
Re: (スコア:0)
ねーちゃん1回で指3本
おぼえた