運用を断念したX線天文衛星「ひとみ」、試験観測中に観測したデータで新たな発見 13
ストーリー by hylom
惜しかった 部門より
惜しかった 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
今年2月に打ち上げられたものの、トラブルの発生により運用継続が断念されたX線天文衛星「ひとみ」だが(過去記事)、試験観測中に得たデータをまとめた論文がNature誌に掲載された(Nature誌の紹介記事、論文、朝日新聞、時事通信)。
論文によると、銀河団の中心付近にある高温ガスの動きが予想されていたものよりも穏やかであることが観測結果から分かったという。ひとみによる観測では、従来のX線観測よりも20倍の精度で検出が行えたとのことで、これによって毎秒1000km以上の速度で動いていると考えられていた高速ガスが、実際は150~200kmという速度だったことが分かったという。
灯台下暗し (スコア:2, おもしろおかしい)
だが、「ひとみ」の回転速度は想定をはるかに超えるものだった。
転んでもただは起きない (スコア:0)
ただではなく300億ですけど
Re: (スコア:0)
ああ、実にもったいない。
これ、「ひとみ」の目玉(!)装置と言われていたX線分光装置(SXS)の成果ですよね。ドップラーシフトによってガスの出すX線の波長が広がって見えるのを分光分析。
X線の領域で、こんな精度で観測ができるのは次はいつになることやら。
Re: (スコア:0)
中国がX線天文衛星を計画してるって話があるから、観測装置だけでものっけてもらえないもんかね…。
日本で再チャレンジは無理っぽいもんなぁ。やっても20年後とか。
Re:転んでもただは起きない (スコア:3)
(ログインしてなかった)
タレコミにあるNature紹介記事でも言及されているESAのATHENA(太陽~地球系のL2で運用するX線観測衛星)が2028年打ち上げ予定です。ただ、ESAの計画の中でもかなり高額のミッションなので、今後のEUの財政的に予定通り進むのだろうか、という不安が。
Re: (スコア:0)
観測装置だけなら日本は必要ないですね
Re: (スコア:0)
人類共通の成果だから、べつに日本にこだわることは無いわけでね…。
Re: (スコア:0)
結果をシェアしてくれるんならね…。
Re:転んでもただは起きない (スコア:1)
中国の科学者だけが銀河団の真実を知っていたところで何のメリットもないかと
Re: (スコア:0)
国際社会にシェアしないと国威発揚にならないんだから、シェアするんじゃない?
国際的な地位なんてどうでもいいなら別だけど。
中国の研究者に優先的にデータ渡すだろうけど、それはどの国でも同じだしねぇ。
Re:転んでもただは起きない (スコア:2)
それを言い出すと,「銀河団の真実を知っていたところで何のメリットもないかと」となります。
急ぐことはなくて,次に日本が打ち上げる衛星で良いのではないでしょうか。
Re:転んでもただは起きない (スコア:2, すばらしい洞察)
X線分光装置を開発したアメリカのグループは、三回続けて失敗した日本の衛星にはそろそろ愛想が尽きている頃では?
Re: (スコア:0)
日本は技術力が低いですよね。
中国は連続して成功してるのに。