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サイエンス

「STAP細胞は実在した」というデマが広まる 96

ストーリー by hylom
STAP細胞はありません 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

再現実験に成功せず、またさまざまな検証の結果その存在が否定されたSTAP細胞について、「新たに海外の研究者によってその存在が確認された」というようなデマが広まっているという。

発端と思われるのは、「小保方晴子さんの発見は真実だった!キメラマウスでも確認。外部刺激で体細胞が初期化され多能性をもつ(STAP現象)の研究結果がネイチャーで発表された。」というブログ記事。Nature誌を発行するNature Publishing Groupのオープンアクセス誌「Scientific Reports」にて、「傷付けたマウスの筋肉細胞から多様性を持つ幹細胞のようなものが得られた」との内容の論文「Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells」が発表されたのだが、これについて「STAP細胞と同じ原理」とし、「STAP現象発見は真実だった」としている。これが、「ネイチャーでSTAP細胞が証明された」と曲解されて広まっている模様。

ツッコミどころは満載だが、まずScientific Reports誌はオープンアクセス誌ということで掲載のハードルは低く、これを「Nature誌」とするのは無理があるし、実際に今回の論文の手法で多様性を持つ幹細胞的なものが作れたとしても、STAP細胞とはまったく手法が異なるためにこの論文がSTAP細胞の存在を証明できるものではない。

今回の論文の背景や周辺事情についてはYahoo!ニュースの記事Medエッジの記事が詳しいが、少なくとも小保方氏の論文に不正があり、そこで述べられている方法では「STAP細胞」は作れない、ということは確認されている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • Scientific Reports (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2015年12月14日 14時48分 (#2934493)

    この論文については全く知りませんが、Scientific Reports自体は真っ当な論文誌です。
    NPG系列の総合誌としては、本誌、Nature Communicationよりは格は落ちますが、インパクトファクターは5を超えてますし、ピアレビューも機能しています。

    ただし、この論文誌に流れ着く論文は大抵NPG系列のどっかのジャーナルに出して一度リジェクトされている物が多いです。また、速報性を重視するような編集方針を持っています。最近のNGP系列のジャーナルは人手が足りていないのか、レスポンスのレイテンシが数ヶ月ある事が多いので、エディターやレフリーとバトるのがめんどくさかったり、プロジェクトの期限が迫っている場合に、NPGの箔付けに使う事が多いです。

  • 巨大製薬会社の陰謀 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2015年12月14日 13時44分 (#2934456)

    真実はSTAP細胞は本当に存在し、実用化されることで、医療業界が激変する事は明白である。
    全世界で年間1000兆円とも言われる医療関連のお金の流れがSTAP実用で数百分の1に減少ともいわれる。
    利益団体の圧力でなかったコトにされたのは明白。

    某氏の自殺も、事実は口封じ。

    • by Anonymous Coward

      それ。リステリンで同じこと言われてましたね。

      • by Anonymous Coward

        って言うか、鉄板ネタでしょ。
        ゼロエミッションビークル(ゼロ公害車)はとっくに開発されているが、石油が売れなくなると困る石油メジャーの陰謀で発表はされない、とかの類いの。

    • by Anonymous Coward

      「Intelは出し惜しみをしている。すぐにでも1000倍速いプロセッサを作ることができるが、1年ごとに2倍の速さのプロセッサを段階的に出荷し、毎年買い替え需要を喚起する方が利益を上げられる」

      20年くらい前に聞いた陰謀論です。

      • Re:巨大製薬会社の陰謀 (スコア:3, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2015年12月14日 14時49分 (#2934494)

        実際機械で計ったように正確に性能向上してるシリコンチップが生産されてるのおかしいですよね
        天然のシリコンを使ってれば不作の年や豊作の年があってもおかしくないのに

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        Intelの場合命令の刷新とそれに合わせたプロセッサ設計の刷新で大幅な性能向上が見込めます。
        まあ大体のプロセッサメーカーは似たような状況に置かれていますが大体互換性の喪失が理由で失敗するんだよな。

        • by Anonymous Coward

          え~、IA64は全然パッとしない性能だったじゃないの。

        • by Anonymous Coward

          RISCが出始めたころのデコーダにトランジスタを費やせなかった頃ならともかく、現在の内部命令に変換してから並列性を見つけるタイプのデコーダだとネイティブ命令セットのプライオリティって低いでしょ。
          つか、インテルもAVX命令とかは命令フォーマットレベルで刷新してますよ。

      • by Anonymous Coward

        > 1000倍速いプロセッサを作ることができるが、1年ごとに2倍の速さ
        > 20年くらい前に聞いた陰謀論です。

        それで、10年前からクロック数頭打ちなんだね。

    • by Anonymous Coward

      おくすりちゃんと飲んでますかー?

  • これだけごたごたして、時間をかけたので、
    UFO,UMAもしくは月面着陸は無かったの類として
    定着したのでしょう。

    #俺はスタップ細胞を呼び寄せる踊りでもやろうかな。

    • by Anonymous Coward

      月刊ムーが厚くなるかな?

    • by Anonymous Coward

      発明と発見の違いを理解してない人って結構、居るみたいだしね。

      2ちゃんねるに「アインシュタインが居なかったらどうなってたの?」みたいなスレが立ってるのを見たことがあるけど、
      その主旨は、「誰かが代わりに発見しただろうけど、どれぐらいの時間がかかったんだろうね」という真っ当な疑問ではなく、
      「相対性理論が発明されていない、それすなわち、『それに基づく種々の現象が存在していない』世界だったとしたら?」だったり。
      SF的な雑談のネタとしてはありだけど、居なかったとしたら、に繋げて考えてしまう辺りがナンセンス。

      例えば、「スティーブジョブズが居なかった

  • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 13時40分 (#2934453)

    STAP騒動で、カモになりそうな奴が炙り出されてるしね え。orz.

    • by Anonymous Coward

      某ハッピーな宗教関係者が拡散しているようです
      小保方氏の霊言なる本の購入者となるとすでに捕獲済みのカモでしょう

  • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 13時42分 (#2934454)

    私が見た某まとめ、STAP「細胞」ではなくてSTAP「現象」と書いていたけど、そういうことじゃないの?単純に酸性にしただけでできるとは書いてなくて、もうちょっと何かするって書いてあったから、全く同じではない。どこまでをデマと言ってるのか分からない。細胞に何らかの刺激を与えてリセットできることを、まとめサイトが分かり易くSTAPという言葉を使った、というくらいの認識。

    • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 15時48分 (#2934523)

      フォルクスワーゲン買ったんだよって見に行ったらカローラやヴィッツだったらどう思うか

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        どっちも大衆車だろ…
      • by Anonymous Coward

        カローラでもヴィッツでも「国民車」だからフォルクスワーゲンでいいだろと思ったら、
        「フォルクスワーゲン」は固有名詞または特定の自動車メーカーのブランド名だった、
        ってことですか。

        STAPも「刺激に起因する多能性の獲得」の頭文字だから、類似の現象はみんなSTAP
        でもいいだろと思ったら、「いいえSTAPは商標登録されていて、この方法で作ったもの
        だけがSTAPなんです」みたいなもんかな。

        # STAPが商標登録されているかどうかはしりません。

    • by Anonymous Coward

      意味の違う単語を適当に当てはめてる時点でデマでは。

      • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 14時47分 (#2934492)

        > 意味の違う単語を適当に当てはめてる時点でデマでは。
        STAP現象の存在もデマってこと?

        小保方氏のやり方でSTAP細胞を作ることは否定され、それが存在するという情報はデマです。
        しかし、STAP現象やSTAP細胞が否定されたわけではないです。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 15時00分 (#2934498)

          小保方氏のやり方で作ったものだけがSTAP細胞で、他のやり方で作ったものにはとっくに別の名前があるかと

          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 15時44分 (#2934517)

          >しかし、STAP現象やSTAP細胞が否定されたわけではないです。
          いいえ完全に否定されています。

          多様性を持つ幹細胞がある条件で作られるのはわかっているのですが、その条件がわからないのでみんなアレコレ模索しています。
          今回は、外部からの損傷と言う刺激から幹細胞が発生した事がわかったという旨の論文なので、STAP細胞周りとは一切関係がありません。
          また、多様性を持つ幹細胞を作製する事自体をSTAP現象と言うのも間違っています。

          詭弁の域にすら届いてないんですが、これでSTAP細胞は存在した!とか言われても…

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            > 詭弁の域にすら届いてないんですが、これでSTAP細胞は存在した!とか言われても…
              (#2934454) を読もうか。

    • by Anonymous Coward

      刺激によって初期化される現象は前から確認されてたらしいし。
      それが小保方氏のやり方で起きたのだったらSTAP現象と言っていいだろうけど、やり方からして違うのならそう呼ぶのはおかしい気がする。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 12時41分 (#2934424)

    ○多態性

  • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 12時44分 (#2934426)

    いまだにFacebookには
    「小保方さんは陰謀によって潰された」
    みたいな記事を垂れ流す人が少なからずいるから
    そういう怨念が元記事を誤読させてるんだろうね。

    • Re:怨念がおんねん (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2015年12月14日 12時56分 (#2934434)

      小保方さんも草葉の陰からお喜びでいらっしゃることでしょう

      親コメント
    • Re:怨念がおんねん (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2015年12月14日 13時51分 (#2934459)

      故笹井先生はマスコミや愚かな大衆に「潰された」と思うよ。他にも実績ある立派な学者だったのにね。自殺に追い込まれるまで叩かれて、その後は筆頭筆者の小保方さんを叩きまくって自殺させようとしてたし、あの馬鹿騒ぎは二度と繰り返してはならないと思う(Yahooの記事参照)。研究チームっていう概念分かってない人も多いんだろうね。たとえばチームの中に変なのが1人いて混ぜ混ぜしたのが真相なら、小保方さんも故笹井先生も被害者だよ。

      親コメント
      • Re:怨念がおんねん (スコア:4, すばらしい洞察)

        by ma_kon2 (9679) on 2015年12月14日 14時09分 (#2934470) 日記
        推定無罪だが,
        小保方氏の院からの一連の行動から考えると,
        「チームの中に変なの」は小保方氏自身では?という意見を持つのは仕方あるまい。
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        > 自殺に追い込まれるまで叩かれて、

        何でああいう結末にならなきゃいかんの、とは自分も思った。
        シェーン事件のヘンドリック・シェーンだって往生際は良かったとは言えないけど、
        今は会社員として静かに暮らせてるみたいだもんな。
        西洋の社会だとバッシングしてても「これ以上はやったらイカン」的な
        冷静さを残してるのかもしれんね。

        • Re:怨念がおんねん (スコア:5, すばらしい洞察)

          by yutarine (14862) on 2015年12月14日 16時00分 (#2934525) ホームページ 日記

          それだけ大衆が力を持つようになったんだと思います。特権的な身分の人間が不正をしたら、「税金の無駄使い」「説明責任を果たせ」という理由で謝罪させてプライドをズタズタに傷つけて、それを見ることで自らの溜飲を下げる。ある意味、社会の鬱憤ばらしの犠牲者に祭り上げられているとも捉えられるでしょう。
          謝罪するにしても科学者向けの謝罪ではなく、大衆が溜飲を下げられるような謝罪をしなくては収まらないでしょうね。良くも悪くも大衆とマスメディアをコントロールする力が必要かと。

          バッシングに関してはイギリスのダイアナさんを事故死させるまで追い詰めたりしてるしお隣の韓国でも責任者が自殺とかニュースになるので日本特有でもないと思います。その国のマスメディアの影響力とそれを支持する大衆の強さと考えています。国民の教育レベルが上がっていけば解決していくとは思うのですがまぁ時間がかかり過ぎますね…。ヘタをするとより醜悪なモノになりかねないし。

          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 14時46分 (#2934491)

          日本はハラキリの国なので失敗したら腹を切って責任取るのが美しいとされているのですよ
          馬鹿馬鹿しい風習ですね

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          バッシングのひどさは西洋の方がきついと思うよ。
          ただ、それ以上に個人の自我もパワフルだから生きる方を選ぶ。
          単純に言うと、自殺は個人の選択の一つととらえられるのが西洋的で
          社会に殺されたととらえるのが日本的。

          • by Anonymous Coward

            >>今は会社員として静かに暮らせてるみたいだもんな。

            >単純に言うと、自殺は個人の選択の一つととらえられるのが西洋的で

            ああ、なるほど。雇い主さんとしても
            「世間ではバッシングされてるようだが、俺は給与を払ってあんたを雇うよ」
            という個人の選択があって、さらに自我がパワフルだから実行もできるわけだ。
            バッシングも「きつい」けど、拾う方も「パワフル」ということかね。

            #日本にも「捨てる神あれば拾う神あり」なんて諺があるが…

            • by Anonymous Coward

              欧米の場合解雇したうえで粛々と訴訟を起こすだけでは?
              そのあとで別の会社が雇ってくれる。
              まあ死ねば責任を取ったことになると思うのが幼稚。
              責任を取りたいなら損失分を金で補填しろよと。
              //生命保険で払う気だったのだろうか

              • by Anonymous Coward

                > 欧米の場合解雇したうえで粛々と訴訟を起こすだけでは?

                ん? 話の流れを読み違えてない?

                ヘンドリック・シェーンの場合は、
                科学分野でやらかした後にそれが社会に知れ渡った後に、
                会社員として雇われて一応生計は立てられてるみたいよ、
                という話だよ。
                やらかした際の所属のベル研の話じゃないよ。
                なんで解雇の話が出てくるの?

        • by Anonymous Coward
          自殺するまで追い込むまれたのではないかというのは確かになんでと思います。
          ただ日本は謝罪の文化なので、シェーン事件と同様ドイツ式に「この部分の証拠はある」と言い張るのがNGだったんじゃないでしょうか。

          「検証が不十分でした。
           すみません。
           再検討します。」

          とでも"小保方氏自身が"言えば、責任者が最後まで責任取れや!という風潮にはならなかったんじゃないでしょうかね。
          # 小保方氏の記者会見に興味がなかったのできちんと聞いてなかったですが、寡聞にして謝罪したという話は聞いたことがないです。
          # スイスのメーカーですが、シンドラーの社長さんも謝罪しろという圧力に困惑したという話を思い出してました。
  • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 15時29分 (#2934508)

    小保方氏の論文は、多能性細胞の研究結果は発表者によって違うねという例の中の1つとして使用されているにすぎない。
    研究結果の内容にはリンクしていない。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月14日 15時48分 (#2934522)

    あれもちょっと否定的なこと書くとすぐ陰謀だ金貰ってるーって言われたけど、たったあれだけのことで小銭貰えるなら
    是非その仕事紹介してほしいわ。

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