「ヒトゲノム合成計画」、スタート 30
ストーリー by hylom
何ができるか 部門より
何ができるか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
人間や動物のDNAを人工的に合成することを目指すプロジェクトがスタートした(AFP、Science誌掲載論文).
1990年には人間の全遺伝子を解析する「Human Genome Project (HGP-read、ヒトゲノム計画)」がスタート、2004年に完了しているが、今回新たに立ち上げられたプロジェクトはこれに続くもので、今度は遺伝子の「書き込み」を行うことを目指すことから「Human Genome Project–Write)HGP-write)」と名付けられている。
いっぽうで遺伝子を人工的に合成することについての批判もある。また、このプロジェクトに関する非公開カンファレンスが5月12日に行われていたそうだが(ギズモード・ジャパン)、これについても「秘密主義だ」などとの批判が出ているようだ。
核酸合成なんてとっくに当たり前なので、次は何か? (スコア:1)
論文読まないとアレなんですが、とりあえずDNAの合成自体は既に普通に発注できるものです。
例えばThermoFisherさんのオリゴDNA価格がこんな感じ。
http://www.thermofisher.com/jp/ja/home/products-and-services/product-t... [thermofisher.com]
脱塩グレード(=一番安物)で50nmolスケール作ると1mer60円なので、ざっくり目の子で30億mer(=ヒトゲノム)作ると1800億円。かつてのヒトゲノム計画がコスト10億ドルって言われていたはずなので、作る側も読み出す側もコストのオーダーが10億ドルくらいのときに計画が作られたことになります。
とはいえ、長大な核酸鎖合成には価格*塩基数で見積もれる目の子に比べて色々と困難があるのは確かで、そのへんの技術開発に限ったとしても意味はあるでしょう。
Gizmodeの記事はそういうニュアンスの話ですね。
ヒトゲノムは10年以上かけて10億ドルが1000ドルになりましたが、作るほうはさすがにそこまでは値下がりしないかな。
Re: (スコア:0)
前例 [wikipedia.org]にならって、 10 億ドルの男とか、番組作っちゃう?
人間の条件 (スコア:0)
>いっぽうで遺伝子を人工的に合成することについての批判もある。
現在では事実上不可能なので純粋に理論的な話に限定されるけれど、
仮に人工DNAが完成し、それを使った「クローン」が作られ、代理母や人工子宮を通じて「出産」された場合、
その「なんらかの物体」に、人権はあるのだろうか?
#スタトレのデータ少佐にDNAはないけど人権はある。エクソコンプは保留。
#神坂一のシェリフスターのマリオンシリーズには、そんなものは無い。
Re:人間の条件 (スコア:1)
著作物って事にしたいから、人権は無い方が都合がいい。
って事になりそう
#DNAにコピーライトなんかが埋め込まれるんだろうな
Re: (スコア:0)
ブレードランナーのレプリカントは(設定では)人間以上の知能と身体能力を持つのに、人権が認められていなかった。
これって有りなんだろうか?
# まあ、あのレベルの人工生命体が実現する前に人類が絶滅してしまいそうだから、気にする必要はないかもしれない
Re:人間の条件 (スコア:2)
権利ってそれを担保する存在がなければ成立しえない、人工的なものですからね。
Re: (スコア:0)
ただ単に、ひそかに魔法の使えないハーフ・エルフを人口合成したがって行るのかも
Re: (スコア:0)
>人口合成
人の口の中で合成?
Re: (スコア:0)
文脈を読んだら誤字じゃん、屁理屈で書けば「特定出来ない人ゲノム(注:遺伝子ではなく)や、なんかのゲノムを利用しての人造生物の開発でしょ~ン(笑)」な文ネ
Re: (スコア:0)
それ、なんてヌイ・アブリアルサル [wikipedia.org]?
「空識覚」という魔法が使えるという話はありますが。
Re: (スコア:0)
顔を整形すればいいだろ。実際耳をとがらせている人はいるし。
アンテナみたいにしている変人も私が知らないだけでいるのだろうな。
Re: (スコア:0)
そもそも今ですら「ある個人から得られた有用な生体サンプル(例えば遺伝子配列)」について、
本人に権利がなく発見者側に権利があるという危惧があったりしますし。
現時点ではそこまでいっていないものの、フィクションとしては「製薬会社がとある個人とその子孫について勝手な血液サンプル採取を禁じる」話とかありますし。
・・・一応今は「本人の同意を得る」のが最低ラインの絶対遵守事項にはなっていますが、金や命がかかってたり、学術的な価値や後世に至るまでの影響力などを本当に理解して拒否する自由があるのかって議論もあったり。
ましてやDNAデザイナーズチャイルドはそういう判断のための学習をする前から価値を持つ(かもしれない)存在なんだよな。病気にならない遺伝子持ち、とかの。
造って育てて20歳になったから説明して「同意してくれ」「ヤダよ俺は自由に生きるんだ」と言われたとたん研究プロジェクトは解散、ってのも困るよね・・・。
Re:人間の条件 (スコア:1)
たしか民法では「出生」でもって人権が認められるので代理母なら個人として認められるかと思う。
胎児状態でもいくらか権利が認められる判例があるらしいので、人工子宮であっても精子と卵子から出来ていれば人として認められる気がする。
ただ、切られた腕から人が再生されるようなケースは、本人扱いなのか他人なのかどうなのだろう。
臓器移植で相続権が移る事ないし。
Re: (スコア:0)
人工子宮と呼ぶといかにも出産っぽいけど、人体でなければそれは”培養装置”ですよね。
培養装置からの分離を「出生」や「分娩」とみなすことができるのかどうかは難しい議論でしょう。
Re: (スコア:0)
不妊の女性にとって救いとなりうるものですしそもそも女性にとって妊娠と出産は大きな負担になります。
仮に人工子宮が実用化されればその辺の法整備も進むと思いますよ。メーカーからの政治献金のおかげで。
Re: (スコア:0)
永野守作品のマシンチャイルドはAIいい感じでやりあってますな
# 人権どころか人類の監督者
Re: (スコア:0)
×守
○護
Re: (スコア:0)
人間から生まれた者が人間という定義でいいんじゃないですかね。
と思ったが、遺伝子合成による受精卵を身ごもって代理出産したらどうなるんだろうと思った。
もし臨床に導入されるとしたら、最初は部分的な遺伝子組み換えとかでの(遺伝病の治療や不妊治療などとしての)導入になるんだろうなぁ・・・・とか、その場合の遺伝子組み換え人間の扱いから大論争になるんだろうけど。
でも、昔は大論争になった体外人工授精も今じゃ不妊治療の定番だし、遺伝子組み換え人間も当たり前になるのかもしれん。
それが当たり前になれば、デザインドベイビーも違和感なく受け入れられるような気もする。
徐々に普及して、気づいた時には「ヒト(遺伝子組み換えでない)」のほうがラベルを貼られるマイノリティになるのかな、とか。
「ねぇ、○○君って天然なんだって!」
「病気とか大丈夫なの?怖いよねー」
なんてことにもなるのかな。
Re: (スコア:0)
それはガタカのテーマですね
Re: (スコア:0)
イーサン・ホーク、ジュード・ロウ、ユマ・サーマンの三人でよく覚えてる。
#あれをサスペンスとして広報しようとしてたのはホント何考えてんだ。
Re: (スコア:0)
あおきせいじょうなるせかいのために~
Re: (スコア:0)
細菌では人工合成したDNAを注入した細胞が自己増殖することに
だいぶ前に成功してたと思いますけど、多細胞生物では事実上不可能、なんでしょうか?
http://d.hatena.ne.jp/popeetheclown/20100604/1275670795 [hatena.ne.jp]
Re: (スコア:0)
この場合の”事実上不可能”は出産までの全体を指しているんだと思いますよ。
Re: (スコア:0)
「なんらかの物体」が経済活動をして税金を払うようになったら、人権を認めざるを得なくなるんじゃないでしょうか。
ただ、どの国の国籍になるかは分かりませんが。
優生保護はどこかで考えないとね (スコア:0)
平等思想を是とするポリティカルコレクトネスに支配された先進各国では社会福祉の名の下で遺伝子の淘汰が停止しつつあるので、DNA操作などで優れた形質を持つ個体集団を人為的に作り出す事をどこかでやっておく必要はあると思う。
Re: (スコア:0)
旧優生保護法がいう「優生」の解釈を誤っている典型ですな。
Re: (スコア:0)
優れた生物とは絶滅しなかった生物ですからね。個体数の多寡で判断してもいいが。まあこのままだと日本人は絶滅しそうなわけです。つまり日本人は種として劣っている。
Re: (スコア:0)
「しそう」と「した」の間にはだいぶ差があるし、品種(までもいかん民族)と種を混同するのもどうか
# 俺は子供4人要るから優秀だなw
Re: (スコア:0)
そういう奴はさっさと人間以外の生物、例えばゴキブリになったがよかろ
Re: (スコア:0)
なんで現代の平等思想の元で遺伝子の淘汰が停止しつつあると思ったんだろ?
子孫を残すパートナー選びまで平等思想の元に割り振られているわけでもないのに。
必ず一人以上子供を残すことが平等思想の元に義務化されたとかなら別だけど。