
インドが再使用可能な宇宙船試験機打ち上げに成功、米国では謎の宇宙機「X-37B」の打ち上げが行われる 33
世界で進む宇宙開発 部門より
インド、米国、中国で宇宙開発関連の話題がまとめてあった。インドでは23日、インド版のスペースシャトルを初めて試験的に打ち上げることに成功した。打ち上げられたのは早ければ10年後の実用化を目指している機体よりも小さい、全長6メートル余りの無人の試験機。上空6万5000メートルに到達したあとインド洋の沖合に着水したという。機体を再利用することで人工衛星の打ち上げコストを従来の10分の1に抑えられるとしている(NHK、THE TIMES INDIA)。
米国では謎の多い宇宙機として知られる「X-37B」が話題に上った。2015年5月20日に3回目の打ち上げが行われたが、先日、同機の宇宙滞在期間が1年を超えたことが伝えられた。公式に認められている実験は、軌道上で電気推進式の新型スラスターのテスト、そしてMETISとして知られる試料材料の宇宙環境での露出試験だという。そのほかの積み荷については相変わらず非公開となっている(SPACEFLIGHT NOW)。
中国では新型宇宙ステーションの設計に関連する内容が公開された。同国では2011年にすでに打ち上げ済みのコアモジュール「天宮1号」が打ち上げ済み。無人宇宙実験室「天宮2号」の打ち上げが9月に決まった。同国では今年から有人スペースラボの飛行ミッションが本館化するとされ、10月には有人宇宙船「神舟11号」を打ち上げ、天宮2号とドッキング実験を行うという。宇宙ステーションは2018~2022年に完成を予定している。ハッブル宇宙望遠鏡よりも300倍の観測精度を持つ宇宙望遠鏡が打ち上げられる予定(Spaceflight Insider、China Radio International、Slashdot)。
インドの実験機の写真 (スコア:3)
WIRED [wired.jp]の記事にインドの実験機の写真が載ってる。トレーラーの男たちがインド的?
HOPEとか (スコア:1)
X-37Bやらインドのやら見るに、HOPE今も頑張ってたら実機が飛んでたのかなぁ。
でも技術的にやっぱりこいつら筋がいいとは思えないんだよなぁ。
でも米も印も頑張るのか…。
Re:HOPEとか (スコア:2)
そもそもの問題として有翼再利用軌道往還機というのは「再利用することで安くなる」メリットよりも「再利用する機体そのものに貨物重量を食われる」デメリットのほうが圧倒的にデカいんですよね。
スペースシャトルは2本のブースターとオービター(あの翼のついた白い機体のことです)本体のエンジンで低軌道まで飛びますが、この時のオービターと貨物重量の合計は109トン。しかしオービター本体の重量は78トンなので貨物室に積めるのは31トン。
まあブースターを4本つけたH-2Aロケットですら15トンしか運べないことを考えればこれだけでもモンスター級の重量物打ち上げ機であるのは確かなのですが、オービターを再利用せずに使い捨てにし、翼やコクピットなどを省略した無人のシャトル-Cという計画では68トンの貨物を軌道上に運べる予定だったのですよね。
軌道上へ運べる貴重な重量を「帰還時にしか使わない翼」に割くのはものすごい無駄だ、というのが1980年代にアメリカが気付き、1990年代にシャトルフォロワーだった他国が気付いた事実なわけなのでインドはどうかその事実に早めに気付いて頂きたい。
他にもスペースシャトルの数少ないメリットに「軌道上から重い荷物を持ちかえることができる」って点があるんだけど、よく考えたら持ち替えるだけのメリットのある重量物ってほとんどないのに気付いたのも有翼再利用が廃れた原因でもあるんだよね。実験サンプルの重量なんてたかが知れてるし。敵国の衛星を軌道上で鹵獲して持ち帰って研究するとかそのくらいしかない。
Re: (スコア:0)
「軌道上から重い荷物を持ちかえることができる」
…案外、インドのは弾道ミサイルの再突入体を合法的に開発するためにやってるとかあるのかな(汗
実戦配備では翼を取り外す方向で…。
Re: (スコア:0)
NASAが有翼機のメリットよりデメリットの方が大きいと考えていたなら、X-33の開発なんて進めなかったんじゃないの?
X-33は燃料タンクの技術的な問題が解決できなくてとん挫したけど、有翼機のメリット・デメリットでキャンセルに
なったとかいうものではないと思うけど。
Re: (スコア:0)
NASAが有翼機のメリットよりデメリットの方が大きいと考えていたなら、X-33の開発なんて進めなかったんじゃないの?
X-33は燃料タンクの技術的な問題が解決できなくてとん挫したけど、有翼機のメリット・デメリットでキャンセルに
なったとかいうものではないと思うけど。
アレはSSTOの試験機の半分のサイズの実験機ですもの。
完成しても軌道まで行けない、弾道飛行しかできない機体なのでスラッシュ燃料の実験でしかないですよ
Re: (スコア:0)
いや、燃料の実験なら有翼に作る必要もないだろ。
実験機を作るというのは有翼機のメリットを認めてないという事なの?
Re:HOPEとか (スコア:1)
バイコヌール宇宙基地の廃墟 [amazon.co.jp]が300円
ロマンかも知れないが国が破綻してまでもやることでは無いと思う。
Re: (スコア:0)
花火になってくれる軍人がいないので、無理です。
Re: (スコア:0)
「もって帰る」という絶対的なアドバンテージがあるじゃないか
アメリカでも軍だけは研究を続けているのは、軍事的に有用だから
Re: (スコア:0)
有人機をやる意味ってある?
アポロ以降、人が直接宇宙空間に出かけて行って役に立ったのって
ハッブルの修理くらいしか思い浮かばないんだが。
Re:HOPEとか (スコア:1)
有人をやる必要性は全く無いですね。
無人でも十分な成果を出せるのははやぶさが教えてくれました。
アメリカもX-37Bを使い続けていますが、「これで十分間に合う」ということなのでしょう。
Re: (スコア:0)
野心が無いなら、やる意味無いですね…。
結局、今有人飛行してるのは、将来的に月やそれ以遠に出かけるための準備みたいなもんです。
出かけてなにするかというと、名声もありますが、実利では実効支配ですね。
条約がどうなっていようと、将来への布石は必要だし。
そこに行ってない人に文句を言う資格は無い。
つまり、野心があるから有人飛行を継続していたり、参入したり(中国やインド等新興国と民間)しようとしてるわけです。
日本の官僚や政治家、国民の大多数にも野心が無いでしょうから、まぁ、やる意味は無いんじゃないですかね?
静かに衰退していくのもまたアリでしょうし。
Re: (スコア:0)
何を実効支配したいのか全くわからない。
純粋に科学の為なら理解できる。
Re: (スコア:0)
人間の「そこに行きたい」という好奇心を満足させるじゃないか。それも立派に意味があること。
観光旅行に行ったことないの?
Re: (スコア:0)
金持ちが自分の金で宇宙に行くなら構わないが、日本政府が税金で人を宇宙に行かせる理由が好奇心だけでは話にならん
Re: (スコア:0)
無人探査機だって飛ばす理由はつまるところ好奇心だろう。「はやぶさ」に何か実利はあったのか?
Re: (スコア:0)
小惑星からのサンプルリターンとか。
人類初の技術や発見なら他国から一目置かれる存在になれ、発言力が増す。
観光旅行用に有人機を作りたいなら税金を使わないで民間だけでやってくれ。
Re: (スコア:0)
そういう事なら、有人宇宙飛行だって「発言力を増す」事になるだろう。
現状じゃ「中国以下」という事になるしな。
Re: (スコア:0)
中国の有人飛行は米ソを40年遅れで追いかけているだけと見られているんじゃないの?
有人ロケットは飛行機なんかと比べても遥かに有用性が低いしな
というか、無くても特に困らんし
Re: (スコア:0)
> 中国の有人飛行は米ソを40年遅れで追いかけているだけと見られているんじゃないの?
じゃあ日本はそれ以上に遅れているとみられてるんじゃないの?
はやぶさだってひとみだってなくても特に困らんのは同じ。
宇宙の海は俺の海 (スコア:0)
建前はともかく実効支配出来る状況を作り上げてしまえばこっちのモノ
マユちゃんが泣いてるぞ(違)
Re: (スコア:0)
地球に所有権を示すペナントを打ち込んだ。
故に地球は私(マゾーン女王ラフレシア)の物である。
# 何とこの件、「月その他の天体を含む宇宙空間」に地球を含まないと解釈すれば、宇宙条約に反しないのです。
別館はなくなっちゃうのか。 (スコア:0)
> 同国では今年から有人スペースラボの飛行ミッションが本館化するとされ、10月には有人宇宙船「神舟11号」を打ち上げ
Re: (スコア:0)
元記事の人がカナ打ちなんでしょう
「ク」と「ン」は隣だからね
6万5千メートル? (スコア:0)
6万5千メートルって、成層圏の上の中間圏ですよね。
スペースシャトルの打ち上げに成功したっていうから宇宙空間まで達したのかと思ったけど、100キロメートルには程遠いですね。
打ち上げに成功したっていえば、成功したと言えなくもないか。
Re:6万5千メートル? (スコア:2)
要は模型によるフィールド試験なので、規模は違いますが、JAXAの超音速機から発生するソニックブームの低減技術を実証 [www.jaxa.jp]っていう実験に近いですよね。
Re:6万5千メートル? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
>再突入時の速度はマッハ5に達し、その後ベンガル湾内にあらかじめ決められていた、
>発射地点から450km離れた地点に落下した。
まだ、実物を作るには相当のハードルがありそうな感じ。
Re: (スコア:0)
インド、米国、中国で宇宙開発関連の話題がまとめてあった。 (スコア:0)
日本だってあったじゃないですか!!!!!
再使用可能って本当にメリットあるの? (スコア:0)
低コストといいつつスペースシャトルは結局あきらめたじゃん
あさりよしとお先生も困ってたし