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宇宙

民間企業による人工衛星等の打ち上げを認めた「宇宙活動法」が成立 24

ストーリー by hylom
開放へ 部門より
AC0x01 曰く、

参議院本会議は9日、これまでJAXAとJAXAが委託する三菱重工にのみ認められていた人工衛星等の打ち上げを、一定の基準を満たした民間事業者にも開放する「人工衛星等の打上げ及び人工衛星の管理に関する法律(宇宙活動法)」を可決・成立した(NHK産経新聞参議院法案ページ)。

「宇宙活動法」は、宇宙開発への民間事業者の参入を促進するために制定されたもので、事前審査による許可制ではあるものの民間事業者による衛星打ち上げへの道を開くものとなっている。事業者には打ち上げ失敗に備え損害賠償保険への加入も義務付けられるが、保険を上回る損害が出た場合は政府が一定の額を補償することも明記された。

アメリカでは1984年に同種の法律が整備されており、こうした法整備も今日の民間宇宙開発の発展の一因となったと考えれている。日本ではCAMUIロケットの植松電機と、なつのロケット団のインターステラテクノロジズ社が新たに衛星打ち上げを目指しており、今後の宇宙ビジネスの拡大が期待されている。

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  • by Anonymous Coward on 2016年11月10日 16時13分 (#3112267)

    宇宙活動法は規制緩和のようだけど、衛星リモートセンシング法は規制強化ですよね。
    政府の都合の悪い写真は禁止! ということで、まぁ分からんでもないけど、海外からもっと高解像度の民間衛星画像が入手できちゃうんじゃないだろうか…。

    法律ざらっと読んでみたけど、どの精度まで許可するのか、施設をピンポイントで禁止するのかなどはよく分からなかった。
    ※法律に無駄な記述が山ほどあるので見つけられなかっただけかもしれない…。

    せっかく日本で民間企業がリモセン衛星上げても、高解像度だと公開禁止、あるいは政府が検閲したあと遅延して開示になったりして、意義が薄くなったりしないか心配です。
    鬼怒川の洪水の時、政府はしばらくしてから情報収集衛星の低解像度加工画像を1~2枚公開しましたが、その頃にはGoogleが遙かに高解像度で時間変化も指名した民間衛星画像を公開してました。
    コレの二の舞になりそうな…。
    超小型衛星を低軌道に頻繁に上げて、農作物等のリモセンをする、って計画あったりしたはずなので、足かせにならなきゃいいですが。

    ちょっとだけ前向きに考えれば、情報収集衛星の画像の公開基準が緩くなるかも、という期待はあるかもしれませんが。

    • by Anonymous Coward on 2016年11月10日 17時15分 (#3112310)

      福島の事故をどこよりもはやく「中継」されたトラウマが政府内部にあるんじゃないかな。(政権ではなく)

      http://gigazine.net/news/20110315_digitalglobe_fukushima/ [gigazine.net]

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      • by Anonymous Coward on 2016年11月10日 19時07分 (#3112376)

        だとしても、どうせ海外企業がそっちで勝手に公開しちゃうんだよね。この時と同じく。
        日本国内だけで規制しても意味無いだろ、って思うのだけどねぇ…。

        法律も、国内に衛星との通信設備がある場合のみ、のようだから、海外に委託して運営してるぶんには、制限なしのデータを得られると思うのだよね…。
        産業の海外流出を促すだけで、隠すものは隠せず、意味が無いんじゃないかって気がするよ。

        似たようなものとして、情報収集衛星の軌道要素とか秘匿してるつもりになってるけど、国内外のアマチュアの観測でバレバレだったりするし。

        過剰に規制して、緩和の速度が技術革新や海外の速度についていけず、国内が空洞化するという良くある例になりそうな気がしますよ。

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        • by Anonymous Coward

          考えてみたら、他国の民間ソースが複数ある時点で、国内の情報の公開を規制しても大した意味がある訳でも無いよなぁ。
          むしろ情報公開の速度低下が国内産業の足を引っ張るだけの様にも思えて来た。

    • by Anonymous Coward

      >超小型衛星を低軌道に頻繁に上げて、農作物等のリモセンをする、って計画あったりしたはずなので、足かせにならなきゃいいですが。
      大規模農場で現状の育成具合をチェックして最適な収穫時期を判断しようとしたら、
      政府検閲済のデータが渡されたのは、既に刈り入れが済んだ後でした、とかかな。
      まぁありそうだ。

      • by Anonymous Coward

        いやいや刈り入れ直前には渡されますよ。
        次の年のね。

        そもそも趣味的打ち上げ自体日本ではムリだったし。子供だったからガッカリ感半端なかった。

        まあ、地上も空も過密過ぎて、日本で可能なのは北海道東北位かな。

    • by Anonymous Coward

      そういうのは必要な機関が見られればいいので
      一般公開は娯楽(24時間テレビみたいな啓発含む)以外の意義がよくわからない

  • そのうち地球はスペースデブリの膜に覆われて宇宙に行けなくなるぞ。
    NASAは監視はしているけど、回収に行ったって記事は無いよね?

    • 12月打ち上げ予定の、HTVこうのとり6号機では、HTV搭載導電性テザーの実証実験(KITE) [ard.jaxa.jp]が予定されています。
      導電性のテザーをデブリ衛星にくっつけて、地球磁場との相互作用で減速して大気圏突入させる、という技術。2011年に発表 [srad.jp]されて2014年に宇宙実験の予定 [science.srad.jp]だっのが、2年おくれでやっと、って感じですかね。

      「漁網メーカーとJAXAが協力」って聞くと、「投網で衛星を捕らえるのか」と勘違いしそうになるんですが、そうではなくテザーそのものが網になっているそうです。デブリ掃除の運用ではデブリ衛星にランデブーしてテザーを貼り付けていく運用を想定。
      テザーが単なる紐ではなく網なのは、おそらく切断に対する耐久性 [srad.jp]を重視してたんだと思います。

      で、ちょうど、今朝のNHKでこのテザー実験が紹介されてたんですが、その漁網メーカーは「ロープを結んで網を作る」のではなく、「ロープそのものをよりながら網目状に編んでいく」という技術を売りにしているそうで。結び目がないと強度的に優れているし、軽くかさばらないとか。
      通常の漁網製造ラインで作ったテザーでは微妙なバラツキが出て問題になったので、よりも高精度な網を製造する機械を設計開発するところからやったそうです。

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    • by AnamesonCraft (46460) on 2016年11月10日 16時02分 (#3112257) 日記

      まあ書きかけ [medium.com]で悪いんだがスペースデブリとはなんぞやと言うのを理解して貰うと「膜」とか言う言葉は出てこないと思うんだ。地球周回軌道上のスペースデブリてのは、静止軌道のちょい外側から大気圏のすぐそばまでもわっと覆ってる塵の雲、ただしそれらは毎秒8キロ弱からそれ以上のすごいスピードで動いてる。そんな感じ。

      上でもわっとと書いたけれど、宇宙機が投入される軌道ってのは割りとお決まりがあるんで、スペースデブリもそれに沿って筋状や帯状に固まって存在してる。だもんで先ず対策の1つ目としてはデブリの居そうな軌道を避ける。軌道は交差するかも知れないけれど、デブリと同じ軌道を取るよりは衝突する確率が減る。

      次はリンク先の文章にもちらっと触れられてる(ホントはその後に詳しく書くつもりだったけど投げっぱになってる)ように宇宙機の外側にホイップルバンパーを装備する。ホイップルバンパーの質量分だけ宇宙機のコストパフォーマンスは落ちるけれど、そこは民間の打上げ会社のコストダウンに期待しようみたいな。

      上の2つで当面(今世紀いっぱい?)は凌げるんじゃないかなあと。

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      • by Anonymous Coward

        >デブリの居そうな軌道を避ける。軌道は交差するかも知れないけれど...

        デブリと同じ軌道のほうが、衝突確率が低くなるし相対速度が小さくなってより安全ではないだろうか?

        • by Anonymous Coward on 2016年11月11日 10時27分 (#3112656)

          特定のデブリ1個ならその通りだけど、実際は複数のデブリがそれぞれ異なった軌道にいるわけですよ。
          なので、1つのデブリと同じ軌道を取って回避したとしても、別のデブリとは衝突しちゃうのよね。
          軌道傾斜角がある場合、軌道の反対側で接触すると正面衝突になるから、同じような軌道に乗るメリットは特にないんです。

          雲と表現してるのは、まぁ存在確率みたいなもんで、そこに突っ込むとある確率で衝突しちゃうぞ、という感じ。
          ならば、雲に突っ込まない軌道にするか、雲に突っ込むとしても突っ切る形にすれば衝突確率は減るよね、ってのがレス元の提案なんじゃないかな。

          当面の対策としては、軌道は用途などに依存するのであまり選べないけど、低軌道で済む用途ならなるべく低くて大気に落ちやすい軌道を選ぶ。(その代わり頻繁に打ち上げるか電気推進で軌道維持する。故障すれば自然落下するように。)
          ロケットの爆破ボルトや部品が散らばらないような設計にする。
          静止軌道に上げる上段は、仕事が終わったら自ら大気圏に突入するよう軌道変更する仕組みを組み込む。
          衛星のブレークアップの原因になる液体燃料を使わず、電気推進での軌道制御とする。
          等々、ゴミを出さない対策が優先されるでしょう。
          万が一衝突された場合は、一部の破損で機能喪失しないような設計も必要かな。最悪でも、導電性テザーを放出して大気圏に下ろすような制御ができるようにし、ゴミを増やさない。

          所で、「民間企業による打ち上げ」に話を戻すと、現在の技術力では低軌道に小型・超小型衛星を上げるぐらいの能力しか獲得できませんし、そのニッチを狙っているわけです。
          だから、そもそもデブリにはなりません。数年もすれば落ちてきますからね。杞憂でした。

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    • by Anonymous Coward

      回収機が大きなデブリになるだけだから回収しないの
      静止は使い終わったらちょっと外しておけばどこへ行くにも避けて飛べるから関係ないし

    • by Anonymous Coward

      スペースデブリは後にアルテミスの首飾りと呼ばれ地球防衛の要になる。

      • by Anonymous Coward

        惑星間戦争になる頃なら近地点を100km遠地点を数万kmくらいに置いた小惑星を何度か通過させれば粗方取れるんじゃないか

      • by Anonymous Coward
        わざとスペースデブリと衝突してその運動量をもらって3倍に加速する宇宙船とか夢が広がるな
      • by Anonymous Coward

        アルテミスの首飾りを構成する戦闘衛星12基は、大型の高速スペースデブリ(バザードラムジェット推進氷塊)12個と各々ほぼ同時に激突し、瞬殺されます。

  • やはり毎週のようにキラーンと空に飛ばされてるから
    打ち上げも得意なんだろうか(えー

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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